日本意拳協会参考資料 1号
【拳友】
①友よ形も無く名も無く。
②友よ形を学ぶな形を追い求めるな。
③友よ無の音を聞け。
④友よ全てを学び全てを忘れる。
⑤形を真似るな内容方法を捉えよ。
⑥友よ方法を学び独自のやり方を見つける。
⑦友よそれは実体などない水の様になりどんなものよりも柔らかくどんな硬いものも打ち砕き戦わずして周りに流れこんで相手を包み込む倒す。
⑧友よ拳に拳無く意に意が無く無意の中に真意がある。
⑨友よ無力の中に力を求める。
⑩友よ微動の中に速度を求める。
⑪友よ拙劣の中に巧妙を求める。
⑫友よ抽象の中に具体性を求める。
⑬友よ古きは東洋の陰陽思想からリンゴの落ちる法則まで一貫した共通する事項がある。それは有る力が働けば必ず反対に働く力が働くこれらを矛盾の状態といい解放できれば矛盾の力を発揮できる。
⑭友よ矛盾は全ての賢者の一貫した共通事項である。
⑮友よ矛盾は全て同時にして全身一致している。
⑯友よ矛盾の体得は無意識を意識化せよ。
⑰友よ矛盾は己の中にいて解放できるのは己のみ。
日本意拳協会参考資料 2号
意拳は、気や神通力などの迷信的思想はいっさい排除し、科学的理論を根拠とした技術体系を段階的に学び体得
する拳学である。
★古きは、東洋の陰陽思想からニュートンの万有引力の法則まで一貫した共通事項がある。
★それは有る力が働けば必ず反対に働く力がある。
それらは【矛盾の状態】と言われ、同時同一による全身一致であり、全ての要因が足し算ではなく、掛け算で一つとなる表裏一体であり、攻防一体となって矛盾の力を発揮することができる。
★意拳で言われる力は、単なるスポーツで使われる筋力や持久力ではなく力学的な力、矛盾の力を錬成する。
★人間の体は承知のとおり真っ直ぐではなく全身各部の関節は曲がっているがその力は真っ直ぐである。これを認識体得すれば無理な力を使わない僅かな動き僅かな力で発揮できる形曲力直の極意を体得できる。
★その矛盾の力の代表的な力学的要因として、重力と抗力、作用反作用、つり合い力、慣性力、軸力、応力などの一部要因を紹介する。
その1
【重力と抗力】
意拳では大地と争う力鳥が飛び立とうとする力を【上下の力】として上下の力が互いに打ち消し合うこの状態を技術体系を中間作用として体得する。
この下に向かう力は、「重力が原因であり、重力と同じ大きさである」けれども、重力そのものではない。 そして、緑の物体が静止している場合、その垂直抗力は反対に上に向かう力であり重力と同じ大きさの力になります。 垂直抗力は「重力と同じ大きさの力で物体が下の物体を押す力」の重力そのものではない反作用 である。
これも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
その2
【物体に働く力】
物体にはたらく力を大きく分けると たった2種類 になります。1つは 【重力 】、そしてもう1つは 【接触力 】です。
その3
【重力 】とは 地球が物体を引っ張る力 のことです。手に持っている物体を離すと、物体は自然に落下していきますよね。これが重力です。私たち自身も地球に引っ張られていて、だからこそ地面に立っていることが可能である。
その4
【 接触力 】
つまり 物体が接触しているものから受ける力 とは接触力には、様々な種類がありますが、代表的なものは 垂直抗力 です。
★物体が床の上に乗っています。物体は床に接しているので、 床が物体を押し上げる力 が存在します。床が物体を垂直に押し上げる力を 【垂直抗力】 といいます。垂直とは地面に対して直角という意味でしたね。垂直抗力は N という記号を使い、単位は N 、 ニュートン である。
その5
★【力のつり合い】
意拳では、上下、前後、左右の力が互いに打ち消し合うこの状態を合力が0の状態と言い感覚器官としては無意識の防衛反応であり、心理的にはリラックス状態を中間作用としてその技術体系を体得する。
★物体にはたらいているいくつかの力が互いに打ち消し合う状態、言い換えると、合力が0の状態を、「力がつり合っている」と言う。
意拳では、いくつかの力が互いに打ち消し合うこの接触して離れない状態を技術体系として中間作用を体得する。
★糸の先端には物体がついている。この物体に注目する。この物体には当然 重力 がはたらきますが、それ以外にも糸に接しているので 糸が物体を引っ張り上げる力が存在 します。この糸が物体を引っ張り上げる力のことを 【張力 】といい
糸が物体を引っ張る力の大きさは同じ ということになります。
★つり合いの条件(2力のとき)
2力が、
①同じ大きさ
②互いに逆向き ③同一直線上にある
そのとき、2力はつり合っているという。
※力がつり合っているとき、必ずしも静止しているとは限らない。
この状態で、加速運動が加われば慣性力が発生する。
★力のモーメントがつりあう ということは、 時計回りのモーメントと反時計回りのモーメントが同じ大きさになる 。 時計回りのモーメントと反時計回りのモーメントが同じ大きさで打ち消しあうとき、 回転させる能力が0となり、棒は回転しない 。
この際、力がつりあう ためには、 2つの同じ力が同じ直線上で逆向きにある ことが重要である。つりあっている2力について、2つのベクトルを足し合わせると0になる 。
★3力以上のつりあい
運動と力
3力のつりあいも「ベクトル和が0」
この 物体が静止している とき、3力の関係は、 物体が静止するのは3つの力がつりあっている ときである。
★ 物体に力F1[N]、F2[N]、F3[N]がはたらいています。この物体が静止する条件は2力がつりあう条件から確認すると
(ベクトルF1)+(ベクトルF2)=0ベクトル
である。
3力はそれにもう一つ力が加わっている状態で
(ベクトルF1)+(ベクトルF2)+(ベクトルF3)=0ベクトルとなる状態は、三角形 である。
★3つの力がつりあっているとき、 すべてのベクトルを足すと始点に戻ってくる 。 0ベクトルとは、ベクトルの和が最終的に始点に戻る ことを意味している。
4つの力のつりあいならば、四角形ができて最終的にベクトルが始点に戻ることになる。
これらも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
その6
【作用・反作用】
「2つの物体が互いに力を及ぼし合うとき、それらの力は向きが反対で大きさが等しい」 というのが【作用・反作用の法則】である。
★お互いを押し合う力は、 大きさが同じ で 逆向き となる
これらも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
その7
【慣性力】
当事者が加速度運動をするときに考える
慣性力は当事者の加速度と逆向きにはたらく
今まで物体にはたらく力といえば、「 重力 」と「 接触力 」の2種類である。これはあくまでも運動を当事する人が 静止している場合 である。当事者が 加速度運動をしていた場合 には重力と接触力以外に 慣性力 がはたらいている。
★半径rの円周上を速度vで回転運動する物体は、中心向きに加速度 v2/r の運動をしている。このとき、回転運動する座標系では、見かけの上では中心と反対向きに mv2/r の慣性力が働くように見え、この回転座標系における慣性力が「遠心力」である。
意拳では、慣性力が働けば上下、前後、左右の力が互いに打ち消し合うこの状態を合力が0の状態と言い接触すれば、鳥もちの様に離れない粘定化髄状態を体得する。当事者が 加速度運動をしてブレーキを掛けた場合、進行方向に飛ばされて行く即ち発力である。
これらも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
その8
【軸力】とは、ボルトを締め付けて伸びたボルトが反発し元に戻ろうとする「引張り力」のことである。
★ボルトを締める際に、螺旋状に梃子が連続して回転したボルトの締め付け部は軸部で軸方向に伸びる力(引張力)が発生、 この力を軸力と言う。このように互いに打ち消し合うこの状態の技術体系を中間作用として体得する。
これらも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
その9
【応力】
物体に外力が加わる場合、それに応じて物体の内部に生ずる抵抗力。
物体に外部から力が作用するとき,その反作用として物体内に生ずる分布内力を応力という。
このように互いに打ち消し合うこの状態の技術体系を中間作用として体得する。
これらも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
その10
【弾性力】
力を加えられて変形をしている物体が、反作用として他に及ぼす力。その総力は弾性エネルギーに等しい。
このように互いに打ち消し合うこの状態の技術体系を中間作用として体得する。
これらも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
その11
★運動エネルギーと位置エネルギーの関係は
位置エネルギーは、おもりが最も高いところにきたとき最大。 おもりの位置が低くなると、位置エネルギーは小さくなり、その分、運動エネルギーは大きくなります。 反対の端にきたとき、運動エネルギーはゼロに。
★振り子は、位置エネルギーと運動エネルギーが連続的に変化をくり返す運動をしているのです。 「振り子は、位置エネルギーが運動エネルギーに、運動エネルギーが位置エネルギーに変化しながら動いているということが分かりました。 つまり、動き始めの位置エネルギーを大きくすれば、運動エネルギーも大きくなります。
意拳の技術体系では僅かな動き僅かな力で重力と抗力、作用反作用、つり合い力、慣性力、軸力、応力などを落差と螺旋と傾きから加速運動を発生させ重力波による波形の動きを持って【0】ベクトルとなる位置エネルギーを運動エネルギーに転化させアクセルとブレーキを自由自在の相対性対立操作を体得する
★位置エネルギーを運動エネルギーに転化例
★金槌って上から振り下ろして使うけど、その際に金槌が持っている位置エネルギーが運動エネルギーに変わる
★ジェットコースター(動力で高いところまで運び位置エネルギーを蓄えそれを速度という運動エネルギーに変換する。
その他、メトロノーム、ブランコ、スキーやソリなど
意拳で行う全ての拳技術は、このように互いに打ち消し合うこの状態の技術体系を中間作用として体得する。
これらも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。
日本意拳協会参考資料 3号
素直さと感応
【自分を変える】
ある力が働く時、必ず反対の力が働く様に自己を変える心理状態も同じである。
1.『可能性』が欲しい時は『執着』を手放す。
新しい可能性を求めるなら、今までの執着を手放す必要があり。
迷信的思想や流行やプロパガンダからの思い込みを捨て現実に目を向け決して後悔しない。
全ての事の始まりと終わりは、過去も未来もなく現実にある現在進行形から可能性を導くのである。
古い価値観に執着していては、チャンスを逃してしまう。
2.『余裕』が欲しい時は『完璧主義』を手放す
余裕を持って生きたいなら、完璧主義を手放す。完璧を求め過ぎると、かえってストレスが溜まってしまう。
事にあたりストロングポイント(強み)だけを得ることだけではなく逆のウィークポイント(弱点)からも成果を得る事がある。
失敗は成功の元である。
数多くの失敗から弱点を修正し成功に導く。
「僅かでもできたら上出来」と考えることで、心にも余裕が生まれる。
3.『冷静さ』が欲しい時は 『人への期待』を手放す。
【去る者は追わず。】
『覚悟』が欲しい時は『他責』を手放す。
冷静でいたいなら、人への過度な期待は手放す必要があり。
希望的観測により、期待し過ぎると、裏切られた時のショックが大きくなる。自分の思いどおりにならなかったときに感情を振り回されないように、自分でコントロールできることに目を向ける。
他者依存と期待は、感応がなければ追わずさらっと諦める。
4.『自分らしさ』が欲しい時は『人との比較』を手放す。
自分は自分、他人は他人である。
自分のやる事に惚れ、他者のやる事に浮気しない比較する必要しない何故なら、それぞれに目的、目標が違う生き方がある。
自分らしく生きたいなら、人と比べる癖を手放す。他人と比べてばかりいては、自分の良さに気づくことができない。誰一人として同じ人間はいないので、幸せを同じものさしで計ることはできない。
5.『本当の仲間』が欲しい時は『見栄』を手放す。
本当の仲間を求めるなら、見栄を張る必要はない。
事において、派手な格好は要らない。地味でも中身を求める。外形よりも内容を求める。自分をよく見せようと偽っている人と、本当の信頼関係を築こうと思う人はいない。
無意の中の真意である
考えて感じるのでは無く、感じて考える。
思考は意識であり、感覚は無意識である。
思考は、意識で感覚は、無意識である。
思考による力学ではなく無意識による力学である。
ありのままとは思考的な作意がない無意識である。
ありのままの自分でいれば、ありのままのあなたを受け入れてくれる素直さと感応は、真の友人に出会える。
承知のとおり、どんな事に当たるにも素直さと感応のある者は、無意識に自然に場所の設定と段取りの必要性を求める。そこには、見栄を張る必要はない本当の信頼関係のみである。
6.『覚悟』が欲しい時は『他責』を手放す
覚悟を決めたいなら、全て自分ごとに置き換えて、他人のせいにする習慣を手放す。自分の人生は自分で決めるもの。責任は自分で取る勇気が必要である。
『冷静さ』が欲しい時は 『人への期待』を手放す。去る者は追わずの極意。
7.『未来』が欲しい時は『後悔』を手放す
明るい未来を望むなら、過去の後悔にとらわれてはいけない。過去は変えられないが、未来は現実にある現在進行形から可能性を導く過去形でもなく、未来形でもない現在進行形にある過去と未来は可能性があり、自分の手で変えられる。
まとめ
こだわりが有るが、こだわりを捨てることができる。
体の使い方も同じで無力の中に力を求め、微動だにの中に速度を求め、拙劣の中に巧妙を求め、抽象の中に具体性を求める。
有形無形は千変万化だある。
有から無、無から有とは、有る形が壊れて無くなり、無くなった形が有る形になるのは、有る形の存在があったからである為、再び新しいものを得る余白が生まれる。
人は変化が苦手で、何かを手放すのは勇気がいる。手放すことで、新しいものを得る余白が生まれる。きっと、新しい自分に出会える。
日本意拳協会参考資料 4号
位置エネルギーから運動エネルギーへの転化
その1
以前説明したとおり
【重力と抗力】
意拳では大地と争う力鳥が飛び立とうとする力を【上下の力】として上下の力が互いに打ち消し合うこの状態を技術体系を中間作用として体得する。
その2
力はたった2つ【重力】と重力以外の作用反作用、慣性力、弾性力、軸力、応力等の全ての力は【接触力】であり一貫して共通していることは有る力が働けば必ず反対に力が働き互いに打ち消し合うこの状態を矛盾の状態と言い或いは、中間作用、陰陽、表裏、攻防、上下、左右、前後、内外等は全て一体であり相対的である。
その3
この状態は、全て±0
位置エネルギーから重力加速により運動エネルギーへ転化される。
相手と接触すれば、中間作用±0で捉えて、
位置エネルギー±0となり全身一致して重力加速に運動エネルギーへ転化され、有る方向からのブレーキから有る抵抗力により有る力が働き同時に反対方向に反対の力が働く慣性力により発力が発揮される。
その4
それでは何を目的に練習するのか?
次の状態を導く為である。
相手と接触すれば、接触力から中間作用±0相対的で無意識状態を意識で捉えて、位置エネルギー±0となり全身一致して相対的で無意識状態を意識で捉えて重力加速に運動エネルギーへ転化され、あらゆる方向と力からあらゆる反対方向と力により慣性力即ち発力を発揮する為である。
その5
静止不動の状態において站椿練習から中間作用±0相対的で無意識状態を意識で捉えてその±0感覚を捉え体得する。
静から動への移行練習
±0感覚を捉え動く状態の中で何時有る力が発生しても±0感覚を捉え
全身一致して相対的で無意識状態を意識で捉えて重力加速に運動エネルギーへ転化できる状態への練習である。
素朴な梃子力と同様に僅かな動きと僅かな力で効果的な力を発揮する精度を追求した感覚的バランサーである。
逆にアクション映画やアニメの様に格好良く見せる為、意識的作意により大きな動きと大きな力では無駄な力となる。
その6
力と心理状態の関係は
3種類
★接触力において緊張力みは意識であり思考的で絶対的である。
思考的とは意識的作意である。
考えてから感じてはいけない。
即ちアンバランスは作意による偏りである。
数値で例えれば+100である。
★接触力において脱力緩みも意識であり
思考的で絶対的である。
思考的とは意識的作意である。
考えてから感じてはいけない。
即ちアンバランスは作意による偏りである。
数値で例えれば-100である。
★接触力においてリラックスは、緩み力みに偏らない無意識であり感覚的で相対的である。
感覚的とは無意識で働く防衛反応である。
以前説明した本能に有る感覚統合である。
感じてから考えることができなけばいけない。
即ちバランスは感覚的である。バランスをとる時、考えるより僅かな傾きを感じて反応してから意識的理解をしている。
逆に考えてバランスをとれば変化する傾きに対応できない。
数値で例えれば±0である。
日本意拳協会参考資料 5号
意拳の練習における一貫して共通していることは、有る力が働けば必ず反対に働く力が同時に発生する静止不動の站椿をベースとして各運動状態に至るまで矛盾の状態による中間作用±0感覚の捉え方は、集中して雑念を払わない。
逆に散らばして雑念は多い状態で全部受け入れる。
【木を見て森を見ず】
と言われる様に
木の一つ一つを単体で捉えると緊張し残念が集中するので森を見るとその単体が気にならなくなる。
それが山だと更に気にならなくなる。
心理状態では、平常心
力学では、±0
やがて全般広域を掌握する全て±0に近づいていく矛盾の状態となる
こんな感じで、頑張って下さい。
日本意拳協会参考資料 6号
その1【緊張】
筋肉の緊張は心理的に力みであり偏りのある意識操作であり絶対的である仮説数値では「+1~+100」で数値が高いほど緊張と力みは大となる。
その2【脱力】
筋肉の脱力は心理的に緩みであり偏りのある意識操作であり絶対的である仮説数値では「-1~-100」で数値が高いほど脱力と緩みは大となる。
この様にそれぞれの特徴を仮定した場合、どちらも自意識の高い無駄な力となる。
その3【リラックス】
リラックスと脱力は同じものではない。
脱力と言う作意有る
単なる緩みではない。
その為、緩みから緊張まで仮説数値では「-1~-100」~「+1~+100」作意ある意識であり、作意ある脱力とは防衛反応である無意識の感覚では仮説数値で「即ち±0」をあらゆる条件下で識別できる状態を有していない。
★考えて感じる作意を持って識別できる時間と距離の短縮は不可能である。
★感じて考えれば無意識に働く防衛反応を持って識別できる時間と距離の短縮は可能である。
★その中間のリラックスとは、僅かな緊張と脱力を互いに打ち消し合うこの状態であり、無意識と意識が同時であり、この様に相対的であり僅かな力と僅かな動きで互いに打ち消し合うこの状態を中間作用と言う矛盾の状態
であり仮説数値で現すと「即ち±0」
その4【矛盾の状態】
★有る力が働けば必ず反対に働く力が同時に働く仮説数値で現すと「即ち±0」
有る力と反対の力を同時に無意識に働く防衛反応を持って識別できる感覚として捉えるているか?
★有る方向と反対の方向を同時に働く仮説数値で現すと「即ち±0」
有る方向を反対の方向
を同時に感覚として捉えるているいるか?
★意識と無意識が同時に無意識に働く防衛反応を持って識別できる働く仮説数値で現すと「即ち±0」
無意識と意識を同時に無意識に働く防衛反応を持って識別できる感覚として捉えるているか?
★静止不動の状態から站椿練習により僅かな力・方向・動き・意識・無意識など相対的にあらゆる条件において互いに打ち消し合うこの状態を仮説数値で現すと「即ち±0」この中間作用となる矛盾の状態を体得する。
真似る為の習得でもなく取得でもない、無意識に働く防衛反応を持って識別できる感覚を持った体得である。
★拳の真髄を知りたければ先ず站椿より始めよ。
站椿を体得しなければ何も体得することはできない。
真似る為の習得でもなく取得でもないそれが目的であれば無駄な時間と労力を費やしてものにならない状態で終わってしまう。目的は体得であることを忘れてはいけない。
★静止不動の站椿練習によりレベルは「±0」を体得し静中の動を体得し運動をともなう動中の静によりレベルは「±0」を体得することが一番の近道である。
★例えれば
あらゆる条件下においてもレベルは「±0」を維持するジャイロ式バランスメーターと表現すると、静止しても運動しても相対的にあらゆる条件において互いに打ち消し合う能力を有する。
日本意拳協会参考資料 7号
【摩擦歩と半歩(小歩)
の応用】
①摩擦歩による同時±0つり合い力から場を譲り場を奪う。
②このように前足と後足、左足と右足どのように動くとも相手側に正面を譲りこちらは同時±0側面斜面を奪う。
③側面斜面を奪うとは
相手の出足を押さえ出鼻を押さえ目と耳を押さえることが同時±0に起こすことにある。
直線距離ではなく、らせん状の内転と外転が同時±0回転により偏りが発生する相手側は防衛反応から平行感覚の立て直しを図る為の行動に移るこれらと同時±0に力学上の自転と公転とつり合いの関係が発生する。
④その時、何が起きるか視覚、聴覚、平行感覚が乱れこれに合わせて一触で皮膚感覚から触覚を奪い±0力学による
接触力と重力を使って位置エネルギーから運動エネルギーに転化し接触抵抗によりブレーキが発生した瞬間に慣性力による発力が発揮される即ち同時爆発±0一触即発である。
日本意拳協会参考資料 8号
その1
各基本練習における効果の確認は、単なる点検ではない感覚と防衛反応が伴わない思考的、消化的、、惰性的、打算的な一過性により行うと矯正に多大な時間と労力を費やしものにならないことを念頭に置かなければならない。
ゆめゆめ形と技だけを学んでも無意識下の感覚から体得をしなければ余程の天才で無ければ、急がば回れである。
即ち拳の真髄を知りたければ站椿から始めよの一言に限る。
一つ一つ確実にをモットーにストロングポイント及びウィークポイントをリサーチしてレベルアップを計る為である。
極端な緊張状態となる力み、脱力状態となる緩み、中途半端な刺や角がある意識と思考の表れを求めず、その中間の無意の中の真意となるリラックスを求める。
その2
その中間状態とは、意識的思考により力みと緩みがところどころに現れるような刺や角があるような意識的な緊張と脱力がある中途半端な状態ではない。
例えれば感覚的に鳥もちに接着したような或いは水飴の中にある状態、站椿で無意識で働く感覚を意識的に誘導する比喩が実感として現れている刺と角がとれて円くなるちょうど良いあんばいである。
その3
力の使い方は、性格や思考にも影響している例えば、緊張は頭が固い、融通が利かない。緩みは頭の回転が鈍い、反応が鈍い、手緩い。
なりすまし中間となる中途半端は、刺がある角がある片手おちである。
何れも無意識による感覚を無視した意識的思考による誘導に過ぎない。
その4
レベルアップを計るに
緊張、脱力、中途半端の3つの存在が欠陥であると判断できそれらをウィークポイントとして排除していき僅かな緊張と脱力を互いに打ち消し合うこの状態を捉える無意識と意識が同時であることが無意の中に真意がある。
この様に相対的であり僅かな力と僅かな動きで互いに打ち消し合うこの状態を真の中間作用或いは矛盾の状態と言う。
仮説数値で現すと「即ち±0」を求めレベルアップを計る。
その5
目的は、このように感覚統合を伴った力学の体得である。
決して迷信的思想となる気を求めているものではない。
その力学には、接触力と重力を使って螺旋状に位置エネルギーから運動エネルギーに転化し接触抵抗によりブレーキが発生した瞬間に慣性力による螺旋状に発力が発揮されるどのような角度からも螺旋回転する球体である。即ち同時爆発±0一触即発である。
その6
特徴は、円融であり、どのような角度からも螺旋回転が相手を取り込むと同時に螺旋状に放たれる。
この種の感覚を体得したものは推手練習を行えば攻防一体により螺旋状に相手をたぐり寄せ螺旋状に突き放すことが可能であり一目瞭然である。
決して押し引きだけのタイミングではない肘や腕の曲げ伸ばしによるものゴリ押しでは、攻防一体に時間と距離の短縮が上手くできない為、推手や断手ではなりすまし中間作用となる中途半端な状態となるため
矛盾の力を発揮できない。
そのウィークポイントに気づかなければ、基本練習では上手くいくが対人練習では今一つ効果がでない状態であるレベルアップは不可能でる。
日本意拳協会参考資料 9号
拳の学び方は、大きく二つに別れると思います。
【その1】
一つは、
技の使い方から体の使い方を学ぶ方法です。
特徴は、
頻繁に映像に現れる現象です。
見栄えはよく速く多種多様な多くの技を学びますが咄嗟の状況において無意識に体が着いてきているなら成果はありますが、素晴らし技術であっても名誉ブランド獲得の為の形を真似て覚えて意識思考が優先された練習ではできても実践では使えない交流修行であれば何の成果もない体得するにはある程度の才能が必要です。
【その2】
もう一つは、その逆
体の使い方から技の使い方を学ぶ方法です。
地味であるが感覚統合と力学を主体に体の使い方から学ぶことが特徴で見栄えはそれほど良くない、どちらかと言うと格好良くはないが非常に重要な内容を備えている。
形で覚えて意識思考が優先された練習ではなく咄嗟の状況において防衛反応により無意識に体が対応し無意識と意識が同時に働き体の使い方が技の使い方として体得できる成果がある。
ゆめゆめ格好良さと見栄えと形と技だけを学んでも無意識下の感覚から体得をしなければ余程の天才で無ければ、空回りで終わってしまう。
【その3】
自分は、目移りせず、体の使い方から学ぶやり方を選択しました。自分に合っていると思ったのが正直なところです。
さて、どちらから学ぶか選択するのは、その人の問題であるのでよく思案されたい。
日本意拳協会参考資料 10号
陰陽、表裏一体、攻防一体とは何か?
その1
プラスマイナス0ゼロの感覚とは、有る力が働けば必ず同時に反対に力が働く、このように双方の力が互いに打ち消し合うこの状態の技術体系を矛盾の状態陰陽、表裏一体、攻防一体など或いは、中間作用として体得する。
その2
それでは、何故プラスマイナス0ゼロの感覚が判らないか、例えば相手が殴ってきて、こちらも咄嗟に受けしまう
この瞬間的に接触した場合、実は重力と抗力、作用反作用の法則のつり合い力等の接触力が働き互いに双方の力が打ち消し合いプラスマイナス0ゼロが無意識に発生している感覚、即ち一触即発の好機となる防衛反応であるが、固定観念から意識的思考を優先するため、その存在がはっきりと捉えられないのである。
その3
緊張力(力み)をプラス意識とし脱力(緩み)をマイナス意識とすればプラスマイナス0ゼロは無意識となるリラックスである。間違ってはならないのは意識操作の脱力ではない。
脱力(-100)から緊張(+100)までは時間がかかり動作も大きく無駄な力も使ってしまう。
その4
リラックス(±0)から緊張へ逆に緊張からリラックス(±0)は僅かな動きと僅かな力で短くて鋭く速く力は倍以上効果的である。
或いは、拳を出す押すをプラス意識(+100)とすれば逆に拳をかわす引くをマイナス意識(-100)として拳を出して引いて、払って出して、かわして出して、押して引いて、掴んで押して、掴んで押して投げるようにプラス(+100)とマイナス(-100)を意識的に交互に使用している為、
この中間作用となる
プラスマイナス0ゼロの間に発生する感覚となる中間感覚を気付いていない或いは、感じていない感覚であるため好機となるその時はそのまま経過されている。
その5
それでは、どのようにその感覚を研くのか
感覚とは英語でセンスである。
見栄えの良い多くの技の使い方を覚えても咄嗟に使えなければ物の真似で終わる。
地味でも咄嗟に使える体の使い方から技を体得すれば中身を取り入れセンスを物にしたことになる
その感覚は(±0)である
力学では位置エネルギーを運動エネルギーに転化できることである。
位置エネルギー(0)の時運動エネルギー(100)であり逆は、運動エネルギー(0)の時は位置エネルギー(100)であるこれらは、エネルギー保存の法則である。
即ち前後上下左右のどのどの方向、状態においても位置エネルギー(±0)を双方の力が互いに打ち消し合うこの好機を捉えるセンスを養う。
その6
これらの感覚は、前後上下左右のどの方向、状態においても(±0)は静止不動の状態となる站椿から感覚統合で体得し試力、摩擦歩、発力、単操手の動きにも常時(±0)の状態を体得し対人練習となる推手、断手においても接触箇所は常時(±0)の状態となる好機を体得すれば受動的立場から主導権を獲得できる。
その.7
即ち陰陽、表裏一体、攻防一体とは(±0)の状態となるセンスを体得することである。