2024.03.23|SAT

【卒業生】経済学部3年次卒業生インタビュー

経済学部には、条件を満たした第1部の優秀な学生が3年次修了時に卒業できる「経済学部3年次卒業制度」があります。早期の大学院等への進学、または社会での活躍の機会を広げることが期待されています。


 今回、この制度を利用して2021年度に卒業した嵯峨 菜々美さんにインタビューしました。在学時の過ごし方から、進学・就職活動の際のご経験、在学生の皆さんへのメッセージまで沢山のお話を寄せてもらいました。ぜひご一読ください。

嵯峨 菜々美さん

-3年次卒業制度を利用するまで-

▶3年次卒業制度を知ったのはいつですか。また、3年次卒業を目指したきっかけがありましたら教えてください。


 3年次卒業制度を知ったのは、この制度を利用できる可能性があることを知らせる、教務課からのメールをいただいた時です。大学2年が終わって、春休みに入っている頃だったと思います。

3年次卒業制度を利用することもその時に決断しました。きっかけは2つあります。1つ目は、コロナ期で留学等が落ち着いてできなかったため、他の何かに挑戦したいと思っていた時期だったから。そして2つ目は、当時在籍していたゼミの内容である「環境経済学」に強く興味を持っており、もっと学びたい(大学院に行きたい)と思った結果、3年次卒業を実現することができれば、学費をおさえて大学院まで行くこと可能であると考えたからです。


▶3年次卒業に向けて、1・2年次から準備していたことなどがあれば教えてください。


 既述の通り、3年生が始まる直前にこの制度を知ったため、1・2年次は特に何も準備をしていませんでした。準備をしていなかったとはいえ、1・2年次に真摯に日々の講義に向き合っていたことが、3年次卒業の実現につながったと思います(GPAの要件があるため)。また、もしもっと早くに3年次卒業を目指していたとしたら、英語の資格獲得のための学習をすること(他大学院への進学選択の幅が広がる)、経済学検定テストの受講を考えること(大学院受験で経済分野のテスト免除の可能性)、卒業論文を書くために早めの準備をすること、をしていたと思います。

-学習環境・学校生活について-

▶3年次卒業制度を利用したことで得られた利点・活用したことがあれば教えてください。


 やはり、学部4年分ほどの学費で修士までの研究をできたことは最も大きな利点でした(大学院の授業料は学部より安い。学校にもよる)。今現在やこれから学部生で、金銭面の影響で大学院までは行けないけどもっと学びたい、というような人には非常に適した制度だと思います。 


▶3年次卒業制度を利用したことで苦労したこと、解決するために工夫したことがあれば教えてください。


 私は学部の時、ゼミの一期生だった(先輩が転ゼミした1人のみだった)ことや、コロナ禍の中でオンラインだったことが重なり、卒業論文を書く時の孤独に特に苦しみました。もしゼミの一期生でなくても、1つ上の先輩たちとともに卒業論文を書くことになることや、同級生とは違う作業をするために悩みを理解してもらいにくいことから、この制度に取り組む人はかなりの人が抱える悩みになるかと思います。私はこれで本当に挫折しそうになりましたが、学部の友人のみならず、昔からの友人などと遊んだり、電話してもらったり、時には論文作業を友人宅でさせてもらうことで解決しました。時には友人に甘えること、論文について行き詰ったらすぐにゼミの先生に相談すること、疲れたと思ったら無理やりやらずに思い切り休むこと、自分を甘やかすことが大事だと思います。


▶学校生活で印象に残っていることがありましたら、教えてください。(ゼミナール活動・SA業務など)


 学食というか、6号館の食堂かなと思います(笑)。学生生活全体で勉強をしていることが多かったですが、学食で友人と話している時間はかけがえない時間だったなぁと思います!雑談したり、皆でテスト勉強をしたり。また、私は1人で勉強する時も騒がしい環境の方が捗るタイプだったので、よく食堂でネットフリックス等をつけながら、他の学生のおしゃべりをBGMに勉強していました!

-進学後について-

▶大学院進学後に感じた、3年次卒業生としてのメリット・デメリットがありましたら教えてください。(研究面やその後の進路・就職活動など)


 既述の通り、学費の面で大きなメリットがあると思うことの他に、就職活動をしている時も、「3年次卒業をした」ということはわずかながら武器になると思います。日本で飛び級のような制度はあまりないため、企業の方に覚えてもらいやすいです。また、文系の大学院に行くことが就職にデメリットになると考える方もいらっしゃるようですが、修士では全くそのようなデメリットはありませんでした。むしろ学生時代に力を入れたことで研究について話すことができるのはメリットであると思います。それから、学部の時の同級生が1年早く就職活動を終えているため、自分の就職活動の時に色々とアドバイスをもらえたのも、大きな利点であると感じました。さらに同級生が学部の時よりも多くないため、周りの情報に焦らされずに、マイペースで就職活動をすることができます!

反対にデメリットは、講義を受けている際や研究をしている時に、1年早く卒業したことで、大学院の他の人よりも知識が劣っているのではないか、力が足りていないのではないかと不安になることがあったことです(私の力不足からかもしれませんが)。ただ結局、真摯に学んでいれば絶対にそんなことはないですし、同級生も先生も皆優しく教えてくれるので、あまり心配しなくても良いと思います!

-最後に-

▶3年次卒業制度の利用を検討している・目指している学部生へメッセージがありましたらお願いします。

 大学院は、先生方の力を借りながら、自分の知りたい世界について深く考えられる非常に良い場所です!少なくとも、東洋大学大学院の先生方は親切に、熱意をもって指導してくださいます!「勉強をしたい!楽しい!」という熱意があればきっと大丈夫です!辛い時は焦らず、思い切り休む日も作りながら、無理せずに頑張ってください!

◇経済学部3年次卒業制度 卒業実績

 2019年度:1名 2020年度:2名 2021年度:1名 2022年度:1名 2023年度:1名

経済学部3年次卒業制度の詳細はこちらからご確認ください。