こんにちは、長野大学です!今回は、1号館階段教室解体工事の「1号館に近接した部分」の解体作業についてお伝えします。この工程が完了し、解体工事の一番の見せ場ともいえる瞬間を迎えました。大規模な工事が進む中で、このシーンは特に印象に残るものとなりました。
今回解体されたのは、1号館に近接している部分。既存の1号館に影響を与えないよう、施工者である北野・宮下・エーシーエ共同企業体と解体を担当する株式会社竹原重建の職長さんたちが、慎重に打ち合わせを行いました。解体の方法については特に念入りに計画され、最終的にはクラッシャーで壁に残した突起(でっぱり)を引っ張り、ショベルカーで壁を押し倒すという工法が採用されました。
この方法によって、壁が予期しない方向に倒れるリスクを避け、予定された場所に安全に倒すことができました。
いよいよ解体作業が開始。まず、クラッシャーが壁の突起部分にアームをかけ、壁をしっかりと引っ張り始めました。クラッシャーが徐々に力を加え、壁を引き寄せながら、ショベルカーが反対側から力強く押し出します。壁はゆっくりと動き始め、まるで時間が止まったかのように一瞬静まり返った後、静かに崩れ始めました。
壁がゆっくりと倒れていく様子に、現場全体が息を呑む瞬間。予定通りの方向に倒れた壁が地面に衝突すると、鈍い音と共に砂埃が舞い上がりました。砂埃は一瞬にして空中に広がり、晴れた空に溶け込んでいくような光景は、まさに工事の一番の見せ場でした。解体が終わった瞬間、現場の職人さんたちもホッとした表情を浮かべ、達成感に満ちていました。
この重要な解体シーンが無事に終了したことで、1号館階段教室の解体工事の大部分が完了し、既存棟との取り合い部分(1号館階段教室と隣接する既存棟が接している部分 )を残すのみとなりました。ここまでの解体作業には、多くの職人さんたちが関わり、彼らの尽力によって安全かつスムーズに作業が進行してきました。北野・宮下・エーシーエ共同企業体によると、今回の解体工事に関わった「人工(にんく)」は合計で1,223人とのことでした。
「人工(にんく)」とは、工事に携わった作業員の延べ人数を表す用語です。1人の職人さんが1日働けば「1人工」、10人が1日働けば「10人工」となり、ここまでの解体工事には多くの労力が費やされてきたことがわかります。この数字を知ると、改めてこのプロジェクトの規模と、それを支えてきた職人さんたちの努力に感謝の気持ちが湧いてきます。
解体作業が無事に終了し、新棟建設はこれから本格的に進んでいきます。これからさらに多くの職人さんたちが関わり、その技術と力で新しいキャンパスが形作られていくのを楽しみにしています。これからも「工事に関わる職人さんたちは何人!?」というテーマで、工事の進捗や現場での出来事をお届けしていきますので、引き続きご注目ください!