こんにちは、長野大学です!
今回は、新棟建設の舞台裏で欠かすことのできない会議——定例会についてご紹介します。
普段は見えない部分ですが、ここには建設を前へ進めるための熱い議論と丁寧な調整が詰まっています。
ぜひ、その雰囲気をのぞいてみてください。
新棟建設プロジェクトでは、設計段階・施工段階に応じて複数の会議が開かれています。
それぞれ役割が異なり、どれも“安全で質の高い建物”を実現するために欠かせません。
【設計段階の要——設計定例会】
実施設計がまとまるまでに 全28回 開催された会議です。
ここでは、建物の未来を形づくるための議論が重ねられました。
● 基本設計と実施設計って何が違うの?
建物づくりの「設計」は、大きく分けて二段階で進みます。
<基本設計>
建物の大まかな姿を決める段階です。
必要な部屋や機能、デザインの方向性、建物のボリュームなど、“全体像の骨格”をつくります。
<実施設計>
基本設計で定めた内容をもとに、工事が実際にできるよう詳細化する段階です。
構造、設備、仕上げなどを具体的な寸法や図面としてまとめ、施工に必要な情報を整えていきます。
設計定例会では、この基本設計から実施設計へ進む過程を丁寧に確認しながら、多くの関係者が調整を重ねてきました。
【現場を動かす——施工定例会】
設計完了後、施工段階に入ってから週1回のペースで開催され、これまでに79回 行われています。
この会議が現場の進行を支える“エンジン”のような存在です。
施工定例会は 現場事務所で開催 され、図面や工程表が机に並び、日々の工事の課題・調整事項について真剣な議論が交わされます。
参加メンバーは、
施主(長野大学)
CM:株式会社佐藤総合計画
設計監理:株式会社エーシーエ設計・株式会社三友ファシリティーズデザイン
建築:北野建設株式会社・株式会社宮下組
電気設備:株式会社トーエネック
機械設備:浅間設備株式会社
それぞれの専門家が立場を越えて集まり、現場をスムーズに動かすための協議を行っています。
※ 施工定例会議の様子
【月に一度の大会議——総合定例会 】
こちらは 大学の会議室で開催 される大規模な会議です。
工事全体の進捗報告を共有し、大学として判断すべき重要な事項について議論する場となっています。
月1回開催され、大学の経営層も出席することから、責任感と緊張感のある会議です。
建設という「未来への投資」を確実に前へ進めるための重要な意思決定が行われます。
※総合定例会の様子
定例会は、図面の確認や工程調整だけではなく、
「建物をより良いものにするための対話」
「安全で確実な施工を支えるチェック」
「大学の未来を形づくる判断」
という役割を担った、大切な場です。
表には見えない会議の積み重ねが、60億円規模のプロジェクトをしっかりと支えています。
これからも施工定例会・総合定例会は続きます。
その一つひとつが、新棟の完成へと確実につながっていきます。
引き続き、新棟建設の“今”をお届けしていきますので、どうぞお楽しみに。
新しい学びの場が完成する日を、皆さんと一緒に心待ちにしながら見守っていきたいと思います。