会計ファイナンス学科

会計ファイナンス学科の教育課程表と卒業要件については、下記ボタンをクリックしてください。 

教育目標

 会計ファイナンス学科は、企業経営全般に通じるとともに、会計分野、ファイナンス分野で高い専門性を持ち、企業を科学的に分析できる能力を持つ人材の育成を目標としています。


概要

 「会計」とは、企業の複雑なお金の流れを計算して記録、管理することです。会計を学び、決算書等を分析することにより、企業の真の姿を客観的に捉えることができますし、さらには経営者に業務改善のアドバイスもできます。会計学をマスターした人は、企業内で必要不可欠な人材となり、大いに活躍できるでしょう。

 「ファイナンス」とは、お金を効率よく調達したり、運用したりすることです。この分野は、最近、極めて複雑になってきています。たとえば、資金調達方法をみても、銀行借り入れや株式はともかく、国内債、外債、ワラント債、コマーシャルペーパー、証券化、ABLなど、素人にはわからない用語ばかりです。しかし、本学科に入って1年経過すれば、これらの用語の意味がすべて理解できるようになっているでしょう。専門的な金融の知識を操作できるように訓練された者は、重要な人材として大企業から引く手あまたとなります。

特色

 本学科は、財務会計科目と管理会計科目から構成される「会計分野」と、ファイナンス科目と金融系科目から構成される「ファイナンス分野」、そしてビジネス外国語科目の3つの分野をもち、これら多彩な科目を、皆さんが自由に組み合わせて学ぶことができます。本学科に入学すれば、会計や金融の話題、たとえば最近話題の大企業の利益水増し問題などをランチの際の雑談として語ることもできるようになります。
ところで、会計・ファイナンス分野は、資格の種類が多い分野です。会計ファイナンス分野の資格は人気企業への就職に大変有利ですので、本学科は学生の資格取得を応援しています。まず、ベーシックな資格についてみると、本学科の学生の多くが日商簿記2級や初級のファイナンシャル・プランナー資格を卒業時までに取得しています。さらに会計分野を中心に勉強すれば、公認会計士や税理士という社会的地位が極めて高い資格の取得も可能で、実際、本学科から毎年何人もこれらの試験に現役合格しています。ファイナンス分野では、上級のファイナンシャル・プランナー資格にも多数が合格しています。

 多数の合格者を輩出できる理由は、誰でも参加できる資格取得支援講座を本学科が多数開講しているからです。会計ファイナンス学科の学生であれば極めて少ない追加費用でこれらの講座を受講することができます。このようなサポートの結果、本学科の学生の就職をみると、人気が高い金融系企業への就職率は学内トップとなっています。

 

会学科の目標・育成する人材像

人材の養成に関する目的

会計ファイナンス学科は、企業を取り巻く経済環境や企業経営全般に通じるとともに、会計分野やファイナンス分野で高い専門知識とスキルを身につけ、企業を科学的に分析できる能力を持つ人材の育成を目的としている。

学生に修得させるべき能力等の教育目標

会計ファイナンス学科は、経営学・経済学の領域の学修を基礎として、各人の適性や関心に合わせてその可能性を最大限に伸ばすことを目指している。会計学に関心がある学生に対する教育目標は、公認会計士や税理士、またはそれに準じるレベルの会計知識の獲得である。ファイナンスに関心がある学生に対する教育目標は、証券アナリストレベルの知識やスキルの獲得である。ゼネラリスト志向の学生ならば、中級レベル以上の簿記やファイナンシャルプランナー等の知識やスキルの獲得が目標となる。国際経済、国際金融、国際ビジネス分野、および留学等に関心がある学生ならば、ビジネス外国語科目の履修により高度なコミュニケーションスキルの獲得が目標となる。

 

会計ファイナンス学科の6つのコース

 以下のコースは、学生が自分の目標に向かって学習計画を立てるための道標です。
会計ファイナンス学科では、
・ビジネス会計コース
・公認会計士・税理士コース
・国際ビジネスコース
・ビジネス金融コース
・ファイナンス・プロフェッショナルコース
・会計・金融系公務員サブコース

以上、サブコース1つを含む6つの履修モデルコースを設け、履修科目を組み立てる手助けをしています。各コースにおいて履修が推奨されている科目は、会計ファイナンス学科カリキュラムマップを参照してください。なお、これらのコースは目標に合わせた授業の履修モデルであり、卒業要件の充足を示したものではありません。

【ビジネス会計コース】

会計関連科目を中心に学修し、会計分野の専門性を身につけ、企業等の経理、財務部門で活躍するビジネスパーソンを養成します。決算書を読みこなす能力を生かして自社や他社の経営状況を分析したり、改善策を発見してアドバイスしたりするような、経営管理やコンサルティングを担う人材も視野に入れています。
目標とする職業・進路:一般企業における経理・財務分野のスペシャリスト、コンサルタント

【公認会計士・税理士コース】

会計ファイナンス学科は、公認会計士試験、税理士試験等、難関国家試験受験者をさまざまな手段で支援しています。本コースは、これらの資格取得に取り組む学生が、授業においても関連する科目を履修できるように設計されています。経営学部で開講している資格試験対策課外講座を併用することで、公認会計士試験、税理士試験といった難関国家試験に挑戦する学生に推奨する履修モデルです。公認会計士や税理士は、職業の専門性・公益性や社会的地位が高い、独立可能な専門家です。
目標とする職業・進路:公認会計士・税理士、国税専門官、大学院・ 研究者

【国際ビジネスコース】

近年、欧米、日本、中国の企業による国境を越えた企業買収の増加に伴って、ビジネスのグローバル化が加速しています。本コースは、豊富に開講されているビジネス外国語科目を履修し、英語や中国語によるコミュニケーションスキルを磨くとともに、国際系専門科目の履修を通じて国際的なビジネスの場面で応用可能な知識や異文化への理解を深めます。文部科学省スーパーグローバル大学創成支援に基づく本学のグローバル教育プログラムも活用し、日本および世界において活躍するビジネスパーソンを養成します。
目標とする職業・進路:外資系企業、日本企業での海外業務、海外勤務・海外 MBA 取得のための留学

【ビジネス金融コース】

本コースは、ビジネスの現場において重要となる専門的な用語や高度な金融知識、および会計に関する知識やスキルをマスターすることにより、一般企業や金融系企業で幅広く活躍できるビジネスパーソンを育成します。ファイナンシャル・プランナー(FP)資格取得のための支援も整っています。FP 資格の取得は、銀行、保険会社、証券会社等への就職に大変有利となります。
目標とする職業・進路:一般企業における経理・財務分野のゼネラリスト、銀行・ 保険・証券会社

【ファイナンス・プロフェッショナルコース】

銀行などの金融機関は、一般企業への資金供給を通じてその健全な成長を支えるという点で、民間企業であるけれども極めて公益性が高い業種です。本コースは、証券投資論などの高度な専門分野をマスターし、銀行、信託銀行、証券会社、保険会社の総合職社員をはじめ、証券アナリスト、研究者など、ファイナンスの分野で活躍できるスペシャリストを目指します。証券アナリスト資格取得支援も整っています。証券アナリストは、金融業界において歓迎される専門性の高い資格です。
目標とする職業・進路:証券アナリスト、銀行・保険・証券における投資関連部門、 投資銀行、大学院・研究者

【会計・金融系公務員サブコース】

国家公務員の採用試験のうち、国税専門官と財務専門官の試験科目には、会計学、ファイナンス、経済学、経営学などが含まれますが、これらは本学科で複数開講されています。したがって、これらの授業科目をよく学修することが第一です。さらに、全学対象の公務員対策課外講座を利用して受験準備をすれば、国税専門官試験または財務専門官試験の合格は、さらに身近なものとなることでしょう。これらの資格の詳細については、本要覧の関連ページを参照してください。また、秋学期には国税専門官の説明会が開催されますので、情報収集に活用してください。
目標とする職業:国税専門官、財務専門官、各種公務員