2024年 第8回活動
想定外の見学者、
ポイントを仮組しダルマを動かす!!
2024年10月20日 於:林業機械化センター 展示棟「親機館」
Update : 2024/10/29
2024年10月20日 於:林業機械化センター 展示棟「親機館」
Update : 2024/10/29
暑い日が続いた2024年でしたが、第8回活動10月20日は好天ながら肌寒い日となりました。
前回の活動で15kg/mレールの直線ポイントを並べてみましたが、その勢いに乗って仮組をしてみました。
朝のミーティングが終わった頃、機械化センターにマイクロバスがやって来ました。
「おっ!! 見学者か!!」と冗談を言っていると、実際十数名の人たちがやって来ました。
どうも、ここにバスを置いて、根利周辺を見て歩くグループの様で、たまたま活動日とぶつかり、皆さん大変喜んで、保存森林鉄道車両を見て、私たちの作った根利宿周辺の地図を渡すと、大変興奮して喜んでおりました。
久しぶりに私たちが手作りした根利を走った特殊軽量機関車の実物大模型も引っ張り出し、見てもらいました。
写真左上は会員が手作りしてきた油圧のレールベンダー。まだ未完成のようですが、線路の敷設に役立ちそうです。
右上は協三工業製ディーゼル機関車のキャブ内。再塗装時に取り外した部品を取り付ける段取りなどをしております。
左は手作りの特殊軽量機関車の実物大模型。根利の森林鉄道では昭和30年代は、こんな小さな機関車が山トロ(丸太を積むトロッコ)を数両従えて山を登っていました。丸太を積んだ後、山トロは動力は使わずに1両ずつブレーキを掛けながら下りました。
見学者たちが嵐のように過ぎ去った後、11時過ぎからポイントのレールを引っ張り出して並べだしました。
恐らく昭和50年代に木曽森林鉄道からやって来て屋外に積み置かれていたレールですので、トングレールの可動部に泥が溜まり、錆びていましたので、ハンマーで軽くたたいてあげますと、それらが落ち、油を差しますと、手で簡単に動くようになりました。
直線ポイントのレールとともに置かれていたロッド類。
「さて、どのようにつながっていたのか?」と、ロッド類が付いたまま保存されている12kg/mレールの直線ポイントを確認してみました。少々異なっていましたが、理解は出来て両側のトングレール先端部を繋ぐロッド「転てつ棒(Switch Rod)」の取付。こちらも幅を調整する部分のネジが錆びており、ハンマーで軽く叩いて、油を差して動くようになりました。
写真左上が保存されていたロッド類。右上が12kg/mレールの直線ポイント。
転てつ棒を取り付けて、手で動かしてみたところでお昼となりました。
会員の一人が、協三工業製10tディーゼル機関車の鉄道模型を持って来て、運材台車を繋いで見せびらかしておりました。イイ感じの丸太ですが、これは自宅の庭の木の枝とのこと。素晴らしい!!
気温は低いものの、好天。のどかな昼休みです。
緑の機関車がホイットカム社1926年製造のガソリン機関車です。蒸気機関車は1921年のボールドウィン社製。
仮設ポイントで良いですから、これらの車両たちが簡単に入換えられるようになると良いですね。
レールを仮置きして、転てつ棒を取り付け。
手で動かして、ガッチャン、ガッチャンと切り換わることを確認すると、誰かがダルマ(転てつ器)を持ってきました。
こちらも錆びているので、簡単に錆を落としました。
さて、大変重たい「ダルマ」を転てつ棒の先に接続。
そして、ガッチャン、ガッチャンとポイントを切り換えて楽しんだのでした。
ダルマには「岩崎レール」の陽刻がされています。
続いて、クロッシング部分のレールを引っ張って来て、配置。トングレール部分とクロッシングが良い感じで繋がらるように、透かして見ながら配置しました。
後は、クロッシングとトングレールの間を繋ぐレールを切り出して、曲げれば形になります。
ちなみに直線ポイントは、クロッシング以外は普通のレールを使用するもののようです。
トングレールとクロッシングの距離を測って、それに合わせて15kg/mレールを切って、ジョイント部分の穴をあけて行きました。
全員が、直線ポイントの仕組みが理解できて、作業は手際よく進みました。
「案ずるより産むがやすし」ということでしょうか。
後は、クロッシングとドンぐレールの間を繋ぐレールを切り出して、曲げれば形になります。
ちなみに直線ポイントは、クロッシング以外は普通のレールを使用するもののようです。
分岐する側のレールは、カーブをさせる必要がありますので、レールベンダーで少しずつ位置を変えながら曲げて行きました。
イイ感じで曲がってきましたが、ここでタイムオーバー。15kg/mレールは硬くてなかなか曲がりませんですが、スムーズな曲線になってくれるのはありがたいです。
仮組で散らかしたポイントのレールを撤収して、今回は終了です。
山の中の根利ですから、この時期からは日が暮れるのが早いですね。
次回、第9回は午前中に根利森林鉄道の軌道調査に出かけ、午後は森林鉄道車両群にブルーシートを被せて冬ごもりの予定です。
直線ポイントは来年早々には仮設置を可能として、車両を転がしてみたいですね。