アジア・アフリカの水・衛生と環境を学びたい人へ

水・衛生と環境を学びたい意欲的な学生を歓迎

このページで紹介しているようなテーマに熱意を持って取り組みたい学生さんを歓迎します。これまで研究を一緒にしてきた学生さんのバックグラウンドは多様で,環境工学や環境科学を中心に,農学,理学,保健学,地理学,国際関係学,法学など様々です。水と衛生の課題に熱意のある人を待っています。

研究の進め方

研究室に入った学生さんには,まずはアジア・アフリカの水衛生,水環境,そして廃棄物管理について学んでもらいます。合わせて,現在実施中の研究プロジェクトあるいはそれらに派生する研究課題に応じて,これまで培ってきた分析や調査の方法を学んだのち,数ヶ月に渡る海外フィールド調査に取り組んでもらうこととなります。

フィールドでの研究

海外フィールドには最初は私とともに行き,フィールドに多少なりとも慣れてもらいます。私の帰国後もメールやZOOM,Slack,WhatsAppなどのツールを使い,私とコミュニケーションを取りながら,カウンターパート(現地大学やNGOなど)の協力の下,現地の若手スタッフ・大学院生などと連携してフィールドでの調査を進めます。京都大学の先輩や後輩と一緒に行くことも多いです。

やり方は様々で,日本で学んだ方法論を使ってフィールド調査をする人もいれば,日本で現地向け技術やツールの開発に従事して,その現地適用をするためにフィールドに行く人も,現地で課題解決のための技術や仕組みの開発・導入を行う人もいます。


フィールド調査の醍醐味

フィールドで出会う現地の人たちはエネルギーに溢れ,生き生きとした表情を見せてくれます。研究成果を得ることのみならず,こうした人たちと触れ合うことは,フィールド調査の醍醐味の一つです。一方で,彼らの生活の裏にある水衛生の実態を知り,現地の人が何を考え,どう感じているのかを自分自身で感じ,考えることも,フィールド調査の重要な意義です。

多くの卒業生たちは調査地域に友人を作り,卒業後はアジア・アフリカの衛生あるいは水や廃棄物に関する環境問題に関連した仕事・研究に従事しています。

研究成果の発信

研究成果は論文の形にまとめて投稿したり,国内および国際学会で発表します。論文執筆では,私と相当の時間をかけたやり取りをして,論文の内容を練り上げながら,論文の作り方・書き方を学びます。

卒業生の進路

卒業生の進路は多様ですが,国際機関やJICA,開発コンサルやメーカーなど,海外での業務を手掛ける組織に就職する人が多いことは特徴です。

指導した学生の進路の例:UNICEFミャンマー,UNICEFガンビア,JICA,水ing,クボタ,日立造船,積水化学,日水コン,三菱UFJリサーチ&コンサルティング,日本工営,八千代エンジニアリング,日揮,三井物産,豊田通商,コカ・コーラウエスト,海外大学院進学,大学教員,NGOなど

研究室に入るには

研究に興味を持った学生さんは,ぜひ一度,メールなどで連絡をください。大学を訪問してくれても構いません。一緒に研究を行いたい場合,基本的には京都大学の大学院に入学してもらうこととなります。