意拳練習日誌第特(111~120号)

意拳練習日詩第特111号


【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。


意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。


力量の配分として手三部、足七部は俗に言われるが何故足七部なのか?



その1

下半身にある足の股関節は、人体最大の関節である。体内には、およそ200個もの関節があるとか。なかでも、いちばん大きいのが、股関節。股関節が大きいのは体重を支える「荷重関節」である。

股関節は、骨盤の横にある窪みに、大腿の骨(大腿骨)の丸みを帯びた先端がハマったもの。たとえば、まっすぐ立った姿勢では、下から足首(足関節)→膝関節と重力が伝わり、最終的に股関節に負荷が集中する為。

「また、股関節は可動域が広くて、3つの面で立体的に動く関節なので、関わる筋肉はそれだけ大きくなる。」

股関節を働かせる筋肉は、大腿前側の大腿四頭筋、大腿後側のハムストリングス、内腿の内転筋群、尻の大臀筋等。全て大筋肉群で、全部で20以上の筋肉が巧妙に股関節を稼働させている。約70%【筋肉の約3分の2は下半身にあり】その大半は巧妙な操作により股関節に何らかの形で関わっている。



その2

立姿で行う運動の大半に関わっている為、

「立姿で行う動きで、股関節が関わらない運動はないと言える。」

重力に逆らい、直立二足歩行をしている人間という動物は、地面を踏みつけた反動で得られる反力(地面反力)こそが、立つ、歩く、走る、跳ぶ、旋回、投げる、打つ、蹴るといった基本的な動きの力点であり、また各種スポーツ動作では、上半身の動きばかりに目を奪われるが、やはり力点は地面反力である。


「その地面反力を受け止め、コア(体幹)を介して上半身へ伝えるのが股関節であり、下半身で最も可動性が高く、3面で3Dへ360度自由自在に動ける。」



その3

重心を支えているスポーツ及び日常生活においても重要なのが、重心のコントロールである。立ったり歩いたりといった何気ない動作でも、感覚統合により無意識に重心を調整している。重心のポジションがうまく保てないと、転倒する危険すらある。重心の維持で機能を発揮するのも股関節である。意拳で言われる股関節は【裏股】である。



その4

骨盤や腰椎と連携している。

背骨の末端の仙骨と、左右の寛骨がユニット化したものが、骨盤。仙骨の真上が腰椎だ。ゆえに、腰椎と骨盤は連れ立って動く仕組みがある。これを「腰椎骨盤リズム」という。

この腰椎骨盤リズムにも、股関節が一枚嚙んでいる。

たとえば、立った姿勢からお辞儀をすると、腰椎の屈曲→骨盤の前傾→股関節の屈曲という一連の動きが起こる。次に、上体を戻すときは、股関節の伸展→骨盤の後傾→腰椎の伸展という逆の動きが連続する。これは、腰椎と骨盤の運動方向が同じなので、「同側方向腰椎骨盤リズム」と呼ばれる。

それとは逆に、股関節の動きと連動して、骨盤と腰椎が反対の動きをすることもある。これが「対側方向腰椎骨盤リズム」。まっすぐ立った状態で、股関節を曲げると、骨盤の前傾と腰椎の伸展が起こり、股関節を伸ばすと、骨盤の後傾と腰椎の屈曲を伴うのだ。

これは、脚を前後に動かしても、前にも後ろにも倒れないために欠かせないリズムである。


その5

坐ってばかりいると衰える

「カラダの骨格はもともと立って動き回るようにできており、重力が加わると自動的に筋肉が働いて姿勢を保ってくれる。坐る時間が長引くとこのメカニズムが狂い、正しい姿勢を保つのが難しくなるため、さまざまな不調が出るのでしょう」


立って動き回り、姿勢を支えるうえで中心的な役目を果たすのが股関節。ゆえに在宅勤務などで坐る時間が長くなると、衰えやすい。


坐る時間が長いほど短命というデータもあるが、それはおそらく股関節を使わないために下半身の筋肉が萎えたり、血流循環が滞ったりするから。その結果、糖尿病、高血圧、心臓病といった生活習慣病のリスクも上がるのだろう。



その6

O脚とX脚の原因でもあるぞ。

下半身の大きな悩みの一つが、O脚とX脚。

O脚とは、膝が外側に開いて大腿の間に隙間ができて、歩くとガニ股になるもの。X脚とは、膝が内側に入って大腿がくっつき、ふくらはぎが開いているものを指す。一般的に、男性にはO脚が多く、女性にはX脚が多い傾向がある。


「どちらも膝に原因があると勘違いしそうですが、その多くは股関節に問題がある。


腹筋が衰えたり、大腿の後ろ側が硬くなったりするなどの理由で、骨盤が後傾しすぎると、股関節は外向きに捻られて、膝が外側へ広がりやすくなる。その結果生じるのがO脚。

対照的に、爪先荷重などによって骨盤が前傾しすぎると、股関節は内向きに捻られて、膝が内側に閉じやすくなる。そうやって生じるのがX脚。女性にX脚が多い一因は、ヒールを履くと爪先荷重になりやすい。



その7

足裏を鍛えると動きやすくなる。

「足裏を鍛えると股関節の動きが良くなります。足裏の内在筋(始まりも終わりも足裏内にある筋肉)の動きを改善すると、股関節の可動域が広がる。」

股関節の可動域と足裏の関係

曲がりがちな足指を伸ばし、MP関節(爪先立ちで屈曲する部分)が使えるように内在筋を活性化してやると、それに応じて股関節の可動域が広がる


脳が筋肉をコントロールする神経のルートには、脊髄のお腹側を通る腹内側系と、外側を通る背外側系がある。腹内側系は股関節を含む体幹で姿勢の維持や歩行などに関わり、背外側系は末梢の手足を細かく動かす巧緻性を左右する。

「腹内側系と背外側系は、一方を使うともう一方が抑制されるトレードオフの関係がある。足裏で背外側系を刺激すると、腹内側系が緩み、股関節の動きが良くなると考えられる。」




釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである 


意拳練習日詩第特112号


【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。


意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。


前回に紹介した股関節の重要性に引き続き地面の反力を捉える足裏について紹介する。

力量の配分として手三部、足七部は俗に言われるが何故足七部なのか?



その1

足の裏を鍛える

下半身の運動や筋トレにも様々な種類があり特に足の裏を鍛えると血流がスムーズになりむくみ改善や代謝UPに効果的である。また、足の裏は身体を支えるための重要部分となり足の裏でしっかり身体全体を支えることが良い姿勢に繋がる。身体がうまく支えられていないと、骨盤等の歪みに影響して虚弱体質になるおそれもある。


 

その2

足の裏のつくりについて足は26個の骨でつくられており、足の裏には数多くの筋肉がありる。例えば、歩いたり走ったりする時にばねの役割をする足底筋膜や、距骨が内側に傾き過ぎないように働く踵骨など、身体全体を支えている足の裏はバネのような役割をしており、体重を足全体で受け止め分散して衝撃を吸収している。そこで重要なのがアーチで、

足の裏は、親指のつけ根から小指のつけ根にかけての横方向と、この2点からかかとに向けてアーチを描くように筋肉が通っている。それぞれ横アーチ、外側縦アーチ、内側縦アーチ(土踏まず)と呼ばれている。この筋肉が衰えるとアーチが崩れて、歩く時のバネとしての衝撃が大きくなったり、血流が悪くなってむくみや疲れ、下半身太り、骨盤の歪みやO脚にも繋がる。足の裏は鍛えることが少ないために、意識して鍛えてアーチを保つことが大切である。ハイヒールを履くのが辛くなった方は、この足の裏の筋肉の衰えも原因のひとつといえる。


 

その3

足の裏を鍛えるメリットをさらに具体的に紹介すると先程紹介した足の裏のアーチ。正常な場合はこのアーチ(土踏まず)は緩やかな曲線を描いている。しかし、アーチが崩れて足の裏が平らになってしまうと「偏平足」といって様々な悪影響が出る。偏平足はアーチが低いために、クッションとしての機能が働かない、そのため、足の痛みや疲労などにも繋がる。また、身体を支えるバランス機能も低下するため、足以外にも負担がかかり、痛みが出たり転倒しやすくなってしまう。その為、足の裏を鍛えて、きれいなアーチを保つことが重要である。

具体的には、站椿における足裏は、泥の中に有る状態で足の指と踵を使って軽く泥を掴んでいる感覚で強く掴んではならない。掴んでいる様で掴んでいない様な感覚で体全体の曲折状態即ち曲がっている様で曲がっていない様な何時でもどちらにも転化できるつり合いの取れた状態である。

この様に試力、摩擦歩

発力、推手、断手などの足裏状態も泥の中で軽く握ったり緩めたり

掌握を柔軟に行い土踏まずが上部方向へ働く様にアーチを鍛え上げる。

全ては足裏からの重力と抗力を掌握し気などはの迷信的思想は一切排除することから始まり、その感覚は、足裏全体で軽く地面を掴むと同時に土踏まずは構成され足心の感覚を捉える運動においては、平衡感覚、つまり瞬時に力を発揮しやすい姿勢が取れるか否かが、反応速度(瞬発力)や動作の切り返しに大きな影響を与え、土踏まずの有無によって顕著な差が生じる。

この様に下半身の筋肉群は全体の70%を指し、上手く重力を使って重心を安定化できれば、関節障害や血圧、血流の悪化などから身体の機能は良好な改善効果が見られるため、站椿をやれば気が出るような決して気のエネルギーなどの迷信的思想によるものではない。


釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである

  


意拳練習日詩第特113号


【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。


意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。



前回に紹介した股関節と足裏及び足首の重要性に引き続き地面の反力を捉える膝関節について紹介する。

力量の配分として手三部、足七部は俗に言われるが何故足七部なのか?

 


その1

人間の上下運動を作る要素として重要な要素「重力と床反力」である。

重力も床反力も普段は見えない力で、この力が互いに拮抗したつり合い力により相殺し合うことで人間は静止立位を保つことができている。

即ち筋肉の収縮だけでの動きでわ成り立たない。

静止した状態では重力と、重力で地面を押している力が地面から返ってくる力、すなわち床反力との相殺関係によって成り立っている。有る力が発生すれば必ず反対に働く力が同時同一に発生する。

特に全身の70%をしめる脚部は曲げ伸ばしに伴い、足関節・膝関節・股関節をそれぞれ支点とした螺旋状回転運動が生じている。



その2

特に大腿部と下腿部の中間にある膝関節はいわゆる蝶番(ちょうつがい)関節で、大腿骨と脛骨の間で曲げ伸ばしが可能です。 膝蓋骨は、太もも前面の筋肉と脛骨とをつなぐ腱の間にあり、膝を伸ばす際に筋肉の収縮をうまく脛骨に伝えるための

螺旋状回転運動による

滑車の役割を果たしている。

この役割を静止立位、止まっている状態から移動を伴う歩行に代表されるような重心の前後の動きの前に、先ずは静止立位の次の段階としてその場の重心移動、つまり上下動についても曲げ伸ばしに伴い、足関節・膝関節・股関節をそれぞれ支点とした同時同一に螺旋状回転運動が生じる。

移動が起こるためにはこの順逆による相対的対立状態、相殺関係を同時同一に行い、重力は不変であるため、足関節・膝関節・股関節をそれぞれ支点とした同時同一に螺旋状回転運動により床反力をコントロールすることが重要である。



その3

床反力を重力よりも小さくすれば下方向への重心移動が起こり、大きくすれば上方向の重心移動が起こる。

静止の状態と大きく違うのは、上下運動が起こるために生じる曲げ伸ばしの関節運動により同時同一に螺旋状の回転運動を起こしている重力負荷より、筋力の伸び縮みによっておこる関節運動の方が大きければ上方向に移動が起こり、小さければ下方向への移動が起こる。



その4

特に重要になってくるのは姿勢によって、各関節の重力に逆らうための力の発揮の割合が変わるということである。

上下運動を決めるのは床反力の制御でつり合い力あり、その床反力は重力の反作用である。そしてその重力の作用点となるのは重心になるので、重心がどこにあるかで、重力の作用する位置が変わる。

そうなると、重力の位置が関節からどのくらい離れているか?

その距離も変わってくるので、関節を動かす力の大きさも自然と変わってくる。

つま先の方に重心がかかると、重力の作用は膝に近づき、股関節から遠ざかるので膝周囲の筋力よりも同時同一に螺旋状の回転運動によるつり合い力から股関節周囲の筋力のコントロールがより必要である。

踵重心になると逆に膝から遠ざかるので膝周囲の筋力よりも同時同一に螺旋状の回転運動によるつり合い力から股関節周囲の筋力のコントロールがより必要である。



その5

即ち膝屈伸のような上下運動の移動において、姿勢が置きすぎてしまったり、逆に倒れすぎてしまったり、または足の裏の荷重が前や後ろに偏りすぎることで、感覚統合により本人の意思とは無関係に、どこの力を沢山使うのかが決まってきてしまうということになる。

「上下運動の移動に置いて重要なのは、重心の位置のコントロールであり、重心の位置は姿勢のコントロールによって変わってくる」ということが解れば、床反力をコントロールする為に足裏足関節・膝関節・股関節をそれぞれ支点とした同時同一に螺旋状回転運動により無意識となる感覚統合から信号を得てとつり合い力により意識下の操作をすることが重要である。

即ち上部の股関節・中間の膝関節・下部の足裏足関節の各関節は、何れも特化することなく、無意識下の感覚統合からの感覚情報により意識下のつり合い力を発揮して、同時同一に螺旋状回転運動を全身一致で行う。



釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである

 



意拳練習日詩第特114号


【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。


意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。



【渾元力】

その1

天と地の間に杭や大木に化した如く立ちつくすだけで、渾元こんげんの力が強化養成される。 即ち重心的中が

何時でも何処でも可能となる調整力及び操作力である。



その2

即ち拳打、脚打、投げ、締めなどの部分的箇所から直接的に相手側への部分的苦痛箇所への撃力をあびせる技術を目的としたものではなく、相手側の最大の弱点でる重心を的中

させることを目的とする。



その3

この力の強化養成の根拠とは、迷信的思想ではなく、力学と感覚統合によるものである。

例えば、上下同時同一に働く力どちらにも偏らず相対的対立状態にある。

重力に対立する抗力、或いは地面に向かって押して行く作用に対立して地面から向かって押し返してくる反作用或いは、重力に向かって働く向心力に対立して逆方向へ働く遠心力

バネやネジのよう進行方向に働く力と対立して逆方向に働く力は軸力や弾力等である。



その4

これらの全ては有る力が働けば必ず反対に働く力が同時同一に発生するこの均整状態をつり合い力と言い、感覚統合によりその自己の中心の在りかは重心であることを体得することにより上下左右前後あらゆる方向から重心を的中させることが可能となる。



その5

ルールは簡潔明瞭単純明快【重心的中】

基本練習では自己の重心を的中させ、対人練習においては相手側の重心を的中させることを目的とする。



釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである

  


意拳練習日詩第特115号


【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。


意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。



【重心的中】

その1

重心”とは質量の中心であり、身体の中で最も動きの少ない場所で

大動は小動に及ばず小動は微動に及ばず微動は不動に及ばず。

また、物体がつりあう場所でもあり、シーソーの支点の部分となる人の重心は、大きく分けて3箇所に有る

中国拳法には、天人地があるようにそれぞれが上盤、中盤、下盤である。

体全体の縦の中心線上ほぼ両肩の位置よりやや下の心臓付近に上部重心、臍の辺りに中部重心、股間節より下の鼠径部の下部辺りに下部重心がある。

上盤(上部重心)、中盤(中部重心)、下盤(下部重心)でありこの3箇所があるゆる動きで一致すれば、自己の重心が的中し僅かな動きと僅かな力で大きな力を発揮できる。

またそれぞれは、点ではなく、重力と抗力が同時に働く中間作用領域である。



その2

次に関連して両足裏が重力により地面を支えて立っているときには、両足裏で囲まれた地面に作用させ反作用を受取る面が支持基底面ある。

更に関連して支持基底面から作用反作用により重力と抗力を同時に捉えた時、重心の3箇所が一致する上下に働く重力落下線が発生するこの重心の真下の位置が圧中心点と判明する。立つ姿勢が保たれているのは、圧中心点が支持基底面の中にある重力落下点が有るからである。

3箇所の各重心はそれぞれ一致してそこを中心として僅かな力と動きにより様々な方向に回転できる場所である。

このことから試力、摩擦歩、発力、単操手、推手、断手等の基本練習は単なる動作ではなく操作である。

効果の確認として3箇所の各重心はそれぞれ一致して足裏から地面の作用反作用を利用して足の股関節から肩関節を八の字を描くように動くことでバランスを保っているかを確認することが出来る。



その3

站椿による重要な効果の確認とは、体全体が僅かな力と動きにより下に向かっているのに同時に体全体が僅かな力と動きにより上に押し返してくる。

作用反作用の法則と同様に壁を押しているとの同時に壁から押し返してくる。

この僅かに働く力と動きにより同時に働く中間作用となる感覚が矛盾の状態であり、この力の発揮が矛盾の力である。

腕力のみで押さえると一方向に働く作用のみであり、反作用を捉えることが出来ない。

脱力状態であれば、作用も反作用も無い即ち手抜きの状態であり、本体は、がら空き無防備である。

作用は意識的感覚で発生させ反作用は防衛反応による無意識的感覚で捉えることを意識的感覚で体得する。



その4

即ち站椿を始めてとする各基本操作の要求である六合の境地であり、順逆の境地であり

全ての動作一つ一つ重心的中が必須条件である全身一致の法則である。

重心的中の感覚は、

眼には見えないが、重心線に上下同時の対立感覚がある。

逆にこの3箇所である肩関節の線、腰の線、股関節の線を順逆により崩せば、防衛反応により相手側の重心を的中させることが出来る。



釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである

 



意拳練習日詩第特116号


【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。


意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。



【重心的中練習】

その1

相手と交戦する時、拳、肘、膝、脛、踵、足底等の打撃にこだわった先端部が武器とは限らない。

競技の場合、審判が間に入り、競技者双方とも暗黙の了解でレフリーストップを待ち消耗戦を避け、ポイント見据え或いは時間稼ぎをする為、この間の技術は、無きに等しい。



その2

競技とは違って護身は

審判がいない為に接触と邪魔の技術即ち重心的中の技術があらゆる局面に生かされる。

重心的中は、主導権の獲得である。

特に推手練習は、力比べでは無い、双方の重心的中により受動的立場から主導的立場の転換練習である。



その3

先端部以外のこだわらない側面斜面にある前腕部、上腕部、大腿部、頭部、腰部、脇部等も武器となる。

即ち站椿で物を抱え支えている接触部分が全て武器となる。

どの部分が接触しても打撃の為に接触を放棄して引かず或いは握って持ち変えることもなくその接触部分から邪魔となる武器が発揮される何処が接触しても邪魔となる武器が発揮される一端接触すると固執では無い柔軟なつり合い力の変化により螺旋状に変化して離れない先端部の打撃箇所が武器で有れば力を貯める為に離してリード時間と距離が必要となるがつり合い力による重心的中技術は、接触したまま梃子入れにより支点、力点、作用点による中間作用による順逆運動から時間と距離のリードが極限状態に短縮される一触即発である。



その4

接触部分の抵抗作用から反作用を捉えた梃子体は、相手側の重心を的中させ自己の重心的中を利用して反作用から相手側へ作用させる

順逆運動である。

作用は、意識的感覚であり反作用は感覚統合から触覚に有る識別系(鞄の中の物をな手探りで当てる感覚)と前庭感覚から位置と傾き情報による平衡感覚と固有受容覚から筋肉と関節の曲折から重さ大きさ形などから重心的中の為の防衛反応による無意識的感覚である【意】とは意識と無意識の双方の操作である。



その5

接触して、作用反作用をリサーチして相手側本体の重心的中をさせリサーチして反作用がない相手側の脱力が

判明すれば相手側本体を直接捉える。実際には肩から手先の脱力の為、肩から首にかけてつり合い力を発揮して重心的中をさせる。

首については、防衛反応が即働く為、脱力が出来ない。例えばいきなり首を締めると即防衛反応が起きるので判断出来る。

目的は、相手側の腕では無くまたは、局部の打撃箇所でも無い相手側の本体の重心的中で有る。



その6

重心”とは質量の中心であり、身体の中で最も動きの少ない場所で

大動は小動に及ばず小動は微動に及ばず微動は不動に及ばず。即ち僅かな動きと力を極限状態にまで追求する。

また、物体がつりあう場所でもあり、シーソーや天秤の支点の部分となる重心的中の為の梃子体である。

その為、重力と抗力が同時に働く中間作用を捉え自己と相手側に働く壁を押して壁から押し返してくるような作用反作用による中間作用を各種練習での重心的中の体得を追求する。



釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである

 



意拳練習日詩第特117号


【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。


意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。



【重心的中練習】

その1

対戦時まだ、相手側と接触するかいなかの状態では視覚が役目を担っているがその視覚を活用する時間は非常に短く拳が交える状態では既に視覚は当てにならない次々と変換する相手の動きを目で追うことはかなり困難である。即ち遠くは視界が広く近づくにつれ視界が狭くなり逆に近づけば接触感覚が広くなることから接触した瞬間に作用反作用が同時同一に捉え重心的中を目的にする。離れては視覚情報を使い接触しては触覚情報を使う。

皮膚からの触覚が大きな役目を担う接触感覚は、視覚よりまた、どの感覚よりも早くあらゆる情報を捉えるこのことから接触と邪魔の技術が勝敗の決定打となる。



その2

原則は一つ、有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。

一触即発とは例えば、

ボールを落下させ地面と衝突した瞬間に作用反作用が同時同一に起きる。

ボールを離した高さからバウンドしてボールが返ってくる長い時間と距離ではなく、地面とぶつかった瞬間であり、或いは壁と接触したままで押した瞬間に同じく接触したまま壁から押し返してくるような同時同一の極限状態である。



その3

重心的中は各種基本練習全ての主力的存在であり、一つ一つの運動操作のなかで効果の確認として重心的中が何時でも何処でも発揮されるように体得しなければ何の意味もない。単なるたこ踊りとなってしまう。練習と重心的中の効果の確認は必須条件である。



その4

効果の確認練習がなければ重心的中が無い状態であり練習の価値がない腕や足を振り回すだけになってしまう俗に言われる【花拳繍腿】である。

その動きは大きく振り回す動作ではなく、例えばボールが地面と接触した作用反作用の状態、或いは壁と接触した作用反作用の状態、

足裏が地面と接触した

作用反作用の状態は、

相手側と接触した状態から作用反作用を捉えるこの種の力は、站椿、試力、摩擦歩、試声、拳舞、発力、単操手などの基本操作及び推手、断手などの相手と交戦し接触した瞬間が正にその瞬間である。



その5

足裏で地面との作用反作用を捉えた瞬間、相手側と接触した瞬間に足裏の作用反作用と同一同時に相手側の腕などの接触媒体から作用反作用を捉える。

作用だけを例えると会話で一方的に言い放つことであり逆に反作用は相手側の話しを聴く状態に似ている。

話しながら同一同時に聴く状態であり俗に言われる【聴勁】である。



その6

作用から反作用を体得しなければ、腕力だけでは作用のみで相手側から反作用を簡単に捉えられてしまい、逆に手及び腕をノーガードのように脱力すれば作用反作用もなく無防備となる本体は首と肩にある上部重心から直接重心的中をとられてしまう。

ただ競技ルールに守れ首と肩への攻撃がされていなかっただけで、護身となると話しは別である首と肩へのレフリーストップがないわけで何時でも気にかけてなかったところの重心的中が決定打となる。



その7

この時、どのような動きも足裏から頭上まで、形は曲がっていても力が真っ直ぐな中間作用となるつり合い力が重心的中である。

感覚的には作用反作用が一致した瞬間は螺旋状に僅かに動きながら接着したように離れることがない。俗に言われる【粘勁】である。

上下同時に作用反作用は重心を的中させ、この状態から居付かず相手側を誘導するには、右半身と左半身は順逆運動により螺旋状に内旋回と外旋回が同時同一に発揮される。具体的には、回しながら押し同時同一に回しながら引いていくように回転のなかにはどちらにも特化した偏りもなくつり合い力が終始発揮される。俗に言われる【化勁】である。

【発力】とは、重心的中のなかで最も僅かな動き僅かな力、非常に小さく短く時間と距離を極限までに短縮した状態である。俗に言われる【発勁】である。



その8

【走歩】

足の歩法も同じく終始足裏から作用反作用を捉え重心的中を目的にしている。

前足と後ろ足は交互に

右半身と左半身の順逆運動により螺旋状に内旋回と外旋回が重心的中により同時同一に発揮される【摩擦歩】である。

具体的には、回しながら押し同時同一に回しながら引いていくように回転のなかにはどちらにも特化した偏りもなくつり合い力が終始発揮される。

方向変換の主力は後方操作である。後ろ足が変換すれば前足が変換し前足が変換すれば後ろ足が変換する。

摩擦歩の順逆操作である。

まるで、魚の尾鰭のように或いは船の後方舵のように相手の見えない後方からギリギリ相手側と正対する瞬間、相手側の肩が動いた瞬間、相手側と接触した瞬間、接触からつり合い力を発揮する瞬間、足裏から地面の作用反作用を使って側面斜面へ方向変換を行う。

即ち場を譲り場を奪還する。

決して上半身を主体にはしない。下半身が動けば上半身も相随する【上下相随】である。



その9

相手側と交戦して接触と邪魔により作用反作用をとらた瞬間、接触箇所は支点になり足裏は力点となり相手側は作用点となり重心は的中しこれを継続操作させるには次に接触箇所が作用点となり自己の中心が支点となり足裏が力点となり軌道は八の字のメビウスの輪の如く動き滑車の力学のように僅かな力と動きと同様に上下前後左右内外の螺旋運動により相手側の反作用から上下前後左右へと僅かな動きと力で相対的なつり合い力を終始操作して相手側の重心的中を捉える。



その10

足腰を鍛える既成概念は、一括り扱いになっているが実はそれほど単純ではない。

ウェイトリフターであれば、筋力による筋トレで鍛える足腰を指しマラソンランナーであれば持久走による持久力で鍛える足腰を指しているのでそれぞれ目的が異なることから何を持って足腰が強いのか疑問視しすると答えは、別様である。

それは、古き時代にさかのぼると、現在のようにジムもなく、舗装されたランニングコースもなく、充分な食事も出来なかった時代、重労働には梃子の応用力が必然的で、人間本来の効率的な体の使い方として僅かな力と僅かな動きで相対的なつり合い力を終始操作し消耗と傷害を出来る限り回避すべく体術が研究され成果を発揮した時代とも言える。

その一つの要因として

重心的中の足腰鍛練は

、梃子体を使って防衛反応による重心的中トレーニングである。

筋トレや持久走で特化しても鍛えることがことが出来ない全く異質のトレーニングであることを理解しなければならない。



釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである 


意拳練習日詩第特118号


【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。


意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。



【渾元逆体】

その1

矛盾の力とは作用反作用により僅かな力と僅かな動きは同時同一に発揮するつり合い力である。

矛盾の状態は有る力が働けば必ず反対に働く力が発生するこの中間作用とつり合い状態となる渾元逆体の順逆運動により、対戦している体の前面が隠面であり、それをバックアップしている体の背面が陽面である。



その2

全ての動作は、背面から方向変換も背面から

力も背面から操作が背面から敵と接触すれば直接前面で操作することはなく、背面から操作し前面を動かす。

右半身を動かすには左半身から操作する。

あるいは左半身を動かすには右半身から操作する。

上半身の動作は、下半身が操作により、手の操作は足の操作である。その為、重心的中をさせる為の足の操作と力量は七割以上をしめ、手はその三割以下である。



その3

操作の要訣は重心的中であり、その重心操作は大きい動作や大きい腕力及び水平、垂直、直角の動きでは操作は出来ない為、螺旋状に順逆同時同一の上下、前後、左右回転により

重心を的中させつつ方向変換が可能となる。



その4

このように有る動作は、反対側の操作により同時同一に効果を発揮する。

側面斜面への移動についても背面から操作を行い、相手側を常に整体のとれない側面斜面へ誘導させ準備中移動中にさせて不意無備の

状態から背面からそうしてつり合い力を使って前面に動作として働かせ防衛反応による反作用を誘発させ相手側の無意識に働く偏りを発生させ、その偏りから力の方向と力量を作用として体の前面で捉え、背面での反作用により例えて分銅ばかりのように、つり合い力を発揮して相手側の重心を的中させる。

足による移動は相手側から見えない全て背面からの操作によるもので前面の移動中動作が大きいほど背面の動作は小さく、こちらの意図は全て暴露され、背面の操作は大きいほど前面の動作は小さく相手側からはこちらの意図が暴露しにくい。



釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである 



意拳練習日詩第特119号


【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。


意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。



【防衛反応】

その1

咄嗟に起きた接触と邪魔の状態から有る力及び刺激に対して意識的ではなく、無意識に自然反応が防衛反応である。

例えば

熱い物を触った瞬間

針状の物が刺さる瞬間

寒さを感じ鳥肌がたつ

暑さを感じ汗がでる

風を感じる

手探りで形状を認識

躓きから立ち直る

重さを感じる

方向を感じる

抵抗を感じる

振動を感じる

などの【触覚】及び【前庭感覚】ならびに【固有受容覚】を一致させることにより発揮できる防衛反応による反作用を誘発させ相手側の無意識に働く偏りを発生させ耳石が動くことにより体の傾きを捉えてバランスを保つ自然反応である。

これらの接触と邪魔の状態から機能が発揮できるように自己の重心的中を自己の中間作用による相対的操作を体得しなければ相手側への相対的操作による中間作用からの重心的中は不可能である。



その2

このことから相手側に有る力及び抵抗を作用として加えると無意識的に反作用として反対に戻る力及び抵抗により元の姿勢に戻す防衛反応が働く。

この意識的作用に無意識的に働く反作用を相対的に同時に捉える即ち中間作用が重心的中である。

偏りであるアンバランスは絶対的である。

バランスとはその偏りを逆方向から相対的に

同時に順逆均整の中間作用どちらにも偏らない作用反作用が同時に働いている状態が重心的中でありこれが一触即発である。



その3

全ての練習に一貫して共通していることは、重心的中となる中間作用の状態が終始密接かつ継続的に保たれている。

要領としては

①僅かな動作と僅かな力である。

②順逆同時の相対的操作である。

③相対的操作とは作用反作用が同時に発生する中間作用である。

中間作用の例え

意識と無意識

上と下

左と右

前と後

順転と逆転

手と足

肘と膝

肩と腰

前面と背面

重と軽

など螺旋旋回運動により相対的操作を行う。

④相対的操作の割合は手が三部、足が七部である。

⑤自己の重心的中は、足の操作による足裏土踏まずから重力を使って地面に作用させ反作用から反力に伴う上に働く抗力を捉え更に下に働く重力落下線を捉え相対的に上下同時に働く中間作用から重心的中を体得する。

⑥重心は螺旋運動による相対的操作により密接かつ継続的に的中する。

⑦垂直、水平、直角による大きな動きと大きな力は相対的操作を阻害するため中間作用による重心的中は不可能である。

⑧全ての練習において一貫して共通していることは、有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。この状態は相対的操作による中間作用からの重心的中である。

⑨一人で練習する時は相手がいるように相対的操作を通じ中間作用から重心的中を求め。

対人練習時は一人で練習する時のように行う


釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。





意拳練習日詩第特120号


【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。


意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。



【歩法防衛反応】

その1

摩擦歩

特徴の一つとしてカメレオンの足運びににていると言われている。

言われは、咄嗟の変化に対応するため前進しつつ何時でも後退できる状態でありその逆に後退しつつ何時でも前進できる状態である。



その2

具体的には、前へ後ろへ右へ左へと咄嗟に急発進、急停止、急方向変換においても勢い余ってのめり込み或いは相手側に寄りかからない状態である。

意識的には有る力で足運びを行い無意識的な防衛反応により反対に働く力で相対的操作を体得する。



その3

その要領は上下に働く重心的中が重要である。

その為、足運びは足裏全体が着地して地面から反作用を土踏まずから反力を得て終始重心を的中させつつ逆足との相互作用及び中間作用により次の足運びを行う。

歩幅は片足が進行方向へ進む足裏全体が地面に着地したと同時に逆方向に支えた片足の裏全体が重心を的中させる。



その4

その際、水平、垂直、直角及び大きな歩幅は向かう方向に働く力に対して意識過剰を招き反対に働く力を阻害するため咄嗟の動きに対応して常に順逆の螺旋運動により重心を的中させ進行方向に働く力を相対的な逆方向に働く力が同時に相互作用及び中間作用として体得する。



その5

全ての咄嗟に起きた状態に対応してその足

は居着かず常に地面の反作用と足裏全体の反力から順逆の螺旋運動

は相互作用及び中間作用による矛盾の力であり作用反作用により僅かな力と僅かな動きは同時同一に発揮するつり合い力により終始重心的中をさせる。

その効果の確認は、咄嗟の足運びにおいて勢い余ってのめり込み或いは相手側に寄りかからない状態を体得できているかである。


釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。