2024年9月21日、経営学部の木村裕斗准教授が、国際戦略経営研究学会において2024年度学会賞(論文部門)を受賞しました。
本学会賞(論文部門)は、戦略経営に関する理論・実践の発展に対する貢献が顕著であると認められた論文を執筆した会員に授与されるものです。
写真:左から安田洋史会長、石塚千賀子准教授、木村裕斗准教授
【受賞情報】
受賞者:石塚千賀子(新潟大学 経済科学部 准教授)・木村裕斗(本学 経営学部 准教授)
受賞論文:Ishizuka, C., & Kimura, Y. (2023). Customer Experience of International Luxury Fashion Brands in Japan: A Mixed-methods Examination of Physical and Human Factors. Journal of Strategic Management Studies, 15(1), 17-30.
https://doi.org/10.24760/iasme.15.1_17
【関連リンク】
国際戦略経営研究学会 学会賞(https://www.iasm.jp/prize.html)
木村裕斗准教授 東洋大学研究者情報データベース(https://ris.toyo.ac.jp/profile/ja.3beeac1f12cdaaa17063733cd9177903.html)
論文概要:本論文は日本のラグジュアリーブランドにおける顧客体験に対する、店舗の物理的環境と従業員行動の相対的な影響を検討した。
定量・定性データの混合研究法を用いて、物理的環境は顧客の再来店意向に直接的な影響を与えないものの、従業員関連の要因を媒介して間接的に影響することが明らかとなった。
これらの結果から、美しく高級感のある環境が顧客のサービス品質の知覚処理を向上させることや、顧客は購入の背景となる感情や状況を理解してくれる従業員を高く評価することが示唆された。
受賞理由:消費者による高級ファッションブランドの購買行動に影響する要因を、日本での調査結果をもとに分析した論文である。
これまでは欧米での事例を中心に研究されてきたテーマに対して、文化的に異なる環境での研究を行っている点に新規性がある。
文献レビューや分析も丁寧に行っており、若手研究者による研究への高い意欲が感じられる。