意拳練習日誌第特(11~20号)

意拳練習日詩第特11号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れの条件の一部の要因として接触と邪魔の線がある。

その1

弾力による振動を活用する方法には、手から足裏までの巨大化したゴムボールを全身の重力落下線と抗重力による上下中心の力(ボールを叩いて地面に落下させ地面からの反発力で上昇)と上下中心の螺旋力、左右中心の螺旋力、前後中心の螺旋力で一瞬に圧縮して爆発させる。

接触した箇所は、支点となり、その反発力を逃がさず、失わないように反発力を常時管理する。

その2

中心指力による方法とは相手側の防衛反応である。これは、地面の反作用を利用した自己の上下中心線から相手側の全身の重力落下線と抗重力による上下中心の線と顔の中心となる鼻の頭付近である人中を指し相手側の顔面の中心を狙い防衛反応により拘束管理する守中用中である。

その3

接触箇所は、手首より前側の掌でもなく、拳でもなく、手刀でもなく裏拳でもない接触箇所は支点となる手首より後側の前腕から肘にかけて内側(腹)外側(背)を片手、或いは両手による腹と背を交互に或いは同時に又は混合に地面の反作用を利用した全身の法から反面操作による反方向性転移と自己の上下中心線から中心指力による三尖相照を交互に同時に混合に駆使して、弾力性を帯びた接触と邪魔の線を獲得し自分の場を譲り相手側の上下中心線を管理し相手の場を奪う梃子入れ動作を行う。

これら地面の反作用を利用した接触と邪魔の線は、弾力性があり、小さくて鋭くて速く全ての対人練習、推手、断手においても主力となる全身の法である。

意拳練習日詩第特12号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

【体得させる三要因】

観えてこなかったものが観え、聞こえてこなかったものが聞こえ、感じられてこなかったものが感じられる様にならなければ、体得は困難である。

テレビのように音と映像が同時にあると頭と体は、五感を働かさないため、記憶に残らず体得に至らない。

体得させるには、五感を働かさせる必要があり、その為には、目を働かさせる為には、耳を閉ざし、耳を働かさせるためには、目を閉ざし、全身の力を働かさせるには、腕力などの部分力を閉ざし、具体例として、力みの効かない、手の高さや肘の開き、足の力みの効かない後ろ重心、接触箇所は力まない反面操作や反方向性転移など当面の箇所の感覚能力を発揮させる為には当面の箇所の力み感覚を閉ざして全身の感覚を体得する。

ならば、どうするか?

【黙然仕様】(第1要因)

師から何も説明がないが、その師の様態からスペックを監察させる教え方。

練習動画を何回、何十回、何百回も観ることにより、今までに観えなかったものが観えてくる様になる。

昔は、動画もなかったので

内弟子に成らないと頻ぱんに師の動きを観ることができなかったが現在では、映像媒体を十分に活用出きる。

【読書百遍師自ずから現れる】(第2要因)

逆にその師の様態は、解らないがその師の説明文を百回読めば師は、自ずから現れる教え。

説明文を何回、何十回、何百回も読むことにより、今までに聞こえてこなかったものが聞こえてくる様になる。

昔は、内弟子に成らないと頻ぱんに師の説明を聞くことができなかったが現在では、記憶媒体を十分に活用出きる。

【口伝心授】(第3要因)

その師の説明とその師の様態から五感による感覚と心理面の両方から実感させる教え。

即ち手解きによる実習である。但し、実習を受ける手解きの頻度や実習経験など何回、何十回、何百回と同じ様に期間や、費や時間などにより、体得する時間差は歴然となります。

【自学研鑽】

上記の第1要因、第2要因、第3要因から教授された指導事項を単独練習や対人練習により実践と理論を何回、何十回、何百回と繰返しながら体得していく。

意拳練習日詩第特13号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

その要因の1つとして

【中心指力】

相手の中心を捉えるとは、相手の重力線を捉えることである。

重力線とは、下方へ地球に引かれる重力落下線と上方へ引かれる抗重力線の相対的に働く物理的な上下の線であり、心理的に働く上下の中心線である。

重心とは物理的であり、中心とは心理的であり、これらが一致して全身の法による力を感覚として捉えることが出きる。

心理面と物理面は相互に影響しあう。

これら上下の中心線を用いて相手側の中心を捉えるには、站椿、試力、摩擦歩

発力、単操手、試声など単独練習において、意識的に練習をして心理的及び物理的な感覚を体得しなければならない。

これらを基礎に対人練習として、特に顔の中心にある鼻の頭は、心理的に防衛反応を起こして、接触箇所は物理的に防衛反応を起こす。

これが、相手側の仮借の力

である。

逆に中心を用いてくる相手側に仮借の力を与えず、心理面と物理面は相互に上下の中心線を守って、逆転して用いる機会を捉える。これらが【守中用中】であり【中心指力】であり、推手及び断手並びに対人練習の一貫性要因である。

この中心の意味を解らなければ何も中身を理解していない外形動作だけに終わってしまう。やる気をもって自習し、やる気をもって何度も指導を受けることが肝要である。

やる気とは何か、それは価値観である。

やる気のあるものへの姿勢であり、状態を見ればその価値観の程度も解ります。

価値観とは、出来ない理由を並べたり、先送りにしたりすると、どんどんと失われて行きます。

意拳練習日詩第特14号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

その要因の1つとして

【相対的弾力性】

【中心指力】が解れば、全身各部に相対的に働く争力、特に物理面から上下に相対的に働く重力と抗重力が解り心理的には、これらを中心線として体得することができる。

站椿、試力、摩擦歩、発力、単操手、試声など単独練習において、各動作の軌跡は、螺旋を伴い弧を描き、ゆっくりと動くとも瞬発的に動くとも相対的に緩急自在に弾力を備え心理的及び物理的な中心感覚を伴った発力動作により各動作は瞬間的に回帰する即ち発すれば、すぐに止まるを体得しなければならない。

これらを基礎に対人練習として相手の中心を捉え、相手の重力線を捉え、重心とは物理的であり、中心とは心理的であり、これらが一致して全身の法により心理面と物理面は相互に影響しあう。

、特に顔の中心にある鼻の頭は、心理的な中心であり防衛反応を起こして、接触箇所は物理的に防衛反応を起こす。これが、相手側の仮借の力を誘発させる為、双方とも【中心指力】は、終始怠らない。怠った者が発力の洗礼を受ける。

逆に中心を用いてくる相手側に仮借の力を与えず、心理面と物理面は相互に上下の中心線を守って、逆転して用いる機会を捉える。これらが【守中用中】であり【中心指力】を伴った弾力は、好機を得た発力であり、推手及び断手並びに対人練習における夢だにも怠ってはならない一貫性要因である。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特15号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

前回にも紹介した要因の1つとして

【相対的弾力性】

基礎練習の中に常に中心指力を伴った弾力性が要求される。弾力性とはバネが圧縮と膨張の機能性を常時維持している状態である。

【站椿練習】における静止不動の状態の中に全身各部に圧縮と膨張を同時に発生したバネの様な状態でありこれが矛盾の状態である。この様な均整の取れた状態は、何時でも力を発揮でき、沸騰した鍋の状態にもにているが心理的にも生理的にも、かなりリラックスしている状態を体得する。

【試力練習、摩擦歩練習】ゆっくりとした動作の軌跡の中でバネをゆっくりと圧縮してゆっくりと膨張する様な感覚が同時に発生しなければならない。何時でも爆発寸前であるが心理的にも生理的にも、かなりリラックスしている状態を体得する。

【単操手練習】は、リラクゼーションを伴った全身各部に圧縮と膨張を同時に発生したバネの様な状態から発力練習への補助練習となる。

【発力練習、試声練習

】は、站椿練習、試力練習、摩擦歩練習、単操手練習から体得した全身各部に圧縮と膨張を同時に発生したバネの様な状態を短い時間に鋭く大きな力を発揮する瞬時の矛盾の状態の練習であり、動作は非常に小さく震動に近いが鋭く大きな力を発揮する特徴を体得する。

試声練習は、この特徴による内部震動練習を体得する。

この様に基礎練習による全身各部に圧縮と膨張を同時に発生したバネの様な状態を常時接触における対人練習と瞬時接触による対人練習へと応用無辺の境地に拡張する。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特16号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

前回にも紹介した要因の1つとして

【相対的弾力性】

基礎練習を得て対人練習の中に常に中心指力を伴った弾力性が要求される。弾力性とはバネが圧縮と膨張の機能性を常時維持している状態である。

【推手練習】における常時接触した状態の中に全身各部に圧縮と膨張を同時に発生したバネの様な状態と中心指力を用いて相手側の中心線をターゲットにして相手側の防衛反応、自然反応から相手側の仮借の力を奪い場を奪い相手側の均整を失わせ発力の機会を捉える矛盾の状態における守中用中の練習である。この様な自己の均整を守って相手側の均整を奪う取れた状態は、何時でも力を発揮でき、沸騰した鍋の状態にもにているが心理的にも生理的にも、かなりリラックスしている状態を体得する。

【断手練習】における瞬時接触した状態の中に全身各部に圧縮と膨張を同時に発生したバネの様な状態と中心指力を用いて相手側の中心線をターゲットにして推手練習から体得した相手側の防衛反応、自然反応から相手側の仮借の力を奪い場を奪い相手側の均整を失わせ発力の機会を捉える矛盾の状態における守中用中の練習である。この様な自己の均整を守って相手側の均整を奪う状態は、何時でも力を発揮でき、バネが圧縮と膨張する様な感覚が同時に瞬時に発生しなければならない。何時でも爆発寸前であるが心理的にも生理的にも、かなりリラックスしている状態を体得する。

この様に対人練習による全身各部に圧縮と膨張を同時に発生したバネの様な状態を応用無辺の境地に拡張する。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特17号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因の1つとして

【頚部と後頭部の梃子入】

基礎練習から対人練習に至る梃子入れ動作の中に常に中心指力を伴って手先が上方に向かうと同時に頚部(顎を引く動作)と肘が横に張り上方へ向かい輪軸のように回転して相手側を巻き込み手繰り寄せては、反転して地面の反作用により下盤は、足裏から膝の内転外転により脚部から裏股を経て中盤は、腹部腰部を通じて、上盤は、後頭部と背中を後方上方へ押し上げる弾力性が要求される。

この動作は、全ての基本から対人練習まで上下の力を伝達発揮するためゆっくり動作から素早い動作まで一貫して、弾力性を有してバネが圧縮と膨張の機能性を常時維持している定位動作では波の如く、移動を伴う無定位動作では、波間を行くが如し尺取虫の様な上下の重力波を伴った共通動作である。

【手3部足7部】

全ての攻防は、先手又は、後手の状態に関係なく積極的に接触した邪魔の状態を発揮する為に手の動作は、力量として小さく全体の3割で後の7割は、地面からの反作用を駆使した力は、脚部、裏股、腰部から操作し、自己の均整を守って相手側の均整を奪う何時でも力を発揮できる如く全身各部に圧縮と膨張を同時に発生したバネの様な状態と中心指力を用いて相手側の中心線をターゲットにして相手側の防衛反応、自然反応から振動を伴った小さく僅かな力で相手側の場を奪う、その相手側を前のめりか、横のめりか、後ろのめりに相手側が真面に立って居られない状態へ梃子入れを行い相手側の仮借の力を奪い場を奪い相手側の均整を失わせ発力の機会を捉える

その際、相手側の片足が地に着いて居ない状態でなければ場を奪うことはできない。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特18号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因の1つとして

【手3部足7部の効果練習】

前回の【手3部足7部】の要領から手の動作は、力量として小さく全体の3割で、後の足の動作7割を達成するには、手による腕力操作が大きいほど大きな阻害要因であることを認識しなければならない。

早急的に簡単短絡的に腕力を使うと手7部足3部の様に比率が逆転して逆効果になり、これが上達を妨げ伸び悩みと停滞を繰り返す迷宮スランプに入っていく状態を繰り返すのである。

特に腕力に固執する方は、手は、胸より下に下げ、肘を真下にさげ上半身の力み感覚を良しとする実感するものにすがり続ける依存症となっているからである。

それでは、その対策とは以前から何度も指導した通り、肘は横に張り手は相手の鼻柱を狙う為に自己の腕力が発揮出来ない状態が発生する。この状態が手3部となり足7部の力が完全に伝達発揮できる状態となる。

それでは、足7部の伝達力とは、地面からの反作用を駆使した力を足裏、脚部、裏股、腰部から操作し、全身各部に上下、左右、前後へ圧縮と膨張、内旋と外旋などの矛盾の力を同時に発生したバネの様な状態と中心指力を用いて相手側の中心線をターゲットにして相手側の防衛反応、自然反応から振動を伴った小さく僅かな力で自己の均整を守って相手側の均整を奪う。均整を奪うとは、相手側を前のめりか、横のめりか、後ろのめりに相手側が真面に立って居られない無重力状態へ梃子入れを行う。

その際、相手側の片足が地に着いて居ない状態でなければ場を奪うことはできない。

この様に足の7部を用いて、力を伝え、方向を変化させ、手の3部を用いて相手側を操作するこの要領を用いて、相手側の仮借の力を奪い、場を奪い相手側の均整を失わせ無重力状態にさせ、発力の機会を捉える

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特19号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因の1つとして

【頭部から足部の梃子入れ効果練習】

前回の【手3部足7部】による梃子入れの要領と【頚部後頭部】による梃子入れの要領から頭部が武器化される状態が発生する具体的には、頭部(額)を相手の胸骨の中心から鼻柱に向けて放てば、相手側の中心は崩れる。

頭部の重さを使った体全体は、地面からの反作用を駆使した力を脚部、裏股、腰部から操作し、肘と手首と頭部の前後屈伸の関係を捕らえ自己の均整を守って相手側の均整を奪う機会を捉えれば、投石機のように梃子入れ状態となる。

この局面から相手側が短絡的解決策に仮借の力を弛めると頭部からの打撃を放たれる特に練習中における顔面への頭部衝突がその結果で弛めるば助かる訳ではない。逆に力めば簡単に仮借の力を捕られて引きづり込まれる。この様に引きづり込んで突き放たれる矛盾の動作が同時に発揮され、此にともない防衛反応により、手3部の僅かな力量で飛ばされる。

何れにしても、全ての基本練習から対人応用練習に至るまで上下の力を伝達発揮するためゆっくり動作から素早い動作まで一貫して、弾力性を有してバネが圧縮と膨張の機能性を常時維持している定位動作では波の如く、移動を伴う無定位動作では、波間を行くが如し尺取虫の様な上下の重力波を伴った共通動作で、注意すべきは、偏りにより自己の負担する範囲を超えてしまうと均整が破れ最良の梃子入れの機会を失い、相手側にその機会を奪われる。

必要以上の大きな動作や速い動作、緩慢な動作、力んだ動作、美観を求めた動作、格好よさを求めた動作は、均整を失い、全身が一致できない。常に全身が一致した均整のとれた状態を追求することが重要である。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特20号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因の1つとして

【全身一致した均整のとれた状態とは】

①静止不動の状態の不動の動の微動を感じる。

②大動は小動に及ばず、小動は不動に及ばず、不動の動こそが次々と埋まられてやまない動である。

③動であって不動のような動静が互いに働きをなす感覚と認識があってはじめて、呼吸と全身の協調、身外の阻力、緊張と放鬆の力の作用により、三次元的に六面均衡した状態のもと鍛練を持続する過程を通してまた新しい不均衡を産み出す。

④この様に循環してとどまるところがなく、常に意識が途絶えている様で途絶えていない状態を保ち力が途絶えても意識は連続しているような状況にし、進んで快適に力を得る 段階に到達する。

この様な練習方法は、

⑤無力の中に有力を求め

⑥拙劣の中に巧妙を求め

⑦微動の中に迅速を求め

⑧抽象の中に具体性を求める

⑨この様に終始練習を通じて、全身一致した三次元的に六面均整のとれた状態を隙間なく求める。

⑩形を学ぶではなく、標準もなく、真の意識が要求される対立した矛盾の状態から無形に変化し縦横高低の力学となる渾元力を学ぶ。

それでは、学ぶにはどうすればよいか?

⑪站椿では、静止した状態において全身一致した三次元的に六面均整のとれた状態から真の意識を体得する⑫站椿を基礎に試力、摩擦歩、単操手等では動かした状態において全身一致した三次元的に六面均整のとれた状態から真の意識を体得する。

⑬試力、摩擦歩、単操手等を基礎に発力、試声など瞬間的に発揮した状態において全身一致した三次元的に六面均整のとれた状態から真の意識を体得する。

⑭単独で行う五つの鍛練を基礎に推手、断手などの対人練習において全身一致した三次元的に六面均整のとれた状態から真の意識を体得する。

⑮真の意識が要求される対立した矛盾の状態とは、代表的に列挙すると次のとおり真の意識の要求を行う。

【その1】

「頭直頂堅」

頭頂は、上に引かれ、足裏は、大地を踏みつけ地面の反作用により頭頂は、上方に向い引かれ、それと対立

して下方へ重力落下線方向に向い引かれて上下に対立

した力を体得する。

上下に対立した力は、物理的に重力線で有り、心理的には中心線で有る。

この中心線は、鼻中をとおりその存在を体得する。

【その2】

体得すれば、次々と自己の負担を超えない快適な範囲を体得する。

【その3】

「形曲力直」

全身の各関節は、ピンと張って僅かに弛めて、曲がってる様で伸ばしてる様な快適な対立した状態を体得する。形は、曲がっていても力は、真っ直ぐである。

例えば、弓矢、投石機、梃子、輪軸、滑車など

【その4】

「遠山の付目」

目は、遠くを見ている様で近くを見ている様で遠空を意識して快適な対立した状態を体得する。

【その5】

「神を凝らし微雨を聞く」

耳は、息を潜め細かく僅かな音や声も皆聞くように遠くを聞く様で近くを聞く様な快適な対立した状態を体得する。

【その6】

「古拙の微笑(アルカイックスマイル)」

①顔は、僅かに笑っている様で笑っていない様な快適な対立した状態を体得する。

②口は、僅かに開いている。

③呼吸は、口は少々開き、伸びやかに自然に行ない鼻と口両方で行ない段々と長く呼吸するように快適な対立した状態を体得する。

④自然呼吸を基礎に段々と均一に細く長い呼吸となり、最高の境地は、呼吸を忘れることにある。

⑤人為的に求めたり、コントロールしてはいけない。

歯は、上下を噛み合わすが力を入れている様で入れていけない様な快適な対立した状態を体得する。

⑥舌先は少々上に巻き、引かれる様で引かれない様にして上顎には接触しないように快適な対立した状態を体得する。

⑦顎は少々引いている様で引いていない様に快適な対立した状態を体得する。

⑧首は、真っ直ぐにし、うなじは、曲げている様で伸ばしてる様に快適な対立した状態を体得する。

【その7】

「含胸抜背(緊張と放鬆)」

胸を寛容にし含み、背中は肩の力を抜き、丸く背筋は、壁に真っ直ぐにもたれた様で壁を推している様で腹部は放鬆して肘は、横に張り、肩は落とし丸い大きなボールを抱く様に手と胸の間隔は、一尺程度、少し圧すると破裂し、少し弛めると離れるこのように三次元的に内外へ快適に対立した状態を体得する。

【その8】

「自己の負担を超えない快適な左右の手の範囲」

身体の中心線と対立した状態を体得する。

①上は、眉を超えない

②下は、臍を超えない。

③右は、鼻中を超えない

④左は、鼻中を超えない

⑤内は、一尺を超えない。

⑦外は、一尺を超えない。

【その9】

「自己の負担を超えない快適な左右の膝の範囲」

①膝は、爪先を超えない

膝は、内旋と外旋を伴う対立した状態を体得する。

②膝は、曲がってる様で曲がっていない快適な対立した状態を体得する。

その10

「裏股(座股)」

お尻は、座っている様で立っている様に快適な対立した状態を体得する。

【その11】

「地面が支える力とそれに対する反作用の力(地面から離れて飛び立つ力)」

①足裏は、地面を踏みつけ頭頂は、天を突き上げる。

上下に引かれ会う矛盾の状態となる。

②足裏の爪先は、大地を軽く掴んでいる様で掴んでいない様で踵は、僅かに浮かせてる様で浮かせていない様で、土踏まずは、上方へ吸い上げてる様で上げていない様に快適な対立した状態を体得する。

【その12】

「大気に呼応する力」

身体全身に抱擁する空気を感じるその空気は、適温快適な水の様で、水飴のように全身に的割りつく抵抗力があり、自然に身体が浮力を感じ動けば空中遊泳の状態となるようで空気の阻害力を全身に感じる

【その13】

「技撃上の要求」

「拳の状態とは」

①拳は、爪先から一拳を超えない。

②両手の間隔は、拳二つないし三つ分程度。

③手の力量は3部、足の力量は7部程度。

④「三尖相合」

手の尖、鼻の尖、爪先の尖の三尖は、常に照らし相う

⑤掌は、ピンと開いて弛めて曲がってる様で伸ばしてる様に、指は硬直させてはならない、やや曲げて開き手の掌は、くぼませ快適な対立した状態を体得する。

⑥拳は、強く握って弛めてひな鳥を潰さない様に快適な対立した状態を体得する

⑦何れにしても絶対的な力を持たない。

「敵を巧みに制御するには」

①両手の裏、両足の裏が合わせる。

②その要領は、足裏からである。前後の足は、膝の内旋と外旋と裏股を使って足裏から地面の反作用を螺旋状に引き挙げる

③下半身から螺旋状に引き挙げた力を上半身に伝達させるには、頭を突き上げ顎を引き、後頭部の項を曲げ伸ばす要領を巧みに使い波形動作となる。

④特に手首に捻りと顎の引き戻しは、協調させる。

肩は、張り肘は、横に張り

六合を合わせる

⑤「外三合」

肩と腰が合う、肘と膝が合う、手と足が合う

⑥「内三合」

意と気と心が合う

⑦「守中用中」

自己の中心線を用いて、守る。

⑧「中心指力」

守中用中により、相手の正中線を制御して、弓矢を引き或いは放つように牛の鼻輪の手綱を操作するように両手または、片手を交互に相手の鼻や口から離さない。

⑨「反面操作」

表面(当面)での操作は、全身を梃子とすれば作用点であり、接触箇所が支点となり裏面(逆面)からの操作は、力点により効果が発揮される。

⑩「反方向性転移」

頭と体は、対立して逆方向へ、手は順力であれば、体は逆行して「揺」「旋」を基礎に梃子の力を発揮する。

⑪「上下相随」

均整を保ち、上が動けば下がとまもない、下が動けば上がともない、上下が動けば中間を攻める。

中間を攻めれば、上下が合い内外、前後、左右相連なり呼応して動く。

⑫「斜正互參」

側面斜面への進撃と迎撃、正面を譲って側面斜面へ転移して正面を奪い捕る。

支える面が異なれば、これを支点に極力円滑な梃子入れを行い、ひとたび動けば、側面斜面(横)であり、(横)はつまり正面である。

⑬「足の状態とは」

足の動きに定位はなく、体も決まった形はなく、両足の重心は、三対七のまたは、四対六の割合で変化する

前足、後足、前後交替して、虚実混交させ、適の位置を奪う。

この様に全身一致した均整のとれた状態については、あくまでも代表的に列挙したものに過ぎず、三次元的に六面均衡した状態のもとその鍛練は、求めても尽きることがなく全身各部に圧縮と膨張を同時に発生したバネの様な状態を有する梃子体となり、応用無辺の境地に拡張する。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。