マーケティング学科

マーケティング学科の教育課程表と卒業要件については、下記ボタンをクリックしてください。 

教育目標

マーケティング学科では、教育目標を3Sと表現しています。3Sとは、①マーケティングセンス(Sense)、②サイエンス(Science)、③戦略(Strategy)です。マーケティングセンスの基本は、常に顧客視点で課題を考えることです。また、必要な情報を取得・解釈するとともに、市場や顧客が何を必要としているのかについて洞察することも重要です。サイエンスの基本は、現実の事象を客観的なデータ分析によって理解することです。このため、統計的検定や回帰分析などの手法を修得します。以上のマーケティングセンスとサイエンスを活用して、有効かつ現実的なマーケティング戦略の⽴案・実⾏ができる⼈材を育成します。

概要

「マーケティング」とは、顧客のニーズを満たし、不満を解消するような商品やサービスを開発し、その特徴を効率よくターゲットとする顧客に伝え、購入を促す活動全般のことです。つねに顧客目線で発想し、どのようなニーズや不満があるのかを洞察・分析することによって、顧客のことを深く理解できるようになります。

マーケティング学科では、ビッグデータ時代に対応したマーケティングデータ観察力・分析力の育成を重視しています。各種のデータを「観る力・扱う力」を⾝につけるとともに、マーケティングセンスを磨くことによって、戦略的な発想で企画を⽴案・実⾏できる⼈材の育成を目指します。

カリキュラムには3つの領域を設置しています。これによって、多様な科⽬を組織的、体系的に学修できる体制を整えています。また、段階的な学習を計画的に進めるために、専⾨基礎科⽬や専⾨コア科⽬を1年生の第1セメスタから配置しているため、早い段階から基礎⼒を⾝につけることができます。また、2年生の第3セメスタからは、少人数によるゼミナールを開設し、学⽣⼀⼈ひとりにとっての⽬標実現が可能なカリキュラムを提供しています。

特色

入学式前に、新入生を対象としたガイダンス(フレッシャーズ・オリエンテーション)を行います。ここでは履修登録や学生生活全般に関する説明や助言が得られます。教員だけでなく、3年⽣の先輩(学生リーダー)に相談することも可能です。資格取得や留学などについての情報も得られます。

② 1年生の春(第1セメスタ)は「基礎実習講義」、1年生の秋(第2セメスタ)は「マーケティング・データ分析入門」という必修科目があり、第1セメスタではマーケティングの基礎を学びながら、大学での講義・レポート作成・試験に慣れてもらいます。第2セメスタではデータ分析の基礎をパソコン室で学び、第2セメスタ終了時点では、マーケティング学科の学生なら誰でも統計的検定や重回帰分析ができるようになります。

③ マーケティングのコア科目が指定されていて、そのコア科目を修得してからより専門的科目を履修するようになっています。ステップ型学習をすることによって、マーケティングに対する理解を段階的に不可得ることができます。

第3セメスタから基礎演習・演習が始まります。いわゆるゼミナールで、通常は「ゼミ」と呼ばれています。マーケティング学科はゼミを重視しています。グループワークを重ねることによって、チーム研究の完成を目指します。これによって、容易に答えの出ない問題を自ら設定し、論理的に問題解決を目指すことが必要になります。こうした経験を通じて「社会人力」を磨くことができます。社会人力とは、1)失敗しても粘り強く取り組む力、2)問題意識を持ち、考え抜く力、3)目標達成に向けて他人と協力する力のことです。また、4年次には卒業論文を書きます。これは個人研究に相当します。それまでに積み上げてきた知識と分析力を活かし、課題設定と問題解決に挑みます。プレゼンテーションも経験し、教員やゼミの仲間から様々な意見を聞くことになるでしょう。独自の成果を生み出すことは、4年間の学びの総仕上げという意味でも、大変に意義深い経験となるはずです。簡単には答えの出ない課題に対して、時間をかけ、掘り下げて考えてゆくことは、社会に出てからも必ず必要となる資質・能力です。

 マーケティング学科で学ぶ3領域

マーケティング学科では、「マーケティング戦略」、「マーケティング・サイエンス」、「流通・サービスマーケティング」の3つの領域を設けています。自分が履修しようとしている科目がどの領域に属するのか、確認しながら履修科⽬を選択することができます。

マーケティング戦略領域

マーケティングの基本は顧客目線で考えることです。この視点を見据えつつ、マーケティング戦略の考え方を基礎から応用にいたるまで、広汎に学ぶことができます。「広告論」「製品戦略論」「ブランド戦略」などの基本的科目によって、基礎的な考え方を着実に修得できるでしょう。さらに、「ダイレクト・マーケティング論」や「デジタル・マーケティング」など、近年急速に発展しているマーケティング手法についても、実態や応用例を含めて実践的に学ぶことが可能です。

マーケティング・サイエンス領域

マーケティングで重要なことは、ターゲットとする消費者を深く理解することです。そのために、各種の消費者調査・顧客調査を実施したり、調査に基づいて実態を分析したりします。近年はビッグデータを利用する機会も増えています。こうした調査・分析がどのように行われているかを理解することは、マーケターとして必須の資質といえるでしょう。調査や分析ができるようになるために、「消費者⾏動論」「マーケティング・リサーチ論」「マーケティング・サイエンス論」「マーケティン グ・データ分析論」などを学ぶことができます。

流通・サービスマーケティング領域

近年、日本の経済付加価値の大半は、いわゆるサービス分野から生み出され、就業者の多くはこのサービス分野で働いています。広義のサービス分野には、⼩売業・卸売業といった流通業、観光業・外食産業・宿泊業(ホテルなど)、テーマパークなどホスピタリティーが重要になる産業、銀行・保険などの金融業、情報通信業、コンテンツ産業などが含まれます。こうした産業の実態やマーケティングの特徴を理解するために、「流通論」「流通企業論」「サービス・マーケティング 論」などを学ぶことができます。