2021/10/15 地球研主催の国際シンポジウム

ひらおです。昨日,総合地球環境学研究所(略称:地球研)主催のシンポジウムがありました。


地球研は,原田先生も参加しているサニテーションプロジェクトという学際的な研究プロジェクトを進めています。そのプロジェクトが研究成果などをまとめた本を出版したそうで,シンポジウムでは各章の執筆者が各見地から報告を行いました。

 地球研主催の国際シンポジウムとは: (2021/10/14) 地球研サニテーションプロジェクトの国際シンポジウムで報告を行いました。

プロジェクトの概要

  • サニテーションを統合的に理解するために必要とされる,人文・社会科学と自然科学にまたがる学際的な研究や,その研究の可視化のために,4つのチームで共同研究を進めている。

  • サニテーションのしくみが普及していない開発途上の国の都市部と農村部で調査をおこなっている。インドネシア(バンドン),ブルキナファソ(ワガドゥグおよびコングシ),ザンビア(ルサカ)など。日本国内では,高齢化・人口減少社会の例として,北海道の石狩川流域の農村部でも研究をしている。

地球研サニテーションプロジェクト公式HPhttps://www.chikyu.ac.jp/sanitation_value_chain/index.htmlより)

シンポジウムの感想

発表内容でもとても興味深く聞いていたセッションがあったのですが,一番面白かったのは一番最後でした。一通りの発表が終わった後,タンガニーカ湖やマラウィ湖の魚類の研究を専門にしてきた佐藤哲先生が,プロジェクトに参加している研究者の方々に対して質問を投げかけました。

科学者たちは現地の人びとから何を学んだのか,そして結局サニテーションの課題への解決策は何なのか。

ふたつめの投げかけについて,いくつかの回答がありました。NGOなど現場で活動する人々との協同や,サニテーションシステムに関わる人々自身の満足が重要など。

私がこの投げかけに対して思ったのは,なんであれ社会実装してみないとそれが解決策なのかどうかわからないんじゃないかということでした。そしてそれには,思い込んで突っ込むことが必要だと思っています。関わる全員や各種側面(お金や環境負荷)への影響を完ぺきにポジティブにしようと考えると,アイディアはあっても考え続けることに終始してしまいます。多少リスクや心配事があっても,やってみたら意外とあとでなんとかなるのかも。改善していった先に解決策はあるのです。

課題を解決することへの思いと,リスクを取る心構え。


気持ち100%で突っ込んでごみ収集事業を始めた私自身を正当化してるわけじゃなくてですよ。

いやほんとに。