森林鉄道車両修復記録

Forest railway cars restored archive. From 2006

1921 BALDWIN 10t steam locomotive
1921年製 ボールドウィン社製 10t 蒸気機関車 54511

2006年「よみがえれボールドウィン実行委員会」が発足した年、最初に塗装修復を行ったのが、この機関車「ボールドウィン」です。2021年には製造後100歳を機に再度塗装を行いました。

1956 KYOSAN KOGYO 10t diesel locomotive
1956年製 協三工業製 10t ディーゼル機関車

2006年のボルドウィンの塗装修復の翌年、2007年に塗装修復をしたのが、この機関車「協三」です。当初は北海道北見営林局所属でしたが、同線廃止の1964に長野営林署、木曽森林鉄道の141号機として1975年の廃線まで活躍しました。塗色は修復時に一番下から出てきたブルーです。恐らく製造当初、北見時代の色であっただろうと想定しています。

「よみがえれボールドウィン実行委員会」が塗装修復を開始して3年目、2008年に塗装修復を開始しました。このホイットカムは非常に保存状態が良く、簡単な構造であったため、エンジンの補器類も取り外し清掃し、錆びて貼りついていた多盤クラッチも分解清掃し組付けました。
その結果、2009年6月には修復途中でしたがエンジンが始動し、動態化を目指して修復が続けられました。そのため水漏れのあったラジエータコアの修復、交換などを行い、2009年10月の第4回 根利森林鉄道まつりにて運材台車を牽引して走ることとなりました。

Update : 2022/04/30 17:21 2009年10月3日の走る動画、運材台車を連結する動画を下に追加しました。

1961 IWASAKi RAIL KOGYO logging car 20974
19
61年製 岩崎レール工業製 運材台車

2009、ホイットカムの修復作業と並行して、運材台車も修復されました。これは第4回 根利森林鉄道まつりで動態化を目指していたホイットカムに牽引させようという目的もありました。運材台車はコロ軸受けと台枠の間に入れられている緩衝材の木材も交換しました。

KISO SHINRIN TETSUDO B type wagon car
木曽森林鉄道 B型15号 (大型客車)

2010年から解体をはじめ、2012年は地元の根利や、沼田市の大工さん等の協力で腐った部材の調達、製材。2013年に組み立てを開始。会員の大工さんの呼びかけで、地元の大工さんに協力を得て、夏までに屋根を載せました。2015年は細かい部分の組み付けと塗装。赤い車体色は現役最後の頃を知る会員の証言からです。2016年に地元板金屋さんの協力で屋根が張られ完成となりました。

2019年5月から作り始めました1/1スケール 実物大 木製 鉄道模型の岩手富士産業製の特殊軽量機関車です。当初、展示ディスプレー用として作りましたが、2021年の活動で動力を積み自走するようになりました2022年の夏ごろに考えています「ボールドウィン3号機100+1歳 第9回 根利森林鉄道まつり(仮称)」では、こちらのお披露目も考えております。走る特殊軽量機関車にご期待ください。