水と衛生の解説

ここでは,水と衛生に関することについて解説していきます。

「水と衛生」とは何を意味しているのだろう。SDG6では,全ての人が水(water)とサニテーション(sanitation)を手に入れること,そして持続的な管理を確保することが謳われている。サニテーションは「衛生」と訳されることが多い。「衛生」は,命(生)を衛(まも)ることを意味しており, ・・・

水と衛生は、人々がし尿およびし尿に由来する微生物にさらされる機会を減らすための仕組みである。し尿,特に糞便には下痢を引き起こす様々な病原性微生物が含まれうるが,水,サニテーション,衛生行動の役割の模式図に示されているように,水と衛生は,こうした病原性微生物を含みうる糞便が人にさらされるのを防ぐバリアーとなっている・・・

水と衛生へのアクセス向上が国際的に重要な課題になっている背景として,水と衛生が人々の健康に与える影響がある。世界では5歳未満の子供が毎年540万人死亡しているが,新生児期の問題を除けば1位は肺炎(17.6%),2位は下痢(12.0%)である・・・

水と衛生は,経済開発から人間開発への移行にともなって,地球規模で取り組むべき課題となっていった。1970年代,水供給とサニテーションは基本的人権やベーシック・ヒューマン・ニーズ(BHN)の一部となり,優先的に取り組まれる課題の一つとされた・・・