こんにちは、長野大学です!新棟建設の準備として進められている「浄化槽工事」が、ついに大きな節目を迎えました。今回は、浄化槽のタンク本体を据え付けた作業の様子をお届けします。この重要な作業がどのように進んだのか、詳しくご紹介します!
タンクの据え付けに先立ち、浄化槽上部の鉄筋コンクリート躯体を支える柱が建柱されました。これらの柱は、スパイラルダクトを型枠として、中に鉄筋コンクリートを打ち込む形で底版の躯体と一体化させています。こうして出来上がった列柱が地下空間に整然と並び、まるでパルテノン神殿を彷彿とさせる荘厳な雰囲気が現場を包んでいました。
この列柱の間にできた空間に、450人槽規模の浄化槽タンクを設置しました。今回据え付けたタンクは以下の計5台です。
・原水槽タンク 1台
・流量調整槽タンク 2台
・生物流動槽タンク 2台
タンクは大きいもので直径約2.5メートル、長さ約9メートル。これらを搬入するために大型トレーラーが使用され、また、現場では25トンの荷重を揚重可能なラフテレーンクレーンでタンクを吊り上げました。大きなタンクが地下空間へと運び込まれる光景は圧巻で、現場に緊張感が漂います。
設置されたタンクは、専用のベルトを使って底版躯体に固定します。これは、タンクの埋め戻し後に地下水がタンクに強力な浮力を作用させ、タンクが浮き上がるのを防ぐための重要な措置です。また、地震時の地盤の液状化によりタンクが浮き上がるリスクの低減も図ることができるようです。固定が確実に行われることが、工事後の施設の安全性を確保するカギとなっています。
タンクの設置が完了すると、浄化槽内に曝気(ばっき。排水中に送気すること)を行うためのブロワーが地上に設置されました。この装置は、浄化槽のなかで排水に含まれる成分分解に欠かせないもので、浄化槽の機能を支える要となる部分です。
主要な機器が搬入され、浄化槽工事もいよいよ佳境に入りました。新棟建設に向けた準備が着々と進む中、浄化槽工事の完成が近づいていることを実感します。次回は、さらに進む工事の様子をお届けしますので、どうぞお楽しみに!