会員の体験談

会員体験日誌

●40代男性 匿名 2017年12月

意拳の技は、垂直水平直線な単純な動きではない。

何をされたか読み取りずらい動きであり、螺旋の動きの連続と反方向転位からなると考えられます。

体の使い方に興味深く研究して行きたいと考えています。

●40代男性 匿名 2017年12月

私が今までにいくつかの武術を経験した中で、武術として求められて当然の課題のようでいて、明確な答えを得られなかったことがあります。

それは、

・小柄な人が大柄な人に勝てるのか

・歳を取った人が瞬発力や筋力のある若い人に勝てるのか

・戦法に現代の格闘技とは違う特色や優位性はあるのか

・いわゆる後の先を取れるのか

ということでした。「格闘技とは違う特色や優位性」がなければ、意拳を初めとする中国拳法を学ぶ意味に疑問が生まれます。「後の先」は、今の社会では先に手を出すことは許されず、自衛のために必要な要素だと考えます。縁があって意拳と出会い、学んでいる中で、答えの1つを提示してもらいました。守中用中、梃子の原理、側面・斜面への移動、反方向性転移、反面操作等々・・・それらの原理原則達が全て繋がり、現代の格闘技とは全く異なる戦闘方法を作り出してるのだと感じています。

意拳の練習に参加した後は、学んだことを家で書き記していますが、5年以上経っても必ず新たに書くことがあります。まだまだ自分の錬度が低いことも理由の一つですが、武術としての引き出しが非常に豊富な証拠です。日々の練習で、自分はこの意拳を体得出来るのか?という不安を持ちつつも、少しずつ手応えを感じ、またこの先に遥かな高みがあることに喜びを感じます。武術は闘うための技術ですが、同時に、身体運用や人との関係性についての先人達の智恵の結晶だとも思います。意拳を学ぶことで「道の途中に居る楽しさ」を、与え続けてもらっています。

●40代男性 匿名

   意拳を習い始めた時から今までにかけて一貫して思うことは、この武術がとても科学的且つ物理的であることです。一例を挙げると、地面を踏みつける力をうまく体に伝えて、相手に接触する部分を支点として相手に作用させる。うまく技が決まれば本当にわずかな力で相手を拘束、または崩すことができます。逆に無理やり力まかせになってしまうと失敗です(笑)

拳舞(シャドーボクシングに近いイメージと思っていただければいいです)や突きのフォームを見ると、正直こんな打ち方で相手を倒せるのかと思ってしまいますが、意味が分かると非常に理に適っていると思います。これまた一例を挙げると、ガチガチにガードした相手に正面からの攻撃はなかなか有効打にならないのは、格闘技の経験者でなくても安易に想像できると思います。意拳の特徴として相手に場所を譲って引き込みながら打つ、すなわち攻防一体を主としますが、相手のバランスを崩した所へ、まるで卓球のスマッシュのような致命的な打撃を繰り出す。こういった用法は恐ろしいものがありますが、同時に洗練された魅力的な技術として私の眼には映ります。

腕力ではなく、地面の踏みつけから全身の一致、角度、相手の鼻先を狙うポイントなどなど、気を付ける点は多岐にわたりますが、数限りない型を覚えるほかの武術と違い、型を捨てた(形意拳の形と取っ払った)意拳はむしろシンプルで一度コツをつかめば、色々と応用力のある便利な技だと理解することができます。文書で魅力を伝えるのはなかなか難しいのですが、百聞は一見に如かず。興味を持たれた方は一度見学に来ていただければ幸いです。

●30代男性 匿名 2017年9月

 相手に立ってもらい、相手側から発生する反作用(仮借の力)を捉えて全身の反面操作による各原理を用いた反方向性転位を行う初歩的な練習です。通常であれば腕力や上半身の筋力を用いた力が明確に伝わるのがわかりますが、先生は柔らかくしか触れておられないのにこちらの抗する力も利用されて軽く飛ばされてしまいます。映像の方は小柄ですが私は体重100kgの大柄です。

●40代男性 K.Kさん 2017年8月

私は理学療法士なのですが意拳の理合は深く現代運動学がこれから探求しようとしている静止学つまり運動の中にある運動の切り変え点にある静止して均衡している状態の学問の探求と支持基底面と床反力の関係とバランスの学問または位置エネルギーと運動エネルギーの関係の学問の物理的探求を先駆けて研究してきたもので相手と手合わせしてみて効果の確認を通じて発展してきたものだと考えられます。

意拳は中国武術であり古くて最先端なのであると練習を通して感じています。

●30代男性 匿名 2017年5月

初期のころの站椿については、一般的な書籍へ記載の有るように単純に腕の中のボールの抵抗感を感じれば良いという既成概念を持っていましたが体全体が緊張し硬直する実感がありました。地面の反作用から各部位のリラックスを微細に感じて立つことを優位に行う指導を受けて、書籍にあるようなフォームだけを練習しても、形が同じで中身がないことが判り、梃入れ練習において相手の仮借の力を捉え腕力の実感がほとんどない全身の法を使った感覚が少し掴め効果の確認ができたと感じることができました。