単操手

単操手001

【単操手】多面の螺旋とつり合い力.mp4

単操手 多面と螺旋のつり合い力

単操手は簿家聡先生が創られた練習方法である。

発力を可能にするための極めて重要な練習要因の一つである。

 

下部運動に伴い上部運動も同時同様に従う、一枝が動くと百枝が動く道理である。

向かう方向へよりかかり、上下中心線方向へ、位置エネルギーを運動エネルギーに転化させ、振り子運動により慣性の力を得た弾力性のある動作は、一瞬で行われ元の姿勢に戻る。

ポイントは、上下中心線による弾力性を伴うことを追求するリラックス姿勢から突然、前後、上下、左右の矛盾の力と争力により起動と制御を行う。

この際、内三合を整え身体的外部動作は、外三合の要領を持って、中心線方向変換による上下弾力性、協調的振動運動を行う。

練習についても、快適軽快に、ゆっくりから速くまで、自由自在に連続的にできなければ、ならない。

このように協調された良好な運動習慣をつける。

中心とは、重力に対して抗力が働く様に順逆に働く力となる作用反作用、応力、軸力、弾力等のつり合い力であり物体の合力の中心が重心である。

また逆に働く力は分力である。

これに伴い生体における防衛反応となる感覚統合は自己の中心(重心)を捕らえる。

中心(重心)を捕らえるには、有る力が働けば、必ず反対に働く力が発生するこれらをつり合い力(相対的操作)となる技術(梃子体)を体得して重心的中をさせる。

この重心的中の状態は重力による位置エネルギーであり運動エネルギー「0」保存の状態でもある。

これを捕らえることにより即ち運動エネルギーに転化できる状態である。

動中の静となる全ての動作は動的つり合い運動であり動く中で重心の在りかを的中させる。つり合いとは、バランスを捕る有る力が働くと同時に反対に働く力が発生した相対的中間作用となる均整の状態であり重心の在りかである。

力学的には、位置エネルギーから運動エネルギーへの転化が何時でも発揮できる矛盾の状態である。