意拳練習日誌第特(41~50号)
意拳練習日詩第特41号
【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】
これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。
梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。
その1
実践操作の接触と邪魔とは
推手、断手、対人試力における一貫した共通操作である。
これもまた、站椿及び試力と同様に一貫した共通操作となる裏股による相対的操作となる。即ち矛盾の状態を知り矛盾の力を発揮する重要条件である。
接触箇所は、梃子で言えば支点にあたり、何時でも相手の動向と企みを掌握する昆虫で言えば、触覚の役割りを持つ皮膚の感覚である。相手を感じる程度に軽く寄りかかって、相手の弛さ、虚実、力の大きさと方向を見分けて、相手の力量を判断する。いわゆる力を聞くヒアリング能力である。
軍で言えば、偵察情報能力を持つ前哨抵抗部隊である。
その2
[中心指力]
あらゆる局面において、
実践の角度から相手の中心重心線の在りかを求めて攻防一致して、力を指す概念を分析学習しなければならない。
軍で言えば敵の主力本体をリサーチして、撃破の機会を獲得するためである。
もし、主力本体を的中することが出来れば、多くの力と面倒を省くことが出来る。全ての攻防の手段は、相手の中心を押さえる為にあり、他を求めてはいけない
その3
[接触と邪魔]
一貫して共通している要因の一つであり、他の要因と絡んで密接かつ継続的に行う各部位間の調整操作である。特徴として、双方とも実戦の中、出撃か迎撃か直変化が目まぐるしくて、間髪を入れず、何が来るのか予想することが出来ず、消極的な守りは、防ぎようのない不足事態を招き、直接打つ時間は、ほとんど間に合わないが、積極的な接触と邪魔の抵抗力により攻防一体となれば、距離と時間と面積を短縮すると同時に攻撃のスピードを高める為の時間的余裕が発揮出来る攻防一体は、重要な原則の一つである。
逆に攻防分離は、時間的余裕を失い戦機を逃がす状況下におかれる。それ故に攻防一体の原則は緊要である
即ち相手側を調整中に追い込み、相手の力量を図って相手の最も重要な中心重心線を捕らえ梃子入れを行い撃破する。
適主力本体を撃破する為の時間的余裕を我主力本体へ与えるのである。
この時間的余裕とは、瞬時
にリサーチして、相手側の虚実、力の強弱を子細に観察して、中心重心線を捕らえ、仮借の力となる偏りを捕らえて、各種の異なる情況下で対立する力を利用し、制御して、臨機応変に支点、力点、作用点が全身一致で梃子入れを行い効果的な打撃を与える手と体の相対運動である。変わるのは、受動的か主導的な立場である。
達人は、不安的要素は、何も考えないで、積極的に進撃或いは迎撃において速攻的に接触と邪魔を行い相手の特徴を瞬時に捕らえて才能を大いに発揮する。
やみくもに速攻することではなく、極めて短い距離の内でとても小さい操作を使って調整する力を持って速攻で最も効果的な打撃を行う最上の拳法の要求を備えた速攻は一つの統一行動であり相手側の無備と不意をつき、対処に間に合わせない状態を発生させる。
戦術の最も著しい特徴は、突然行動となる電撃攻撃は、迅速で簡潔明瞭である。
相手が我に協力して相対運動のスピード下において、物体の衝突を完成させる。
逆に防御的にも、不安的要素は、何も考えないで、迎撃態勢から速攻進撃態勢へ転移する。同じく最上の拳法の要求を備えている。
防ぐは、攻撃する為であり
退くは、前に行く為で、消極的ではなく、積極的である。
このように対立の物事は全て相反しながらも成り立たせ合ったもので、一定の条件下で互いに転化させることが出来る。
その4
[一定の条件]
その条件の中にある代表例を紹介すると次のとおりで、一貫して共通している要因の一つであり、他の要因と絡んで密接かつ継続的に行う各部位間の調整操作である。
[力不拙尖]
力は、一つの方向に集中してはならない。自己を制御することが出来る範囲を超えて失ってはならない。
この範囲の内で可能性を追求する。
[形不破体]
終始自身の構造範囲を超えないことを維持し進退に対立する反対側の中央に対応し、平衡の調整を維持して、局面に対処し全身の平衡を調整しにくる相手を効果的に破壊する。
[意不有象]
自分の意図を暴露させない。わざとらく形式を持っても必勝することが出来ない固定的な拳法動作は、自己の潜在的能力を縛ることになる。
その5
[力学的原則]
同じく条件として、一貫して共通している要因の一つであり、他の要因と絡んで密接かつ継続的に行う各部位間の調整操作である。
特徴として梃子力の運用を有する。
局部の腕力を使う必要がなく、関節の曲折を利用して、相反する方向の梃子運動を行う。接触している箇所を支点として、体の重さ或いは足裏で地面を踏みつけた反作用力を力点としてこの運動を完成する。このように梃子運動を体得して、僅かな力で倍以上の成果を発揮する。
その6
[変化の範囲]
両手の変化の範囲は、厳格な規定がある。
同じく条件として、一貫して共通している要因の一つであり、他の要因と絡んで密接かつ継続的に行う各部位間の調整操作である。特徴として、この範囲は上は、眉を超えず下は、臍を超えず、右手は鼻の中心から左を超えず、左手は、鼻の中心から右を超えず、前は一尺以外を超えず、後ろは、一尺以内を超えて胸身に付かず、これらの範囲は、基本的な構造の範囲であり、攻防転化に都合よく融通性があり、相手の平衡を制御して、相手の平衡を破壊する。
バランスは、相対的でアンバランスは、絶対的である
そのため操作により、体全体の各部位間の調整を行う
故にバランスを調整するには、中心重心で行う。
中心重心が解らなければ、何も出来ない。
中心の標識は、人身の頭部の中央に位置する鼻である。鼻から肩の線を上盤とすれば、中盤は肩の線から腰までの線で、下盤は、腰の線から足裏までの線で、鼻の中央、肩の線、腰の線の三線のバランスが崩れれば
効果の確認が可能となり好機の標識となる。
引き続き、一定の条件についての紹介は、次号に続く
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。
意拳練習日詩第特42号
【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】
これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。
梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。
その1
実践操作の接触と邪魔とは
推手、断手、対人試力における一貫した共通操作である。
これもまた、站椿及び試力と同様に一貫した共通操作となる裏股による相対的操作となる。即ち矛盾の状態を知り矛盾の力を発揮する重要条件である。このように対立の物事は全て相反しながらも成り立たせ合ったもので、一定の条件下で互いに転化させることが出来る。
前号に引き続き一定の条件を紹介する。
その2
[形曲力直]
一定の条件として、一貫して共通している要因の一つであり、他の要因と絡んで密接かつ継続的に行う各部位間の調整操作である。特徴として、形は、曲がっているが力が真っ直ぐ、腕が真っ直ぐであれば、関節の損失を引き起こし、面積が真っ直ぐであればあらゆる箇所で対応が困難となり絶対的な力を誘発して、相手側の介入を許してしまうため、腕の曲折を利用して斜面を利用して、融通性のある梃子入れが可能となる。
その3
[斜面の運用]
物理的斜面の原理として、
同じく条件として、一貫して共通している要因の一つであり、他の要因と絡んで密接かつ継続的に行う各部位間の調整操作である。特徴として、相手側の支える力は、平らな面積への圧力であり、その作用する力を斜面で分力させるため曲折を利用した斜面により、転ばせて邪魔をして、相手の圧力による指す力を方向に変えて側面斜面へ自己の中心を守って用いて、我の支える力に転換し絶好の機会を獲得する。
双方対峙して、体全体を傾けて正面を小さく回転させて、斜面を形成する目的は、攻撃される面積を減らし、相手側の側面斜面への転移を獲得する。両腕の姿勢は、常に一定の傾斜度を維持して斜面を形成する。
その4
[螺旋力の運用]
同じく条件として、一貫して共通している要因の一つであり、他の要因と絡んで密接かつ継続的に行う各部位間の調整操作である。特徴として、螺旋は、斜面の連続であり、力の結合である。
物理的ネジの原理である。
螺旋式に出して螺旋式に縮める。螺旋力は、無駄な力を省くこどが出来て、逆に力を増大するこどが出来る
その5
[六合の運用]
同じく条件として、一貫して共通している要因の一つであり、他の要因と絡んで密接かつ継続的に行う各部位間の調整操作である
内三合、外三合については以前紹介している為、省略する。
その6
[守中用中]
同じく条件として、一貫して共通している要因の一つであり、他の要因と絡んで密接かつ継続的に行う各部位間の調整操作である。
メインターゲットは、常に中心であり、対立の中で中心を指す力を持って相手を
制御する。右手から左手から或いは両方の手から相手を逃がさない。
指す力は、指だけではなく、前腕、肘、上腕、肩など千変万化する。
相手の中心を知るには、自己の中心がわからないといけない。
自己の中心が解って守り、用いることが可能となる。
双方、対立の中で一体どこが強調しているか。
例えると、牛の鼻輪から手綱さばきをする様に中心を指して引く制御が出来れば
勝算の可能性がある。
引き続き、一定の条件についての紹介は、次号に続く
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。
意拳練習日詩第特43号
【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】
これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。
梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。
その1
実践操作の接触と邪魔とは
推手、断手、対人試力における一貫した共通操作である。
これもまた、站椿及び試力と同様に一貫した共通操作となる裏股による相対的操作となる。即ち矛盾の状態を知り矛盾の力を発揮する重要条件である。このように対立の物事は全て相反しながらも成り立たせ合ったもので、一定の条件下で互いに転化させることが出来る。
前号に引き続き一定の条件を紹介する。
その2
[弁証法的原則]
対立による相対性運動は、科学的基本思想に基づき、弁証法的原則に関連する。
ここでは、全て矛盾の統一の法則であり、同じく条件として、一貫して共通している要因の一つであり、他の要因と絡んで密接かつ継続的に行う各部位間の調整操作であり、以前紹介しているので省略する。
その3
[勝機]
基礎的な訓練は、成熟すると実践の中で応用を得ることが出来る。
機会は求めてはならない。
その機を得て捕らえる発力の条件は、他の要因と絡んで密接かつ継続的に行う各部位間の調整操作できて、勝機を捕らえるこどが出来る。
その4
[発力]
発力は、全身瞬間の震動であり、全て対立する身体各部における要因は、各部位間の調整操作による矛盾の統一の法則である。
全身が一致して、太鼓が響く様に短く、鋭く、強く、僅かな力で大きな力を発揮する梃子体となり、全て瞬間的に縮めてすぐ出して、出してすぐ縮める。このように全身一致した大きなスプリングを圧縮して全体の弾力を利用して打撃する。
上下の対立を上手く利用する。四肢を上手く使えない赤子が、絶えず頭と体全体を上手く使う要領に似ている。
物体がある位置の近くで直線或いは円弧にそって往復運動するのが震動である。
変速性及び欺瞞性並びに突発性があって決まり手や一貫性はない。
全身一致で均整に膨張して揺さぶる。
その5
[重力との対立]
前回で紹介したとおり、これら全ての武器は、寛骨による螺旋操作により後ろに寄りかかって前に向かう座股提膝を操作し前後左右に位置する退部全体を内旋と外旋を同時に対立的操作を行った足裏は重力により螺旋力を持って地面との摩擦力を受けて踏みつけ地面からの反作用を上手く発生させ螺旋力を伴った上下前後左右に均整に働く力を足裏から頭頂まで抗力として上下の力を体得する。
即ち矛盾の状態を知り矛盾の力を発揮する。
操作のポイントとして、上手く地面を踏みつけることができるかが鍵となり怠ってはならない。
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。
意拳練習日詩第特44号
【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】
これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。
梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。
その1
敵、我より先に発し、我、敵より遅れて発して敵より先に到達する。
この状態は、敵と我の間における外回りと内回りにおける内輪差の様な状態が起きている。
その2
具体的には、敵側は、打撃部となる腕や足の先端の外回りから中心方向へ大きな旋回をする。
我は、中心の内回りから外方向へ小さな旋回をする。
これらは、カーブを外回りで回るか、内回りで回るか
の状態で例えられる。
結果として、内回りは、小回りとなり、大回りと比較すると時間と距離と面積を極限まで短縮するこどが出来き、敵側に暴露する機会を極限まで縮小することが出来き、主導的立場を獲得することが出来る。
逆に外回りは、時間と距離と面積を多く有し、暴露する機会を拡大してしまい受動的立場へと追い込まれる。
その3
極限までに旋回を短縮するには、重力と対立する力を利用して身体の内側から旋回する螺旋操作を行い、逆に身体の外側から旋回する相手よりも内側から速く旋回して先回りを行うと同時に相手側の進行を接触による梃子入れ妨害をして、更に相手に遅れをとらし、相手の力を借りて反面操作による反方向性転移からの逆旋回による物体の衝突をさせる様なカウンター打撃を与えることが必須条件となる。
その4
カウンター打撃は、進撃と迎撃に分類される。
進撃と迎撃の一貫した共通事項は、全身の法の梃子体により、全身一致、攻防一体化した共通操作である。
進撃は、進行して打撃を与える先の先の要因があり、迎撃は、迎えて打撃を与える後の先の要因があり、いいずれもそれぞれの機会によって発揮され決まり手はない。
その5
[重力との対立]
前回で紹介したとおり、これら全ての武器は、寛骨による螺旋操作により後ろに寄りかかって前に向かう座股提膝を操作し前後左右に位置する退部全体を内旋と外旋を同時に対立的操作を行った足裏は重力により螺旋力を持って地面との摩擦力を受けて踏みつけ地面からの反作用を上手く発生させ螺旋力を伴った上下前後左右に均整に働く力を足裏から頭頂まで抗力として上下の力を体得する。
即ち矛盾の状態を知り矛盾の力を発揮する。
操作のポイントとして、上手く地面を踏みつけることができるかが鍵となり怠ってはならない。
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。
意拳練習日詩第特45号
【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】
これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。
梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。
意拳論口訣からの抜粋実践操作
その1
【頭から足まで一気に貫き、びくびく心が定まらないと勝つことが出来ない。
拳を使うときは爪を透す。
上下意念をつらねる。】
「地面を上手く踏みつけて
足裏から重力による地面の反作用を得て頭上までの抗重力を体得して上下の力となる中心及び重心を終始、捕らえていなければ心理的にも物理的にも期待する効果は発揮出来ない。
拳の要領については、前回に紹介したとおり。」
その2
【敵の顔色を読めないと勝つことが出来ない。敵が動かなければ我は沈静し、敵がわずかでも動いたら我は先に発す。
敵が微動したら先手をとる
攻防の要領は、先手をとり
容赦なく打って出る。
手足をそろえて必ず勝つ。
手と体がそろってやり方となり真となる。
勝つには、四肢をそろえなければならず、心に懐疑心があれば敗ける。】
「相手の全体像を観察して、鼻先、肩などの輪郭となる相手側の本体が僅かでも動けば、躊躇わず、余計なことも考えず、接触による邪魔を行う為に積極的に三尖を合わせ六合を一致させ、打って出て相手の中心を終始、押さえ主導的立場を獲得する。
観る価値の有るものは、相手側の本体にある中心である。
決して、観る価値のない
相手の拳や蹴り足の末端を見てはいけない。末端を見れば遅れをとり、受動的局面に追い込まれる。」
その3
【鼻先前へ向けて発する。
体は弩弓の如く、拳は弾の如く。
鼻先、指先、足先の三尖のバランスを保ち、両手の裏、両足の裏が通じる。
片手であろうと両手であろうと、指先は常に相手の口や鼻に向け最大の力を持って相手の正中線を制御し、敵を威嚇する。
動きにさいして、手首にひねりを加えることにより、敵を巧みに制御できる。】
「観る価値の有る相手側の本体にある中心を捕らえるには、三尖を体得してひねりを加え牛の手綱を引く要領で終始怠らず相手側のバランスを制御する。」
その4
【中からふるい起こし外を従わせる。
腰を回すこと滑車の如く、足を進めることドリルの如く、素早く活発に、ドリルを進めて場を奪う。
歩の中間にドリルを入れ敵の重心を奪う。
歩法を持って敵の位置を奪う。
決め手は、肩と腰のひねりにある。
上を虚にして、下を実にする。ひらめきを自ら予想する。
足は、七部を占め、手は三部を占め、体は、弓の如く
拳は、弾の如く。】
「内部から旋回するには、弾力性を持って瞬時に地面を足裏で踏みつけ時間を短縮して、重力と対立する力を利用して座胯提膝及び脚部の内旋並びに外旋により抗重力の反作用により、身体の内側から旋回する螺旋操作を終始行う。」
全身の操作の内、足の操作は、7割を占め、手の操作は3割を占める。
その5
どうして打つか、なぜかえるみか、かえりみてすぐ打ち、打ってすぐかえりみる
手を発するには、ここである。計略は細かく変化させ、運動は精神力を使う。心を醜くくすることを上策とし、やり口が悪らつな方が勝つ。
「打って出るには、積極的な接触と邪魔により、相手の力量、力の方向を捕らえ、相手の変化に応じて、相手のバランスを終始観察して、闇雲に打たない、守中用中を用いて、前後、上下、左右、自由自在に縦横無尽に発生する対立した矛盾の状態を捕らえ全身の法により、臨機応変に反面操作に伴い反方向性転移から千変万化の梃子入れを持って終始勝機を獲得する。いずれもそれぞれの機会によって発揮され決まり手はない。」
その6
【どうして身をかわすか、どうして進むか、進むのは身をかわすことであり、身をかわすのは、遠くに行かず美を求める。
拳は、一丈(3m)以上離れたところを打たず、近くは、ただの一寸(3Cm)の内である。】
「進撃することは、自己を守ること必ず前に向かい、一時的に後退しても退くは前に行くためであり、側面斜面から進撃及び迎撃に伴う極限までの小さな螺旋操作は終始相手側へ内まわりして、1尺の内まで接近して、時間と距離と面積を極限まで短縮するこどが出来き、敵側に暴露する機会を極限まで縮小することが出来き、主導的立場を獲得することが出来る。
それ故、最小の動きで身体の外側から旋回する相手よりも内側から速く旋回して先回りを行うと同時に相手側の進行を接触による梃子入れ妨害をして、更に相手に遅れをとらし、相手の力を借りて反面操作による反方向性転移からの逆旋回による物体の衝突をさせる様なカウンター打撃を与えることができる。決して動作が大きく時間が長いリードを取る必要がない。」
。
操作のポイントとして、上手く地面を踏みつけることができるかが鍵となり怠ってはならない。
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。
意拳練習日詩第特46号
【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】
これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。
梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。
その1
力の源は、カルト的な気ではなく、【物理的な相対性対立運動】である。
その2
静止不動による站椿訓練を通じて、特に自己を中心とする重力による地面からの反作用と全身を覆う大気圧から前後上下左右全身各部に働く対立を操作体得する単独による静的基礎訓練である。
その3
続いてこれらの対立を試して動く試力訓練、単操手訓練及び移動する摩擦歩訓練並びに瞬間的に発する試声訓練、発力訓練を通じて対立する力を操作制御することを追求し体得していく単独による動的基礎訓練である。
その4
対立する静動の単独基礎訓練を通じて、相手側と積極的に接触して、相手側から発した力に対立する力で相手側の中心本体を捕らえ螺旋状態の梃子入れを臨機応変に自由自在に発揮する推手訓練及び断手訓練並びにその他の補助訓練を通じて対人による対立する力を操作制御する応用訓練である。
この際、末端や四肢だけに働く局部の力は見る価値も捕らえ価値もなく、容赦なく接触接近して、相手側中心本体から対立する力を捕らえて螺旋状に捻り梃子入れにより、相手のバランスを操作制御する。
その5
アンバランスは、絶対的であり、それを均整に制御するバランスは、相対的である。相対的とは、有る力が働いたとき、それと反対に働く力が発生する。これらの対立する状態を矛盾の状態と言い、これらを操作して発揮する対立する力を矛盾の力と言い、あるゆる方向から変化する相手側中心本体の対立する力を捕らえて、例えば相手側が上に力を発揮すれば下に力を発揮し、左に力を発揮すれば右に力を発揮し、前に力を発揮すれば後ろに力を発揮し、それ以外の複雑な方向からの力を発揮すれば、それぞれの逆方向から力を発揮して臨機応変に千変万化が可能となる様に求めて対人練習で効果的な最良の螺旋状の捻り梃子入れを操作して体得していく。
その6
梃子入れの要求には、ルールはなく、極めてシンプルで、力点は、地面と足裏、支点は接触箇所で、常に追求することができ、僅かな力で倍以上の力が発揮する箇所が作用点となりこれが絶好の機会で出来るかが課題であり、相手側中心本体の在りかとその対立する力の回答を体を操作して求める。
その7
操作のポイントとして、上手く地面を踏みつけることができるかが鍵となり怠ってはならない。
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。
意拳練習日詩第特47号
【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】
これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。
梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。
その1
貴方は、何を体得したいのか?形を体得したいのか?それとも操作を体得したいのか?
意拳の練習は、形の練習でわなく、全て操作の練習である。
形だけを追求すれば有形の枠から出ることが出来ず、潜在能力が固定化され、臨機応変に動くことは出来ない。
操作を追求すれば有形無形、縦横無尽、自由自在に枠を越え臨機応変、千変万化に動くことが可能となる。
その2
操作のポイントとして、前後上下左右へ均整を捕らえた自己の中心から自らの重力を螺旋状態に落として上手く地面を踏みつけ、その反作用を捕らえることができるかが鍵となり怠ってはならない。
その3
基本練習は、基本操作であり、螺旋状の力を発揮出来る梃子体を体得する。
対人練習は、基本練習で体得した基本操作を対人操作で発揮することにある。
その4
それでは、貴方は具体的に何を体得したいのか?腰部裏股の操作を体得したいのか?腕力の操作を体得したいのか?
その5
操作を更に追求すると主催は、腰部裏股から螺旋状の力を操作して、千変万化に適応する多面の螺旋を操作発揮する。
その6
逆に主催は、肩、肘、手首から腕力を操作発揮する。
特徴は、肘を下に下げて、たまたま一方向には強いが固執した小さな稼働域で融通が効かさず、多面の螺旋
に適応力がない。
ほとんどの伸び悩みは、このような固執化が原因であり、特徴して、対人相手が変われば、技が通じない。
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。
意拳練習日詩第特48号
【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】
これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。
梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。
その1
操作のための必須事項
緊張に偏ることでもなく、脱力に偏ることでもなく、迷信的な思想による気に偏ることでもなく、部分的な腕力に偏ることでもなく、その実態は、常に快適性にあるリラックスによるリラクゼーション操作である。
その操作要因を体得する。
その2
その操作要因とは、練習における形ではなく、重力波を発揮する自己を中心とした相対性対立運動であり、
螺旋を帯びたリラックスした梃子体を体得するための身体各部に働く矛盾の状態を知り、矛盾の力を発揮するための要因を体得する。
その3
決め手は、肩と腰の捻りにある。肩と腰に自由自在にひねりを加えるには、腰と背中の力いかんにかかっている。練習にさいしては、リラックスして腰と背中を軸の様に回せることが大切で、軸の様に回すには、肩は、張り肘は、横に張り、全身各部の関節は、形曲力直を伴い、六合と三尖を相照一致させ、反面操作による反方向性転移を伴った腰は、車輪の如く回り、両足は座股提膝を伴いドリルの様に旋回して地面に向かって螺旋状に重力を落下させ、地面からの螺旋状の反作用を捕らえた重力波を体得する。
その4
この際の手は、相手の対立を捕らえための触手であり梃子入れの際、部分的な腕力を発揮しないリラックスした梃子体としての支点の役割となり、力点は、地面からの反作用を捕らえる腰部股関節からの操作を受けた足裏となった場合に全身は、リラックスした梃子体となり僅かな力で大きな力を発揮することが出来る。
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。
意拳練習日詩第特49号
【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】
これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。
梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。
その1
岳銘先生、岳崢先生、二人の先生の意拳への考え方は伝統派思考ではなく、どちらかと言うとフリーダムな考え方が強い印象を受けました。
意拳は、形意拳という厳格な伝統派武術から迷信的思考を排除し潜在能力を高めるための科学的根拠を主体とする有形無形の運動操作による革命的に特化したもので、二人の先生は、「私の教えていることは、ヒントに過ぎず、形や、やり方を真似て、一法を立てれば万法を失う様に固執することなく柔軟に自ら考えて感覚操作を理解し千変万化による実践操作ができる自分の意拳を創りなさい。また、王郷斎先生は特別であり、天才であるため、それに近付く為の技術操作の体得方法については、他の先生方がいろいろな考え方や技術操作が若干似てる様で異なる様に独自に工夫されている。その為、自分の考えの無い人はだめだ」とこのようにも言われてました。
その2
拳法を理解したければ、まずは、站椿から始めよ。
站椿を基盤とする感覚操作は、重力との対立及び大気圧から上下左右前後へ相対的対立運動を体得する。
相対的対立運動は、対人練習において、接触と邪魔を積極的に行い接触ヶ所から相手側の力の方向、力量、意図などを対立感覚として捕らえた瞬間に梃子体の支点となる。
梃子体の支点は、守中用中による相手側の中心を捕らえた操作にあり、技は、接触時に発揮され、接触しなければ発揮されない。また、接触の操作に問題があれば発揮出来ない。一触即発の状態とは、マッチを擦って火を付ける状態と同じである。
擦らなれば、火は付かない。
また、擦り方を間違えれば火は付かない。
その3
この時の梃子体とは、地面の反作用を力点とした重力エネルギーによる螺旋を帯びた全身一致の均整状態である。全身一致には、梃子体を実現するための対立する各操作要因を体得しなければならない。
その体得を妨げる阻害要因とは、防勢機能が発揮出来ないガチガチの緊張に偏る状態か、逆にユルユルの脱力に偏る状態か、或いは、迷信的な思想による気に偏りか、或いは、部分的な腕力に偏りなどの均整状態が操作が出来ない状態にある逆に体得した状態は、常に快適性、弾力性によるリラックスから防衛反応による防勢から攻勢へ逆に攻勢から防勢へ或いは、迎撃から進撃へ逆に進撃から迎撃へ転換できる均整状態となった攻防一体のリラクゼーション操作であり、その攻防一体の梃子体操作により相手側を作用させる技術を体得する。
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。
意拳練習日詩第特50号
【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】
これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。
梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。
その1
岳銘先生、岳崢先生、二人の先生の意拳への考え方として、足による操作を非常に強調されていました。
その2
手で感じて、足で操作する。足は、重力と対立するため、手よりも数倍力が強い
例えるなら、
足と同様な力量で、手で容易に逆立ちで終日歩けるか?駈け足が出来るか?山登りが出来るか?
足は、このような負担行為をリラックス状態で常に平然と使用している。
その3
この足の力を効果的に発揮するため、ニュートン理論を巧みに活用する。即ち重力から作用反作用力を得る
梃子は、重力の高低差を活用して力を発揮する。水で例えれば、波の高低差と同様に相対的運動による重力波を体得することが必須である。意拳論に示される【面積の虚実】(表面はなくそれぞれ体に角度がある)
「盆の中の珠のように、永久に転がり、止まることを知らぬ」このように重力波の高低差が有るように梃子体により、盆を自由自在に波のように操作して、珠を永久に転がすことが可能となる。
その4
体得するには、下半身操作として、裏股を体得する
体得するには、足裏は、地面からの反作用を捕らえ坐股提膝の操作を体得する。
坐股提膝とは、腰と股関節により車輪のように回転し、それに伴って左右の足と膝は対立した内旋と外旋により、ドリルの様に回転し
螺旋力を伴った重力と対立する地面からの反作用を上半身操作により全身一致させ全身梃子体となる全身の法を体得する。
その 5
全身一致させるには、この下半身操作となる地面からの反作用を効果的に発揮させる効率的な上半身操作が伴った上下相随による体得が必要となる。
体得するには
意拳論に示される【力量】
(甲、大綱)(乙、分布)
(丙、運用)の要求が必須である。
その 6
代表的な効率的及び効果的な要因の一例とは次のとおり
【六合】
肩と腰が合い、肘と膝が合い手と足が合う。
肘は、横に開き左右を支える。
【形曲力直】
全身の各関節は、三角形を形成しているように曲がっているようで曲がっていないように曲がっているが力は、真っ直ぐである。
【三尖相照】
足先、手先、鼻先が合う
左右の手は、鼻中を越えず、上は眉を越えず、下は臍を越えず前後の手は、一尺を越えず。
【守中用中】
重力の反作用により、足は大地を支え精神は頭上を貫いた上下に対立する力は、中心線を体得する。この中心線を守りこの中心線を用いて相手側の中心を捕らえる。
【反面操作反方向性転移】
重力との対立及び大気圧から上下左右前後へ相対的対立運動を体得する。
体得するには、両手を上手く使う必要があり、接触時に片手だけでは、上手く梃子入れが出来ない片手落ちとなるため、両手を接触し介入させ相手側の中心本体への梃子入れの機会を捕らえる必要がある。
その7
両手を上手く使うには、左右の両手が機能別に相対的対立による相互連携した梃子体の操作が必要となる。
戦術に例えれば、左右の手は攻防一体となり、それぞれ主攻と助攻の役割を担い三次元的に梃子入れを行い相手側を翻弄する。
その8
命中率を上げるには、接触しなければならない。即ち側面斜面から相対的対立運動により進撃或いは、迎撃により、梃子入れを行う。戦術で例えれば、攻防一体を伴った主攻と助攻により側面斜面へと迂回をして、正面の突破を見出だすか、背面に周り包囲を行うか相対的な力量を観察して梃子入れを行い戦機を捕らえる
その9
進撃へ逆に進撃から迎撃へ転換できる均整状態となった攻防一体のリラクゼーション操作であり、その攻防一体の梃子体操作の殆どは、中心に引きつけ中心から外へ弾き飛ばす発力により相手側を作用させる。
例えば、中心に引きつけ中心から外へ弾き飛ばす動作は、内分手や外分手の動作の中のどこでも発揮されている様にあらゆる動作において、その技術を体得する。
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。