意拳練習日誌(301~365号)

意拳練習日誌第301号

第300号に続く

全身の法による身体操作を目的として、体得すれば勝因の分析が、欠落すれば敗因の分析が自ずから振り返ることが可能となる。

全身の法については、常に完成は無く、現在進行形であり、追究すれば、するほど、奥が深く、新たな体得すべき感覚と矛盾の力は、尽きることはない。

以前に説明したとおり技の一つ一つの操作要因は、足し算のようにバラバラに逐次加算するのではなく、同時多発する操作要因を瞬時に一致させた掛け算であり、その操作要因となる掛率は、レベルが向上すれば際限なく増えて行く、意拳の全身の法の特徴は、全ての操作と要因が瞬時に一つなる。

それでは、一つになる操作要因について分析する。

1  地面からの抗力を効果的に活用する抗重力筋群。

最も重要な上下中心線は、

足裏から頭上まで、力が通っていなければならない

具体的には、足は大地を支え、精神は頭上を貫く、即ち足裏から頭頂まで地面の反作用となる上方へ向かう抗力と逆方向に働く重力落下線を上手く捕らえ、実感し抗重力筋を鍛え上げ上下が一つとなる抗重力機構と中心線を獲得しなければならない。

2 站椿は、静止不動の状態において、最も大事な必成目標であるこの上下が一つとなる抗重力機構と中心線がなければ達成目標となる自己を中心とする自己拡大の境地や六面拡大となる渾元力、全身各部に働く反方向性抵抗力、内外協調統一、緊張性と快適性の相互交換となる争力、浮遊性、浮力、粘性、流体などに発生する全身におよぶ阻外力となる阻力を掌握する成果は、望めない。即ち、静中の動、不動の動である基盤を体得する。

3 動中の静は、単操手、試力、摩擦歩、発力、試声、健舞など動的操作を伴うもので、静止不動における站椿で体得した上下中心線からなる六面力などを基盤として守中用中、六合、三尖相照、地面からの反作用となる抗力を足裏からの踏みつけによる上下中心操作、裏股の操作による反方向性転移による反面操作、螺旋力など矛盾の状態を体得するため各種弁証法的原則及び各種力学的原理原則による梃入操作などから、無力の中に力を求め、微動の中に速度を求め、拙劣の中に巧妙を求め抽象の中に具体性を求めて、形ではなく意識である効果の確認を試み動的操作の基盤となる全身の法を体得する。

4 対人練習

静的操作による静中の動、動的操作による動中の静を基盤として、当初から双方接触を条件とした推手練習と無条件とした断手練習へと試みる。

5  推手練習では、節、点、面、線の法則に基づく操作、守中用中、攻守合一を常に追究し相手側への防衛反応を誘発させ、これに伴い自然反応による仮借の力を捕らえて、弁証法的原則及び力学的原理原則に基づく操作により、どこからでも梃入れ操作によるリフトアップを成功させ、発力を行うための時間的余裕、即ちリラックスした絶好の機会を獲得する基盤となる全身の法を体得する。

6  断手練習への移行

無条件的接触となる断手練習へ移行するには、接触を条件とする推手による全身の法を基盤として、直線的移動により間合いを詰めるのではなく、摩擦歩の要領から時間と距離の短縮による曲線的移動による反方向性転移を伴う前進及び後退の足さばきで間合いを潰し邪魔をし特に間合いを潰す前進後退時に内旋及び外旋がドリルのように同時に発生するには、裏股の操作と足裏の踏みつけによる地面からの抗力を均一に上方へ四方へ抗重力機構により自己を拡大し相手側が行おうとする打撃のためのリードとリーチなど準備する距離及び時間的余裕を与えない即ち急がば回れである。

このように全身の法から打不着不打、打不重不打、打不死不打の3説を試みることが可能となる。

つまり、攻守合一及び守中用中により、間合いを潰して、邪魔をし、接触すれば仮借の力及び相手側のリーチとリードを奪い、梃入れにより相手側のバランスを崩し打撃をするための距離及び時間的余裕を奪い、こちら側が発力を行うための絶好の機会となる時間的余裕によりリラックスを持って可能となるそのため、全身の法により接触すれば瞬時に相手側の中心を管理し主導権を獲得し、一度接触すれば目的達成まで、継続的に逃がさず終始怠らない全身による身体操作である

7 全身の法は、ゆっくりした操作で、実感と効果の確認により、体得できれば、上下中心に向かって瞬間的に用いる練習へ移行する全身一致による操作で、瞬間的に相手側に梃入れができ、主導権を奪うことができ、未熟であれば、自ら危険な状態となり、逆に受動的立場に追い込まれる。

よく疑問となる事項として

それでは、どのように接触するのか。

接触は、迎撃であり、積極的な邪魔であり、迎撃は、攻勢的及び防勢的であり、準備中、移動中のあらゆる途中動作において、側面斜面から中心に向かって、迎え撃つ要領であり、相手の技を終始見てはならない。また、期待どおりの博打をしてはならない。その途中から介入するのである。

意拳練習日誌第302号

第301号に続く

足裏には、運動神経の約3倍の感覚神経があると言われ、鍛え上げなければ、老いは、足からと言われるように、加齢とともに衰えて行きます。

その1

足裏の感覚神経の80%が、脳と体幹に連動して運動能力に反映され、現在のトレンド趣向やブランド趣向にあるような関係情報による健康法や体幹トレーニング法を多く取り入れても足裏の感覚神経と連動していなければ、期待どおりの成果があるかは、疑問である。

特に意拳は、外見上、手の感覚に重きをおいているように見えますが、実は地面からの反作用を活動する足からの感覚をたいへん重視しています。

その2

また、ブームがされば、つぎ込んだ、金と時間及び書籍並びに関連器具類は、粗大ゴミとなり、無駄になっている事が多く、トレンド及びブランドブームの信憑性にも疑問がある。

入門したころ、意拳は、ナカミであり、内容を重視する。その逆にブームとか、かっこいいとかは、あまりなく、気になるとあちこちにすぐにカブリつき、きりがなくなると先生から言われた事があり上達の秘訣は、いろいろと迷って振り回され、気になり、練習の阻害要因を自ら作っているので、あまり気にするな、第一の境地(決して後悔しないこと)と認識したことがあります。

その3

意拳は、趣味として拳学及び健康並びに自衛の3つを追求しています。仕事は、生活のため、趣味は、仕事など煩わしいことを忘れ、潜在能力の向上を目的に自学研鑽行うための価値あるものとして、時間や金銭などの対価を払います。時間や金がもったいないと損得勘定がでた時点で、その価値観はなく、止めるべき判断の基準と思って下さい、各人の判断です。来る者は拒まず、去る者は、追わず自己責任で判断して下さい。

その4

体幹トレーニングのほとんどが、筋力系のバランストレーニングで縛られているため、フォームを維持できたり、クリヤー出来れば成果がありまたは、足を鍛える方法が筋力系のスクワット類やきついランニングなどの加齢による膝、腰などの損傷を伴う練習が主流で体を壊せは諦めなければならない方法ばかりで、体幹トレーニングや筋力系の足のトレーニングだけでは、多少の疑問が出てくるのは、果たして自分だけなのだろうか

その5

足裏の80%の感覚機関と体幹と脳がどれだけ、多面的及び3次元的に連動しているのだろうか、人の得手、不得手など得意分野についての判断は、それらに関する事が、多面的及び3次元的にビジョンとして、現れている。

その6

例えば、建築家が図面を作成する時に立体的なビジョンができているが興味の無い人からは、そのようなビジョンが浮かばない。このように専門家や得意分野をもつ人は、得意分野に関する潜在能力がある。

その7

このことから人の向き、不向きが早期に判断出来れば、誰も苦労は、しないが

今のところ意識や潜在能力を見極めて指導してくれる学校教育機関は、力学など必要な理論は、充実しているが、この分野については、わずかであり、また、不足能力を意識操作と実感により、矯正し善導する能力開発教育が未だ不透明である。

その8

それでは、それらに関するビジョンがなぜ、構想できるのか潜在的欲求から興味と意識が根底にあり、実現化を図るため熱意、努力、研究心による徹底的追求により学力が向上する。

その9

意拳においては、足裏の80%の感覚機関を活用して、足裏の感覚と体幹運動を全身の意識操作により、実感覚として捉え、具現化するために、力学的理論と実践を交互に繰り返し、回帰して、効果の確認により多面的及び3次元的にビジョンが構成でき合わせて、体得できるように全身の法となる次の練習基盤がある。

その10

この全身の法は、どこから入っても、意識操作による実感を伴い、到着目標は、どの練習から入っても同じで全て一つになる全身の法を体得するにある站椿、試力、摩擦歩、健舞

試声、発力、単操手、推手断手であり、これらから、学んだ力学的理論と実践を通じグレードアップを繰り返して、勝つための尽きる事のない要因を一つにすることを目標に練成を続ける学門であり、拳学とも言われている。

原理原則は、全てを一瞬にまとめる全身の法一つである。

意拳練習日誌第303号

第302号に続く

感覚の捉え方について

意拳と特に関係の深い触覚は、視覚、聴覚、臭覚、味覚からの感覚不足分を補い情報の共有化を図り、接触する皮膚感覚から得られた感覚は、形状や圧力、強弱、温度、音、光、方向性、振動など様々な状況を感知でき、特に身体が快適な状態てあれば、脳は、快適性を認識し、その感覚による分析対応能力は、ずばねけて高くなる。

俗に言われる第六感は、ずばねけた触覚ではないかと思ってしまう。

その1

我々が、単独の場合における触覚は、何に対して作用しているか、それでは、接触する対象物を探してみると足裏は、地面と接触し、地面からの情報を捉え、その他は、体全体覆う大気圧から情報を捉え、対人の場合は、相手との接触皮膚感覚から情報を捉え、武器であれば、それらを媒体として感覚情報を捉える。

そして捉えた、感覚情報に対応するため、作用を受け、反作用として対応処理する。

その2

感覚対応処理能力が高いほど、小さく、短く、速く、鋭く力みが無く、リラックスして反射的に全身一致による一つの動作となり、かけ算式による戦力を集中するナポレオンが行った局所優勢主義の各個撃破である単純な合力ではなく、三次元的なものである。

更に、居着かぬ足を運用して、どこに当たっても集中する柔軟性がある機動打撃が可能である。

その3

力みの度合いが高いほど、動作は、緩慢となり、足し算式による戦力の逐次投入のような、居着た足のような手際の悪い方法となる。

外形動作として、認識すると各種要因を足し算運用をして頭で理解してしまうが、感覚として、認識すると各種要因をかけ算運用として体得する。

感覚の開発は、付け足しでなく、かけ算である。

データ保存に例えると名前をつけて保存ではなく、上書き保存に似ている。

その4

これらの感覚情報処理能力は、緊張度が高いほど低下し全身がリラックスすれば、脳もリラックスし能力は、向上し、脳と身体は快適性と弾力性と軽快性によって協調ができる。

その5

地球上の全ての物には、大気圧がかかり、これを質量として、或いは空気抵抗として、感覚として捉えることができるか、風力が強い時は、感じるが、通常の状態であれば、よほど感覚を研ぎ澄まさないと難しい、古の武術家は、風を感じていなければ、勝てないと言い、足は、しっかりと地に足をつけていなければならないと言うのは、地面からの情報を捉えていなければならない地面からの情報で、最も大きい対象は、重力とその反作用にあたる抗重力であり、各種状況におけるあらゆる地面及び身体の起伏から継続して感覚を捉えることを追求する。

その6

これに伴い、背筋がシャンと伸び、顎は引き、頭は、真っ直ぐでなければならないと言うのは、足裏から上昇する抗重力を抗重力筋群により頭頂までの中心線(重力線)に引き上げるための感覚と姿勢をいい、この重力を感覚として、捉えることができれば、これに伴い大気圧を感覚として、捉えることができる站椿と同じ状態と言える

その7

この重力線を継続的に運用できる試力練習及び摩擦歩の要領から腕力で操作しない、足裏と裏股の操作により地面からの反作用を受け、六合、三尖相照、形曲力直、反方向性転移、反面操作などから三次元的な全身感覚により全身が一致する全身の法を体得する。

逆に腕力で操作すれば、力みにより、上半身がぶれないようにバランスをとるために足は踏ん張り、居着き、地面からの抗重力も使えない状態となる。

端から見て、外形フォームとしては、同じであるが、ナカミと内容からは目的が大きく違ってくるので、踏ん張るための足裏ではないことを認識しなければならない。

その8

この重力線で作り上げた中心線感覚は、相手の中心線を防衛反応と自然反応による感覚で、時間と距離を拘束し時間的余裕を与えず、相手側を常に緊張させた感覚を誘発させ、自己の接触感覚は、相手側の緊張状態を継続してリサーチして、時間と距離を短縮して、時間的余裕を持った快適な感覚状態で、絶好の機会を獲得し梃入れなどの力学的原則及び矛盾の状態を把握し矛盾の力を発揮する弁証法的原則などをフォームではなく、効果の確認と実感と理論を感覚として捉え、体得する。

その9

古から頭で覚えたものは、忘れるが体で覚えたものは忘れないと言われるのは、

このことでは、ないかと思い当たる。

このように意拳の練習要領のほとんどが、感覚を研ぎ澄ましていくものであり、自己の感覚能力が相手側の感覚能力を上回った時、優位な主導権を獲得するものであり、これらの感覚能力は、尽きる事がなく、潜在的な能力の開発を追究できる可能性があり、たいへん魅力的な武術と確信する。

意拳練習日誌第304号

第303号に続く

前回は、感覚の捉え方について、今回は起動は、どこからについて

その1

起動は、口より手から更に手より足から。

論より証拠

口より全身の法である。

全身の法は、足裏が力点となり、起動し、更に機動力を発生させる。

その2

習い始めは、フォームを真似て、手から起こし、手がリラックスすれば、肩から起こし、肩がリラックスすれば、腰から起こし腰がリラックスすれば肩と腰が合い、反面操作を起こし、裏股を起こし、裏股がリラックスすれば、足裏から起こし、足裏がリラックスすれば、地面からの反作用により力点を起こすことができる。

その3

手の動きは、手によるものではなく、脳で直接操作するものでもなく、直接操作をすれば、力みが発生し、仮借の力を相手側に与える

その4

その為、体幹を媒体に足裏の力点から操作したものであり、足裏の感覚は、運動神経の概ね3倍であり、この感覚は、体幹の抗重力機構を媒体にして、全身のアンバランスを補正するために三次元的に捉える必要がある。

その5

捉えるには、重力を地面から反作用により頭頂まで伝達する重力線を構成することにより、脳と体幹と足裏を連動させる上下中心線の感覚を体得することが可能となる。

その6

その速さは、全身一致による同時であり、六面に対し均一化して、相手側からの仮借の力によるアンバランスを矛盾の状態として捉え、物理的原則及び弁証法的原則を体得した全身の法によりバランスを整え矛盾の力を発揮するものである。

その7

練習レベルが向上するにつれ、前回説明した感覚の捉え方と今回説明した起動について、上手く裏股を操作すれば、上手く足裏を踏みつけ力点として地面からの反作用を捉え重力線が掌握でき、站椿や試力で体得した抗重力機構により、上下中心線を頭頂まで引き上げて、はじめて全身の法を運用することができる。

上手く裏股を使った足裏の踏みつけが力点となり起動

する。

その8

以前にも説明したとおり、

地上の動きが正しければ、

その重力は、地面を鏡として例えれば、反作用により、抗重力として大きな力を発揮することができ、相手側の重力も抗重力として、

運用することが、可能となる。

その9

練習において、複雑多機にわたる巧妙な裏股と足裏の連動感覚は、大きな成果を秘めているため、練習のさいの秘訣である。

その10

それ故に、力みにより上半身のバランスをとるために足裏を使っては、行けないこれを居着いた足であり、地に足が着いていないため心理的にも動揺が発生しやすい。

まともでない起動力は、バランスをとるため、意識が上方から下方へ行く、下方修正であるため落ち着かず動揺するのが当たり前である。

その11

足裏は、力点として地面から反作用を受け、重力を活用する起動力の為にあることに注意しなければならない。

まともな起動力は、意識も足裏から上方へ向かい上昇思考も伴う。

その12

地に足がついているとは、地面からの反作用を受けている感覚を言い、踏ん張り居着いていることではない

外形動作に執着して、本質を見極めずナカミを無視してはならない。

 

意拳練習日誌第305号

第304号に続く

前回は、起動は、どこから今回は防衛反応、自然反応について

その1

防衛反応と自然反応は、站椿で養成した足から抗重力と三尖相照、六面力により上下中心線を捉えた時期と条件の一致により発揮される。

その2

この上下中心線は、試力、摩擦歩、発力、試声、健舞単操手、単推手、双推手、断手、対人練習などそれぞれの最重要基盤であり、どの練習から入っても同一目的となり、これをなくしては、フォームだけの練習となる。

その3

この最重要基盤があるため、相手側から防衛反応と自然反応を管理することで、裏股による側面斜面への反方向性転移ができる。

その4

例えば、対人練習において、この最重要基盤がない場合、体幹を媒体にした側面斜面への操作が不可能となる。

その5

例えば、この最重要基盤が無い場合の単推手は、単なる力比べの手の押し合いと引き合い運動に成り下がり、腕だけで伸ばして、腕だけで引いて実際は、防衛反応と自然反応を機にした側面斜面からの反方向性転移による左右からの準備中、移動中などの途中動作からの邪魔と梃入れのレベル向上は皆無となる。

その6

例えば、この最重要基盤が無い場合の双推手は、防衛反応と自然反応を獲得できないため、これを機にした移動中、準備中などからの途中からの邪魔ができず、もちろん梃入れもできない単なる力比べ手回し運動に成り下がる。

その7

例えばこの最重要基盤の無い場合の断手においても、接触と邪魔の技術が一切発揮することができない。対人練習の全ては、防衛反応と自然反応を管理し、移動中、準備中などの途中動作の技は側面斜面から梃入れができる技術であることが最重要事項である。

その8

自己の全身の法は、この最重要基盤により相手に鏡となり現れる。起動力は、地面が鏡となり正しい地上の動作は、足裏は力点となり、正しい抗重力が発揮でき、正しい邪魔と接触においては、正しい支点と反面操作になり、その操作と梃入れ動作は鏡に写ったように相手は、全面的にその作用を受ける。

意拳練習日誌第306号

第305号に続く

今回は、上下の力について

意拳の練習から一定の間合いから打撃戦をする空手やキックボクシングで技術的に即活用したいという要望は、かなり難しい課題です。

なぜなら一定の間合いから打撃戦を行わないためであり、むしろ一定の間合いを潰して邪魔をして、それから技がかける。間合いを積める時、邪魔をする時、

特に上下の力がなければ、

更に難しいです。

足の裏からの地面の反作用を利用して上下の力を実感して、相手が打てない環境を誘発させ動けば、摩擦歩の側面斜面へ足と拳を同時に出して接触して邪魔をして、相手のリードとリーチを中途半端な間合いから潰して初めて六面力、即ち渾元力の技を使います。

意拳は、一定の間合いから打ち合う技術ではありません。

そのためフェイントやアウトボクシングの間合いを潰す技術をリードやリーチに頼らない方法が地面からの反作用を利用する技術で、それを徹底的に思い知らせています。

間合いは、上下の力で側面斜面へ前進後退し上下の力で接触邪魔をし上下の力で発力を行う。基本練習全てこの上下の力を獲得して初めて六面力が得られる。

対人練習において、上下の振動練習を行えば、相手は、足の裏からまともに立っていられない状態になります。この振動練習では、前後の押し引きの力よりも上下の力が巨大であることを感じることができます。

また、上下の力なしまでは外見フォームでは、技としては、使いものになりません。

この間合いを潰して、接触して邪魔をして六面力を相手に与える技術を磨くための感覚技術練習であることを認識しなければ、話しになりません。

それゆえ

習う人全員、何かもって帰ろうとやっきになって指導者との手合わせを求めてきます。

そのためリーチやリードを使うキックボクシングの技術とは、根本的に違うので、この技術ベースと相手のペースでやると中途半端な間合いから潰すことなく、一定の間合いを図って打ち合うとリーチやリードを必要するため、フェイントやアウトボクシングに翻弄され外見は、意拳でも中身は意拳ではないものができ、修正に多大時間を要することになります。

地面の反作用が活用できる人が出てくるといままで、体重の重さや腕力で誤魔化してきた人は、立場が逆転されることになります。

よくよく、練習内容を

振り返って、どちらに重きを置くかを検討してみて下さい、必ず練習目的がわかってきます。

意拳練習日誌第307号

第306号に続く

今回は、瞬間的な発力について

前回の説明から意拳の特徴として、一定の間合いからリーチとリード技術を主体とした前後の力と方向による打撃戦を行う空手やキックボクシング系統のカテゴリーには属さず、むしろ真逆の格闘技術を持ち、一定の間合いを側面斜面の方向から邪魔と潰しを行い、上下の力によるテコ入れを同時に行い、3次元的な力と方向が一致した技をかける技術的カテゴリーに属するものである。

この一致は、瞬間的でなければ技は、成立しない。

練習においては、各種基礎練習と対人練習を機能別に実践しているが、耐性的な練習をすれば、大きな失敗を招く。瞬間的に足の裏から頭上まで上下の力が一致しなければ、ならない。

耐性的に予測して、頭で考える抵抗力練習ではなく、びっくりした様に、驚いた様な何も考えていない状態、いきなりの状態で練習すれば、実戦力が向上する。

基礎練習の中に手を叩いて行う反射練習もその目的であり、反応練習ではない。

驚弾炸裂である。

驚弾炸裂全身一致の具体化

1   足の裏からの地面の反作用を利用して上下の力を実感すること

2   側面斜面方向からの攻防摩擦歩による側面斜面へ足と拳を同時に出して接触して邪魔をして、相手のリードとリーチを中途半端な間合いから潰すこと

3   力は、終止相手の出鼻を地面からの反作用により六面力、防衛反応と自然反応をともなった即ち渾元力を使ってテコ入れの技を使います。

4   意拳は、一定の間合いから打ち合う技術ではなく、フェイントやアウトボクシングの間合いを潰す技術の様にリードやリーチに頼らない方法で側面斜面方向と地面からの反作用を利用して間合いを潰して技を仕掛ける技術である。

5   間合いは、上下の力で側面斜面へ前進後退し上下の力で接触邪魔をし上下の力で発力を行う。基本練習全てこの上下の力を獲得して初めて六面力が得られる。

6  対人練習において、上下の振動練習を行えば、相手は、足の裏からまともに立っていられない状態になります。この振動練習では、前後の押し引きの力よりも上下の力が巨大であることを感じることができます。

7  この様に驚いた時に地面からの反作用をつかえるか、上下しか信用できない状態を追求するしかなく、リーチとリードによる前後を捨てきれるかが、レベル向上の糸口となる。

驚弾炸裂的な練習は、リラックスして、何も予測も準備もしていない状態であれば、有るほど成果は大きく

逆に準備して、頭で考えて、体重や力で始末した練習ほどレベルは低く、大きな失敗を招き、修正するのに多大な時間を有する。

前回と重複するが、練習内容を振り返って、何に重きを置くかを検討してみて下さい、必ず練習目的がわかってきます。

 

意拳練習日誌第308号

第307号に続く

今回は、六面力について

前回の説明から意拳の特徴として、一定の間合いを側面斜面の方向から邪魔と潰しを行い、上下の力によるテコ入れを同時に行い、3次元的な力と方向が一致した技をかける技術的カテゴリーに属するものである。

即ち六面力である。

その1

この一致は、地面からの反作用による足の踏みつけから前後、上下、左右から均一に力と方向が同時に働くため、これを受けた相手は、力と方向を認識できない矛盾の状態となり、為す術がない、まるでイージスの盾の様である。

その2

この矛盾の状態から相手側が攻勢的に動けば、我は、防勢的に相手の仮借の力を捉えて絶好の機会による迎撃を行う。

その3

即ち相手からの攻撃が先行されて、我が遅れても相手より先に好機を捉えることができる。後の先であり

その4

また、この矛盾の状態から

我が攻勢的に動けば、相手の防勢的な仮借の力を捉えて相手の出鼻をくじき、好機を素早く絶好を捉えることができる。先の先である

その5

前回と重複するが、練習内容を振り返って、何に重きを置くかを検討してみて下さい、必ず練習目的がわかってきます。

その6

この様に六面力は、站椿、試力、摩擦歩、推手、断手、単操手、発力、試声、健舞など全ての基礎練習において発揮されていなければならない。

その7

地面からの反作用をジンワリと捉え、全身に行き渡らせ、対人練習においても、相手に影響を与え、レベルが向上すれば、驚弾炸裂の様に瞬間的に全身一致して、対人につかえるレベルを追求しなければ、ならない。

意拳練習日誌第309号

第308号に続く

今回は、信用すべきは、足裏から体の中心をとおる上に働く抗重力と下に働く重力である。この上下の力を信用できるかどうかが問題である。

その1

起動は、足裏からであり、これから生まれる上下の力は、単独練習から対人練習の応用練習まで、一貫した共通事項である。

その2

左右に動くとも、旋回して動くとも、前後に動くとも、斜めに動くとも、上下に動くとも、前進するとも、後退するとも、何れかに傾いても、全ての動きは足裏から頭頂まで地面の反作用を受けた上下の力が発揮され、何れに傾いても力を入れてはならない。

その3

これらが、できて対人に対する基礎的な全身の法が備わる。

その4

対人練習における接触時、力で対応したり、体重を掛けたり、相手に寄りかかったり、傾いたり、明確な力や方向を暴露してはならない、逆に相手側の暴露は、相手側の欠落と失敗てあり、仮借の力を誘発することになる。

その5

我は、どのように接触しようとも、相手側に仮借の力を誘発させてはならず、全ての動きは足裏から頭頂まで地面の反作用を受けた上下の力を有する基礎的な全身の法により六面力が発揮される。

その6

この時、相手側の仮借の力を捕らえ、六面力を発揮できたものが主導権を獲得し発力への絶好の機会を捕らえることができる。

これらを念頭に練習に励まれたい。

 

 

意拳練習日誌第310号

第309号に続く

今回は、体のどの部分が一番よく動いているのか

その1

それは、足裏と頭頂である

体の中心をとおる重力線から地面の反作用を受ける足裏と受けた反作用を抗重力筋により頭上まで導く頭頂である。

その2

この間に動く四肢は、大きくは動かない、大きく動く者は、手足を振り回しているだけで、全身の法の要領を掴んでいない。

その3

四肢よりも上下の足裏と頭頂が先に動き、左右、前後、螺旋に腰、肩、背中が次に動き、次に肘と膝が動き最後に腕と足で動く、これらを内三合、外三合といい合わせた六合を段階的に体得すれば、これら全身一致して同時に全てが動く、これを体得すれば、それに伴い表面よりも裏面である反面操作を体得する。

その4

このように足裏から頭頂に至る上下の力を信じて体得した者は、全て全身が一致することをさらに体得する。

その5

逆に四肢が小さく動く者ほど、巧みに足裏と頭頂が良く動いていることを悟っている。

その6

特に上下の力は、梃子の原理や螺旋力が伴って重力波を発生させる物理的及び力学的な技術と心理学的に人間が本能的にもつ防衛反応、自然反応を誘発させる三尖相照、接触における皮膚感覚、深部感覚、各関節への抵抗感覚などの要因を全て一致させた傑作である全身の法である。

その7

このように全身一致した上下の力を信用できれば、重力を一瞬落下させると六面力を伴った反作用が振動波として足裏から頭頂まで一瞬に到達し、接触した相手にも瞬間的に到達しこれを受けた相手は、成す術もなく足裏から六面力を伴った振動波を的もに受け瞬間的に発力の餌食となる。

その8

上下の力を信じるのであれば、必ずやってはいけない誘惑を抑制しなければ、ならない。

その9

少しでも、今なら手を伸ばせば届くのではないか、今ならストレートに打てるのではないか、今なら体重を掛ければ有利になるのではないか、今なら掴めば有利になるのではないかなど短絡的な要求は上下の力を無視して、前後や左右の力に頼り、このことにより、自ら力みを発生させ、仮借の力を相手に与えることになる物理的及び心理的に統一した全身の法により相手側に仮借の力という失敗をさせる技術を自ら失敗することによる正に策士策に溺れるようになれば、この傑作技術、発力は、発揮することが出来ない。

その10

これらの技術を安く見たり

軽く学ぶ者は、結果的に安い軽い技術を学ぶことになり、逆に謙虚にして、その価値に重きをおき真摯に学ぶ者は、その恩恵は必ず受け想像以上の成果を出すことができる。

これらを念頭に練習に励まれたい。

意拳練習日詩第311号

第310号に続く

今回は、どのように側面斜面からの接触を、するのか

その1

側面斜面への進撃及び迎撃は、積極的な摩擦歩の要領に基づき、足裏から内旋と外旋により地面の反作用を受け六面力を伴った坑重力により相手側に正面を譲り、間合いを潰し、出鼻を抑え防衛反応と自然反応による仮借の力を誘発させる。

その2

この間に動く動作は、足裏から起動して頭頂まで内旋外旋などの螺旋を伴った上下の力と順転と逆転が同時にはらんだ表面状態と反面操作が、一致した瞬間、相手の防衛反応、自然反応を誘発させ、仮借の力を捉え六面力を捉えた状態となる。

その4

六面力を捉えれば、全体が回る駒の回転と同様に接触すれば相手の接触面全体は、根こそぎ側面斜面へ転移する。

その5

前進、後退、停止、移動中、準備中、何時いかなる場合においても接触すれば、即、側面斜面から相手の鼻頭である中心線から六面力を捉える。

これが相手側の移動中と準備中であり、打撃の為の準備を与えない、防御のための準備を与えない、バランスをとる為の準備を与えない、間合いをとる為の時間と距離の準備態勢を与えない、全て相手側の中途半端な状態動作に接触し、未遂に終わらせ、積極的に無備と不備にさせ、失敗を誘発させ、失敗からの立て直しから発生する仮借の力を捉え発力の絶好の機会を捉える。

その6

このように駒を回すように側面斜面から相手側の行動の全てを中途に失敗させ、主導権を獲得するため足裏から頭頂に至る上下の力を信じて体得した者は、全て全身が一致して、六面力を捉えることを体得する。

これらを念頭に練習に励まれたい。

 

意拳練習日誌第312号

第311号に続く

今回は、全ての動きが、全身の法を伴った梃子の原理などを体現でき体得することを目的とする

その1

例えば、太極拳や合気道、空手道を習う際、全ての形や動きの基本動作から応用動作、対人動作に至るまで梃子の原理などを体現でき体得する体として、使えればそれは、習う価値の高い本物である。

その2

しかし、梃子の原理などを体現できる体でなければセオリーもコンビネーションも伝統的な技形も単なる形か踊りのカテゴリーになってしまうレベルの低い習う価値のないものとなり、これらを習うべき判断の基準とすれば明確である。

その3

これらは、地面からの反作用により抗重力筋群により伝導する正勁や合勁と呼ばれる勁力を使って力を上手く伝達させて上下前後左右均一に働く梃子の原理などの物理的な力を体得する技術を教授されなければい、

意拳ではこれらを渾元力という。

その4

もし、各流派の真実の技を見つけたいなら、動きそのものが、手や足を振り回すだけのものか、地面の反作用を使わず筋力、持久力、体重過重、コンビネーションなどに頼るものなのか

それとも地面の反作用から伝導する勁力を活用して梃子の原理などがどんな技を使っても体現できるか、即ち触れれば技であるかの判断の基準があれば、習う価値の有るものか、追求すべき技術が解る。

その5

基本練習から応用練習、単独練習から対人練習までどのような動きにおいても

六面力を捉え梃子の原理などが体現でき体得できるか

これらを念頭に参考にし或いは習い、判断の基準により比較できる練習に励まれたい。

人間の欲求には大きく分けて2種類、快楽的欲求と向上的欲求である。

その1

快楽的欲求は、美食、美酒、美女、地位、大金など自分以外のものに依存している他力本願の状態であり、快楽的感覚が精神と肉体が支配する。無くなれば全てを失い空しさだけが残る。かといって全く無くなれば楽しみもなくなる。

美食快楽は、ほどほどがよく、求め過ぎれば、体と財産と性格も蝕められるため下手をすると人生を失う代償を払うことになる可能性もあり、自己の抑制力がかなり必要となる

その2

向上的欲求は、自らの潜在能力を鍛え上げ体得するもので、自力本願の状態であり、向上的感覚が精神と肉体を支配する。求め過ぎれば更に潜在能力の向上と達成感があり精神と肉体はより健全となり、快楽的欲求への抑制力を向上させ、他力本願的なものを全て失っても自力本願で開発してきた潜在能力と志しは失うことはなく、快適有意義な人生を楽しむことができる。

向上的欲求と快楽的欲求の共通点は、感覚であり向上的か快楽的かの感覚が曖昧な状態であれば、まだまだ自己の価値観を得ていないと言える。自己の価値観については、以前紹介したとおりです。

意拳練習日誌第313号

第311号に続く

今回は、全ての動きが、全身の法を伴った梃子の原理などを体現でき体得することを目的とした推手練習について

その1

特に練習における無理、無駄、むらは、どこにあるのかを探求するとつぎのとおりである。

手首の回転だけで行う推手は、俗に言われる小手先の技であり、足裏から地面の反作用を使わず手首を回すだけで、全身の法を使わないため、内三合も外三合も裏股も使わない、手首だけが速く回転し腕力を使い硬くなり、相手の仮借の力を捉えることが出来ず、当然、梃子入れも出来ず、上下の力も発揮出来ない体が側面斜面を捉えることも出来ないため、梃子の原理などを体現することも出来ず体得する体得することも不可能である。

その2

それでは、具体的な打開策

として

相手と接触する時、どこで接触するのか、確率的に低い点の様な手首や手のひらで行えば、どこにでもあり得る払う、押さえる、ブロックするなど一見簡単に操作できるが、逆に簡単に阻止され、或いは通過され、特に移動中や準備中に相手の邪魔をすることが点を捉えるほど命中させることが困難であり、この打開策として、特に移動中、準備中に邪魔をするには、命中確率に高い面として捉える様な手首から後の前腕部を主体に、特に肘に近い前腕部がさらに効果的である。

その3

更に効果的にするには、

足裏は力点となり、地面からの反作用により抗重力筋群により上下の力を発揮し支点が肘に近い前腕部であり好条件として肘は横に張り曲がった状態てあること形曲力直であり、三角力であり、螺旋力、遠心力などを活用でき、前後左右の力を発揮でき、手首指先は、作用点となり、相手の鼻頭である中心を捉え防衛反応と自然反応を誘発させるこの指先手首の動きは、足裏から肘に近い前腕部を全身の反面操作により上手く捉えた結果であり、けっして、指先と手首だけを向けているだけではない、推手の練習を通じて、足裏で前腕部を操作し仮借の力を捉え、前後上下左右の六面力を体得し上下の振動を伴う発力を体得するため、小手先の技となる指先手首を速く一生懸命回しても百害あって、一利なしであることに気づかなければならない。

その4

何が必要か、常に我日々振り返る

地面からの反作用となる上下の力を上手く伝達させて上下前後左右均一に働く梃子の原理などの物理的な力を体得する

特に肘に近い前腕部を足裏からの上下の力を使って操作することが出来なければ、レベルの向上は、皆無に等しい。何度も言うように指先手首などを速く回す小手先の技の練習は無用である。

なぜなら、スパークリングで、指先や手首を回すだけでは、梃子入れが不可能であるためである。

 

意拳練習日誌第314号

第313号に続く

今回は、過失と失敗を誘発させる仮借の力となる抵抗力、頭で考える耐性力と力の滞在について

その1

特に練習における無理、無駄、むらは、どこにあるのかを探求するとつぎのとおりである。

自ら起こす過失、失敗となる部分で、無備や不意を招く状態となり、相手側にとって好条件を与える機会になりえるため、逆にこちら側が捉えることが出来れば絶好の機会を獲得することができる

その2

それでは、無備や不意はどのような状態なのか、それは、足裏からの地面からの反作用を使っていない状態であり、具体的にすると技の対処に対して、頭で考える抵抗力や固執した耐性力と腕力による力の滞在であり一見、準備万全で有るかのように見えて、千差万別、千変万化に柔軟に対応できない、頭で対応する腕力操作と固執思考により、足裏から力を得ていない無備となり、足裏から判断しない不意となり、明鏡止水の状態になっていないため、足裏から操作しない動作は、無理、無駄、むらのある練習となるそれ故、対人練習動作においては、やってはならない

過失動作と認識することができるかが、レベル向上の重要なポイントとなる。

その3

それでは、この絶好の機会を待つのか、追求するのか

どちらとも博打であり、信憑性にかける。それでは、どうすれば、誘発させて、相手に失敗させるか、全身の法により、防衛反応と自然反応を伴った梃子入れを体現し体得することが必須条件となることを認識しなければならない。

意拳練習日誌第315号

第314号に続く

今回は、

相手側の過失と失敗を誘発させる仮借の力を得て絶好の機会となる発力について

その1

身体中心線における重力落下を利用した地面からの反作用による上下振動が身体的操作により六面均一の振動波を得て発揮できる力が発力であることを体現し体得する。

その2

求めない動作について

特徴的にリーチやリード重視を求めず、前後の交換動作からの距離による打撃力重視を求めず、体重の重視を求めず、腕力重視を求めず、スピード重視を求めない。

その3

及ばない動作について

大動は、小動に及ばず、小動は、微動に及ばず、微動は、不動に及ばず。

その4

求める動作について

無力の中に力を求め、微動の中に速度を求め、拙劣の中に巧妙を求め、抽象の中に具体性を求める。

その5

発力は、地面を上手く踏みつけ、重力を落下させ、上手く反作用を抗重力機構により活用し、全身の法を巧妙に操作し、肘は、横に張る状態を維持したまま、上下前後左右の六面を均一に振動を発揮した力となるこれらを受けた相手側、足裏から振動を真面に受け、短くて鋭い巨大な力を受けることになる。発した者は、打った感覚がなく地面を上手く踏みつけ振動を上手く上下前後左右へ均一に発した感覚が残る。

絶好の機会を捉えるには、発力動作だけを練習しても成果はなく、相手側の過失と失敗を誘発させる仮借の力を得て絶好の機会となることを認識して、全ての練習に取り組まなければならない。

意拳練習日誌第316号

第315号に続く

今回は、

何気無く、活用している足について、

足の力は、手の5倍以上てあり上手く活用するには、地面からの反作用が必要不可欠である。

また、足裏の感覚神経は、運動神経の3倍以上であることにほとんどの人が気付いていない。

その1

足と手腕との違いは、どうなのか?

足は、常に長時間にわたりバランスをとり、体重を支え、歩く、走る、飛ぶ、方向変換、急発進、急停止、急方向変換、瞬発力もあり持久力を兼ね備えた機動力がある。

これを手腕に単純に置き換えて、逆立ちをして手腕で行えば、どうだろうか、たちまち、乳酸がたまり、筋肉痛、筋肉疲労となり腕は、パンパンになり足の様な機能を発揮することが出来ない。

その2

手腕は、脳からの指令により、いち速く、細かい動作を捉えることができる。体重を支えたり、バランスをとる機能よりも、脳からの詳細な指令を優先的に捉えやすい。もし支えることが発生すれば、感覚的にも思考的にも非情に緊張して、即腕力を活用する傾向にあるこれが仮借の力である。

その3

逆に足は、体重を支え、常にバランスをとる機能が優先的に働いているため、手腕のように脳からの詳細な指令交信は、困難である。

その4

簡単な例が、手腕の感覚は脳と交信しやすいので、手腕で箸と茶碗を持って食事するように足で同様に食事ができるか、ペンをとり、字を書き、絵を書き、パソコンのキーボードを打つことができるかである。

その5

この足と手腕の互いの優先的な機能と緊張感覚を上手く運用するには、足裏からの感覚から全身の感覚を通して優先的に脳へ信号を送り三次元的に交信を認識させることができるか、この交信感覚を磨くのが意拳の全身の法である。

その5

この互いの優先的機能を有機的に効果的に運用するには、どうするか

全身そのものが梃子の原理を体現する。

足裏から起動し力点の役割りを担い、地面を上手く踏みつけ、重力を落下させ、上手く反作用を抗重力機構により活用し、全身の法を巧妙に操作し、上下前後左右の六面均一な力を捉えた腕の部分は自己と相手側の体重と力を手腕だけで支えることがない六面力の支点の役割りを担うため、緊張を自由自在に操作することができ、その結果として手首指先が作用点となり、これらを受けた相手側、足裏から振動を真面に受け、短くて鋭い巨大な力を受けることになる。

その6

発した者は、打った感覚がなく地面を上手く踏みつけ振動を上手く上下前後左右へ均一に発した感覚が残る。

即ち、上下の振動は、形曲力直による肘を曲げて左右へ意識をすれば螺旋力により、前後に力を得ることができる。

これらは、どのように全身が曲がって動くとも互いに引合い全身の形曲力直である。まるで、いつでも、どこでも相手を梃子入れし、コマのように回し、上下の振動による重力波で相手に振動を与える。

その7

NASAの研究によると、宇宙飛行士の身体研究の結果として、足裏から振動を与えて、耳石を刺激する装置が紹介されていた。

重力の活用、立姿は、身体に非情によい、特に、三半規管にある耳石を上下左右前後に振ることにより、全身の自律神経を調整し、全身の筋肉と連動し筋力を鍛え、各内臓器官を調整し、骨密度を増やし、糖尿病や中性脂肪を抑制し、老化防止に効果的であると興味深い。

意拳練習日誌第317号

第316号に続く

今回は、

ネジをきるような螺旋の力が伴う梃子入れ動作について

その1

具体的には、上下の力を持って、内側へ引き込みながら巻き込み、巻き込みながら外側へ突き放す。

さらに具体的には、これらは、足裏から地面の反作用を受けるために内旋と外旋を伴う上下運動により螺旋力を伴った前後左右へ平均した力を得ることができる。

その2

正面、背面どちら側においても側面斜面から地面の反作用から上下の力を得て螺旋を伴い左右前後へと平均した六面力を発揮することができる。

その3

実施者側から具体的な効果の確認として

相手を引き込みながら突き放さすと言った矛盾した力が発揮される。

その4

受身側からの具体的な状態として、相手にひきづりこまれ相手が突然大きくなり足裏から振動により上方へ挙げられる。

この現象は、まるで相手が近づいてきて、逃げることができない状態となった瞬間、相手が上昇して大きく見える。

その5

名人達人レベルになると背面や肩方向からの対人対応は、肩から或いは、背中から膨張して近づいてきて、弾きとばされるのも、元の技術は基本的なものからと理解できる。

その6

感覚的なレベルの状態について

レベルが向上してくると、腕力でやった技か足裏から全身を使った技か判断が可能となってくる。

それ故、練習の目標と目的を絞り認識して全身の法を体得しなければ、長い間、無駄骨をおることになる

 

意拳練習日誌第318号

第317号に続く

今回は、前回から引続き、

ネジをきるような螺旋の力が伴う梃子入れ動作の応用について

その1

意拳における全ての練習動作は、上下の力から反面操作により、内側へひねり引き込みながら巻き込み、巻き込みながら外側へひねり突き放す真逆に働く矛盾した動作が同一の時間に全身一致した力は、足裏から地面の反作用を受け内旋と外旋を伴う上下運動により梃子入れ螺旋力を伴った前後左右へ平均した力を目標として体得しなければならない。

その2

これらの矛盾した力を体得すると攻撃も防御も無意味となり積極的な先行接触か積極的な後行接触かであり相手側の動作の終始を見てから接触するのではなく、全て相手側の準備中、移動中となる動作途中に接触し正面、背面どちら側においても側面斜面から地面の反作用から上下の力から梃子入れ反面操作により螺旋を伴い左右前後へと平均した六面力となる全身の法を発揮することができる。

その3

対人練習の全ては、この全身の法により、地面からの反作用による上下の力から梃子入れ反面操作を上手く使って相手をひねり引き込みながら、ひねり突き放す動作が同一の時間で全身一致して発揮される。

その4

推手練習への応用は、双推手である両手の場合、リラクゼーションした環状動作から接触し移動中、準備中に地面からの反作用による上下の力から梃子入れ反面操作を上手く使って相手をひねり引き込みながら、ひねり突き放さす動作が同一の時間で全身一致していれば、目標は概ね達成している。

単推手である片手の場合は、接触していない片手は、単純に空間動作を行う訳ではなく、両手の場合と同じ様にあたかも接触した感覚を持って梃子入れ反面操作により矛盾の力を発揮するのである。

その5

移動中、準備中など接触の時期と条件が特定できない断手練習も同様に片手、両手どのような接触のしかたをしても相手をひねり引き込みながら、ひねり突き放す地面からの反作用から上下の力を得て梃子入れ反面操作による絶好の機会を体得しなければならない。

その6

レベルが向上してくると、腕力でやった技か足裏から全身を使った技か判断が可能となってくる。梃子入れ反面操作により矛盾の力を発揮することができれば、揺により相手を側面、斜面へ反方向性転位させ、旋により相手をひねり引き込みながら、ひねり突き放なし絶好の発力の機会を得る。

レベルの高い者は、一気に旋により手をひねり引き込みながら、ひねり突き放なし絶好の一触即発の機会を得る。

それ故、練習の目標と目的を絞り認識して地面からの反作用から得る上下の力を全面的に信用し全身の法を体得しなければ、長い間、無駄骨をおることになる

 

意拳練習日詩第319号

第318号追記

前回から引続き、ネジをきるような螺旋の力が伴う梃子入れ動作は、相手側へ最悪の防衛反応と自然反応を誘発させ、我は、絶好の仮借の力を捉えることが可能となる。

その1

積極的な接触からの「揺」は、上下の力を使って正面から左右の力を発揮して側面へ側面から前後の力を発揮して斜面へ梃子入れを行い、「旋」は上下を基軸に前後左右の力を発揮して斜面が連続する螺旋へ梃子入れを行う。この様に意拳における全ての練習動作は、上下の力から前後左右の力を得て反面操作により、内側へひねり引き込みながら巻き込み、巻き込みながら外側へひねり突き放す真逆に働く矛盾した動作が同一の時間に全身一致した力は、足裏から地面の反作用を受け内旋と外旋を伴う上下運動により梃子入れ螺旋力を伴った前後左右へ平均した力をいつでも、どこでもどの様にぶつかっても発揮できる様に目標として体得しなければならない。

その2

これらの矛盾した力を体得すると攻撃も防御も無意味となり積極的な先行接触か積極的な後行接触かであり相手側の動作の終始を見てから接触するのではなく、全て相手側の準備中、移動中となる動作途中に接触し正面、背面どちら側においても側面斜面から地面の反作用から上下の力から梃子入れ反面操作により螺旋を伴い左右前後へと平均した六面力となる全身の法を発揮することができる。

相手にとって最悪の仮借の力を誘発させ、我にとって絶好の機会を捉えることができる。

その3

対人練習の全ては、リラックスした状態、即ち事前準備しない力みのない予期しない状態からどのように接触しようとも瞬間的にこの全身の法により、地面からの反作用による上下の力から梃子入れ反面操作を上手く使って相手をひねり引き込みながら、ひねり突き放す動作が同一の時間でこの状態は、上下前後左右へ縦横無尽に動くとも全身一致し密接かつ継続的に絶好の機会を捉えることができる。

その4

受けた相手側は、この様な矛盾の力を受け防衛反応と自然反応により三次元的に収縮と膨張による仮借の力を誘発させる即ち相手が動かなければ打たないとは、相手の失敗による真動が真の仮借の力の正体であり、この様にこの動きの正体が判らなければ打たない為、絶えずこの真動を誘発させて、絶好の機会を捉えるリサーチ練習を行う。

その5

推手練習への応用は、双推手である両手の場合、リラクゼーションした環状動作から接触し移動中、準備中に地面からの反作用による上下の力から梃子入れ反面操作を上手く使って相手をひねり引き込みながら、ひねり突き放さす動作が同一の時間で全身一致していれば、真の仮借の力を捉えることができれば、目標は概ね達成している。

単推手である片手の場合は、接触していない片手は、単純に空間動作を行う訳ではなく、両手の場合と同じ様にあたかも接触した感覚を持って真の仮借の力を捉えることができれば、目標は概ね達成し梃子入れ反面操作により矛盾の力を発揮することが可能である。

その6

移動中、準備中など接触の時期と条件が特定できない断手練習も同様に片手、両手どのような接触のしかたをしても真の仮借の力を捉えることができれば相手をひねり引き込みながら、ひねり突き放す地面からの反作用から上下の力を得て梃子入れ反面操作による絶好の機会を体得しなければならない。

その7

レベルが向上してくると、腕力でやった技か足裏から全身を使った技か判断が可能となり、真の仮借の力を捉えることができれば梃子入れ反面操作により矛盾の力を発揮することができ、「揺」により相手を側面、斜面へ反方向性転位させ、旋により相手をひねり引き込みながら、ひねり突き放なし絶好の発力の機会を得る。

レベルの高い者は、一気に「旋」により手をひねり引き込みながら、ひねり突き放なし絶好の一触即発の機会を得る。

それ故、練習の目標と目的を絞り認識して地面からの反作用から得る上下の力と

真の仮借の力を全面的に信用し全身の法を体得しなければ、長い間、無駄骨をおることになる

 

 

意拳練習日誌第320号

第319号

「相手側の真の仮借の力」とは、単なる相手側の緊張や力みではなく、バランスをとる為に発生した、緊張と力みであり相手側の失敗であり、こちらにとって、絶好の機会である。

その1

「相手側の真の仮借の力」を捉える為の「同時同一」による「ひねり引き込み」と「ひねり払い出し」から「攻守同一」と言われる矛盾の力を具体的に推手練習、断手練習、グローブスパーリング練習、絞手練習などの対人迫撃練習を継続し

好機を誘発させ、捉える練習である。

その2

「即ち矛盾の状態を知り矛盾の力を体得できなければ矛盾の力は発揮できない」

矛盾の力が判らなければ、「真の仮借の力」を捉えることはできない。

その3

練習における注意点として、固定観念や耐性的な短絡的思考は、一部を持って一式に対抗する愚策に過ぎない、相手側は、千差万別であり対応するには、三次元的に千変万化となることを判らなければならない。

その4

「絶対的な上下の力」を信じて「真の仮借の力」を捉えなければ、「ひねり引き込み」と「ひねり払い出し」による「攻守同一」が絶対前提条件となる。

これらがなければ好機を失い発力による打撃、脚撃、投撃、体撃などは、無理、無駄、無意味の対人練習で終わることを認識しなければならない。

意拳練習日誌第321号

第320号

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

その1

「発力」とは、単なる打撃方法ではない。推手や断手などの対人において発揮されるためもので、全ての基本練習は、発力の条件を備えあらゆる状態から発力が発揮できる全身の法を体得した者のみが体現できる技術で極めるべき目標であり、総合的な結果である

発力がなければ【意拳】ではない。

その2

この際、全体的な感覚と力量の割合は、足7分、手3分であり、方向は、六面方向に平均した中で順逆(順力逆行)の妙技を味わう、側面斜面(斜正互参)からの反面操作とも言える。手腕が動作する順方向に対して、体は逆方向へ動く反方向性転移となるため腕力を使った感覚がないほど大きな成果を得たとて言える。つまり地面からの反作用を足裏から捉え全身を媒体として発力の条件を備えた全身が梃子体と成ってきていることが実感と効果の確認を通じて体得したレベルにあるかである

その3

足裏から地面の反作用、即ち重力と抗重力を利用して、足裏は、ドリルの様に地面に食い込み、頭頂はドリルの様に天を突き上げるこのように上下の力は、同時に起きこれに伴い中心感覚と側面斜面からの螺旋力(多面の螺旋)が発生し前後左右と同時に膨張する発力の条件を備えた矛盾の感覚と矛盾の力を体得する。

この際、画竜点睛は、相手の防衛反応と自然反応を捉え中心の中心となる鼻頭を感覚として捉えているかであり、効果の確認は、相手の頚部に緊張が発生しているかである。

意拳練習日誌第322号改正

第321号

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

その1

練習上の最も重要な【発力の条件を備えた感覚】は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

その2

站椿練習(不動の動)では、静止不動の状態において全身の中でも唯一多くの時間を地面と言う対象物と接触している箇所、特に足裏からの地面の反作用から上下を中心としそれに伴い鼻頭の中心感覚として捉え膨張して行く三次元的六面力を通じて対象物と接触していない全身各部は、空気抵抗を受け反作用を捉え(大気呼応)また、対象物が対人抵抗(仮借の力)を受けた場合も同様に反作用を捉え、これら等が足裏から捉える地面の反作用同様に全身至るところに発生し矛盾の力と矛盾の感覚並びに【発力の条件を備えた運用】(半譲半随・随譲牽随・迎随緊随・載譲載迎・推拉互用・単双軽重等)を体得する。

その3

【試声】は、足裏を通じて地面からの反作用に合わせて瞬間的に横隔膜の降下による反作用と同調させ、頭上を突き上げる様に上下中心感覚により【発力の条件を備える。】

 

意拳練習日誌第323号

第322号

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

その1

試力では、站椿で体得した矛盾の力と矛盾の感覚を活用して、曲折した面積が力を発揮できるように至るところ前後、上下、左右、開閉、単双、軽重、内外、順逆、動静、虚実、遅速、進退、縦横、高低、伸縮、提頓、呑吐、陰陽、邪正、長短、大小、剛柔など限りない矛盾の状態が発生し互いに争っている。

これらを【争力】と言う。この全身至るところの争力からブレーキの力となる摩擦力、慣性力、衝撃力、遠心力を的確な反方向性転移による路線で一瞬で起きる動作をスローモーションの様に軽やかに力波が慣性の力を保ったままゆっくりとした微動感覚の中で足裏は、ドリルの様に地面に食い込み、頭頂はドリルの様に天を突き上げるこのように上下の力は、同時に起きこれに伴い中心線と螺旋力が発生し前後左右と同時に膨張する発力の条件を備えた矛盾の感覚を捉え矛盾の力を体得する。

その2

この際、画竜点睛は、中心の中心となる鼻頭を感覚として捉えているか全身各部が地面からの反作用を捉える様に同様に空気抵抗や対人抵抗(仮借の力)捉える感覚があるか。この感覚があれば、相手側は、接触した瞬間【螺旋状に引き込まれ】【螺旋状に突き放される】矛盾の力を体得する。発力の為の発力の条件を備えた矛盾の力を体得する全身の争力、力量、方向、伝達経路など実効の前段階において矛盾の状態を知り矛盾の力を発揮する為の確認練習であり、発力の条件を備える。

意拳練習日誌第324号

第323号

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

その1

摩擦歩

試力で体得した矛盾の力と感覚を捉え前進後退による側面斜面及び反方向性転移の歩法練習を行うこの際、足7分、手3分、力波がスローモーションの様に慣性の力を軽やかにゆっくりとした微動感覚の中で足裏は、ドリルの様に地面に食い込み、頭頂はドリルの様に天を突き上げるこのように上下の力は、同時に起きこれに伴い中心線と螺旋力が発生し前後左右と同時に膨張する矛盾の感覚を捉え矛盾の力を体得する。

その2

この際、画竜点睛は、中心の中心となる鼻頭を感覚として捉えているかである。

これらの感覚を通じて前進、後退、移動中(進退反側)に常に起動発力が可能な状態になるように発力の為の矛盾の力を体得する全身の争力、力量、方向、伝達経路など実効の前段階において矛盾の状態を知り矛盾の力を発揮する為の起動確認練習であり、発力の条件を備える。

 

意拳練習日誌第325号

第324号

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

その1

対人練習における画竜点睛は、互いに相手の中心の中心てある鼻頭を全身の法で捉えているか推手も断手も相手側と接触し虚実、強弱、力量、力の方向を捉え相手側を上手くコントロールし有効な発力の条件を備える。

積極的に相手の攻撃してくる手の方向、防衛している手の方向を媒体に相手の鼻頭を直接目掛けて側面斜面から最短距離と最短時間で接触と邪魔の線を構成するこの際、足裏からドリルの様に地面に食い込み、頭頂はドリルの様に天を突き上げるこのように上下の力は、同時に起きこれに伴い中心線と螺旋力が発生し前後左右と同時に膨張し「相手側の真の仮借の力」を捉える為、これらの動作に伴い「同時同一」による「ひねり引き込み」と「ひねり払い出し」から「攻守同一」と言われる矛盾の力を捉え、発力を発揮させる為の発力の条件を備える。

その2

【推手】は、常に積極的に接触した環形運動中の上下、前後、左右の三次元的な状態からいつでも【相手側の真の仮借の力】を捉え相手側は、接触した瞬間【螺旋状に引き込まれ】と同時に【螺旋状に突き放される】これらの【攻守同一矛盾の力を捉え】発力の条件を備え【発力を発揮】する。

その3

【断手】は、瞬間的に接触した状態から上下、前後、左右の状態からいつでも【相手側の真の仮借の力】を捉え相手側は、接触した瞬間【螺旋状に引き込まれ】と同時に【螺旋状に突き放される】これらの【攻守同一矛盾の力を捉え】絶好の機会【発力を発揮】する練習であり、双方の長所を合わせ、短所を補い相互補完により、あらゆる方向から瞬間的に三次元的にいつでも、どこでも発力が発揮できる発力の条件を備え好機を捉えることを目的としてレベルアップを図る。

意拳練習日誌第326号

第325号

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

その1

実践歩法

摩擦歩で体得した矛盾の力と感覚を捉え前進後退による側面斜面及び反方向性転移の歩法の要領で相手側の左右側面斜面へ半歩前進、半歩後退する要領で特に相手側の準備における移動前中後及び接触前中後の縦横無尽の中で、意識及び動作の途中に鋭く速く仕掛けるため動作は小さくなる

その2

逆に大きな動き、大きな1歩は、相手側へ時間と距離から間隙とバランス矯正が発生しそれに伴うアンバランスから自己の失敗から仮借の力を発生させない様に油断してはならない、大動は小動に及ばず小動は、微動に及ばず微動は、不動に及ばず。

その3

力量配分は、足7分、手3分

、左右側面斜面へ半歩前進、半歩後退、半歩移動中における縦横無尽に着地する足裏は、ドリルの様に地面に食い込み、頭頂はドリルの様に天を突き上げるこのように上下の力は、同時に起きこれに伴い中心線と螺旋力が発生し前後左右へと均一に働き【螺旋を伴った引き込み】【螺旋を伴った払い出し】が同時に発生し相手は矛盾の状態となる。

その5

この際、小さく鋭いバランスの矯正は、中心の中心となる鼻頭を感覚として捉えているかである。

これらの感覚を通じて左右側面斜面への半歩前進、半歩後退、半歩移動中(進退反側)縦横無尽に前足及び後足が交互に入れ替り立ち替りするともいつでもどこでも発力の条件を備える。

 

意拳練習日誌第327号

第326号

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

その1

【間抜け】

実戦上、絶好の機会を得るには、時間と距離の短縮化が重要な鍵となる。

初動から準備中そして到達目標までの間隙(間合)を埋めるためである。

この間を【間合】といい、遠いと【間延び】し、間隙を埋めなければ【間抜け】となる。

この間隙は、どのような意味を持つのか、それは単純明快【準備中】【移動中】であり、【無備】【不意】にあたる。

その2

それでは、どのようにすればいいのか?

この間隙を埋められる戦闘技術を身に付け体得しなければならない。

かといって、単なる拳頭や足頭などの部分的な箇所を用いリーチとリードタイムを用いた球技的な打撃合戦では、解決にならない。

解決に必要な要因を認識しなければならない。【一拳一脚ではない】

その3

【必要な要因】

これまで、このリーチ、リードタイムは、優先技術やセンスとして片付けられていて、これに関係する技術のほとんどが現在スポーツトレーニングが主体となっているため【間抜け】を埋める伝統武術の技術は、ほぼ失伝しまったと言える。

その4

【意拳は、最も古く最も新しいと言われている。】

それ故に絶好の機会を得るための時間と距離の短縮技術の体得化に成功し、現在のスポーツトレーニング理論とは異質のトレーニング理論を持っているため、異端視されている。

古くは、各種伝統武術からの長所である【間抜け】を埋める【接触と邪魔の技術】と新しくは、重力から生まれる【物理的技術】を上手く融合させ一体化させ決定打となる発力の条件を備える即ち【全身の法】である。

意拳練習日誌第328号

第327号から追録

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

【対人練習における注意】

その1

防衛反応から仮借の力を捉える手の高さは、お互いに鼻頭を捉え意識する。

その2

相手の仮借の力を捉える手の高さが胸より下側にする方は、すでに肘を伸ばし、体重や腕力により押さえる実感に固執するためで真の仮借の力を捉えることができないためやってはならない動作である。

その3

早急性を求める体重や腕力重視者の特徴として、鼻頭の高さに挙げると体重や腕力の実感が無いため、地面からの反作用による上下の力をもった梃子入れの技術を自ら避け実戦上、絶好の機会を得る重要な鍵を失うこととなる。

その4

なかなか全身の法を体得できない方の特徴として、地面からの反作用を足裏から膝、足全体を通じて体幹から頭上まで上下の力を手に伝える【足7分手3分】ことをしないため【逆に手7分足3分】に執着し、直ぐに肘を伸ばし、手を下げ、腕力や体重にたより、早急性を求める方は、上下の力を全く信用していない。

その5

それでは、どのようにすればいいのか?

仮借の力を上手く捉えることが重要となり、それには、側面斜面から相手の鼻頭を狙い、地面からの反作用により、足全体から頭上までの縦軸となる上下の力を活用して、接触から相手のバランス修正に伴う緊張、鼻頭を狙う視覚的緊張から相手側が前後軸や左右軸の支えを無くし、こちら側へ支えを求めてくることを誘発させる。

その6

初心者は、判りやすい力みや体重などから捉え、段階を経て、双方の力みを無くしリラックスした状態から攻勢であろうと防勢であろうと何時でも防衛反応と自然反応とバランス修正から腕力に依存せず重力を使った反作用で誘発させる。

その7

この際、この支えを捉えるには、縦軸上下の力と螺旋を帯びた引き釣り混みと払い出しが同時に発生した矛盾の状態の発生が必要となる。

その8

この間、こちら側の緊張による仮借の力を相手に与えず、矛盾の力を伴った梃子入れの戦闘技術を身に付け体得しなければならない。

その9

発力は、地面からの反作用を通じて、相手の仮借の力を上手く捉え相手から反方向性転移により縦軸による上下に螺旋に働く力を活用して発する。

その10

運動感覚的にあくまで簡単に例えるには、重量挙げのジヤークから足を通じて体全体で挙上する動作の様に足が7分手が3分を体得する。

その11

この際、前後や左右への力の方向へは、突出しない様に体得する突出すると腕力依存に片寄るためである。それ故、相手側には縦軸による上下の螺旋帯びた振動から重力波による発力を発する。

この感覚は、上下前後左右へと全体的に平均した力を発揮し鋭く、小さく、強力瞬間的に軽快で弾力があり爽快で、全てが中和された状態を感覚として捉える。

その12

以上、簡単にまとめて見たが、前提条件として、発力の条件を備えた必要な全身の法をひとつひとつ確実に集大成し全身一致しなければ、有効な発力は発揮できない。

その為には、日頃から悪い癖を是正し有効な動作を体得し効果の確認をし、その力は、腕力ではなく重力であり、足は7分で手は3分を

主体とした全身の法を体得しなければならない。

でなければ、一生涯、迷宮をさ迷うことになる。

意拳練習日誌第329号

第328号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

【意拳の意について】

イメージング拳法と呼ばれているが、イメージの【意】ではなく、実は体を操作する神経路の第1信号で動作を行う意識が働き筋肉や関節を動かす基になる【意】であるため、筋肉よりも、速く、神経系統も影響下にあり最も速い、思った瞬間である。

その1

【意の真意とは】

この【意】を効果的に鍛えるのが重力と抗重力であり、地面からの反作用を使って上下、前後、左右へ同時に平均した力が発揮できる全身の法である即ち、第1信号となる意を最も速く効果的に発揮するには、筋肉の力みや関節の緊張、全身平行感覚のブレなどが、大きな障害となるため、これらの個癖を修正しながら、効果的な【意】が発揮できる基本的なカリキュラムやプロセスが必要と生ってくる。

その2

【真意の要求とは】

全身の法にある【意】を要求するための、地面からの反作用による上下の力、螺旋力、六面力、争力、空気抵抗、反面操作や内三合や外三合、側面斜面、三尖相照、形曲力直、反方向性転移、矛盾の力、仮借の力、物理学や心理学、接触学など効果の確認などから【真意】を捉えることが目的である。

その3

【間違った方向とは】

【意と全身の動作】が固くて、力み、力の滞在時間が長く、乳酸が直ぐに貯まる動きは鈍く、考えは固執(耐性や思い込み)による効率の悪い筋力主体の動作である。

その4

【正しい方向とは】

リラックス、柔らかく、鋭く、速く、梃子入れなど物理学的身体動作を可能とする重力主体の【意と全身の動作】が一致した動作ができる【意】(思った瞬間)全身が動く要求を鍛練していく【意】を悟る武術である。

その5

【相手の意を悟る】

相手が動かなければ、動かないと言われる意味とは、相手と接触した瞬間、相手側の意から動きを最も速く察知する外見動作上相手は、先行していて、我は遅れて動作を開始しても技の発揮は、相手より速く技を完了することができる。

これらは、相手側の【意】から防衛反応、自然反応で動く状態であり、それに伴い相手側から仮借の力が誘発した状態である。

その6

【意をもって意を征する】

当らなけなければ打たない。即ち接触、積極的な衝突や邪魔、積極的な受けなど相手の【意】から仮借の力を捉えなければ、打たない。

その7

【筋肉の動きは、神経系統に支配されている】

【神経系統は、意識の影響下にある】

当たっても重い打撃でなければ、打たないのは、【相手の意】から仮借の力を捉えて【我の意】をもって梃子入れが出来なければ打たない

その8

【意は、力の師であり、力は、意の軍である。】

打っても相手を死に至らしめる打撃でなければ打たない。即ち梃子入れと打撃が同時、重力と抗重力により発生した重力波は、螺旋で引き込み螺旋で突き放す動作が一致した瞬間【発力】が発揮なければ、打たない。

その9

【意】は、思った瞬間に全身の法が一致した状態であり、更なる最良の目標は、無念無想、無意識で技を発揮する境地を得る。即ち触れれば、技となる。【拳に拳無く、意に意が無く無意の中に真意が有る。】

 

意拳練習日誌第330号

第329号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり【習性上の阻害と改善】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

[意識過剰による要因]

イメージを強調し過ぎ、イメージでなく考えてしまうため身体と神経、脳までが緊張する。

[改善方法]

逆に身体をリラックス状態にして、感覚により自然に発生するイメージを導き、自己忘却の境地を目指す。考えるのではなく、感じることである。

リラックス状態を得る要領体幹部は、地面からの反作用を経て重力と抗重力の上下に対抗する足は大地を支え、頭上は天を貫く感覚を感じる。

四肢の各関節は、力みなく曲げている様で伸ばしている様で、内に不安定な物を抱え外に張る全身は空気抵抗を感覚として感じる。

腰は、座っている様で、立っている様で、何時でも座り何時でも立ち上がる裏股を感覚として感じる。

この他、レベルの向上とともに多様な感覚を感じる。

総じて有る様で無い様な感覚を感じて、リラックス状態からイメージを感覚として捉える。

その2

[オーバーアクションによる要因]

意識過剰から手先、足先によるフルスイングによりモーメントを大きくして、自己の上下の力を基軸に六面力が及ぶ範囲を超え、自らバランスを崩し時間と距離の短縮が不可能となる。

[改善方法]

自己の及ぶ範囲を体得するため、左右は、中心を超えず、上は、眉を超えず、下はへそを超えず、外へ一尺を超えず、内へ一尺を超えず。

段階的に自己の及ぶ範囲を内三合、外三合、三尖相照、形曲力直、全身一致、反方向性転移、反面操作等によりコンパクトにしてコア化が必要条件となる。

大動は、小動に及ばず、小動は、微動に及ばず、微動は不動に及ばずを目指す。

その3

[一方向への力み要因]

一方をたてれば万法がただず。つまり固執、執着であり、力の方向、速度、重さなどを力量として一方向だけを使用すると単なる力比べとなり、技においては、絶えず千変万化を常とするため、一方をもって、一方で対抗するため応用することができない。

[改善方法]

手は、相手の鼻頭から離さない、この位置から腕力の使い勝手が悪く、一方向への力みが発生しにくい、力みが発生しにくい身体は、一枝が動けば、100枝が動く状態に似て、相手の力量を捉え、その力量に応じた梃入れを成功させる万法となる前後、上下、左右六面均一がベースの状態となり、どのような方向にも千変万化する動作を反面操作を使い三次元的に逆方向から反方向性転移させる多面多方向へ梃入れが可能な身体を目指す。

その4

[波形動作がない要因]

地面の反作用から重力波を体得していないことが原因で足7分手3分でない動きで

[波間を行くが如し]地面からの重力波を使い体幹部分の螺旋を伴った上下運動による波形動作がない動きである。

その状態は、押し寄せる波、引き寄せる波が交互に或いは、同時に連続的に発生しその具体的動作は、螺旋を伴った引きずり込みと螺旋を伴った払い出しであり、相手はあらゆる局面で梃入れをされて、的もに立っていられない。

これらは、足7分手3分の割合で効果があり、逆に足3分手7分であれば、自らバランスを失い相手側に仮借の力を与えてしまう。

[改善方法]

直接四肢の動作から大きく動けば、上半身は実で下半身は虚となり地面からの反作用を受けることは極めて困難である。逆に地面からの反作用を受けた場合は、体幹動作と全身の法により四肢を操作する上半身が虚となり下半身が実となる

この状態が足7分手3分の感覚であり意拳の全ての練習必要条件である。

その5

[一定の間合いによる要因]

一定の間合いを保ち打撃戦により勝敗を決めるか、一定の間合いをつぶして、寝技で勝敗を決めるか一定の間合いを保つ場合、リーチ、スピード、スタミナ、センスがものを言うが、間合いが詰まれば、勝敗は決まらない。間合いを潰す場合、スピード、パワー、スタミナ、センスがものを言うが、技の条件に噛みつき、目潰し、引っ掻き、ちぎりなどがある場合、寝技としての完成はなくなるそして、床がコンクリートやアスファルト、岩などの場合、環境条件として、自ら倒れこむことが不可能となる。

[改善方法]

それでは、残る選択肢として、スタンディングスタイルで間合いを潰して関節技や投げ技、短打で対抗できるか、それには相手側の打撃力を無効にする技術があり、隙を与えない小さな動作で大きな破壊力があるかかが条件となる勝敗を決する技術を体得する方法となる。

間合いを潰すには、相手の動きに捕らわれないように技を分析し観察してはいけない、相手にリーチとリードタイムを与えることになりかねない、また、自らからもリーチとリードタイムで一定の間合いで戦う癖が命とりとなる。相手が攻勢であろうが防勢であろうが僅かに動けば、準備中、移動中となる総じて調整中であることを体得しなければならない。その調整中を捕らえ即座に何時でも相手の側面斜面から接触介入する例え、正面で接触しても反方向性転移により側面斜面へ進出し相手の仮借の力を奪い、その斜面の連続は、螺旋力を発生させ、矛盾の状態をつくり、極めて小さく、鋭く、短く、強力な短打である発力を発揮する方法となる。

この方法以外に他の技術が存在する可能性もあるので、これしか選択肢がないとは言えないので、探求心のある方は、見つけて下さい。私的な経験と立場として、この発力の技術体系以外に他の方法を観たことも、実感したこともなく、見つけることができなかった現状として、この方法を主体的に実践している段階であること言及します。

意拳練習日誌第331号

第330号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり【接触と邪魔の線】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

[接触]

接触の目的は、防御のためのブロックや受け、払い、当て、掴み、ジャブの様に機能別に相手側の出方を観て有効技へつなげる手がかりとして使用されるが、スピード或いはパワー、フエイント、リーチ、リード、など並外れたバランス感覚とセンスが無ければ、逆に相手に利用され敗北の危機に追い込まれ簡単には使えない。

その2

[意拳における接触学]

その目的は、相手の仮借の力(力の方向、速度、重さなどの力量)をとらえて、有効な発力の条件を備えるためであり、単なる接触ではなく[接触と邪魔の線]が同時に存在する。

その3

[接触]は、相手側の側面斜面から捕らえやすい手首から後部の前腕、肘など末節よりも表面積が広く梃入れに最適である支点となる物理的な防衛反応となる中節を狙う(小手先の技ではない)と同時に[邪魔]は相手側の鼻先(出鼻)を狙い心理的な防衛反応を一元的に反面操作による反方向転移により相手側の側面斜面を確実に捉えアンバランス状態を誘発させる。

その4

成功させるための条件とは力点となる足裏から重力の反作用を抗重力筋を使い裏股の操作により螺旋状に頭上まで引き上げ、上下互いに引き合う輪軸状の感覚と心理的及ば物理的防衛反応となる支点により作用点となる相手側への梃入れが発揮される。

その5

体得するには、全ての動作が、全身一致の全身の法を体得することが必須条件となる。

効果の確認は、基本的練習の単独練習と並行的に各機能別対人練習、単推手、双推手、断手などにより、梃入れの効果の確認と経験により体得していく。

但し、全身一致と全身の法による梃入れを無視して、即席の腕力技では、体得は皆無に等しいと言及する。

その6

[目よりも接触と邪魔の線]

目は、相手の技を直視することなく、相手を全体的(全体を観て、その中で動いた物を捉える)に捉え僅かでも準備中、移動中となる調整中に即介入する相手側の技を終止見定めず、全ての動作の始まりから途中で迎え打ちをし、全ての動作は、接触と邪魔の線を獲得して時点で目の視覚から仮借の力を捉える触覚が優先される感覚と全身の法(身をものを言う)が体得できなければならない。

意拳練習日誌第332号

第331号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり【防衛反応と自然反応】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

視覚調整を邪魔する。

[心理的作用]

まだ、接触しない対峙した間合いから接触する瞬間まで視覚を通じ、整体して、安定性のある真正面からの安心感とは、自然反応であり、視覚調整が最良の体勢である状態から、逆に不整体となる側面斜面の不安感は、最良の視覚調整が出来ない違和感であり、防衛反応や自然反応で調整中の状態である。

その2

触覚及び平行感覚の調整を邪魔する。

[物理的作用及び心理的作用]

接触した状態では、触覚及び平行感覚を通じ、整体して安定性(バランス)が取れる最良の平行感覚と触覚が取れる防衛反応と自然反応であり、真正面からの安心感となる。逆に不整体となる側面斜面及び螺旋状態からの不安感は、最良の平行感覚と触覚調整(アンバランス)が出来ない違和感であり、これも防衛反応と自然反応による調整中の状態である。

その3

総合的に防衛反応と自然反応により接触と邪魔の線を獲得する。

顔の中心である鼻先は、心理的に恐怖心が発生する。

人の中心にある急所の総称を人中と呼ばれ、出鼻を抑え、出鼻をくじくなど、痛いところの要として例えられ、動物は、人中と鼻先は一体化しており、この部分全体を捉え、一番突き出た部分を目標にする。

的を得れば、相手は、顔を背ける上方へ背けければ背筋が伸び上がり、右側へは

右側へ伸び上がり、左側へは左側へ伸び上がり、下方へ引けば、背筋は、丸まる

これは、急所守るための防衛反応と自然反応である。

もちろん上手く鼻先を目標として捉えているか効果の確認が経験とレベルの向上になるため、効かなければ的を得ていないので、感覚で捉えるまで、練習が必要となる。

つまり、牛の鼻輪とロープの関係で牛飼いが牛をコントロールする他、馬の手綱で手綱さばきをするのと同様である。

結論

この様に接触と邪魔の線を全身の法を使って相手側の仮借の力を捉え主導権を奪うのである。

意拳練習日誌第333号

第332号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり【内在技術】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

全身の法を簡略化すると梃入れと接触と邪魔の線を同時に運用する全身一致の技術を身に付ることを重視する為、基本的練習に内在する潜在的な心理的作用(防衛反応、自然反応、平行感覚や触覚などの感覚)と物理的作用(重力、抗重力、位置エネルギー、運動エネルギー、梃子の原理、輪軸、滑車、作用反作用、慣性力、遠心力、求心力、摩擦力など)の局面を体得するにあたり、本力と言われる単なるパンチ力やキック力、筋力、スピード、持久力、センスなどの一拳一脚の技術やスポーツ的な単なる自己都合のイメージトレーニング技術を重視しない。

その2

本力ではなく、有る力が発生した時に必ず反対方向に力が発生する自然界における物理的作用である特に重力と抗重力を上手く使う為に、全身が接触と邪魔の線を形成し梃入れの役割と感覚を伴ったイメージが実感できる技術を求める。

その3

力点は、足裏であり、そこから重力を地面にぶつけて反作用で頭頂まで裏股を使って梃入の原理にある滑車の原理を使って螺旋状の抗重力を発生させ上下に引き合う梃入の原理を伴った輪軸となる中心軸を形成するこの際、全身はリラックス状態で、具体的には、上体は、虚の状態であり、下体は、実の状態である。

その4

リラックス状態を誘発させるには、全身の各関節は、絶対的な力みを持ってはいけない、曲がっている様で伸ばしている様な、座っている様で、立っている様な、内側へ抱いている様で、外側へ張っている様な、開いている様で閉じている様で内旋している様な、外旋している様で、上方に引っ張られている様な、下方にも引っ張られている様で、右側へ引っ張られている様な左側へ引っ張られている様で、前方へ引っ張られている様な、後方へ引っ張られている様で、形は曲がっていても、力は真っ直ぐ形曲力直である。

特に下半身では、寛骨(股関節)と膝関節で特に裏股と弾力性の有る膝の獲得できるかが非常に重要であり、上半身では、肩関節と肘関節で柔軟に躍動し動く含胸抜背が肩関節の波形運動を発揮し、肘関節を横に張れば、波形運動を手首、指先まで到達の獲得ができるかが非常に重要で有り、基本的練習にも常に要求されているが、最も目に見えない詳細な動きは、指導者からよほど信頼を得れなければ教えてもらうことは、難しい。

その5

リラックスから矛盾の状態

三次元的に六面へ均一化した力が何時でも全身一致して、争っているが緊張はしていない、リラックスして、有るようで、無いような感覚で、何か有れば、瞬間的に全身一致して動くリラックスの中に緊張がある感覚即ち矛盾の状態である。

その6

支点は、接触部分であり、

小手先である手首付近ではなく、前腕より後方の肘付近から肩口にかけて、介入するこの時、揺や旋など側面斜面の技術により、接触部分を肘付近へ進出させ、

仮借の力を誘発させ、物理的作用により相手側のアンバランスを発生させる。

その7

作用点は、支点が物理的作用からアンバランスをコントロールする接触機能をさらに発揮させる為に防衛反応と自然反応により心理的作用である邪魔の線を機能させ、これらが一致して、相手側を主導的にコントロールがきる作用である。

即ち接触と邪魔の線である。

その8

全身が一致して、心理的作用と物理的作用を三次元的な梃子の原理などが活用できる全身の法を獲得する

意拳練習日誌第334号

第333号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり【定位と無定位における裏股の内在技術】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

裏股の上手い使い方により足裏から地面の反作用を螺旋状に上下の力を上手く捉え、その力を下半身と上半身に同調させるには、寛骨(股関節)と肩関節及び肘関節と膝関節並びに足裏の踏みつけと頭頂の突き上げを一致させる。

その2

定位(急接近による即接触状態)は、揺と旋の反面操作から反方向性転位により側面斜面及び接触と邪魔の線を捉え準備中に機動的な攻勢及び防勢並びに迎撃が可能な主導権を獲得する。

その3

非接触状態の間合いから、間合いを潰し無定位(移動中による即接触状態)は、摩擦歩を伴った揺と旋の反面操作から反方向性転位により側面斜面及び接触と邪魔の線を捉えながらジグザグに前進後退することができる足裁きで移動中、準備中に機動的な攻勢及び防勢並びに迎撃が可能な主導権を獲得する。

その4

裏股の上手い使い方とは、

池に泳ぐ、鯉に似ている。

尾鰭で進路をコントロールしている急発進、急停止、急方向変換を行っても、行き過ぎることなく、お互いにぶつかることもなく、バランスは安定している。

これは、水中で前後、上下、左右と中性浮力により六面に安定しているからである。もちろん水中の中でも上下の重力は常に働いて、全身は、各方向から水圧による抵抗を受け、内外一致、表裏一体及び六面力並びに矛盾の力を均等に得ている感覚があるためである。

その5

陸上の人間では、上手く尾鰭に当たるところが裏股であり、裏股を使って地面からの反作用を受け重力と抗重力が螺旋状に上下が一致して働かなければならない、上下を一致させる要領とは、寛骨(股関節)と肩関節、肘関節と膝関節、足裏の踏みつけと頭頂の突き上げを一致させ、内部は膨張し内圧として、外側へ張り出す感覚があり、外部は、大気圧に覆われて全身を包容し内側に向かう外圧が同時に発生する。

その6

水圧とは、違い重力と同様に均等に六面力と矛盾の力を実感するには、非常に難しく、その域に達した者が鯉の尾鰭に当たるところが裏股(寛骨の股関節)で進路をコントロールしている急発進、急停止、急方向変換、静止不動の状態で表裏一体、内外一致して、「大気呼応」し動けば、表裏一体して「空中遊泳」を実感する。

その7

即ち一番速く画期的に動くポイントは、体幹を動かす寛骨と肩関節であり、寛骨は、裏股の動作であり、この裏股の動きそのものが、足裏から地面を上手く踏みつけて反作用を捉える最良の方法で、足裏と裏股は、表裏一体、内外一致、六面力、矛盾の力を実感して効果的な力点及び支点並びに作用点を発揮する。

その8

これは、急な動きに対して、急に停止すれば、車の急ブレーキと同様、慣性の力で相手側に倒れ込みや寄りかかってアンバランスとなるが、これらをバランスが取れる技術として体得する

半歩前進するは、急いで直進するでなく、反面操作による反方向性転位により螺旋状に内旋と外旋を伴って螺旋状に引きずり込みと払い出しの力を伴って極小の弧を動きながら相手側に接触する。

即ち「急がば回れ」である。

意拳練習日誌第335号

第334号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり【斜面の原理】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

斜面の連続は、螺旋であり

梃入れを伴ってネジのように螺旋をきって押し上げ、或いは下げていくため、裏股の旋回を伴って脚部から押し上げる地面からの反作用練習が重要である。

【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】(地面を踏みつけて支える力)を上下の力を増強する基本的練習が欠かせない。

その2

それ故に站椿が重要基盤となり試力、摩擦歩、試声、発力、推手、断手、単操手などにより全身の法の原理原則の中で唯物弁証法を満たし体得増強されていく。

その3

形の美観(フォームの格好良さ)を求めると、見て取れる技となり、その内容は、平坦、正面、水平、垂直、直角に近くなり、力強さは外見上だけである。

自然界における心理的、物理的な真の力は、美観ではなく、斜面による矛盾の状態から発揮され、固定式の決め技は無く、力は、各方向に均一して千変万化であり、小さく、鋭く、速く、力強く、瞬間的であり何をされたか判らなく見て取れない技とならなければ要領を得ていない。

その4

位置エネルギーを運動エネルギーに自然に転化させるには、自然に寄りかかって

斜面の原理を発揮する必要があり、その寄りかかりは、駒を回すように、ネジを回すように必要最小限の力で行う。半分の力で倍の力を求める。

その5

接触と邪魔の線を獲得するにあたり、特に接触面は、平らな面積を求めない、千変万化に関わらず一定の傾斜度(リード角やフランク角)を維持し斜面を構成するネジのように螺旋を伴った摩擦力は、座面(裏股に伴う足裏地面の反作用となる力点)と肘関節によって締付力を増加させる支点は、肘関節を使って螺旋で螺旋に対処するには、形曲力直で、紆余曲折(曲がりくねりを利用して回して斜面を形成)し、凹凸のような段差により好機を得るため揺と旋の体得が絶対に欠かせない。

その6

これらを効果的に成功させるには、鼻を中心として、あらゆる方向から中心範囲を超えず、斜面を連続した反面操作による反方向性転位、螺旋力、守中用中(中心を用いて、中心を守る)攻撃、防御の区別をつけず、攻撃だけでも失敗を招き、防御だけでも失敗を招くため、時間と距離を同時に短縮した攻防一体となる作用点となり、何時でも迎撃が可能となることを求めて外三合、内三合、形曲力直、三尖相照、心理的作用、物理的作用などの全身の法を実感として体得していく、そのために態とらしいオーバーアクションは、仮借の力を誘発させ失敗を招くことを認識しなければならない。

その7

機会は、会って求めてはならないが、逃がしてはならない。用意することなく、相手の仮借の力を誘発させて、自業自得により相手に失敗を手伝わせて、失敗をひらけかすことを求める

これらは、側面斜面からの

螺旋力から発生することを

日頃の練習から体得しなければならない。

意拳練習日誌第336号

第335号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり【側面斜面への進撃】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

間合いを詰めるのではなく潰して、側面斜面から進撃し接触して邪魔の線から主導的立場を獲得する。

相手側が一定の距離をとり拳先や足先など末端の打撃部分を最大限に生かすリーチとリードを意識(時間と距離が長い間合い)した戦闘能力を発揮できない状態にする側面斜面から相手側の中間動作へ進撃し接触と邪魔から相手側を受動的立場へ追い込み我は、時間と距離を短縮し主導的戦術を採用する。

その2

リーチとリードを意識した戦術を採用しない要因

技を見ている時間帯が長くなり、余計な憶測も増え、

リーチの長い者やフエイントに必要以上に警戒心を抱き、ヒットアンドウエイによる見た目の格好良さとオーバーアクションによる体力の消耗が必然的となる受動的立場におかれ博打技術となるため採用をしない。

その3

故に相手側がリーチとリードを意識した戦術を採用する戦闘能力を発揮できない状態にする側面斜面から相手側の中間動作へ進撃し接触と邪魔の主導的戦術を採用する。この際の戒めは、我がリードとリーチをわずかでも意識すると中間動作への進撃は、中途半端に終わり受動的立場に追い込まれ相手側に距離と時間と攻撃の余地を与え、多大なダメージを受けることになる。

その4

側面斜面から中間動作へ進撃し接触と邪魔の戦術を採用する具体的な要因

最大限に生かすリーチとリードを根底から邪魔をして打撃が思うようにできないように側面斜面から中間動作へ進撃し積極的な接触と邪魔の線を捉え、相手の打撃戦能力を容易に発揮できない状態に追い込み梃入れを行い形曲力直による肘を曲げた状態で最大限の打撃能力が出せる主導的打撃戦へと持ち込むのである。

その5

進撃できる要因

相手が準備中や移動中などの動作の途中や初動段階など無備や不意に積極的に介入するため、相手の技を終始観察して、受動的にかわしてから或いは、払ってから、或いは止めてから進撃するのは遅れをとり難しく、むしろ相手側の中途半端な状態である中間動作へ進撃する方が速く容易に進撃ができ邪魔をして相手側の能力を不発に終わらせて、相手が嫌がる中途半端な中間動作の状態から全身の法を使って主導的攻防一体の迎撃を行うのである。

その6

受動的立場から主導的立場への転移の可能性

中途半端な進撃とは、全て準備中、移動中、途中の中間動作であり特に攻撃のためのバランスを取らなければならない導線であるため、相手側が整体し立て直すための手間がかかる状態へ追い込みをかける中間距離や準備時間帯でもあり、相手側に余裕と余地を与えない中間動作を黙って見ているのは、もったいない、野球で言えば、盗塁のような状態である

その7

相手側の後手(リアクション)による要因

先手(我のアクション)によりわずかでも側面斜面へ

或いは、急発進、急停止、急方向転換などにより進撃すれば、相手側がそれにわずかでも反応した瞬間がシグナルであり中間動作でもあり絶好の機会であるリードとリーチをわずかも意識せず何も考えず中間動作へ介入することが主導権を獲得する最重要動作である。

その8

相手側の先手(アクション)による要因

後手(我のリアクション)により相手側のわずかの動き、準備動作、フエイント、ジャブなどの牽制、オーバーアクション、或いは、急発進、急停止、急方向転換、まばたき、フットワークなど、正面からきても、あらゆる中間動作から進撃し接触と邪魔線により反面操作、反方向性転移により操作斜面から介入し、相手側にあらゆる余地と余裕を

与えない受動的立場から主導的立場を獲得する。

その9

進撃の機会

終始相手側の技を見てはいけない。

払っての進撃は、受動的であり、相手側に2手、3手と攻撃の余地を与えて主導的立場を取られる

かわしてからの進撃は、受動的であり距離と時間が短縮できない相手側へのダメージはなく主導的立場を取られる。

止めてからの進撃はかなり受動的であり相手側に十分な攻撃の余地と余裕を与え、主導的立場を取られる

相手側に余裕と余地を与えない中間動作を黙って見てはいけない。

接触時の受動的立場から急変して主導的立場に転移する攻防一体の迎撃を行い、主導権を獲得するのが目的である。

 

 

意拳練習日誌第337号

第336号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり【アンバランス】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

相手側へのダメージを追求するためには、正面からの直接的な打撃技やつかみ技、締め技など体格差や筋力差、持久力及びスピードなど相手側より秀でていなければ、相手側に何の影響も与えることができないばかりか、体力を消耗し戦意を失い、主導的立場を失い受動的立場へと追い込まれていく敗因を自ら作ってしまう。

その2

それでは、『ダメージナンバー1』は何か、ピンポイントターゲットによるクリーンヒットだけでは、相手側はまだまだ健在である。

全ての物事は、完全なバランスがとれている様に見えているが、それはアンバランスな状態であるため、バランスを調整しているのである。それでは、メインターゲットとは何か、相手側が真っ先になりふり構わず絶対的に守る人間の最も優先する防衛反応と自然反応であるバランス調整反応である。

その3

具体的には、大きな体力を消耗せずリラックスした梃入れ動作により相手側のバランス調整を叩き潰すことに有り、そのため、バランスが安定的な正面より、わずかでも側面斜面から介入し上下、前後、左右から三次元的及び心理的に人間の中心の中心である鼻頭を狙い、並びに物理的に地面からの反作用(重力)と相手側から発生する反作用(仮借の力)を捉えて全身の反面操作による斜面の原理、輪軸の原理、滑車の原理などの梃入れから力点、支点、作用点による反方向性転位を行いバランス調整不良を巧みに仕掛け潰して、更に相手側の心理的不安定及び物理的不安定を接触と邪魔の線からバランス調整能力を無効にして、アンバランスを誘発させ、主導的立場を獲得する。

その4

アンバランスの誘発は、相手側の中間動作への介入である。

介入するには、大きな体力を消耗せずリラックスした梃入れ動作により相手側のバランス調整能力を叩き潰し戦闘能力を発揮できない状態にする側面斜面から相手側の中間動作(移動中及び準備中などの途中動作)へ介入し接触と邪魔の線から相手側を受動的立場へ追い込み我は、時間と距離を短縮し主導的立場を獲得する。

故に目的は、相手側のアンバランスを誘発させるために体力を消耗させず、容易に絶好の機会を得る発力の条件を備えることにある。

 

 

意拳練習日誌第337号②

第336号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり【アンバランス】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

相手側へのダメージを追求するためには、正面からの直接的な打撃技やつかみ技、締め技など体格差や筋力差、持久力及びスピードなど相手側より秀でていなければ、相手側に何の影響も与えることができないばかりか、体力を消耗し戦意を失い、主導的立場を失い受動的立場へと追い込まれていく敗因を自ら作ってしまう。

その2

それでは、『ダメージナンバー1』は何か、ピンポイントターゲットによるクリーンヒットだけでは、相手側はまだまだ健在である。

全ての物事は、完全なバランスがとれている様に見えているが、それはアンバランスな状態であるため、バランスを調整しているのである。それでは、メインターゲットとは何か、相手側が真っ先になりふり構わず絶対的に守る人間の最も優先する防衛反応と自然反応であるバランス調整反応である。

その3

具体的には、大きな体力を消耗せずリラックスした梃入れ動作により相手側のバランス調整を叩き潰すことに有り、そのため、バランスが安定的な正面より、わずかでも側面斜面から介入し上下、前後、左右から三次元的及び心理的に人間の中心の中心である鼻頭を狙い、並びに物理的に地面からの反作用(重力)と相手側から発生する反作用(仮借の力)を捉えて全身の反面操作による斜面の原理、輪軸の原理、滑車の原理などの梃入れから力点、支点、作用点による反方向性転位を行いバランス調整不良を巧みに仕掛け潰して、更に相手側の心理的不安定及び物理的不安定を接触と邪魔の線からバランス調整能力を無効にして、アンバランスを誘発させ、主導的立場を獲得する。

その4

アンバランスの誘発は、相手側の中間動作への介入である。

介入するには、大きな体力を消耗せずリラックスした梃入れ動作により相手側のバランス調整能力を叩き潰し戦闘能力を発揮できない状態にする側面斜面から相手側の中間動作(移動中及び準備中などの途中動作)へ介入し接触と邪魔の線から相手側を受動的立場へ追い込み我は、時間と距離を短縮し主導的立場を獲得する。

故に目的は、相手側のアンバランスを誘発させるために体力を消耗させず、容易に絶好の機会を得る発力の条件を備えることにある。

 

意拳練習日誌第338号

第337号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり【対人練習】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

定位による対人練習とは、定位を条件として、基本練習から全身の法について定位による中間動作(動作中、準備中)から梃入れを体得しているか効果の確認を通じ利点、欠点を把握し主導的立場を失わないことを目的に基本練習と対人練習、理論と実践を交互に繰り返し練度を向上させる。この際、足裏による地面からの反作用のないふらつきのある状態では、まだまだ要領を得ていない練度不足である。

その2

無定位による対人練習とは、基本練習及び定位による対人練習から得た全身の法から、無定位を無条件として、常に移動中におけるあらゆる中間動作(移動中、準備中、動作中)から梃入れを体得しているか効果の確認を通じ利点、欠点を把握し間合い図って、機会を求めて介入せず、逃がさいが、機会を相手側の失敗から誘発させるためにあらゆる途中動作から介入できることを主体にある時は、受動的局面から主導的立場を挽回し、或いは終始主導的立場を失わないことを目的に基本練習と対人練習、理論と実践を交互に繰り返し練度を向上させる。この際も、何時でも、どこでも中間動作に介入した時、足裏による地面からの反作用のないふらつきのある状態では、まだまだ要領を得ていない練度不足である。

目的は、あらゆる中間動作から容易に絶好の機会を得る発力の条件を備えることにある。

 

意拳練習日誌第339号

第338号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり【反方向性転移】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

主導的立場を捉えるため側面斜面から相手の中間動作へ介入し梃入れ、更に螺旋を誘発させ或いは、やもなく受動的局面から主導的立場を捉えるため正面から相手の中間動作へ介入して側面斜面から梃入れ、更に螺旋を誘発させ反方向性転移を獲得する。

相手側は、バランスを失い我と対立する反対側方向へ

容易に物理的なスライドが起きて、アンバランスを誘発し側面斜面をさらす失敗動作を我側が手伝う。

その2

反方向性転移への具体的要領として、相手側の仮借の力を捉えて相手側の失敗を手伝って、アンバランスを誘発させ、絶好の機会を獲得するためには、梃入れにより斜面が連続となり螺旋力を発揮する反面操作から対立する相手の反対側に発生する力と我の反対側に発生する力は、バランスを調整するために誘発した仮借の力と捉えて梃入れにより反対方向へ交換動作ができるのは、物理的に半分の力で倍の力強さを発揮する。即ち順力逆行動作となる。

その3

対立する双方に発生する矛盾の状態では、前進する力の反作用は、後退する力を伴い、逆に後退する力の反作用は、前進する力を伴いこれらを側面斜面から力点となる地面からの反作用を受け、支点となる接触箇所(形曲力直状態)から側面斜面から螺旋力を伴った前後、左右、上下の反面操作による梃入れは、前後交換動作、左右交換動作、上下交換動作を単独及び複合的に発揮できる相手側は、この作用を受け受動的局面となり我側からは作用点となり主導的立場を体現することできる。

その4

側面斜面から螺旋力を前後、左右、上下に発揮させるには、滑車のように旋回する裏股は、ネジの原理に基づき、身体下部を弾力性のある股関節と膝関節は両足の前後関係から斜面を形成し段違いとなり、内旋と外旋を帯び地面からの反作用を足裏から上手く太鼓を叩くように踏みつける動作と同時に身体上部を弾力性のある肩関節と形曲した肘関節は、両腕の前後関係から斜面を形成し段違いとなり、身体下部からネジの原理に基づき、螺旋力を使って背骨を伝って頭上を貫き身体上部と一致するための内三合と外三合であり、上下双随であり、含胸抜背であり、三尖相照であり、頭直頂堅である站椿を基盤とする全身の法により、相手を半分の力で倍の力の効果を得て反対方向へコントロールができ、かつ時間と距離の短縮が可能となる。

その4

このように反方向性転移は、摩擦歩や推手と同じく、常に無理なく攻防一体となり相手側の反対側方向に進出しアンバランスを誘発させることが可能である。

機会は、会うもので逃がしてもならないが求めてもならない、相手側が失敗に会うことを誘発させる。

即ち絶好の機会を捉えることが可能となるその動作は、小さく、鋭く、早く、力は大きい。

その5

初期の頃は、オバーアクション段階を得てスモールアクション更に段階を得てコアアクションへと動作がコンパクト化していくことに反比例して、僅かな動作により大きな力を発揮する。

特に僅かの動作による大きな力を発揮できる反方向性転移が、容易にできるかが

練習における効果の確認であり、相手側は、常に我側の動く動作とは、反対側方向へ自由自在に移動させることが可能となり、絶好の機会を捉える醍醐味であり、大きな成果を上げることができる。

その6

動作は、大動は、小動に及ばず、小動は、微動に及ばず微動は、不動に及ばずとあり、それぞれの段階的レベルの状態が明記されているさて、自分は、どの段階であろうか?まだまだである。

その7

例えば、カテゴリーとして大きく2つに分類した場合、先端思想(拳、足先、手首を取る、捻る、襟や袖を掴むなど、身体の先端部分を武器にした技術)点目標とした場合と、全体思想(腕全体や体全体を技とした技術)側面斜面からの接触である面目標と相手の中心線の中心となる邪魔の線となる線目標を同時に獲得する

の2つになる。

この他にも一言がある。

見て取れる技など、大したことなし、見て取れない技でなければならない。

攻勢であろうが、防勢あろうが自由自在に相手側の中間動作へ介入し中間動作から全身の法により、絶好の機会を獲得する。ターゲットは、中間動作である。

目的は、常に自由自在に相手側のあらゆる中間動作から容易に絶好の機会を得る発力の条件を備えることにある。

 

意拳練習日誌第340号

第339号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、前回の反方向性転移の補足【大動、小動、微動、不動】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

動作は、大動は、小動に及ばず、小動は、微動に及ばず微動は、不動に及ばずとあり、それらの各段階に比例して、僅かな動作により大きな力を発揮する。

特に僅かの動作による大きな力を発揮できる反方向性転移が、容易にできるかが

練習における効果の確認であり、相手側は、常に我側の動く動作とは、反対側方向へ自由自在に移動させることが可能となり、絶好の機会を捉え発力の条件を備えた大きな成果を上げることができる。

その2

動作のカテゴリーとして大きく2つに分類した場合、1つは、四肢の動きが大きな動作となることを仮に先端思想(拳、足先、手首を取る、捻る、襟や袖を掴むなど、身体の先端部分を武器にした技術)と例え、これにより、点目標を捉える動作の特徴として、末端を振り回して大きなリードとリーチと筋力、持久力、スピードなど並外れた体力と体格が必要であることを求め、その反面、体幹による巧妙な動作、即ち中身は、活発ではない。

その3

それでは、もう1つはどうか、四肢の動きが小さな動作となることを仮に全体思想(腕全体や体全体を技とした技術)と例え、これにより、側面斜面からの接触である面目標と相手の中心線の中心となる邪魔の線となる線目標を同時に獲得するこの場合の動作の特徴として、相手側の防衛反応と自然反応を同時に梃子の原理である力点、支点、作用点を捉える為、接触面からネジの原理を使いリーチとリードが極めて小さくし、体幹による重力と抗重力、螺旋力、六面力などから巧妙な動作、即ち中身は、活発であることを求める。

目的は、先端思想を邪魔して、破壊して、効果を無効にして、全般思想における相手側が自由自在に動けない中間動作から相手側を自由自在に移動させて主導権を獲得し、発力への条件を備えることにある。

その4

発力への条件を備える要因「無力の中に

力を求め」

筋力重視の四肢の力では無く、全身一致した梃子の動作の中で発生する力を求める。

単なる筋力では無く、物理的な力学で発生する力を体得する。

その5

発力への条件を備える要因「微動の中に

速度を求め」

速度重視の四肢の速さでは無く、全身一致した梃子の微動の中に力点、支点、作用点が一致完了する速さを体得する。

相手から遅れて発しても、相手より先に到達する。

敵の一軍が目標に先に到達しても少し遅れて我の全軍が目標に同時に到達することで先に到達した敵は、無駄足を踏み目標を放棄しなければならない状態となる。

その6

「拙劣の中に

巧妙を求め」

四肢の動作では無く、全身一致した梃子の動作の中で一見おおざっぱな動きの中に全身各所で小さく発生する巧妙な力学の体得を求める。

そのため、四肢で大きく見て取れる技でなく、見て取れない技を求めなければならない。

その7

「抽象の中に

具体性を求め」

四肢の動作では無く、全身一致した梃子の動作の中で各方向に矛盾した力学が働いる動きの中に全身各所で発生する具体的な力学の原理原則から体得を求める。

その8

攻勢であろうが、防勢あろうが自由自在に相手側の中間動作へ介入し見て取れない中間動作から全身の法により、絶好の機会を獲得する。ターゲットは、見て取れない中間動作である。

その9

目的は、常に自由自在に相手側のあらゆる見て取れない中間動作から容易に絶好の機会を得る発力の条件を備えることにある。

 意拳練習日誌第341号修正

第340号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、前回の反方向性転移の補足【頭の位置】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

反方向性転移の要因の一として、我の頭の位置は、反面操作同様に相手側の頭の位置を力点である地面の反作用から螺旋状に上方へ突き上げながら反対側方向へ移動させる。

その2

対立する相手側方向から、

梃子の原理に基づき、主導権を獲得するため反対側方向へ移動させ、相手側の側面斜面をさらさせ失敗を手伝う。

その3

この際、側面斜面から螺旋を伴った三次元的な前後、上下、左右へ同時に相手側の仮借の力と対立する接触箇所と邪魔の線を支点として梃子入れによる作用点は、半分の力で倍の作用が有るか効果を確認する。

その4

頭の方向としてどのようにするのか?

相手側の頭を左方向へ移動させるのであれば我の頭は、右方向へ移動する。

相手側の頭を右方向へ移動させるのであれば我の頭は左方向へ移動する。

相手側の頭を上方向へ移動させるのであれば我の頭は下方向へ移動する。

相手側の頭を前方向へ移動させるのであれば我の頭は後方向へ移動する。

その5

共通動作は、頭と裏股と足裏の関係はつぎのとおり裏股は右方向へ螺旋移動しながら足裏は、地面を踏みつけ頭頂は螺旋運動により上方へ突き上げられる。

頭と手の関係及び体と手の関係についても、対立する反対方向となる。

頭と足裏は、上下に対立し

前後、左右への足の運びに合わせて常に上下に対立するため、対立の範囲外に出てはならない。

その6

例えば、相手側を引き寄せ中門に足を入れ、頭を前に傾けても、つま先を超えない範囲であることを体得し、地面からの対立による反作用は、傾けた頭頂を上方へ向かわせる為に反対方向となる後方に戻すことにより一気に突き放す力が発揮される。

決して頭押しではない。

上下、左右、前後に対立するとも肩と寛骨が合い肘と膝が合い、手と足が合う。

その7

例えば、手繰り寄せ突き放す場合は、以下2つの動作が含まれ

相手側をこちら側へ引き寄せたければ、前方向へ移動する。

相手側を突き飛ばしたければ後方向へ何れも中間動作のなかで、明確な方向に偏らない状態から反方向性転移が行われる。

その8

相手側に打撃をしたければ左右どちらかの反面がこちら側へ捻り引き寄せるために相手の反対側の前方側面斜面へ螺旋移動し、これと逆側の反面は、後方側面斜面へ螺旋移動し捻り押し出される。

対立する反面と逆の反面の中では、明確な方向に偏らないため、相手側は予測不可能となる。

その9

我の頭の位置は、足の位置から遠く離れず、手の位置は、頭の中心の鼻先から離れず、相手の頭の中心の鼻先と対立した中心線を邪魔して用い、守り、接触箇所を通じて梃子の原理により相手側を反対側方向に容易に移動させてバランスを奪い発力の条件を備える。

意拳練習日誌第342号修正

第341号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、反方向性転移の補足として【対人練習時のリラックスと緊張】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

対人練習をより実戦状態へ近づける効果的な練習要領として、強弾炸裂状態、強行的緊張(びびり状態)を加えることが重要である。

その2

即ち心理的作用と物理的作用を同時に加えた驚く状態びっくりした状態を誘発させて、反射的に全身の法を体得させなければならない。

その3

心理的作用として、相手側の中心線の中心である鼻先と物理的作用として、梃子入れによりバランスを崩す

状態を同時に起こすにより

防衛反応と自然反応を一致させることが重要である。

その4

これらの原理原則を怠り、技だけに走り、筋力だけに走り、体格だけにたより、

速さだけに走り、1パターンだけに走れば、何度言っても、何回練習をやろうとも、向上はありません。

その5

何を目指すのかが、問題で

原理原則を怠り、感覚を捉えて動く技でなく、力任せ速さ任せ、体格任せ、1パターン任せにより、予測して博打する技は、相手側の変化に対応出来ない違ったものを目指すのか?

その6

相手側との対立から感覚を捉えて千変万化が可能となる技を目指すのか選択肢はあなた次第です。

その7

それでは、千変万化が、可能となる練習要領とは、何か?

防衛反応と自然反応を一致させることにあり、リラックス状態から発揮させることが重要で、リラックス状態から瞬間的緊張状態を誘発させて、終われば、すぐにリラックス状態へ戻るこの様に緊張とリラックスの転換動作の状態から千変万化が可能となる。

リラックス状態から瞬間的なびびり練習環境を目指すのである。

 

意拳練習日誌第343号

第342号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、反方向性転移の補足として【対人練習時における相手側の失敗を手伝うとは?】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

対人練習をより実戦状態へ近づける効果的な練習要領として、相手側の失敗を手伝って強行的緊張(びびり状態)を加えることが重要である。

その2

即ち心理的作用と物理的作用を同時に加えた驚く状態びっくりした状態を誘発させるには、移動中、準備中即ち調整中を反射的に誘発させる技術を体得させなければならない。

その3

常に側面斜面から螺旋運動により、相手側の調整中を

誘発させるためには、離れた距離から或いは、中途半端な距離から或いは、接触した距離からどのような距離からも躊躇わず、相手側がガードで固めようが、攻撃してこようが、正面から当たってこようが側面斜面から螺旋運動(揺と旋の要領運動)へ、相手側がどのように動くとも整体(バランス)を求めれば、整体をさせない状態(アンバランス)を求めて失敗を誘発させて主導権を獲得する。

その4

相手側と距離が離れていても接触していても僅かに動けば、調整中が発生し微調整の段階で準備のための余裕を与えない状態にするため思い切って積極的に介入する。

王両先生から教えて頂いた言葉は、

「何も考えるな思い切って行くことである。」

その5

それ故に一定の距離をとりリードを図り、相手側の動作を全て見てから反応すれば遅すぎるのは、相手側に準備の時間を与えてしまうためである。

その6

相手側の目標は、目標物を単純に一方向に打撃するための時間と距離による十分なリードを備えて拳を出すことにある。

その7

我の目標は、相手側が一番大事にしているバランスを多方向に崩して同時に打撃するため時間と距離を短縮して相手側に準備のための余裕を与えずバランスを崩している限り、調整中は継続的に発生し、主導権は、我に転び相手側の失敗を継続的に手伝う結果となる。

その8

主導権を確実に獲得するには、相手側の時間と距離にいつでも邪魔をして介入するのである。この際、力や方向が偏ってはならない、前後、上下、左右の六面方向へ均一に働き、相手側にこちら側の意図を悟られないためであり、相手側の仮借の力を上手く捉えるためには、相手側がまともな判断ができない、何が何だか判らない状態で発生する防衛反応と自然反応から純粋に捉えることであり、効果の確認は鳥もちでくっ付くような状態があり、半分の力で倍の力を発生することができる梃子入れの感覚があることである。

この様に相手側の失敗を手伝うのである。

 

意拳練習日誌第344号

第343号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、反方向性転移の補足として【対人練習時における不意と無備とは?】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

対人練習をより実戦状態へ近づける効果的な練習要領として、相手側の意識が及ばない不意と相手側の備えが及ばない無備を突くのである。即ち万全な準備段階ではなく、その準備段階に至らない状態を絶好の機会

とする。

この際、我側の不意と無備を捉えれてはならない

そのため、自分の中心線の中心(鼻頭)を守り、相手側の中心線の中心(鼻頭)を用いた対立した線上を終始捉える(守中用中)。

その2

それでは、不意と無備の状態とは何か?

大きく分けて、動き始め、途中動作、動作完了後、万全な準備態勢ではない状態で実際には、区切りはなく、動き始めから動作完了まで全てが途中であり準備段階でのこの間に接触と邪魔の線を獲得することが、重要であるが具体的な要領とは、何か?

その3

具体的な要領として、「邪魔の線」である守中用中を捉えて、相手側からの目標方向(点目標)に対して、「接触」は、側面斜面方向(面目標)から螺旋運動を加える。(揺と旋の要領)

その4

この螺旋運動は、絶対的な力と方向性を使ってはならない、前後、上下、左右へ同時に均一に働く力と方向性のある全身の法を使う、

それ故に偏りがなく相手側は、感覚として捉えることが困難となり、我側の仮借の力と意図を悟られない状態で反方向性転移を行うことで、心理的に「不意」による方向転換、発進、停止など相手側にとっては急激な動作となり物理的に「無備」の状態となるこれが、相手側に仮借の力を誘発させ、相手側の失敗を手伝って強行的緊張(びびり状態)を加えることである。

その5

この様に「無備と不意」については、「全身の法」による身体操作が出来なければ、あらゆる時期と条件において受動的局面にさらされ、主導権を獲得するための絶好の機会を見逃すことになる。

 

『注意』

対人練習のコツは、色々な人の手合わせを行うこと、並びに多くの種目を次々と行って、全て途中動作における準備中、移動中から相手の仮借の力を捉えて行う原理原則が一つで有る千変万化を体感することが早道で、逆に同じ人と同じ種目ばかり長く行うと双方に耐性思想が発生して、移動中や準備中による仮借の力を捉える感覚を無くして、形式化及び固定化による力比べに成り下がって居着く状態となり、レベルの向上は有りません。

『目的』

站椿にある。木を抱いて、木を下に沈め、木を上に押し上げ、左右から木を開いてさき、左右から木を閉じて圧し、左右から側面斜面へ移動させ、木を前に突き出し、木を手前に引きずり込み、前後、上下、左右へ

螺旋状に捻り回すように対人練習を站椿の要求に準じて行い固定化されない各方向へ千変万化する全身の法と意を体得するためです。

 

現在の練習状況

地面からの反作用を捉え、全身に影響する対立する力と相手側の仮借の力からの反作用を捉えて全身に影響する対立する力を捉えて、僅かな力で倍の力を発揮させ、僅かな繊細な感覚で相手側の全身の感覚を捉えて操作する全身の法の体得を重視した練習を実施しています。

意拳練習日誌第345号

第344号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、反方向性転移の補足として【対人練習時における対立と反作用とは?】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

対人練習をより実戦状態へ近づける効果的な練習要領として、基本的単独練習(站椿)において、地面からの反作用により足裏と頭頂は、螺旋を伴った重力と抗重力による位置エネルギーから上下に対立する力及び反作用方向(重力波)関係となりこの力学感覚を捉えることが、出来れば前と後に対立する力及び反作用方向、左と右に対立する力及び反作用方向、内側と外側に対立する力及び反作用方向、内旋側と外旋側に対立する力及び反作用方向などそれぞれ、この様に何時でも何処でもどの方向へでも有るようで、無いような、無いようで有るような感じれば、全身各部で同時に対立する力及び反作用方向のバランスをとり、静止不動の段階における「静中の動」矛盾の力を体得する。

その2

基本的応用練習(試力、摩擦歩、発力、試声、単操手)静止不動の状態で、矛盾の力を体得し動けば、発生するその偏りに対立する力及び反作用方向などを全身各部で同時にバランス捉え反面操作による反方向性転移が可能となる即ち運動中に静止不動の矛盾の力を発揮することが可能となるため、「動中の静」位置エネルギーから運動エネルギーへ転化される。

その3

対人練習における仮借の力

外部からの対立する力及び反作用方向を捉える力について、矛盾の力を我がものとすれば、相手側と我側との接触において梃子、滑車、輪軸、ネジなどの原理による僅かな力で倍の力を発揮させることが、可能となる。決して神秘的な力や気の力ではない。

守中用中による心理的作用と物理的作用の融合である。

この際、接触時に体重をかけて、或いは腕力を持って、或いはスピードを持って発生させると真の仮借の力を捉えることが出来ない、真の仮借の力とは、接触時に発生する触覚(站椿時の手腕の感覚である均一性のある多面性、多方向性)による僅かな力から対立する力及び反作用方向などの力量を捉えて、重力波を伴った我側の対立バランスをとり、相手側の対立バランスを制御する反面操作による反方向性転移が、可能となる。この時の手腕の感覚は、譲り従うかのように弁証法論の原則を体現し体得する。

重力波と相手の反作用を同調させるため、まるで鞭のようにしなりがら鳥もちでくっ付いた状態に似て、いつでも放つことができる主導的に相手を管理することが可能となる。

相手の動作に合わせて、しなり、まとわり、いつでも放つ動きは、重力波そのものであり、これらを体得することにより、対立する力及び反作用方向から真の仮借の力を捉えることが可能となる。

意拳練習日誌第346号

第345号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【心理的作用から全身の感覚により起こした物理的作用とは?】について代表的な原理等を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1(物理的作用)

アルキメデスの原理、

運動量保存の法則

慣性の法則

平行四辺形の法則

万有引力の法則

慣性の法則

梃子の原理

ネジの法則

滑車の原理

輪軸の原理

斜面の原理

重力の原理

等(追求しても止まない)

その2(心理的作用)

渾元争力

大気呼応

半譲半随

推拉互用

形曲力直

順力逆行

勾錯交叉

有無統一

斜正互参

多面螺旋

面積虚実

剛柔相済

無形神似

随譲牽随

迎随緊随

空中遊泳

進退反則

載譲載迎

単双軽重

平衡制御

動静根元

等(追求しても止まない)

洋の東西を問わず、古きは、東洋の陰陽思想からニュートンの引力の法則まで、

一貫して共通事項がある?

それは、有る力が働いた時、必ず反対に働く力が発生することであり、意拳ではそれらを矛盾の状態と言い

心理的作用により物理的作用を全身の感覚により起こしたその力を矛盾の力と言う。

【共通注意事項】

気功や神秘的なエネルギーなどによる期待感を持たず、カルトや宗教のような祈れば報われる他力本願的によるもので無いことを十分に理解して、基本練習から応用練習まで、理論と実践と効果の確認から重力と身体各部の対立と梃子の原理などを伴った心理的作用から全身の感覚により物理的作用を使いこなせる身体操作による全身の法(矛盾の力)を磨き上げ最良の発力を体得させる現実主義を尊重した技術である。

 

 

意拳練習日誌第347号

第346号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【裏股の操作による梃子入れ感覚とは?】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

静止不動による(静中の動による裏股の体得)

站椿において、地面からの反作用を受けて、重力と対立する抗重力の双方を感覚として捉えるには、足裏の踏みつけ、膝の緩み、足の内旋と外旋が同時に僅かな力で一致しなければならない、そのため寛骨部股関節による捻って上手く座り上手く立つ状態(左右の寛骨部股関節が高低差を捉え梃子入れ状態にある)感覚として捉えなければならない

これを体得すれば、地面からの反作用と対立する上下の力と中心線を感覚として捉えることができ、三次元的に前後に働く対立と左右に働く対立、身体全体を覆う外側から働く大気圧に対して身体内側から働く力との対立など、身体全体各所にそれぞれに対立する力を体得する。

臍からの下の下半身全体は、僅かな力で、地面からの反作用を支え受けた充実した実感があり、臍から上の状態は、肩、腕、頭頂に至るまで、軽く浮き上がった実感があり、力みを感じられない上虚下実状態となる

腰を低くくして、足がパンパンになるまで我慢して立つ状態とは、全く別の世界である。

その2

定位による(動中の静による裏股の体得)

裏股を体得すれば、試力や発力、上下に対立する中心線を体得でき、内三合(心理的作用)意、気、心が中心を体得し、外三合(物理的作用)肩と寛骨が合い肘と膝が合い手と足が合うこと即ち内外六合一致への体得を目指すことが可能となり、試力、発力、下げる、上げる、開く、閉じる、引く、推す、回す、など、どのように動くとも、どのように接触するとも裏股の体得により、裏股による梃子入れ動作は、足心足首、膝、寛骨部股関節、背骨、肩、肘、手首、手心首の各関節は、一致し裏股の動きと同じ状態となり、全身が梃子体となる。

その3

無定位による(動中の静による裏股の体得)

裏股を体得すれば、摩擦歩試力や発力、上下に対立する中心線を体得でき、内三合(心理的作用)意、気、心が中心を体得し、外三合(物理的作用)肩と寛骨が合い肘と膝が合い手と足が合うこと即ち内外六合一致への体得を目指すことが可能となり、無定位は、裏股により側面斜面へ前進、後退する試力、発力、摩擦歩、推手、断手において、裏股により守中用中を基軸に反方向性転移を行い、下げる、上げる、開く、閉じる、引く、推す、回す、

など、どのように動くとも、どのように接触するとも裏股の体得により、裏股による梃子入れ動作は、足心足首、膝、寛骨部股関節、背骨、肩、肘、手首、手心首の各関節は、一致し裏股の動きと同じ状態となり、全身が梃子体となる。

 

 

意拳練習日誌第348号

第347号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【単独練習から対立する力学操作を体得し、僅かな力で倍の力を発揮する効果の確認をするため対人練習から対立する力学操作を体得し、更に進んで、推手、断手練習から千変万化に適応できる対立する力学操作を体得していくとは?】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

単独練習

站椿、試力、摩擦歩、試声発力、単操手において、例えて、梃子の原理では力点となる地面からの反作用を受けて、重力と抗重力、双方に対立して働く力を基軸に中心線感覚を捉えて、前後左右上下に三次元的に六面に同時に対立する力を発揮できる(全身梃子体となり反面操作による反方向性転移が自由自在に可能となる)全身の法を体得する。

その2

対人練習

対人練習の目的は、効果の確認である。

単独練習で体得した三次元的に六面に同時に対立する力を発揮できる(全身梃子体となり反面操作による反方向性転移が自由自在に可能となる)即ち、力の発揮は、単なる一方向への力の発揮でなく、追求する力は、僅かな力で倍の力を発揮するには、三次元的に六面に同時に対立する力でなければ発揮出来ない。

この力を発揮させるためには、相手側に心理的作用と物理的作用を誘発させ仮借の力を発生させることが重要であり、梃子の原理では、支点となる接触部分で有り、効果の確認で体得できれば、僅かな力で倍の力が発揮できる梃子の原理で例えた作用点であることを体得することができるが、判らなければ、一生空回りする使えない技となる。

その3

更なる対人練習

推手、断手練習の目的は、各練習段階において、対立する力で体得した梃子の原理で例えた力点、支点、作用点から三次元的に六面力、(全身梃子体となり反面操作による反方向性転移が自由自在に可能となる)千変万化する対立した力に適応する効果の確認である

何時でも何処でも、守中用中を用いて心理的作用と物理的作用を誘発させ千変万化に対立する力で(相手側がどの様に変化して逃げようとしても、例えば、下へ上へ右へ左へ前へ後へ下げる、上げる、開く、閉じる、引く、推す、回す、など、どのように動くとも、どのように接触するともランダムで有ろうと次々と変化して逃がさない)適応する仮借の力を捉えて発力を発揮する。

全身が千変万化する対立した力を捉えて、対立した梃子体となって力を発揮することを求める。

意拳練習日誌第349号

第348号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【実戦練習の最大の特徴は何処からでも梃子入れを伴った拳や蹴り、投げを可能にするため、対立する力学操作を体得し僅かな力で倍の力を発揮する発力の条件を備えた技術である。コンビネーションやヒットアンドウェイなどによる拳や蹴り、投げ技を使用する技術ではない】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

実戦は、全身梃子体となり反面操作による反方向性転移が自由自在に可能となり発力の条件を備えた全身の法を体得する。

その2

梃子入れにより、上げる、開く、閉じる、引く、推す、回す、など、どのように動くとも、接触すれば、梃子の原理で例えた力点、支点、作用点が何時でも何処でも発揮できる。

その3

対戦時は、双方梃子入れを主体として、攻防一体の三次元的に六面同時に対立する力を争い、相手側の失敗を誘発させ、相手側を管理し受動的局面へ操作し、相手側へ発力への機会を捉えて主導的立場を獲得する

そのため、リーチやリードを上手く活用した単なる打撃や蹴り、投げ、関節技、寝技を直接に発揮しない。

その4

即ち梃子入れができなければ、絶好の機会を失い発力は、出来ない。故に主導的立場を捉えることが出来すぎ、常に受動的局面へ追いやられる。

 

 

意拳練習日誌第350号

第349号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【一カ所が全体のために動き、小さな動きが、全体に及ぶ】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

風力によりゆらゆらと風になびく旗、水力により淵のなかでゆらゆらと泳ぐ鯉は実は、それぞれ波浪の緩急

の中、上下、前後、左右と

全体で呼応して、平衡制御を調整した状況下では、外見が大きく動いて見えず、一カ所が全体のために動き、小さな動きが、全体に及んでいる。

常に全体に争力(抵抗力と反作用、順力逆行した矛盾の状態となる対立操作を体得する)

順次実戦の必要性として、接触すれば混乱状態に備えるため、大きく動いて、小さく動いて、速く動いて、ゆっくり動く各種リズムを体得する。

快適性を求め回数は、こだわらない、時間は、限らない、左右交換して練習する。

その2

相手の位置を奪うには、一カ所が全体のために動き、小さな動きが、全体に及んでいる。

基礎的な練習は、半歩(小さな歩幅)で左右の側面斜面へ三角形を形成しながら変換する矛盾の状態の中で前進後退する足取りを養成する。その応用は、前拳、後拳、進歩、退歩、高低、縦横など陽動作戦ができる

戦術を兼ね備えることが可能となる。

中門の位置を奪えば、仙人も防げにくい、中門の位置は、相手の両足の間に有る鼻頭の真下の重心であるその位置が中門である。

実戦の中で思いきって相手に接近して、接触し効き目がある打撃を与えるには、

実戦歩法が必要となる。

奪うには、大きな歩幅は、使わず、飛び込みもせず、小さな半歩で連続して側面斜面へ進撃し、或いは、時計回り、反時計回りにより、相手の体の外側で半円抱囲の態勢をとり自己の占有した位置を相手側へ譲って、自己は、迂回して相手側の側面斜面を占有し、仮借の力を捉えて、螺旋状に崩し相手側の両足の間に有る鼻頭の真下の重心である中門の位置を奪う。

その3

基礎的な訓練を経ていない練習者の動きは、動作が大きくて、力がなくて、スピードがなくて、多くの隙間を暴露し乗じるべき隙を相手に与えてしまう。

最上の拳の要求は、極めて短い距離の内で、とても小さい動作、対立を整える力があり、最速で最も効き目がある打撃となる発力を完成することにある。

意拳練習日誌第351号

第350号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【定中と指力とは?】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

定中とは、中心は、何時でも、どのような状態でも定まっていなければ、自己の中心を守り自己の中心を用いることはかなわず、その中心とは、上下に対立する中心線バランスである。

バランスは、相対的で、アンバランスは、絶対的である。

バランスを制御し、相手のバランスを破壊する。

バランスは、双方の上下センターラインにある。

自己のセンターラインを侵犯されず、相手のセンターラインを制御し、崩れる防衛線を破壊する。

センターラインの標識は、頭部の中央に位置する口、鼻の部位であり、その真下が重心である。どの様な奇怪な姿勢をとろうと、変わらない。制御出来れば勝算があることが理解できる。

その2

定中における具体的動作として、上は、眉を超えず、下は、臍を超えず、前は、外側へ一尺を超えず、後は、内側へ一尺を超えず、右は中心の鼻頭を超えず、左は、中心の鼻頭を越えない

但し、制御するには、固定的なルート、足取り、拳法の動作は無い。即ち一定のフォーマットがなくて、具体的な状況を具体的に分析することしかできない。

具体的な情勢とは、上から下まで、或いは内外、或いは高低など、その目的性を維持した分析対応能力を磨くには、実践と理論、基本練習と効果の確認は、車の両輪のように互いに結合して、実質性の業績を得て、要して実践の中で応用を得ることができる。絶対的に単純な力を競わず、対立する各方面の要因を総合比較して体現する。

その3

指力とは、力を指すことであり、指で指す意味合いと違い、指向指示の意味を現し、相手のセンターラインを指し、中心の中心である

鼻と口の部位を指す。

接触カ所である支点上の指す力であり、指の他に、拳、手首、肘、或いは肩など体のいかなる部位でも支点上で指すことができる。

接触カ所が、2カ所であれば、共に1つの目標を指し、1カ所であれば、別の一手で反面操作などの調整により、協力させ、あちこち交替により、順番に相手のセンターラインを指して使う。

常に牛の鼻輪を管理するようにして、一瞬の間も軽視することは、許さず、主導的立場を維持しなければならない。

その4

これによって変化の柔軟さと素早さにより、相手のバランスを破壊する千変万化への技量を強化することに注意をはらわなければならない。

これらは、梃子の原理に例えると支点であり、局部の腕力で押しり、引いたり、下げたり、上げたりは、平面的で絶対的な力であり、小さく使い物にならないが、六面に平均した対立する力を整え、関節の曲折を利用して、相反する方向により、梃子の運動を行い、この際、地面を踏む反作用力を利用した力点により、梃子入れが可能となるが、千変万化には、側面斜面による斜面の原理や螺旋力を発揮するネジの原理などの物理的原理や攻撃と守備が一体となった迎撃的な矛盾の力を発揮する全身の法による原則などを体得しなければ、まだまだ至らない。

攻撃と守備は一体であれば、戦機を捉え、攻撃と守備が分離すれば、戦機を逃がすことになり、さらに移動中、準備中は、その隙が暴露しやすく相手側に乗じる機会を与えてしまう。

攻撃と守備の一体は、極めて重要な原則であることを

認識しなければならない。

 

 

意拳練習日誌第352号

第351号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【梃子体とは?】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

梃子の原理には、いろいと関わりがあり、代表的な物として、輪軸、滑車、ネジ、栓抜き、ペンチ、ハサミ、バール、シーソー、頭部の首の前後屈、腕の肘部位の屈伸、天秤、ドライバーなど、大きな力を得ようとすれば、支点から遠く離れたところに力点を置き、作用点の近いところに支点を置くことにある。

体を梃子と例えれば、作用点を鼻口の部位とすれば、支点は腕の支点である肘部位であり作用点の近くは前腕でありそれでは、そこから遠い力点は、足裏であり、動力は、重力で地面の反作用を使った抗重力である

その2

第1種の梃子

力点、支点、作用点の3つの点の間に支点がある状態である。

支点と作用点の間が短く、力点と支点の距離が長いほど、僅かな力で大きな力が発揮できこの際、力点は、足裏であり、支点は接触カ所、その場しのぎの腕力よりも、大きさ力が発揮できるのが解る。

代表的な物としてバールがある。

その3

第2種の梃子

力点、作用点、支点の3つの点の間に作用点がある状態である。

力点に加えた上向きの小さな僅かな力は、作用点では、大きな上向きの力となる代表的な物として、栓抜きがある。

その4

第3種の梃子

作用点、力点、支点の3つの点の間に力点がある状態である。

力点に加えた小さな僅かな運動は、作用点では、大きな運動となる。

代表的な物として、ピンセットがある。

その5

このように、力点、支点、作用点の位置が上になったり、下になったり、対立する接触状態の変化に合わせて、千変万化する梃子の原理を様々な力学を応用する全身の法の一つの重要因として、体得する。

 

 

意拳練習日誌第353号

第352号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【螺旋力とは?】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

螺旋力

支点から離れたところに回転の力を僅かにかけると物体は、大きく回転する。

足裏が力点となり体幹部が回転し支点から影響を受ける作用点は、大きく回される。代表的な物としてドライバーがある。

梃子の原理としてのネジの

原理が類似している。

その2

側面斜面は、螺旋力を求めるため、相手側に対立する自己の正面は、狭く、小さく、滞在時間は、短くして、斜面を連続させ回転することを極限まで追求する為に反方向性転移による側面斜面への移動及び進撃が必須である。

その3

迂回して包囲網の構成と突破(発力)の機会を捉えることが必須である。斜面の原理は、重力により滑って転がっていく、裏股から各関節の曲折を利用し梃子の力学を応用し、対立により斜面を連続して形成し、相手側に力学的巧妙なアンバランスと心理的不安を誘発させ受動的局面へ至らせて、主導的立場を捉える。

千変万化に関わらず、両腕は、全て一定の傾斜度を維持して、永遠に対立した1つの斜面である。

 

 

意拳練習日誌第354号

第353号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【命中率とは?】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

進撃

目標に命中させたければ、距離と時間を短縮させなければならない短縮するには、進撃しなければならない、進撃することにより、命中率は高くなる更に高めるには、攻撃しなければならない。

その2

古きから言われる攻撃は、最大の防御なり、しかしこれには、明暗を分ける勝因と敗因があることを認識しなければならない。

もし、解らなければ、防御に優れた者から手痛い反撃をこうむることになる。

その敗因とは、進撃と攻撃における移動中、準備中にかかる距離と時間の間隙が大きく長いほど、防御は、最も虚弱な状態であり、その隙に乗じて相手側に反撃する機会を与えてしまうことにある。

その3

隙を埋める要因とは、動作を小さくして、時間と距離を短縮すると更に命中率を高める。

即ち防御が伴った攻撃となる攻防一体である迎撃である。

例えば、防御動作だけでは、相手側の攻撃をかわして、払う動作が発生する。つまり、本能的に側面斜面へ排除する行動であるが、腕力のみを使う為、大きな力の割りに成果は、乏しい他、形勢不利な正面体が残り、相手側からの二次的及び三次的以上の追撃にさらされ、挽回の機会を失う敗因となる。

その4

この挽回の機会を得る要因とは、体全体が相手側の側面斜面へ転移して、手は、相手側の邪魔をすることにより形勢逆転の勝因を見出すことが可能となる。

目的は、攻撃される正面の面積を減らす為であり、自己の正面を小さくして相手側の側面斜面を回転させる為である。

具体的には、相手側の中心の中心である鼻口の部位を攻撃の目標として、自己は、中心の中心である鼻口の部位を防御して、絶え間なく双方の中心のありかを合わせることにより、更に命中率を高める。その間隔は、遠距離でなく、極めて近距離である寸の間隔(3Cm)で相手側に正面を譲り梃子の原理を活用して、力点である足裏から地面の反作用力を得て接触状態から支点となる仮借の力を捉えその作用点は、螺旋力を発揮して、相手側の側面斜面へ反方向性転移することにより、身体的不安と心理的不安を誘発させ、更に命中率を高める。

その5

このように命中率を高めるには、千変万化する梃子の原理など様々な力学を応用する全身の法を体得する。

意拳練習日誌第355号

第354号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【身をものを言う站椿とは?】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

静止不動において、人体の外力と内部の動きの間にある対立と統一の法則を巧に練習する

「足は、大地を支え、精神は、頭上を貫く」とは

重力により、地面を支える力とそれに対する反作用の力(抗重力)を感覚として

「頭直頂堅の功」

首筋が真っ直ぐに伸び、頭頂が紐で真上に引っ張られている即ち、上下に対立する中心線の意識実感覚を捉える。

その為、単なる腕力や部分的筋力でなく、足裏から頭上までの抗重力筋群が活動し鍛練され、この筋群支配下に置く神経路が大脳へとフィードバックして抽象から具体的な意識実感覚が発生する。

その2

「大気呼応」とは、

魚は、重力と水圧(水の抵抗)により対立と統一の法則を運用しているため、全身が自由自在に動き、素早く泳ぐことができる。

それでは人は、重力と大気圧(空気抵抗)による対立と統一の法則を学ばなけれならない。

地面の反作用を得て、空気中を遊泳する感覚を学ぶことにある。足裏は、地面を支える意識実感覚が解れば、体全身は、全体を覆う大気圧を支える意識実感覚を捉える。

その為、動けば、反対に働く力(争力)が全身に発生する。

その3

「六面力」とは、上下、前後、左右へ三次元的に全身均一に対立と統一の意識実感覚が有り、有る力が働いたとき、必ず反対に全身均一に働く力が発生するこれらを「矛盾の状態または、矛盾の力」と言い、効果を望むのであれば、原理原則となる全身の法の体得とリラックス(脱力ではないこと)を学ばなけれならない。

その4

全身の法とリラックスの要因とは、代表的な原理原則が尽きることのない中の一部を紹介するが、それぞれに意識実感覚があるかが重要である。

・足裏は、大地を踏みつけ支え、頭上は上方に引っ張られ、下方は地球と争う。

上下に対立する中心線の意識実感覚を捉える。

・形曲力直

全身の各関節は、曲がっている様で、曲がっていない

力が入っているようで、入っていないような曲折した面積が力を発揮できるような意識実感覚があるか。

・反方向性転移、順力逆行

至るところどの様に動いても必ず反対側に働く力(反面操作)の意識実感覚がある。

・大気呼応

全身に空気抵抗を感じるか

風を感じる意識実感覚があるか

・全身が一体となっている意識実感覚があるか

・動けば、波間を行く如く、粘性の有る泥沼や水飴のような意識実感覚があるか

・全身に膨張感覚があるか

風船が膨らんでいくような意識実感覚があるか

・裏股

 肩と腰は捻り、膝は内旋と外旋を伴い、股は座り上手く地面からの反作用を受けることができるか

上手く座っている様で上手く立っている様な意識実感覚があるか

・三尖相照

手先、足先、鼻先が中心線に揃う意識実感覚があるか

・螺旋力

上下に対立する力に螺旋に働く力が伴うネジのような

梃子の原理が働いている意識実感覚があるか

・六合

内三合とは、意、気、心

外三合とは、肘と膝、肩と腰(寛骨)、手と足がそれぞれ合っている意識実感覚があるか

・手の指は、力みが生じない程度に曲げている様で曲げていない意識実感覚があるか

・肘は、横に張り左右に対立する力と抱える力と支え張る力の対立を意識実感覚があるか

・力みが有れば、形少曲功

の法則に基づき、一旦力みを入れ、力みを取れるまでに曲げてリラックスできる

意識実感覚があるか

・眉間に皺をよせず、歯を食い縛らず、目をむき出しにせず、萎縮せず、末端に力みを入れず、心はおおらかでおだやかで、度胸と意気は壮大、快適で緩やか、いかなることに応じ、外形にとらわれず、執着せず、緩と静の中に力強さを求め、運動の中に伸びやかさを求め体が負担できる範囲を超してはならない。

・下げる、上げる、開く、閉じる、押し出す、引き込む、左右に回す、左右に振るなどあらゆる意識で動作を行い、動作からは意識しない「身をものを言う」

・静止不動の站椿において、各全身の法により、全身が一致した段階では、意識を伴わない動きを生む、有る様で有り、無い様で無い

状態となり、意識が伴わない状態で、有る力が発生すれば、必ず反対に働く力が

発生する静の中で動きなおも静中の現状を保持して、「静中の動」を体得する。

 

 

意拳練習日誌第356号

第355号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【身をものを言う試力とは?】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

静止不動において、人体の外力と内部の動きの間にある対立と統一の法則を巧に練習して【身をものを言う站椿】から「静中の動」を

体現すれば、これと対立する「動中の静」を試みて、意識で動作を行い動作から意識はしない【力は、意(意識)に発する】【静と動】の対立と統一を学ぶ。

その2

静の中に動を求め、動の中に静を求める。動の中で動かず、動の中に静あり、静の中に静かならず、静の中に動あり、【動の中の静は、真静】なり、【静の中の動は、真動】なり、動静は、依存しあい、交錯して用いる。

その3

意識しても明確化が無いとは、力を一方に向けては有形となり、力は分散し、その力は、局部的な偏ったものとなるため、全身逆方向に働く平均した争力は、無形で有れば、精神は集中することを体得する。その動きは、生糸を引く様な、泥濘地を行く様な、波の様に力が途切れない対立と統一による要領を体得する。

【力は、試すことによって得られ、更に知ることによって得られ用いることができる。】

その4

站椿で養った、重力により、地面を支える力とそれに対する反作用の力(抗重力)「頭直頂堅の功」上下に対立と統一から中心線を学び「大気呼応」とは、重力と大気圧(空気抵抗)による対立と統一の法則を学び動けば、反対に働く力(争力)が全身に発生する「六面力」を学び、上下、前後、左右へ三次元的に全身均一に対立と統一を学び、

・形曲力直による対立と統一を学び

・反方向性転移、順力逆行

至るところどの様に動いても必ず反対側に働く力(反面操作)の対立と統一を学び

・全身に内圧と外圧による膨張する対立と統一を学び

・裏股

 肩と腰は捻り、膝は内旋と外旋を伴い、股は座り上手く地面からの反作用を受け

る対立と統一を学び

・三尖相照

手先、足先、鼻先が中心線に揃う対立と統一を学び

・螺旋力

上下に対立する力に螺旋に働く力が伴うネジのような

梃子の原理が働いている対立と統一を学び

・六合

内三合とは、意、気、心

外三合とは、肘と膝、肩と腰(寛骨)、手と足がそれぞれ合う対立と統一を学び

・肘は、横に張り左右に対立する力と抱える力と支え張る力の対立と統一を学び

・形少曲功の法則による対立と統一を学び

この様に站椿から培われた力を【渾元力】と言う。

その5

【渾元力】とは、全身による対立と統一である。有る力が働いたとき、必ず反対に全身均一に働く力が発生するこれらを「矛盾の状態または、矛盾の力」と言い。効果を望むのであれば、【渾元力】を会得して肢体を動かす中で、均整の取れた力が自由自在に運用できて、千変万化の状況で対立と統一が臨機応変に発力の条件を備えることができるかを試すのである。

站椿は、【静の中の動は、真動】である渾元力を学び

試力は、この渾元力から【動の中の静は、真静】であることを学ぶのである。

そのため、原理原則となる尽きることのない全身の法の体得とリラックス(脱力ではないこと)を学ばなけれならない。

意拳練習日誌第357号

第356号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【身をものを言う摩擦歩とは?】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

【身をものを言う站椿】から【静中の動】を【身をものを言う試力】【動中の静】を【定位】の状態で体現すれば、【静と動】の対立と統一を学べ、【不定位】(歩法)による【身をものを言う摩擦歩】【静と動】の対立と統一を学ぶ段階へ向かう。

その2

【摩擦歩】を行う際、【一歩一歩地面を踏みつける毎に】上手く地面からの反作用を受け頭頂は上方へ向い【上下の対立した力を失わず】進行方向を意識しても明確化が無いとは、力を一方に向けては有形となり、力は分散し、その力は、局部的な偏ったものとなるため、前進する時、後退する時、進行方向とは、全身逆方向に働く平均した争力は、無形で有れば、精神は集中することを体得する。その動きは、生糸を引く様な、泥濘地を行く様な、波の様に力が途切れない対立と統一により、試力と摩擦歩を同調させ要領を体得する。

【力は、試すことによって得られ、更に知ることによって得られ用いることができる。】

【手が至っても足は至らないければ、人を打っても上手く打てない】

【手も至り、足も至れば、人を打つのは、至極簡単】

【手と足は、同時に至る即ち体全体で打つ】

【上下相随】(上半身が動けば、下半身が動き下半身が動けば、上半身が動く)

【六合】

【内三合】とは、意、気、心【外三合】とは、肘と膝、肩と腰(寛骨)、一歩一歩地面を踏みつける毎に上手く地面からの反作用を受け手と足がそれぞれ合う対立と統一を怠らない。

【七分は足で打ち三分は、手で打つ】

【例えると足は力点(重力の反作用を活用)であり、接触箇所は支点(相手側抵抗力の反作用を活用)であり、手は作用点(全身各方面の反作用を瞬間的に活用)であり、全身は梃子である】

その3

【站椿】と【試力】で養った、重力により、一歩一歩地面を踏みつける動作ごとに地面を支える力とそれに対する反作用の力(抗重力により頭頂は上方へ向い上下の対立した力を失わず)により【摩擦歩】(右側面斜面へ左側面斜面へ三角形をかたどおる様に前進及び後退並びに自由自在に歩法を行う)から【頭直頂堅の功】上下に対立と統一から中心線を学ぶ、この感覚を強化するには【独立站】は、摩擦歩における独立状態における上下の対立の力と統一を強化するのが最適である。

【大気呼応】

重力と大気圧(空気抵抗)による一歩一歩地面を踏みつける毎に上手く地面からの反作用を受け対立と統一の法則を学び動けば、反対に働く力【争力】が全身に発生する【六面力】を学び、上下、前後、左右へ三次元的に全身均一に対立と統一を学ぶ試力の移動訓練である。

【形曲力直】

一歩一歩地面を踏みつける毎に上手く地面からの反作用を受け各関節の曲折による対立と統一を怠らない。

【反方向性転移】

一歩一歩地面を踏みつける毎に上手く地面からの反作用を受け【順力逆行】至るところどの様に動いても必ず反対側に働く力【反面操作】の対立と統一を怠らない。

【膨張】

一歩一歩地面を踏みつける毎に上手く地面からの反作用を受け全身に内圧と外圧による対立と統一を怠らない。

【裏股】

 肩と腰は捻り、膝は内旋と外旋を伴い、股は座り一歩一歩地面を踏みつける毎に上手く地面からの反作用を受け前進・後退と足を運ぶ対立と統一を怠らない。

【三尖相照】

一歩一歩地面を踏みつける毎に上手く地面からの反作用を受け常時、手先、足先、鼻先が中心線に揃う例えば、空に舞う凧の糸を操る様に牛の鼻輪の手綱を操る馬のハミの手綱を操る様

蚕が糸で繭を作る様に対立と統一を怠らない。

【螺旋力】

一歩一歩地面を踏みつける毎に上手く地面からの反作用を受け上下に対立する力を活用して相手側の外側、側面斜面へ時計回り及び反時計回りへ半円包囲の形勢をとり螺旋に働く力が伴うネジのような【梃子の原理】が働いて、迂回、包囲、突破する対立と統一を怠らない。

【肘】は、一歩一歩地面を踏みつける毎に上手く地面からの反作用を受け横に張り左右に対立する力と抱える力と支え張る力を活用して【螺旋力】及び【形曲力直】を発揮し、その対立と統一を怠らない

【形少曲功の法則】は一歩一歩地面を踏みつける毎に上手く地面からの反作用を受けて緊張とリラックスにおける対立と統一を怠らない。

この様に站椿から培われた力【渾元力】を基礎に試力と摩擦歩を同調させて行う。

その4

【渾元力】とは、全身による対立と統一である。有る力が働いたとき、必ず反対に全身均一に働く力が発生するこれらを「矛盾の状態または、矛盾の力」と言い。効果を望むのであれば、肢体を動かす中で、均整の取れた力が自由自在に運用できて、千変万化の状況で対立と統一が臨機応変に発力の条件を備えることができるかを試すのである。

站椿は、【静の中の動は、真動】である渾元力を学び

試力は、この渾元力から【動の中の静は、真静】であることを学ぶのである。

そのため、原理原則となる尽きることのない全身の法の体得とリラックス(脱力ではないこと)を怠らない

【位置の定まるのも歩】

【位置の定まらないものも歩】

【相手の動静を見て距離を計る】

【前の足が進めば、後ろの足はそれに従い】

【前後の足は自ずとその位置が定まる】

【前歩をもって後歩とし】【後歩をもって前歩とし】【更に前歩をもって後歩の前歩とし】

【後歩をもって、前歩の後歩とする】

【前後は自ずと位置が定まらないものなり】

【動静は、対立及び依存しあい、交錯して用いる】

【攻防の対立から歩を有利効果的に発揮させる】

遠方の対立は近方へ、近方の対立は遠方へ、右方対立は左方へ、左方の対立は右方へ、上方の対立は下方へ、下方の対立は上方へ、前方の対立は後方へ、後方の対立は前方へ、側面斜面方向への対立は反側面斜面方向へ、それぞれに反面操作による反方向性転移により側面斜面及び螺旋方向から進撃し或いは、後退し後ろへ下がるは、前に行くため、相手側にとって不意と無備となるアンバランスな接触を怠らない、【要領は、相手側に場を譲り、場を奪還する】推手及び断手並びに対人練習における必須条件となる。

その為、試力と摩擦歩を同調させて行う各種要因は、怠らない。

【攻防の動静は、足の動きから始まり、全ての動作の先を行き、臨機応変に発力の条件を備える】

 

 

意拳練習日誌第358号

第357号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【身をものを言う推手とは?その1】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

【身をものを言う站椿】から【静中の動】を【身をものを言う試力】【身をものを言う摩擦歩】から【動中の静】をそれぞれ段階的に【静と動】の対立と統一を学び、更に接触による対人抵抗練習及び推手を通じて【身をものを言う推手】三次元的に【静と動】の対立と統一を学ぶ。

その2

站椿、試力、摩擦歩によるそれぞれの段階的な単独練習から【静と動】の対立と統一を体得すれば、全身は一致した【渾元力】を発揮する梃子体となる。

これらを対人抵抗練習による三次元的な攻防適応訓練を通じて効果の確認を行い対人においての攻防の必須条件を体得する

その3

相手と対立する時【一歩一歩地面を踏みつける毎に】上手く地面からの反作用を受け頭頂は上方へ向い【常に上下の対立した力を捉えていなければならない】

一触即発において、相手より先に足は力点を捉え、相手より先に接触箇所は支点を捉え、相手より先に抵抗力である仮借の力を捉え、相手より先に作用点である発力を発揮する全身は千変万化する梃子である。

即ち相手より先に梃子入れの条件を備えることが出来なければならない。

その4

相手より先に梃子入れの条件を備えるには、至るところどの様に動いても必ず相手側と反対側に働く力を反面操作により、梃子入れを行う。その要領は、対立と統一により自己と相手側の頭と頭、体と体、手と体、足と体の順逆は入れ替り立ち替りをして、梃子入れの機会を捉えるまるで、天秤計りか分銅計りのように【反方向性転移】を怠らない

故に攻防一体の条件をもはらんでいる。

その5

梃子入れ条件を達成する為

【守中用中】に徹する。

中とは、中心線の中心である鼻頭と口の部分で【人中】である。視覚として見る最も価値のあるものであり、それ以外は、見る価値が全く無い。

感覚として【三尖相照】

手先、足先、鼻先が中心線の人中に揃う決して怠らない人中を常に指すことを【指力】と言う。

その6

攻防一体の必須条件を備えることが出来れば、常に相手側に場を譲り、場を奪回し、同様に後ろに下がるは、前に行くためでこの様に【反方向性転移】により、急発進、急停止、急方向変換する時も一歩一歩地面を踏みつける毎に上手く地面からの反作用を受け頭頂は上方へ向い上下の対立した力を失わない【摩擦歩】の要領で、側面斜面から邪魔をして接触し中心線の中心である鼻頭と口の部分で【人中】を捉える

その7

接触すれば、相手側の力が発揮され、更にバランスをとるため、相手側は、こちらの体を支えとする為、これ以上の力が発揮出来ず、方向制御も出来ないこちらに寄りかかった状態で誘発するこれが【仮借の力】である。

次号に続く

意拳練習日誌第359号修正

第358号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【身をものを言う推手とは?その2】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

推手訓練による接触した状態において、双方対立の状態から有利な梃子入れの機会を捉えるには、相手側の【仮借の力】を上手くリサーチすることが重要であり、特に移動中及び準備中における腕力による力みと偏りが勝敗の命運を分ける即ち、相手側の失策から【アンバランス】を誘発させるため、【側面斜面】から【螺旋力】を浴びた【梃子入れ】を試み、自らバランサーとなり、天秤計りか分銅計りの様に場を譲り場を奪回し、或は利して此れを誘い、乱して此れをとり相手側の力量を計る。

その2

即ち場を譲り場を奪回して、相手側の失策に応じた【反方向性転移】を怠らない

故に【攻防一体】の条件をもはらんでいる。相手側を移動中及び準備中にさせて、双方の対立から働く、動静を捉え、力みを捉え、前後へ、上下へ、左右へ縦横無尽に虎の動き、龍の動き、風にはためく旗の動き、淵の鯉の動きの様に定まった動きはなく、形式化することが出来ない為、コンビネーションや形、フォームなどを重視しない独特のセオリーを持つその為、三次元的に千変万化する偏りと【矛盾の状態】を捉え全身による統一から絶好の梃子入れを行い【矛盾の力】を発揮する為の時期と条件が必須となる。

その3

時期と条件を満たすには、基本練習から原理原則となる全身の法を体得しなければなりない。体得により、全身に潜在する能力を多種多面多様に発展させるほど時期と条件が一致した力は絶大な【渾元力】を発揮する梃子体となる。

その4

基本的要因として、次のものがある。

【守中用中】に徹し中心線の中心である鼻頭と口の部分で【指力】により【三尖相照】を維持して【人中】を捉え操ることを怠らない、例えば、空を飛ぶ凧を糸で操る動作、牛を鼻輪から手綱で操る動作、馬の馬銜から手綱で操る動作の特徴をよく捉え、同時に相手より先に足は【力点】を捉え相手より先に接触箇所は【形曲力直】を備え【支点】を捉え、相手より先に力みと偏りから、こちら側の体へ寄りかかって支えとした状態の反作用(抵抗力)である

その5

【仮借の力】を捉え、力点と支点が一致すれば全身からの【六合】を伴った【反面操作】による【反方向性転移】により相手より先に【攻防一体】、【全身一致】による【作用点】を捉える。

接触すれば、逃がさない【仮借の力】を掌握すれば、暴れる牛や馬の手綱さばきのように【主導的立場】を怠らない。【守中用中】に徹した梃子入れによる【反方向性転移】は、絶好の機会を逃がさない為である。

意拳練習日誌第360号

第359号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【身をものを言う推手とは?その3】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

【急がばは回れ】

練習成果の明暗について、外見的動作は似ているが、内容は大きく異なる特徴があることを認識しなければならない。

優劣だけを急ぐあまり効果の確認を腕力や体重差を使った技術は、潜在能力を劣化させ、時間と努力の甲斐もないままものにならない悲劇を生み。

逆に1つ1つ確実に全身の法を体得することに重点を置き、足は【力点】を捉え、接触箇所は【支点】を捉え、抵抗力である仮借の力を捉え、【作用点】を捉え梃子入れの条件を備えることを駆使して

客観的な効果の確認すれば大きな成果を得ることができる。

その2

推手は、なぜ【環状運動】を行うのか、円周は、何時でも、どこからでも開始が可能であり継続した接触状態を維持する為、角を立てず円満にして、何時でも平均して偏りのない状態から【攻防適応力】を磨くためであり、梃子入れ動作で回し何時でも【仮借の力】を捉える。腕力で回すのではなく、足裏の【力点】から発揮する全身の【螺旋力】で回すのである。その為、角の立つ状態となる融通性のない、力みを帯びた固定的な準備状態ではなく、例えば太木を裂く、合わせる上げる、下げる、推し、引き、回すなどの【千変万化】を目的とした丸みを帯びた柔軟性及び融通性を重視したリラックス状態からの効果は絶大で有るため基礎となる【揺や旋】から応用して足裏の【力点】から梃子入れ動作を全身による環状動作を行い、双方、【不意無備】に近い状態から相手側の準備中及び移動中に発生する【千変万化】を伴った【仮借の力】を捉えて対立により発生した【千変万化】に対応する統一により【梃子入れ】練習を駆使する。

その3

【単推手】

双方、技撃椿の姿勢をとり地面からの【反作用】による上下に対立する力を捉え、前の手の前腕の外側と足の内踝側の側面を互いに接触させ、視線は相手側の【人中】を捉え、更に接触している前手と接触していない後手は、接触と邪魔の線を捉え【指力】は、終始怠らない。足裏の【力点】から全身による【螺旋状の力】で【環状運動】を行い、【守中用中】に徹し相手側の【仮借の力】を捉え、足裏からの【力点】及び接触箇所による【支点】を使って腕の曲折【形曲力直】をもって【反面操作】による【反方向性転移】により作用させ【全身の法】を駆使して、【梃子入れ】の機会を捉える。

力は、地面の反作用を得て足裏を【力点】として起動し、接触箇所は、【支点】となり、【千変万化】を伴う相手側の抵抗力から作用する反対方向に働く反作用による対立から前面で力が働けば、必ず反面で反対に発生する力が発生することから反面を操作することにより、前面を作用させる為に【千変万化】を伴う【反面操作】による【反方向性転移】による【梃子入れ】の機会を捉える。自らバランサーとなり、天秤計りか分銅計りの様に相手側の力量を計り、利して此れを誘い、乱して此れをとる。

即ち全身の法に基づいた梃子入れが何時でもできる発力に備えるための条件が整い、大きな成果として体得することが可能となる。

その4

【双推手】

双方、技撃椿の姿勢をとり地面からの【反作用】による上下に対立する力を捉え、双方の両手の前腕を互いに接触させ、摩擦歩の要領で、側面斜面へ縦横無尽へ前進と後退を駆使して、視線は相手側の【人中】を捉え、更に両手は、同時及び交互に接触と邪魔の線を捉え【指力】を終始、怠らない。足裏の【力点】から全身による【螺旋状の力】で【環状運動】を行い、この際、上下、前後、左右、開合、動静、虚実、真偽、推す、引くなどの相乗力と矛盾の力を得て【守中用中】に徹し相手側の【仮借の力】を捉え、足裏からの【力点】及び接触箇所による【支点】を使って腕の曲折【形曲力直】をもって【反面操作】による【反方向性転移】により作用させ【全身の法】を駆使して、【梃子入れ】の機会を捉える。

力は、地面の反作用を得て足裏を【力点】として起動し、接触箇所は、【支点】となり、【千変万化】を伴う相手側の抵抗力から作用する反対方向に働く反作用による対立から前面で力が働けば、必ず反面で反対に発生する力が発生することから反面を操作することにより、前面を作用させる為に【千変万化】を伴う【反面操作】による【反方向性転移】による【梃子入れ】の機会を捉える。両手は、【六合】を伴い、同時に左右交互に反面操作により、

自らバランサーとなり、天秤計りか分銅計りの様に相手側の力量を計り、利して此れを誘い、乱して此れをとり、絶対の機会を捉える。

この様に即ち全身の法に基づいた梃子入れが何時でもできることが大きな成果として体得することができる発力に備えるための条件が整い、大きな成果として体得することが可能となる。逆に成果を急ぐあまり、腕力や体重による負荷を使って、全身の法に基づいた梃子入れが不発に終われば、生涯、迷路をさ迷うことになり、努力の甲斐もない、成果の明暗を分けることになるので、努々認識されたい。

意拳練習日誌第361号

第360号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【身をものを言う断手とは?その1】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

推手訓練より離隔した双方対立の状態から有利な梃子入れの機会を捉える断手訓練に移行するには、相手側が攻防の力を発揮するためのリーチ(準備距離)やリードタイム(準備時間)を確保する為、空間上に準備態勢が発生する。

その2

その為に摩擦歩の要領で前進、後退、急停止、急発進、急方向変換を半歩により側面斜面から空間上の移動中及び準備中に進出して、接触と邪魔の線を確保して相手側に攻防の為の準備時間と距離を与えないことが重要である。

その3

この与えない準備距離と時間とは、目標に当たるまでの途中経過であり、関節が伸ばしきれない曲折した中途半端な状態の距離と時間が推手の接触距離であり、梃子入れの時期と条件となる形曲力直を発揮することになる。

その4

即ち目標に到達する為の大きな一歩は必要なく、好んで中途半端な距離から接触を行い相手側の進路妨害をして邪魔を目的とするため相手側の中節である前腕から肘部分までの半歩の距離で十分である。これが站椿の状態で接触する意味であり、足裏が地面からの反作用を受け力点となり支点は仮借の力を捉え梃子入れの為の時期と条件を備えることができる。

その5

推手訓練において形曲力直の状態から環状運動における円周軌道上の何処からでも相手側の【仮借の力】を上手くリサーチして梃子入れが可能なレベルであれば離隔した断手訓練では、積極的に移動中及び準備中に好んで接触して、時間と距離の短縮が可能であり、何時、何処からでも瞬間的に接触した状態から梃子入れが可能となり、主導的立場を獲得することが可能となる。

逆に消極的であれば、相手側の出方に対して受動的立場となる防御態勢へ追いやられる。

次号に続く

 

 

意拳練習日誌第362号

第361号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【身をものを言う断手とは?その2】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

積極的とは、好んで接触する攻防一体の迎撃態勢であり、仮借の力となる腕力による力みと偏りを積極的に捉えることが、勝敗の命運を分ける即ち、迎撃により相手側の失策から【アンバランス】を誘発させるため、【側面斜面】から【螺旋力】を浴びた【梃子入れ】を試み、自らバランサーとなり、天秤計りか分銅計りの様に場を譲り場を奪回し、或は利して此れを誘い、乱して此れをとり相手側の力量を計ることが可能となり、相手側を引っかき回し翻弄し主導的立場を確保する。

その2

相手側を引っかき回し翻弄し主導的立場を確保する為には、好んで中途半端な距離から接触を行い相手側の進路妨害をして邪魔をするには、側面斜面から接触と邪魔の線を捉えて守中用中を確保することを条件とする。

その3

守中用中を確保することを条件として、即ち場を譲り場を奪回して、相手側の失策に応じた【反方向性転移】を怠らない故に【攻防一体】の条件をもはらんでいる。相手側を移動中及び準備中にさせて、双方の対立から働く、動静を捉え、力みを捉え、前後へ、上下へ、左右へ縦横無尽に虎の動き、龍の動き、風にはためく旗の動き、淵の鯉の動きの様に定まった動きはなく、形式化することが出来ない為、コンビネーションや形、フォームなどを重視しない独特のセオリーを持つその為、三次元的に千変万化する偏りと【矛盾の状態】を捉え全身による統一から絶好の梃子入れを行い、推手訓練、断手訓練などの対人練習においての共通となる【矛盾の力】を発揮する為の時期と条件を備えることが可能となる。

その4

推手訓練、断手訓練などの対人練習においての共通となる時期と条件を満たすには、基本練習から原理原則となる全身の法を体得しなければなりない。体得により、全身に潜在する能力を多種多面多様に発展させるほど時期と条件が一致した力は絶大な【渾元力】を発揮する梃子体となる。

その5

全身に潜在する能力を多種多面多様に発展させる時期と条件の一致を満たすには、【守中用中】に徹し中心線の中心である鼻頭と口の部分で【指力】により【三尖相照】を維持して【人中】を捉え操ることを怠らない、例えば、空を飛ぶ凧を糸で操る動作、牛を鼻輪から手綱で操る動作、馬の馬銜から手綱で操る動作の特徴をよく捉え、同時に相手より先に足は【力点】を捉え相手より先に接触箇所は【形曲力直】を備え【支点】を捉え、相手より先に力みと偏りから、こちら側の体へ寄りかかって支えとした状態の反作用(抵抗力)であり、絶好の機会を逃がさない。

その6

絶好の機会を逃がさない時期と条件を満たすには、【仮借の力】を捉え、力点と支点が一致すれば全身からの【六合】を伴った【反面操作】による【反方向性転移】により相手より先に【攻防一体】、【全身一致】による【作用点】を捉え、

接触すれば、逃がさない【仮借の力】を掌握すれば、暴れる牛や馬の手綱さばきのように【主導的立場】を怠らない。【守中用中】に徹した梃子入れによる【反方向性転移】は、絶好の機会を逃がさない為である。

この様に、千変万化する状況において何時でも何処でも瞬時に足裏が力点となり

梃子入れが自然にできる時期と条件を備え全身が一致となる練習を追求しなければならない。【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

 

 

 

意拳練習日誌第363号

第362号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【身をものを言う試声とは?】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

【呼吸の弾力】

1つ1つ確実に全身の法を体得することに重点を置く要因の力の1つは、【地球と争う力】地面を支える力(重力)2つは、【地面から離れて飛び立つ力】重力に対する反作用の力(抗重力)3つは、【大気に呼応する力】大気圧による作用の力と対する反作用の力(空気の阻害力)4つは、【仮借の力】相手が加えてくる力、これらの人体の外力四種を総じて【宇宙の力波】でと呼び、この状態におかれた体全体の筋肉の矛盾力を【渾元の争力】と呼び、人体の内力の一種である横隔膜が働く力を【呼吸の弾力】と呼び、これらに働く作用と反作用の力を一致させるには、梃子入れの条件を備える足は地面(重力)を支える作用は、【力点】として捉え、その反作用(抗重力)は、頭頂へ向かう

これと同時に重力と同様に発力の一瞬の間で、内部の呼吸は、突然下方に向かって沈む作用をさせて横隔膜を圧縮して腹腔を突如膨張させ震動させた弾力による反作用により抗重力と同様に頭頂上方へ向かう。

即ち、地面への重力落下に対立する反作用、例えればエンジン気筒内部の圧縮されたピストンが爆発した様に上下の震動に同調する或いは、深い井戸に大きい石を落とし着水の瞬間、急に水がとても高くはね上がり音の震動が反響する。

下腹部に突如震動を求め、震動するとすぐに終る。

この際、対人練習の際は、

接触箇所は【支点】を捉え、抵抗力である仮借の力を捉え、【作用点】を捉え梃子入れの条件を備えることを駆使して客観的な効果の確認すれば大きな成果を得ることができる。

その2

【試声】

体全体の筋肉の矛盾力を【渾元の争力】と【呼吸の弾力】に働く作用と反作用の力を一致させる具体的要領

技撃椿の姿勢をとり地面からの【反作用】による上下に対立する力を捉え、作用する反対方向に働く反作用による対立から前面で力が働けば、必ず反面で反対に発生する力が発生することから反面を操作することにより、前面を作用させる為に全身の弛緩、緊張、均整を求める方法として発声は明朗に長く有声長音「イー」5秒~6秒でリラックスした状態から短節に強く有声短音「ヨ」により下腹部へ一気に声を降下させ横隔膜を震動させ反作用により上昇する弾力性を全身上下に働く矛盾の力による震動と一致させ、要領を体得すれば、段階的に長音と短音の2音の間隔を短くして、一致させ、更に2音の間隔を短縮して併発一致させ、更に有声から無声へ拍子を合せる

要領の確認として、掌を口の前に置き、発声時、吐く息が少しも掌に吹き付けられない様にする。「声が内より転ず」と言われ、音の目的と道理を試みゆっくりと推察して、発力練習の良好な基礎を元に次第にコツをつかんで方法を試み発力のレベルを向上させる

身近な生理現象に例えれば【シャックリ】に似ている

が違いは、放鬆と緊張の対立と統一の関係から緩さから高速に転換する過程である。

その3

【試声】は、足裏の【力点】から力みを帯びた固定的な準備状態ではなく、リラックス状態からの効果を上げる為、一気に声を降下させ横隔膜を震動させ反作用により上昇する弾力性を全身上下に働く矛盾の力と拍子を併発一致させ上下、前後、左右、開合、動静、虚実、真偽、推す、引くなどの相乗力と矛盾の力を得て【守中用中】に徹し【千変万化】を目的とした丸みを帯びた柔軟性及び融通性を重視して応用し足裏の【力点】から梃子入れ動作を全身による【千変万化】に伴って対応する統一により【梃子入れ】と【試声】と拍子を併発一致させ練習を駆使する。

その4

【攻防一体】を追求して、【梃子入れ】と【試声】と拍子を併発一致させ、両手は、【六合】を伴い、同時に左右交互に反面操作により、

自らバランサーとなり、天秤計りか分銅計りの様に相手側の力量を計り、利して此れを誘い、乱して此れをとり、溢なれば、此れを労し、その場を譲っては、その場を奪回し、その場を退いては、その場に進撃し

絶好の機会を捉える。

この様に即ち全身の法に基づいた【梃子入れ】と【試声】の拍子を併発一致させることが、何時でもできることが大きな成果として体得することができる発力に備えるための条件が整い、大きな成果として体得することが可能となる。

意拳練習日誌第364号

第363号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【身をものを言う発力とは?その1】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

【基本的な定位発力練習】

攻防一体の発力の条件を備える為の要因の1つとなる発力動作の基本的な練習となる。その為、発力動作だけを体得しても自己満足はできても効果の確認は、できないことを認識する必要がある。例えれば、站椿は非常に重要であるが、站椿だけを実施しても、発力の条件を備える為の試力、摩擦歩、推手、断手、試声、発力、単操手等の全ての練習を省いた場合、多種多様多面の全身の法からの対立と統一による矛盾の力の体得は困難であり、キャパからの引き出しは乏しく、効果の確認はできないのと同じであり、発力の条件に備える為の全ての練習は、1つ1つ確実に全身の法を体得することに重点を置くことが発力の条件を備えることになる。

その2

要因の力の1つ目は、

【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】【地球と争う力】地面を支える力(重力)2つは、【地面から離れて飛び立つ力】重力に対する反作用の力(抗重力)足裏が力点となり、体全体が梃子となる

その3

要因の力の2つ目は、

体全体が梃子となる条件下において、「六面力」とは、上下、前後、左右へ三次元的に全身均一に対立と統一の意識実感覚が有り、有る力が働いたとき、必ず反対に全身均一に働く力が発生することにより手と体は順逆による対立した動きとなる反面操作による順力逆行及び反方向性転位等を駆使して、肘より前は大きな釘であり、体全体は、木槌であり撃ち込み慣性の力を発揮し、この際、打とうとする動作で、手の一部だけを素早く出したり引いたりする動作ではなく、1つの枝が動けば、木全体が動く道理と同様に体全体は、弾力を生み肢体は、足は大地を踏みつけ、額は斜め前に向った後、反方向性転位により後方へ向い、頭頂は上方へ向い、前足の膝頭は前方へ向い、裏股と腰骨は回転して後方へ座り、前にすべり、後へ戻るこの様に上下、前後の起伏を備え、裏股と足は、肢体の回転が生み出し、左右の横の動きと体の中心上下の軸に沿って螺旋力を備え、肢体の曲折が形成する三角力、外形動作が構成する斜面力、骨格の支え方の変化が生み出す梃子の力であり、螺旋を伴った手繰り寄せと払い出しが同時に発揮され、極めて短い距離で、小さな動作、僅かの力で素早く、強く、鋭く均整のとれた力を発揮することを体得しているか?

その4

要因の力の3つ目は、

精神的には、遠くへ向けて発し前面の敵は、無視して

その後方の大山や大木に向けて発する。

触れる瞬間に真っ赤に焼けた鉄板を火傷することなく

発力前は、リラックスして発揮する時は、一触即発、一触即止の素早さを追求して相手側の体に触れた瞬間に指がバネのように伸びて巨大な力が指から出力する体の力は、バネのようにし発力の持続性を保ち全体的弾力性を保って、発力の瞬間、足の踏みつけによる足の重心は、前7分、後3分、終れば発力前の足の重心は、前3分、後7分となり再び発力する為にまるで撃針のスプリングの様であり発と収の転換が速い状態を体得しているか?

次回【攻防一体活歩発力練習】へ続く

意拳練習日誌第365号

第364号に続く

【全ての練習は発力の条件を備えることにある。】

発力がなければ【意拳】ではない。

練習上の最も重要な発力の条件を備えた感覚は、次のとおり足裏は、【大地を踏みつけて、頭は頭上に突き上げる感覚である】

発力に必要な拳術条件とする良好な習性を体得するに当たり、【身をものを言う発力とは?その2】について代表的な要因を列挙すると次のとおり思い当たる。

その1

【攻防一体活歩発力練習】

活歩発力は、無定位発力とも呼ばれてます。

站椿、試力、摩擦歩、推手、断手、試声、発力の全ての練習は攻防一体の発力の条件を備えることにあり、対人練習における千変万化の動作において、相手側の準備中、移動中、無備、不意へ積極的に摩擦歩の要領で側面斜面から進撃または、迎撃をして、何時でも何処でもの状態から発揮できるレベルを追求する。

この際、体全体の筋肉の矛盾力を【渾元の争力】と【呼吸の弾力】に働く作用と反作用の力を一致させるため、地面からの【反作用】による上下に対立する力を捉え、作用する反対方向に働く反作用による対立から前面で力が働けば、必ず反面で反対に発生する力が発生することから反面を操作することにより、前面を作用させる要領で、上下、前後、左右、開合、動静、虚実、真偽、推す、引くなどの相乗力と矛盾の力を得て【守中用中】に徹し、【千変万化】に伴って対応する発力練習の良好な基礎を元に次第にコツをつかんで方法を試み発力のレベルを向上をさせる。

その2

【攻防一体】を追求して、活歩(無定位)による相手側の準備中、移動中、無備、不意へ積極的に摩擦歩の要領で、側面斜面から進撃または、迎撃を追求する為、双方の対立から働く、動静を捉え、力みを捉え、前後へ、上下へ、左右へ縦横無尽に起伏及び螺旋を伴った虎の動き、龍の動き、風にはためく旗の動き、淵の鯉の動きの様に定まった動きはなく、形式化することが出来ない為、体全体の筋肉の矛盾力を【渾元の争力】と【呼吸の弾力】に働く作用と反作用の力を一致させ【千変万化】に対応する【梃子入れ】を発揮する為に両手は、【六合】を伴い、同時に左右交互に反面操作により、自ら梃子の原理を活用した天秤ばかり叉は分銅ばかりの様に自らバランサーとなる。この様に積極的に好んで接触する攻防一体の進撃及び迎撃態勢でとなり、相手側から仮借の力となる腕力による力みと偏りを積極的に相手側の力量を計り捉えることが、勝敗の命運を分ける即ち、進撃と迎撃により相手側の失策から【アンバランス】を誘発させるため、好んで摩擦歩の要領で半歩進むか、半歩退くか相手側を陽動して引き込み、中途半端な距離と側面斜面から接触と邪魔の線と守中用中を捉え相手側の進路妨害をして邪魔をする。

この際、三次元的に千変万化する偏りと【矛盾の状態】を捉え全身による統一から絶好の梃子入れを行い、攻防一体の活歩(無定位)発力を瞬間的に発揮する為の時期と条件を備えることが可能となる。

その3

攻防一体における活歩(無定位)発力の時期と条件を満たすには、基本練習から原理原則となる全身の法を体得し、梃子入れが自然にできる時期と条件を備え全身が一致すれば【全ての練習は発力の条件を備える。】

今回で、365号となり1日1つとして、1年365日分の参考資料として、貴方の考えを踏まえながら活用されたい。