意拳練習日誌第特(81~90号)

意拳練習日詩第特81号

 

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

 

 

意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、【一貫して共通】していることは、【有る力が働けば必ず反対に働く力】が発生する際、合力である中心(重心)も伴う。

【感覚統合】(無意識)

味覚、嗅覚、視覚、聴覚などの感覚は、一般によく知られています。それ以外にも次のような感覚がある。

【触覚】:皮膚で感じます。危険を察知したり、触って何かを確かめたり、痛み、温度、圧迫などの情報を脳に伝えます。

【固有受容覚】:筋肉、腱、関節などで感じます。手足の位置や運動の様子、物の重さなどの情報を脳に伝え、姿勢を保持したり、体をスムーズに動かすために働きます。

【前庭感覚】:耳の奥の前庭器官で感じます。平衡感覚ともいわれ、頭の傾きや動き、スピード、重力を脳に伝えます。目の動きに関連する働きもあります。

以上3つの感覚は、潜在能力としての【触覚、固有受容覚、前庭感覚】は、いろいろな活動を行うための準備体制を整えるのに重要な役割を持った感覚統合である。この感覚統合に対立操作(意識)による力学を加えた感覚機関を体得する

では、これら【力学と感覚統合】は意拳の技術にはどんな関係があるのでしょうか?

 

【その1】

地球上の物体には地球の引力が働きます。 一方、回転する物体には回転軸と逆方向に遠心力が働きます。 地球上の物体には、地球の自転による遠心力も働いています。 この地球の引力と遠心力の合力が重力の正体です。

 

 

【その2】

【地球の中心と争う力】

上下に対立する力(意識)を感覚統合(無意識)として捕らえる。

「地球などの、その中心に向かって物体を引っ張る力を「重力」と言う。

「物体にはたらく重力の大きさを「重さ」と言う。、

「力の大きさの単位を「N、ニュートン」と言う。

その重力(位置エネルギー)に従って両足で地面を押すと【地面から離れて飛び立つ力】(作用反作用の力)地面から両足を押して来る「物体を置いた面に垂直にはたらく、重力とつり合う力「力がはたらいていても動かない状態を「つり合っている」と言うを「抗力、垂直抗力」と言う。これらの運動エネルギーへ転化させる。

 

【その3】

【大気に呼応する力】

全身を抱擁する空気抵抗を感覚統合として捕らえる。

「ふれ合う面の面積1平方メートルあたりを、垂直におす力を「圧力」と言う

「圧力の単位を、「Pa、パスカル」と言う

 「空気に重力がはたらくことによって生じる圧力を「大気」と言う。

 

【その4】

【仮借の力】

相手からの外力を感覚統合(無意識)により捕らえて対立操作運動(意識)を行い相手の最大の弱点となる中心(重心)を的中させる。

「物体どうしが接触しているときに力を加えると、物体が動こうとする向きと逆向きにはたらく力を「摩擦力」と言う。

【ニュートン力学】

【第1法則:慣性の法則】

止まっている物体は力を加えない限り止まり続け、動いている物体は力を加えない限り動きを続ける法則。物体はその時点での状態を保とうとする性質があるということ。

例えば、動いていたバスが止まろうとすると,乗客は前向きに力がはたらくように感じる. この見かけの力を慣性力という. このように,慣性力は加速度と逆向きにはたらくので,物体の質量を とし,加速度を とすると、慣性力は, と表される.

【第2法則:運動方程式】

運動の”力”(Force)を導き出す式。《”力”とは物体の質量(Mass)に、それを動かす勢い(加速度:Acceleration)を乗じたもの》であることを裏付ける式。よってF=m×a、即ち「F=ma」と記述される。

【第3法則:作用反作用の法則】

「作用」とは物体に力を加えること。力を加えられた物体は、その作用とは反対向きかつ同じ値の力=「反作用」を生み出すという法則。この作用・反作用の法則 という「2つの物体が互いに力を及ぼし合うとき、それらの力は向きが反対で大きさが等しい」 というのが作用・反作用の法則です。

人が壁を押すと壁が人を押してする。

梃子で物を動かす場合に必要な力は、支点から力点までの距離と、支点から作用点までの距離によって変わります。

支点から力点までの距離が、支点から作用点までの距離の2倍になれば、半分の力で動かすことができます。

つまり、半分の力で仕事をすることができるのです。

 

【梃子の原理】

梃子…棒を使って、小さい力で重いものを動かすしくみ【支点】…梃子を支え、棒が傾くときの中心(重心)になるところ。相手との接触ヶ所であり対立操作(意識)により中心(重心)を捕らえらる感覚統合(無意識)として体得する。

【力点】…梃子に力を加えるところ。

重力に従い地面との作用反作用と抗力から上下に対立する力(意識)を加える感覚統合(無意識)として体得する。

 

【作用点】…加えた力がはたらくところ。

「物体どうしが接触しているときに力を加えると、物体が動こうとする向きと逆向きにはたらく力を「摩擦力」と作用反作用の法則から対立する力を操作(意識)し支点から力点までの距離が、支点から作用点までの距離の2倍になれば、半分の力で動かすことができる感覚統合】(無意識)を体得する。

即ち支点となる接触ヶ所と作用点となる加えた力が働くヶ所が短ければ(時間と距離の短縮)、半分以下の力で倍以上の力を発揮可能である。

 

 

【呼吸の弾力】

横隔膜により上下に働く対立操作(意識)を感覚統合(無意識)として体得する。

この弾力は、全身各部で対立操作として体得する。

だんりょく【弾力】 の解説

1 外力が加わって変形した物体が、もとの形に戻ろうとする力。

 

2 圧迫をはね返そうとする力。また、事情や状態に応じるために自在に変化できる力。

 

この様に、まだまだ密接かつ継続的に関係する対立操作による力学(意識)や感覚統合(無意識)の全ては、説明できる範囲は、代表的な一部であり、奥が深く潜在力は、未知数であるため、終わりなく追求魅了し続ける。

 

 

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。



意拳練習日詩第特82号

 

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

 

 

意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求する

 

【その1】

相手の最大の弱点である中心(重心)的中させること

に照準を合わせる。

【一貫して共通】していることは、【有る力が働けば必ず反対に働く力】が発生する際、合力である中心(重心)も伴う。

【一触即発】とは【触覚】及び【前庭感覚】ならびに【固有受容覚】を一致させることにより発揮できる。

これらを機能別に展開すれば、【触覚】接触すれば、【有る力が働けば】:皮膚で感じて危険を察知したり、触って何かを確かめたり、痛み、温度、圧迫などの情報を脳に伝える系統には二つ有り一つが【原始的・本能的なはたらき】の【原始系】で、もう一つが【認知的・識別的なはたらき】の【識別系】で有る。人が高等な哺乳類として、進化の過程で作り上げた情報処理をする機能として触れたものの「素材」や「かたち」「大きさ」を触り分けたり、自分のからだのどの「位置」に触れているかを感知したりする様に相手の力と方向などの特徴を感知するときに使っている触覚の働きを【識別系】と言う。

意拳は、この【識別系】を重視した【原始系】の防衛反応を操作しこの「識別系」を発達させ「原始系」を操作する。脳の中のこの「識別系」が発達すると、「原始系」と言われる本能的な働きは抑え込まれるようにして、ほとんど表に現れなくなる。この識別系をしっかりと働くように触覚防衛反応を改善させていく糸口が力学と感覚統合の全身一致である。

 

 

その2

【一触即発】とは【触覚】及び【前庭感覚】ならびに【固有受容覚】の時期と条件が一致している前庭である。

この識別系を通じて、

【前庭感覚】:耳の奥の前庭器官で感じます。平衡感覚ともいわれ、頭の傾きや動き、スピード、重力を感知して、相対的なバランスから自己の中心(重心)を脳に伝えます。また、目の動きに関連する働きもある。この様に相手との相対的な対立関係を感知して、相手の中心(重心)も感知する。

 

その3

【一触即発】とは【触覚】及び【前庭感覚】ならびに【固有受容覚】の時期と条件が一致している前庭である。

【固有受容覚】

相手の接触とのにより相手の力量を感知する【触覚】から【前庭感覚】により重力から相対的な対立関係を感知して:筋肉、腱、関節などで感じて、手足の位置や運動の様子、物の重さなどの情報を脳に伝え、姿勢を保持したり、体をスムーズに動かす相対的な対立操作【必ず反対に働く力】運動により、相手の中心(重心)を的中させる働きを行う。

この中心(重心)を効果的に的中させるための識別系を発達させる方法として、力学による相対的な対立関係となる摩擦力、慣性力、作用反作用、つり合いなどの有る力が働けば必ず反対に働く力が発生するこの矛盾の状態から力学と感覚統合を通じ相手の中心(重心)を的中させる静止不動運動から緩慢な可動運動及び瞬発運動などの基本練習から相対的な対立操作運動(梃子の原理、弾力)から対人練習を通じて体得させる。

 

結論からは、接触した瞬間対立状態を捕らえて相手の中心(重心)を的中させることに有る。

しかし、まだまだ密接かつ継続的に関係する対立操作による力学(意識)や感覚統合(無意識)の全ては、説明できる範囲は、代表的な一部であり、奥が深く潜在力は、未知数であるため、終わりなく追求魅了し続ける。

 

 

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。



意拳練習日詩第特83号

 

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。

 

 

【1】

①対立する自己と相手との攻防に伴う接触において、力が衝突し作用反作用が生じた際、触覚【識別系】による皮膚感知からの信号は力の方向を捕らる。

その信号は、2系統【原始系】と【識別系】である。

【原始系】

反射的に身を守るために本能的に働く機能である。

 【識別系】人類が高等な進化の過程で作り上げた情報処理をする機能であり、

 目を使わない状態で、触れたものの「素材」や「かたち」「大きさ」を触り分けたり、自分のからだのどの「位置」に触れているかを感知する触覚の機能である。

意拳は、この識別系の機能を重視し原始系の防衛反応を操作する。

この「識別系」を発達させ「原始系」を操作して、原始系の暴走を制御する。

 

②触覚信号情報を受けた前庭感覚による傾き、重力、速度を感知する信号を捕らえる。

 

③前庭感覚信号情報を受けた固有受容覚により筋肉、腱、関節、手足の位置、運動の状態、物の重さから感知する信号を捕らえて姿勢を変化させた動きによる力学操作をする。

 

④力学操作とは、つり合いや応力、軸力、予張力、摩擦力等による梃子体であり、バランスを調整し矛盾の状態を捕らえた瞬間、全身一致による感覚統合は、中間作用となる梃子体を発揮し中心(重心)を暴露させ矛盾の力を発揮して相手の最大の弱点である中心(重心)を的中させ、そこを叩くことに照準を合わせる

意拳全ての動作に【一貫して共通】していることは、★原理原則はたった一つ

矛盾の力である。【有る力が働けば必ず反対に働く力】が発生する。この際、合力である中心(重心)が現れる。

 

 

その1

意見論抜粋

【渾元の争力】

力の争いは、全身至るところに存在する。大小の関節、緊張と弛緩、虚実、力学

有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。実際に力が争っていなければ、力が出せない。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

 

その2

意見論抜粋

【大気の呼応】

大気と人体は、呼応の関係にある。

 「空気に重力がはたらくことによって生じる圧力を「大気」と言う。

全身を抱擁する空気抵抗を感覚統合として捕らえる。

この種の力を利用して敵に打撃を与えるとすれば、これが発力である。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

その3

意見論抜粋

【渾元逆体】

何処にでも逆に働く力が働いている。

如何なる角度から打ってこられても、まともにあたってくるが、しかしまともではない。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

その4

意見論抜粋

【動静互いに根元がある】

バランスは絶対的ではない

アンバランスが絶対的で

バランスは相対的である。

動と静は一つの全体で互いにその根元をもっている。

動と静は相対的に暫時的な

バランスを制御できる状態である。あらゆる物は、表裏一体である。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

その5

意見論抜粋

【遒と放の本は同じ】

力を出すには、まず強くし強くするには、まず力を出すことである。有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。この際の力は、渾元の争力である。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

その6

意見論抜粋

【有無統一】

有無は一つのことであり、有る物が存在して初めて、それが無い物であることを予見できる。

有ればやがて無くなる。

形有る物は、全て無くなる

存在しなければ、何が有るか知ることが出来ず、何が無くなるか知ることは出来ない。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

その7

意見論抜粋

【順力逆行】

手を手前に引けば力は遠くまで至り、手を前に出せば、力は弱くなる。

引きながら押して行く或いは推しながら引くつり合い動作

「物体どうしが接触しているときに力を加えると、物体が動こうとする向きと逆向きにはたらく力を「摩擦力」である。

この【つり合い】と【摩擦力】を体得する。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力】

 

その8

意見論抜粋

【勾錯交叉】

有形無形の両面がある。

形では、出す手は鋼鉄のヤスリの様に、引き戻す手は

鉤のついた竿の様にはっきりとした形は、見てとれない。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する】

 

その9

意拳論抜粋

【不動の動】

巧みに動ける人は、外形が動いていないほど、その内部は速く動く

上手く動けない人は、外形の動きが大きく、内部の動きは遅くなる。

動は即ち静、静即ち動の原則により、動と静が互いに関わりを持ち形の上で見てとれない。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

その10

意見論抜粋

【斜正互参】

ひとたび動けば、横は正面であり、作用するさいに人には見えずただ、正面と斜面の位置がずれるだけである。

正面は、側面へ

側面は、斜面へ

螺旋は、斜面の連続である

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

 

★次号へ続く

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。



意拳練習日詩第特84号

 

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。

 

【2】日詩第特83号続編

 

その11

意見論抜粋

【多面の螺旋】

斜面を転がる物体や自由落下する物体は、【重力に引かれて、速さが次第に速く】なることを知る。

全身各部がわずかでも作動すれば、重力に従って螺旋の力が働く。

全身の大小の関節が支える力となって全ての部位に正三角形をかたどり、この時膨脹する力と収縮する力が働き足裏から頭上まで上下の力を伴って全身に螺旋状の力が働き、全身を必ず正三角形にして、突然方向変換し爆発的に螺旋状の力を発する。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

 

その12

意見論抜粋

【面積の虚実】

曲折した面積が力を発揮

表面はなく、それぞれ体に角度がある。また、平面はなく、凹凸、起伏、螺旋が有り千変万化に対応して臨機応変する。

平面に対して起伏が有るように上下前後左右へ変化する中で対立している。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

 

その13

意見論抜粋

【形曲力直】

形が曲がれば、前後左右に力が入り、力に方向がなく、四方に全て用いることが可能であり、力が真っ直ぐであることは、各方面全てに力が向かうその中には、螺旋状の力もあり波状に前進し、或いは直線の力が旋回している矛盾の統一である。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

その14

意見論抜粋

【神鬆意緊】

【神鬆】精神的にゆるめる

脱力ではなく萎縮はしない

緩まない部分はない

全身リラックス

臨機応変、千変万化の状態

無意識による感覚統合

力学と感覚統合の対立操作

矛盾の状態である。

【意緊】意を引き締める

意識の中に無意識を体得

矛盾の状態から矛盾の力

中心(重心)的中操作

全身はリラックスするが、意識は緊張している対立状態になる。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

その15

意見論抜粋

【剛柔相済】

剛柔一体は、表裏一体であり、鍛えられた剛は、固執した硬さではなく、変化に対応する柔軟性がある。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

その16

意見論抜粋

【無形神似】

形は、動かないが、神意が足りている。

バランスを制御する相対的

運動は、定まった形がなく無形であるが、制御する意識は、働いている。

止まっていても全身各部へ有る力が働けば、必ず反対に働く力が発生する。

中性浮力の様に中間作用となる空中遊泳に似た状態である。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

その17

意見論抜粋

【進退反側】

前進と後退において、前進する力が働けば逆に後退する力が働き、後退する力が働けば逆に前進する力が働く暫時的にバランスを制御する状態である。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

 

その18

意見論抜粋

【旋繞撑擰】

一見して旋回しているように見える引っ張ることと捻ることで、後ろへ引っ張ることである左右前後の力は全てこの様になる。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

その19

意見論抜粋

【滾錯双選】

上下に働く力を螺旋状に働かせば、左右前後の力を現す。旋回しているように見える。引っ張り捻ることで、後ろへ引っ張る。

螺旋状に旋回することにより上下に引っ張り合うつり合いとなる軸力が発生する矛盾の状態である。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

その20

意見論抜粋

【半譲半随】

半ば譲り半ば従う中間作用

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力】

 

その21

意見論抜粋

【随譲牽随】

従いながら譲り相手を引っ張りながら対立する

回転する身体には回転軸と逆方向に遠心力(慣性力)が働く、引力と遠心力の合力が重力の正体であるこれらを捕らえて自己の中心(重心)を感知して、相手と接触し迎えられたとき、その力につられて相手の力に従うが重心は、自分の体に置き、相手を突き放す作用で即ち【慣性力】を体得する。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力】

 

その22

意見論抜粋

【迎随緊随】

発力の際に用いる。

相手の力(作用)を受けとめながらそれに従う(反作用)「作用」とは物体に力を加えること。力を加えられた接触箇所は、その作用とは反対向きかつ同じ値の力=「反作用」を生み出すという法則から相手の力の方向を捕らえて、この状態からつり合いや応力、軸力、予張力、摩擦力等状態を発生させ、相手の中心(重心)を的中させる。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力】

 

その23

意見論抜粋

【載譲載迎】

従うと譲るの中間作用である。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

その24

【空中遊泳】

全身をめぐる大気圧は、四方八方の全てに抗力がある。僅かに動けば力が働き、必ず逆に働く力が発生する状態を蚕が繭を作る様にと切らせない様に終始続いて行く。水中での水圧を感じて遊泳と同様に大気圧を感じるように全身、寛骨、肩の巧みな捻りに従い腰が動き全身が一致する。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

 

その25

意見論抜粋

【鎯頭敲打】

体を金槌に例え滑走輪のように連続的に発する。

一直線に出した力であってもひねりを加えて短距離を行きその形は、見てとれない。一直線と旋回は、対立する矛盾の状態である。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

 

その26

意見論抜粋

【推拉互用】

押したり引いたりの動作を

推しながら引き或いは引きながら押して行く中間作用となる対立状態の中で互いに用いる。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力】

 

 

その27

意拳論抜粋

【平衡の制御・単双軽重】

アンバランスをバランスに移行させるコントロール

即ち【物理的な作用反作用の法則及びつり合い状態等の中間作用】を【感覚統合】により調整する。まるで、弓を引き何時も放つ状態にも似ている。釣りの当たりの状態にも似て、この状態を受けた相手側は、どちらにも行けない状態の様に、浮き足立ち及び無重力状態におちいる。これが即ち中心である重心の在りかを的中された状態である。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

★次号に続く

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。



意拳練習日詩第特85号

 

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

 

 

意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。

 

【3】日詩第特84号続編

 

 

その1

【頭】

撑、擰、頂、縮

足は地を踏みつけて、

頭上は、突き上げる。

顔を上げすぎず、下げすぎず。

上下の力はつり合いを保つ。

【肩】

両肩は、内に向け背を左右に丸める。

肩は力まず沈め突っ張るがリラックスしている。

【肘】

肘はやや下に僅かに外に向け横にあげる。

【手首】

勾(引っ掛ける)

錯(こする)

【腰】

揺、旋

腰は輪の如く

ひねったり、上げたり

回したり

【寛骨】

坐、挫、懸、旋、提

両膝を僅かに外に向ける

大腿部は僅かに内にひねる

両方の腰骨は内にあわせる

前を三分又は四部

後ろへ七分又は六分

何時も動ける状態

立ちながら座っている

【膝】

擰、縦

両膝を僅かに外に向ける

大腿部は僅かに内にひねる

膝は上に引っ張る感じ

【足首】

刀(ナイフ)

又(フォーク)の様に刺す

敵の力を押し込める方向をを見定め向かってくる機をつかむ。敵の位置を奪うには、小さく半歩退くか半歩出るか左右の足は、内旋と外旋の表裏一体で螺旋の力を伴って側面斜面へ前進後退をして多面の螺旋及び面積の虚実並びに斜正互参を含んでいる。

 

 

その2

意見論抜粋

【打顧】

打は攻撃、顧は防御の意味合いである。攻撃と防御を分別しては偏りが有り、時間と距離の短縮が追求できない。

時間と距離の短縮は、即ち攻防一体である。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

 

その3

意見論抜粋

①【三角力】

意拳では、斜面による正三角形を維持すれざ、螺旋により引き上げと引き下げが僅かな力で大きい力を容易に発揮できる

意拳では、各部の関節は、やや曲げ特に肘は横に張ると全身至るところ正三角形を形成する。

②【三角形の強度】

何故三角形が強いのか?

平面充填(へいめんじゅうてん)っていうのは、面を隙間なく敷き詰めることを言う。形曲力直は、関節は伸ばさず、やや曲げたリラックス状態から全身各部とあらゆるヶ所で多面的に三角形を構成しているハニカム構造を伴い、螺旋力を伴えば、円形、球形にも変化する。

例えば、平面を充填する形は何でも良いのだが、全て同じ形状で平面充填が可能なのは、三角形・四角形・六角形しかないことが、数学者のピタゴラス によって証明されている。

三角形・四角形・六角形のうち、「強度」という点で言えば、三角形が一番強い

例えば、三角形と四角形を比較すれば、三角形は変形しにくいが、四角形は変形しやすい。

ちなみに、六角形の場合、単一の六角形なら変形しやすいが、平面充填した状態だと三角形には劣るが変形しにくくなる。但し三角形でハニカム構造で構成した四角形・六角形は、三角形の強度である。

もちろんハニカム(正六角形)なども非常に強い構造としてい知られていますが

一見バランスの悪そうな三角形ですが、実は、三辺がお互いを支え合い均整のとれた構造体である。

意拳の形曲力値は、全身各部の関節の曲折から、よく見れば全て三角形の構造体の集合である。

そして単体で最強の三角形が集合体となればもうこれは無敵である。

③【力の分散】

ある一方向から力が加わった際には、その衝撃は、他の面に分散して力が伝わる

三角形だと、力は残りの2方向にしか分散しないが、

六角形だと、力は残りの5方向にまで分散することができる。

力が分散されるということは、つまり、それぞれの面が受ける衝撃力が小さくなるってことになる。

ちなみに、上記と同様の理由で、他の面に衝撃を分散するのであれば、

【円形が一番、力を分散しやすいことになる。】

逆に円だと隙間無く敷き詰める平面充填ができない。

結論

頑丈さを求めるなら三角形

柔軟性(衝撃吸収力)を求めるなら六角形、力の分散を求めるなら円形が一番である。

つまり、三角形はねじれや変形にとてもつよく力の強度と力の分散が統一された表裏一体の非常にバランスのとれた最強の形と言うことになる。

意拳は、決まった形はなく有形無形であるこの強度と力の分散の機能を多面の螺旋により臨機応変に千変万化させる。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

★次号に続く

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。



意拳練習日詩第特86号

 

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

 

 

意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。

 

【4】日詩第特85号続編

 

その1

意見論抜粋

【上下の力】

意拳では、全身はリラックスして剛柔一体の弾性力があり、強力なバネの様でもある。意識は緊張して、つり合い等を保持している。

重力に従い全身を僅かに重力落下させて、足は、内旋と外旋の対立操作から足裏の支えによる地面との作用反作用を捕らえた瞬間、頭上との上下のつり合いを感知して捕らえることができる。

もし、全身が弾性体ではなく全く変形しない硬いものだったら軸力が発生しないので締まらない。実はこの「軸力」が重要である。

全身を螺旋状に締めると、地面と頭上は、地面との接触部は軸方向に上下に引っ張られ、わずかに伸びる。

ばねを引っ張ると元に戻ろうとする力が働くように、同様に身体の上下も螺旋による【締付けにより引っ張られることで、元に戻ろうとする力】が発生し、その力により平衡を制御できる。【この力が軸力】です。軸力により、上下が対立して制御できる。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

 

その2

意見論抜粋

【螺旋の力】

意拳では、全身の大小の関節が支える力となって全ての部位に正三角形をかたどりこの時、膨脹する力と収縮する力が働き足裏から頭上まで上下の力を伴って全身に螺旋状の力が働き、全身を必ず正三角形にして、突然方向変換し爆発的に螺旋状の力を発する。

螺旋の原理に共通する

これを螺旋状の傾斜を滑りこの螺旋を開いて、関節の曲折から三角形が構成されると斜面が螺旋ということになる。

この螺旋傾斜の端に立って、垂直に相手を引き上げるのは、かなり大変な力を労するが、斜面に沿って押し上げていけば、僅かな力で大きな力を発揮することになる。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

 

その3

意見論抜粋

【足は、ドリルの如く】

足は、ドリルの如し

肩と寛骨が合い、肘と膝が合い、手と足が合う。

螺旋は、斜面と摩擦により上下に対立して働く力を発生させ、同様に左右前後にも発生させ、小さな力で大きな力を発揮する。

 

①【螺旋状に働く上下のつり合い】

左右の足は、重力に従い位置エネルギーを発生させ、ドリルの様に螺旋状に地面に作用させて地面から反作用を捕らえ運動エネルギーに転化させ、地面から頭上間での上下のつり合いを発生させる中間作用が働く軸力で体軸を自転させる。この際、締める緊張と緩めるリラックスも中間作用を伴って、即ち斜面と摩擦力によって全身は、中間作用を持った梃子体となり、【小さな力で大きな力】を得ることができる。

この事から解る様に、螺旋は【小さな力で大きな締め】を得ることができる。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する。】

 

 

②螺旋の物理的な働きは、【斜面と摩擦】によって実現される。

即ち【螺旋を締める】ということは、傾斜にある相手を【押し上げて行く】ことになる

【螺旋を緩める】ということは、傾斜にある相手を【押し下げて行く】ことになる。

【緩むと締まる】

緩むと締まるの対立した中間作用であり一体化でもある。

この「緩む」というのは、傾斜の斜面に載せてある荷物が、他から力を加えていないのに自然と滑り落ちて行くという事になる。

このとき重要になるのが、斜面の角度である。

相手が傾斜を滑り始める角度を「摩擦角」と言う。

いずれも相手が滑り落ちることはない。

つまり「緩まない」ということになる。

緩まないということは、締まる(固定できる)ということになる。

なぜ螺旋は「緩む」のか?

まず、【弾性体】であり、いわば【非常に強いバネ】である。

対立状態が発生する螺旋を締めつけると、伸びて軸力(バネとして引っ張られた力=張力)が発生する。

この螺旋の軸力が、傾斜の相手の重さに相当すると反縮力(圧縮された力=締付け力)が発生する。この様に【互いにつりあったこの力】を【予張力】と言う。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力が発生する】

 

 

 

★次号に続く

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。



意拳練習日詩第特87号

 

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

 

 

意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。

 

【4】日詩第特86号続編

 

その1

【梃子体①】

梃子で物を動かす場合に必要な力は、支点から力点までの距離と、支点から作用点までの距離によって変わります。

重要なのは、支点・力点・作用点の位置関係、特にその間隔である。てこで大きな力を得ようと思えば、なるべく支点から離れたところに力点を置く、あるいは支点のなるべく近くに作用点を置けばよい。小さい力を得ようと思えばその逆を行えばよい。

支点(接触ヶ所)から力点(足裏地面)までの距離が、支点(接触ヶ所)から作用点(作用ヶ所、力の発揮)までの【距離の2倍になれば、半分の力で動かす】ことができる。

つまり肘を曲げて接触ヶ所から作用ヶ所を短くし足裏の力点から支点接触箇所までの距離を長くすれば比例して半分以下の力で効果を発揮することができる。

てこには支点・力点・作用点があり、支点を中心に回転しうる天秤や輪軸がある時、力点は力を加える点、作用点は力が働く点であり、普通は作用点にはおもりなどの負荷がある。支点は動かないよう固定しているため、力点を動かすと作用点が動く仕組みで「力を増幅させ、あるいは力の向きを変更させる」ある。

上記の説明では支点、力点、作用点が一直線上にあるが、実際はその必要はない

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力】

 

 

①てこで大きな力を得る場合は、力点と作用点の間に支点を置く。力点を右側とした場合は、左から「作用点、支点、力点」の順になる。力点で加えた小さい下向き力は、三角形で支えられる支点を媒介して、作用点で大きな上向きの力となる。 力点と作用点を入れ替えると要する力は大きくなるが、動きを大きく、あるいは速くすることができる

くぎ抜き、缶切り等その例である。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力】

 

 

②大きい力を使う場合はもうひとつの構図がある。作用点を中心に置き、力点と支点が外側になる場合である。力点を左側に置いた場合は、左から「力点、作用点、支点」の順になる。力点に加えた小さい上向きの力は、作用点で大きな上向きの力となる。

栓抜き、くるみ割り器、手漕ぎボートのオール等その例である。

 

その2

【梃子体②】

輪軸(りんじく)とは、大きな半径をもつ輪の中心部分に小さな半径をもつ軸を固定して同時に回転するようにした直径を異にする2つの滑車を貼り合わせたもので、僅かな力で軸を回せば、大きな力をを発生させることが可能である。

足裏から頭上まで、螺旋状に上下につり合い状態を保持したまま、体軸を僅かな力で回せば、大きな力を発揮することが可能となる。

例えば輪軸を活用した井戸

輪軸はてこと基本原理は同じであり、ともに【小さな力を大きな力に変換する】てこの場合、支点と力点の間の距離と力点に加える力との積は支点と作用点の間の距離と作用点で得られる力との積に等しくなる。同じように輪軸の場合、輪の半径と輪に加える力との積は軸の半径と軸で得られる力との積に等しくなる。

回転式のツマミ、ドライバー等その例である。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力】

 

その3

【梃子体③】

滑車(かっしゃ)とは、中央に1本の軸を持つ自由回転可能な円盤(索輪)と、その円盤(索輪)を支持して他の物体に接続するための構造部とで構成される機構であり、円盤(索輪)外周部に接する棒状物または索状物の方向を案内する目的のほか、索状物の張力を他の物体に伝達したり 索状物へ張力を与える目的に用いられる。

螺旋状に旋回することにより上下に引っ張り合うつり合いとなる軸力が発生する

従いながら譲り相手を引っ張りながら対立する。

鎖などの柔軟性を持った索状物を円盤の周囲にかけて使う場合には、円盤外周に沿って2つのフランジとその間に溝を設けて索状物が逸脱しないようにするのが一般的である。

相手の力の方向を変えたり、引張力を伝達するだけではなく、機械的倍率を向上させるのにも多用されている。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力】

 

 

結論からは、接触した瞬間対立状態を捕らえて相手の中心(重心)を的中させることに有る。

しかし、まだまだ密接かつ継続的に関係する対立操作による力学(意識)や感覚統合(無意識)の全ては、説明できる範囲は、代表的な一部であり、奥が深く潜在力は、未知数であるため、終わりなく追求魅了し続ける。

 

 

★次号に続く

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。



意拳練習日詩第特88号

 

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

 

 

意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。

 

【5】日詩第特87号続編

 

 

追求するのは力学の原理であり、拳学による人体の感覚統合を対象とする応用力学であり、技術と工学によりに役立つ生産物を得るために、計画・設計・製造・検査の段階に基礎的科学を応用する技術とは目的が別格である。

意拳の技術としておおまかには、重力による位置エネルギーを捕らえて運動エネルギーに転化できる運動エネルギー「0」保存の状態つり合い等の状態を捕らえて、螺旋運動による慣性力を発揮して発力を行う。

 

その1

 【力】

 力とは、静止している物体を動かし、動いている物体の速度を変え、また、運動を止め、あるいは物体を変形させようとする作用をいう。

 

①力の大きさと力の向き

 おもりをひもでつるし、そのひもの先を手で持つと手は真下に引かれる。おもりの大きさを変えると手に感じる強さが変わる。

また、ばねの一端を固定して他端を手で引くと、ばねは加えた力の方向に伸び、ばねの伸びを変えると手に感じる強さが変わる。

これは、相手との接触によっても有る力が働くことが同様に感じる。手に何かが作用しているからで、力学ではこれを力という。この力を感知する感覚統合により密接かつ継続的に作用を捕らえることができる。

 

 ②カの作用

 力には大きさと方向があることはわかるが、力が物体に作用する位置が変わると、力の大きさや向きを変えたときと同様に、物体に与える効果が変わることがある。作用があれば反作用があり、互いにつりあった力

等も有る。

例えば、平面の上に置かれた長方形立方体下部のを一定の力で一定の向きに静かに押すと、この物体は倒れないで押された方向に移動するが、上部を同じ大きさの力で同じ向きに押すと、物体は平行に移動しないで倒れてしまう。この力の作用する位置を力の作用点という。この力を感知する感覚統合により密接かつ継続的に作用を捕らえることができる。

 

 ③力の三要素

 力には必ず、力の大きさ、力の向き、力の作用点の三つの要素があり、これを力の三要素という。

力を表すには、力の作用点から力の向きに直線を引き、長さを力の大きさに比例した長さを長さと決めておけば、この直線を力の作用線という。力の三要素はこの力を感知する感覚統合により密接かつ継続的に作用を捕らえることができる。

    

    その2

 【力のモーメント】

 カが物体を回転させようとする働きを力のモーメントという。

力の回転作用が、力の大きさだけに関係するものではなく、力の作用線と回転軸との距離にも関係があることがわかる。この作用線と回転軸との距離を腕の長さという。

 また、てこを使って重量物を持ち上げる場合に、握りの位置を支点に近づけるほど大きな力が必要になる。

このような、ある回転の軸又は支点について、力とその腕の長さの積で表される量を力のモーメントとい。

 力のモーメントは、物体を時計の針の回る方向に回転させようとする右回りのモーメントと、反対の方向に回転させようとする左回りのモーメントがある。

  ★「弓の原理」

弓は真上から見て反時計回りにねじられ ることから弓を引いて離したときに弓は持ち手を軸に反時計回りに回転する【弾性体】であり、いわば【非常に強いバネ】である。

対立状態が発生する螺旋を締めつけると、伸びて軸力(バネとして引っ張られた力=張力)が発生する。

この螺旋の軸力が、傾斜の相手の重さに相当すると反縮力(圧縮された力=締付け力)が発生する。この様に【互いにつりあったこの力】を【予張力】であり

この回転によって矢に左向きの力を加え、上で説明した右側に飛ばす力と相殺させることによって矢はまっすぐ飛んでいくこの様に順逆が一致している。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力】

  この力を感知する感覚統合により密接かつ継続的に作用を捕らえることができる。

 

 その3

 【カのつりあい】

 ①力のつりあい

 一つの物体にいくつかの力が働いているのにその物体が動かないとき、それらの力は互いに“つりあっている”という。

対立する相手と接触した時、必ず作用反作用が起ると同時に力の向きを感知する

感知すれば、反対向きから

等しい力の大きさでつり合い調整を行い相手の中心(重心)の在りかは捕らえる

 

1点に二つの力が作用してつりあっている場合には、二つの力は大きさが等しく、その向きは互いに反対である。

相手との接触により力の3要素と力のモーメントから右手と左手の両方の力が等しいとつり合いは動かない。

上下に働く力が加えられた場合、これは地球の引力が下向きに引っ張る力、すなわち、重力が作用し、この重力と等しい力で上向きに引っ張って、二つの力がつりあっているからである。

    この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力】

  この力を感知する感覚統合により密接かつ継続的に作用を捕らえることができる

 

 ②平行力のつりあい

 天びん棒で荷を担ぐ場合、両方の荷の質量、が等しいときは、天びん棒の中央を担ぐが、荷の質量が異なるときは、荷の重い方に肩を近寄せる。

意拳の技術では、上下につり合う螺旋の力を使って左右の足に係る比例配分によりつり合い調整を行う。

これは力のモーメントをつりあわせるためである。

力のつりあいの条件から

肩(回転軸)のまわりのモーメントはつりあう。

もちろん肩には二つの荷の質量により生じる力を支えているのであるが、意拳の技術は、相手から生じる力を質量として、足の支えにより全身が梃子体となってこの力のモーメントはつり合う。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力】

  この力を感知する感覚統合により密接かつ継続的に作用を捕らえることができる。

    

その4

 【重心】

 すべての物体には重力が作用している。物体を多くの部分に分割して考えると、分割されたそれぞれの部分に重力が作用しているとみなすことができ、これらの重力の合力を求めると物体に作用する重力と同じになる。

この合力の作用点が重心と呼ばれるもので、一つの物体について重心は一定の点であり、物体の位置や置き方が替わっても重心は変わらないが、人体については、運動により、合力の作用点が変化する。ならば、重心が合力の中心てだあれば、逆に重心はバランスを保つ中心であり、つり合い状態からも中心(重心)の在りかを捕らえことが出きる。また、重心は必ずしも物体の内部にあるとは限らない。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力】

  この力を感知する感覚統合により密接かつ継続的に作用を捕らえることができる。

 

その5

【安定(すわり)】

 静止している物体に手で力を加えて少し傾け、手を離したときその物体が元の位置に戻ろうとする場合、その物体は「安定」な状態といい、その物体が転倒しようとする場合は、「不安定」な状態という。

傾けて手を離すと元に戻る。これは、重心に働く重力が回転の中心を転倒支点とし、この物体を元に戻そうとする方向にモーメントが働くからである。重心を通る鉛直線が底面の外に出てしまったときには、物体は元に戻らないで転倒する。

 また、安定な状態である物体でも、少し傾けるとすぐに倒れる安定性の悪い状態(すわりが悪い)と、多少傾けても手を離すと元に戻る安定性のよい状態(すわりがよい)がある。即ちつり合いが取れた状態でもある。人体については、力学とともに前庭感覚により密接かつ継続的に感知している。一般に物体は、底面の広がりが大きいほど安定しており、重心が低いほど安定しているが、意拳の技術では、上下のつり合いを捕らえた安定感のあるところが重心であり、形としての標準はない。

 また、同じ物体であっても置き方を変えると安定度は変わる。人体の安定感については、力学に加えて感覚統合により密接かつ継続的に調整される。

 

★次号に続く

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。



意拳練習日詩第特89号

 

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

 

 

意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。

 

【6】日詩第特88号続編

 

 

追求するのは力学の原理であり、拳学による人体の感覚統合を対象とする応用力学であり、技術と工学によりに役立つ生産物を得るために、計画・設計・製造・検査の段階に基礎的科学を応用する技術とは目的が別格である。

意拳の技術としておおまかには、重力による位置エネルギーを捕らえて運動エネルギーに転化できる運動エネルギー「0」保存の状態つり合い等の状態を捕らえて、螺旋運動による慣性力を発揮して発力を行う。

 

その6

 【運動】

 ある物体が他の物体に対してその位置を変えることを、物体が運動するという。

例えば、走っているトラッククレーンの運転席に座っている人は、トラッククレーンに対しては静止しているが、道路に対しては運動していることになる。

また、走っている電車の中を歩いている人は、電車に対しても大地に対しても運動していることになる。

站椿についても静止不動の状態であっても大地に対して重力による位置エネルギーをつり合いによる運動エネルギーに転化している。

このように、運動にはかならず基準になる物体があり、これを何にとるかによってその物体が運動しているかどうか、また、どんな運動をしているかが決まる。

人体の安定感については、力学に加えて感覚統合により密接かつ継続的に調整される。

 

その7

 【求心力及び遠心力】

 運動競技にハンマ投げがあるが、ハンマについているワイヤの一端の環を持ってハンマに円運動をあたえ、環から手を離すとハンマは手を放した位置から円の接線方向に飛んで行く。

ハンマが円運動を続けるためには、手がハンマを引っ張っていなければならない

意拳の技術ては、求心力となる回転する身体には回転軸と逆方向に遠心力(慣性力)が働く、引力と遠心力の合力が重力の正体であるこれらを捕らえた求心力は、自己の中心(重心)を感知して、相手と接触し迎えられたとき、その力につられて相手の力に従うが重心は、自分の体に置き、相手を突き放す作用で即ち【慣性力】を体得する。

このように、物体が円運動をするためには、物体にある力(手が外へ引っ張っている力)が作用しなければならない。この物体に円運動をさせる力を求心力という。

この求心力と力の大きさが等しく、方向が反対である力を遠心力という。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力】

人体の安定感については、力学に加えて感覚統合により密接かつ継続的に調整される。

 

その8

 【応力】

物体に荷重をかけると、物体の内部にはその荷重に抵抗し、つりあいを保とうとする力(内力)が起こる。この内力のことを応力と言う

意拳の技術では、内に抱えること七分、外に支えること三分に例えられる。

相手と接触して外力を受け

ると位置エネルギーとなる作用反作用が起きると力の向きを捕らえて、自己の内部から運動エネルギーとなるつり合いを保とうと内力が起きる。

この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力】

人体の安定感については、力学に加えて感覚統合により密接かつ継続的に調整される。

 

その9

【エネルギーの原理】

 上記の物体の運動エネルギーと仕事の関係をエネルギーの原理という。なお,位置エネルギーを含めた力学的エネルギー保存則とは異なるので,混同しないようにする。

 

①【運動エネルギーとは】

 運動している物体,高いところにある物体が,仕事する能力(エネルギー)を有していることは,感覚的に理解できる。

 運動エネルギーの変化=外力のした仕事の和 

力学に加えて感覚統合により密接かつ継続的に調整される。

 

②【位置エネルギーとは】

 位置エネルギーは,ポテンシャルエネルギーともいい,物体のもつエネルギーのうち,力の場の中の位置だけで決まるエネルギーである。位置エネルギーを持つ力は,力学的な力すべてではなく,保存力で定義される。代表的な【重力】である。

 「フック力による位置エネルギー」

 弾性力は,力を加えられて変形をしている物体が,元にも戻ろうとする性質(弾性)のため,作用・反作用の法則に従い,反作用として他に及ぼす力である。

 ばねは,変形が小さいときフックの法則に    

この時のばねの持つエネルギー は,弾性エネルギーとも呼ばれる。

力学に加えて感覚統合により密接かつ継続的に調整される。

 

 

その10

【重力波とは】

重力を復元力とする重力波

 流体力学における重力波とは,水面波ともいわれる表面波の一種で,海や湖などで身近に見られる波である。

★変動する重力場が光と同じ速さで波として伝わる現象で,流体力学の重力波とは異なる。 液体や気体などの流体は,圧縮に対する弾性はあるが,ずれに対する弾性はない。このため,流体では,横波は現れず,縦波のみが起きる。

 一方,液体の界面における波動(重力波)は,一見すると媒質の上下運動で進む横波のように見られるが,波動の基礎で紹介したように,重力や表面張力を復元力とする波で,横波とは区別される。

 すなわち,重力場において,力学的平衡状態の媒質(水など)が,変位した場合に,重力を復元力として元の状態に戻る過程で界面に沿って進む波長の長い波動である。

 この様に【有る力が働けば必ず反対に働く力】

力学に加えて感覚統合により密接かつ継続的に調整される。

 

 

結論からは、接触した瞬間対立状態を捕らえて相手の中心(重心)を的中させることに有る。

しかし、まだまだ密接かつ継続的に関係する対立操作による力学(意識)や感覚統合(無意識)の全ては、説明できる範囲は、代表的な一部であり、奥が深く潜在力は、未知数であるため、終わりなく追求魅了し続ける。

 

 

 

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。