防衛反応、自然反応

防衛反応と自然反応は、站椿で養成した足から抗重力と三尖相照、六面力により上下中心線を捉えた時期と条件の一致により発揮される。

この上下中心線は、試力、摩擦歩、発力、試声、健舞、単操手、単推手、双推手、断手、対人練習などそれぞれの最重要基盤であり、どの練習から入っても同一目的となり、これをなくしては、フォームだけの練習となる。

この最重要基盤があるため、相手側から防衛反応と自然反応を管理することで、裏股による側面斜面への反方向性転移ができる。

例えば、対人練習において、この最重要基盤がない場合、体幹を媒体にした側面斜面への操作が不可能となる。

例えば、この最重要基盤が無い場合の単推手は、単なる力比べの手の押し合いと引き合い運動に成り下がり、腕だけで伸ばして、腕だけで引いて実際は、防衛反応と自然反応を機にした側面斜面からの反方向性転移による左右からの準備中、移動中などの途中動作からの邪魔と梃入れのレベル向上は皆無となる。

例えば、この最重要基盤が無い場合の双推手は、防衛反応と自然反応を獲得できないため、これを機にした移動中、準備中などからの途中からの邪魔ができず、もちろん梃入れもできない単なる力比べ手回し運動に成り下がる。

例えばこの最重要基盤の無い場合の断手においても、接触と邪魔の技術が一切発揮することができない。

対人練習の全ては、防衛反応と自然反応を管理し、移動中、準備中などの途中動作の技は側面斜面から梃入れができる技術であることが最重要事項である。

自己の全身の法は、この最重要基盤により相手に鏡となり現れる。

起動力は、地面が鏡となり正しい地上の動作は、足裏は力点となり、正しい抗重力が発揮でき、正しい邪魔と接触においては、正しい支点と反面操作になり、その操作と梃入れ動作は鏡に写ったように相手は、全面的にその作用を受ける。