意拳練習日誌第特(61~70号)

意拳練習日詩第特61号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

 

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

多くの物理学的要因を得た意拳から駒の物理学の一因に該当するところを見てみよう。

角運動量保存の法則(かくうんどうりょうほぞんのほうそく)とは、質点系について、単位時間あたりの全角運動量の変化は外力によるトルク(力のモーメント)に等しい(ただし内力が中心力であるときに限る)という法則である。

この特別な場合として、外力が働かない(もしくは外力が働いていたとしてもそれによるトルクが0の)場合、質点系の角運動量は常に一定である。

例えば、前に突き出した腕を肘を曲げて体に引きつけることで回転が速くなる(角速度が大きくなる)。このとき回転軸から腕先までの距離が短くなるため、かわりに回転が速くなることによって、角運動量が一定に保たれる。

意拳では、足による内旋と外旋により、螺旋状に回転する上下の力に該当する。

回転する「こま」は、回転軸にそって、(上から見て)時計回りなら下向きの、反時計回りなら上向きの角運動量を持っている。独楽の回転軸(それは重心を貫いている)が鉛直方向に平行であれば、独楽にかかる重力と、床から独楽が受ける垂直抗力が共に1本の直線上(回転軸上)にあるため、独楽に働く外力によるトルクは0である。

従って、この場合独楽の角運動量は一定であり、独楽は軸周りの回転だけを続ける。ところが、独楽が傾くと独楽にかかる重力と、床から独楽が受ける垂直抗力は、1本の直線上には乗らず、従って、これらの力がトルクを生じさせる。このトルクが独楽の角運動量を臨機応変に千変万化させる。

意拳では、反方向性転移に該当する。

独楽は本来の回転軸のまわりの回転に加えて、それとは別の軸(独楽と床が接する点を通る鉛直線)のまわりでも回転をする。それが独楽の「みそすり運動」すなわち歳差運動である。

「みこすりではない。」

コマを上から見ると時計回りに回転していますが、首振り運動の向きはコマの回転とは逆の反時計回りになっています。

重心が支点よりも低い位置にあるコマでは、コマの回転方向と歳差運動の方向は反対になるのです。一般的なコマでは重心の位置が支点の位置よりも高いため、歳差運動の方向はコマの回転方向と同じになります。では、コマの重心を支点と同じ位置にしたらどうなるでしょう? コマの軸はほとんど振れず、歳差運動は見られません。このように歳差運動を起こさないコマをマクスウェルのコマと呼んでいます。では、重心を自在に変えられるコマを作って、歳差運動を確認してみましょう。

自由自在による千変万化である。

軸の周りで回転する物体は、外から力が加わらない限り回転を続けようとします。この性質を回転の慣性(運動を続けようとする力)といいます。

回転の慣性は、回転軸の周りに質量がどのように分布しているかで変わり、回転軸に対して遠くの位置(外周部)が重いほど大きく、近い位置(中心部)が重いほど小さくなります。陶芸で使われるロクロは、回転の慣性が大きくなるように、回転軸に対して遠い位置が重くできています。そのため、回転させる時には大きな力が必要になりますが、一度回転をはじめると、長い間回転を続けます。

コマも回転の慣性を大きくすると長く回り続けます。そのためには、できるだけ外周部が均等に重くなるようにすればよいのです。

意拳では、上下前後左右への六面力に該当する。

こまを質点系でモデル化して、回転に伴ってこまの各部分に作用する向心力の反作用としての遠心力が、中心軸を四方八方から引っ張っているので倒れないという理解の仕方を表している。

ちょうど皆が四方八方からひもを引っ張って棒が倒れない状態である。この様にあらゆる視点から意拳に関係の深い物理学からも捉えることを怠らなければ、いろいろと発見がある。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特62号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

 

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

多くの感覚を得た意拳から以前、接触学について紹介した関連として、皮膚感覚の一因に該当するところを見てみよう。

近年の研究によると「皮膚」には私たちの想像をはるかに超えた能力「五感」が備わっているという。触ったときの感覚はもちろん、光の色の違いや耳に聞こえない音まで感じているというのだ。風呂で体を洗うたびに落ちていくあか、これを生み出す細胞が常にリニューアルされている。

皮膚には視覚、聴覚があり、あるいは学習し、予知する力がある。その知られざる「皮膚感覚」を説く気鋭の皮膚研究者が、村上春樹のエルサレムスピーチを引用するとき、私たちが「裸のサル」になった本当の理由が明らかになる。

120万年前、体毛を失って身体中の皮膚をさらしてから、人間の脳は大きくなり、人間の言語の獲得にも皮膚感覚が関与していたと考えられている。そして、人間の皮膚感覚には驚きの能力がたくさんあり、皮膚は「見ている」「聴いている」「味わっている」「考えている」「予知する」。それらを国内外のさまざまな興味深い実験とともに紹介されて、一例を挙げればこんな実験。一人の被験者にABCD四つの山に伏せられたカードを引かせます。カードには、いくらもらえる、いくら支払う、という指示が書かれています。100枚引いたところでゲームは終了しますが、多くの被験者は80枚くらいの段階で、どの山のカードが支払いリスクが高いか気づきます。ところが、同時に皮膚の電気変化を調べると50枚くらいでリスクの高い山のカードを引くときに「無意識」の電気変化が現れるのです。つまり、皮膚は脳より先にリスクを「予知している」ことになる「驚きの皮膚」感覚を検証するだけでなく、その皮膚感覚のおかげで大きくなった脳が「意識」を司り、文明を創り、さまざまな社会システムを生み出し、今、その社会システムゆえに、時に個人の自由が奪われたり、あるいは生命が脅かされている現状に警鐘を鳴らします。

やがて著者の筆は、システムが複雑巨大化する中で、美術、音楽、文学など、芸術の世界で、皮膚感覚という原初の本能への回帰が、人間一人一人の生きる意味を問うていることにまで伸びている。

ゴッホ、マーラー、村上春樹をはじめ、多くの実例を引いた著者博田光洋氏のロマンチシズム溢れる文章は、単なる科学読み物の域を超えて、多くの読者の知的好奇心を刺激する。

『第3の脳』とは皮膚を指しており、脳と皮膚の繫がりを読み解く中から生まれたキーワードです。実は、受精卵が細胞分裂する際に脳と皮膚は同じルーツから生まれ、よく似た仕組みを持っていることから『第3の脳』と言われています。以前このレポートで『第2の脳』としての腸を取りあげましたが、今回のテーマは、脳と皮膚。様々な事象から、皮膚と脳の繫がりに着目した研究は進み、その成果は生まれたばかりの赤ちゃんから、体にトラブルを抱えるシニアに至るまでのQOLの維持・向上にすでに活かされていたのです。毎日の生活を顧みると、お風呂に浸かった瞬間に「あ~気持ちよいなあ」と感じたり、腹痛時に手でおなかをさすってもらうと「痛みが和らいだなあ」と感じたりするのは、実は体の表面の皮膚がキャッチしたものだったことがわかります。また、人間の皮膚にはアドレナリンなどの脳内物質を感じとる受容体があるため、様々な感情を作り出す役割も担っているのです。そもそも皮膚の役割とは1つが生命を維持するための「防御機能」、もう1つが環境の変化を感知する「感覚機能」です。「防御機能」は体液の流出を防ぎ、体外からの異物侵入を防いでくれます。「感覚機能」は、周囲に起こった現象を知らせる機能で、何かを理解するためには不可欠な役割を果たしています。「鳥肌が立つ」などの表現はこの「感覚機能」がすくいとった現象であり、私たちの目には見えない情報を、皮膚は鋭く受け取ってくれていることに、改めて気付かされたのでした。

皮膚が『第3の脳』と言われる理由

「皮脳同根」(ひのうどうこん)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。皮膚と脳は同じルーツを持つために密接に繋がっていることを示した言葉です。確かに、ストレスがたまるといつもより肌荒れひどくなったりします。これはただの肌荒れではなく、心から出される危険信号ともいえるのです。細胞分裂を繰り返しながら成長する受精卵は、3週目に入ると胚葉(はいよう)と呼ばれ

るものができ、これは外胚葉、中胚葉、内胚葉と呼ばれる3層の細胞層からなっています。人間の皮膚は一番外側の「外胚葉」から派生したものであり、脳もまた「外胚葉」から派生したものであることから、皮膚と脳はルーツが同じなのです。

「第三の脳ー皮膚から考える命、こころ、世界」(朝日出版社 2007年)には、皮膚が第3の脳であることがわかりやすく記されています。著者は資生堂リサーチセンター主幹研究員の傳田光洋氏。「皮膚と心はつながっている」「感じるだけが皮膚の仕事ではない」「脳と表皮は生まれが同じ」などの表現に、納得する人も多いはずです。脳と皮膚はルーツが同じだという点から様々な事例を調べていくと、日常の中で肌に施していることが、実は脳にも作用している点が多くありました。第二の脳が腸であることは以前にお伝えしましたが、皮膚が第三の脳として私たちのQOLアップに深く繋がっていることを強く意識することで、皮膚との付き合い方にも変化が生じる仮説が有る。

“直感”は、皮膚感覚から?

皮膚には、温かいとか痛いといった感覚をキャッチする神経が備わっていることは広く知られています。これらの「五感」に加えて「心地よさ」「気持ちの悪さ」「怖さ」などの感覚も実は肌で感じているのです。例えば「温泉に入ると、気持ちがよい」とか「触ってみたら気持ち悪かった」という感覚は、「皮膚が感じた感情」と言えます。こうして考えると、「鳥肌が立つ」「身の毛がよだつ」「温かい人、冷たい人」「肌が合う、肌が合わない」  など、皮膚感覚で感じた取った現象を表わした言葉が意外に多いことに気が付きます。皮膚は、目には見えない情報を受け取る感覚に優れていて、感情のアンテナのような役割を果たしている。

人間の皮膚には、「セロトニン」「ドーパミン」「アドレナリン」などの脳内物質を受け取る皮膚受容体があることから、いろいろなことを感じ取る。「セロトニン」は幸せや癒し、「ドーパミン」は快感や意欲、「アドレナリン」は活動的にしてくれる脳内物質であることから、正に「肌で感じて感情を作り出す」ということになる。

この皮膚感覚という目に見えないものを捉える感覚は弱いようです。見えないものから感じ取る、いわゆる「直感」は、特有の皮膚感覚の鋭さからくるのではないでしょうか。脳は皮膚にあるとされる。

体と心に効く、マッサージ

パパやママが赤ちゃんをマッサージすると、赤ちゃんの表情はとても穏やかになり、安心感に満たされていきます。これは、皮膚に備わった“快”を感じる神経によるもので、赤ちゃんの心が満たされるのはもちろん、脳や全身の発達を促す働きもあるのです。赤ちゃんがマッサージされている様子は、見ている側にもどことなく幸福感を運んでことが確認できる。

私たちも頭が痛くなったり、肩がこったりすると、無意識に手で患部を押したり、もんだり、さすったりします。アンケート調査によると「定期的ではないが、必要な時にマッサージに行っている」人が約3割です。マッサージをする部位のトップは「肩」。以下「首」「ふくらはぎ」「目のまわり」「足裏」の順に続いている。

手でもみほぐしたり、マッサージをすると血行が促されますが、その理由はNO(一酸化炭素)という血管を広げる物質が出て、血管の中だけでなく皮膚表層の表皮細胞もNOを放出します。その結果毛細血管が拡張され、疲れを癒した上にリラックスした状態をもたらしてくれます。最近は、会社の福利厚生として「社内マッサージ」の設置も増加中です。

3月から4月にかけては、様々な環境の変化もあっていつもよりストレスが増す季節です。体調を崩しがちな時は、自分自身を励ます気持ちでマッサージを心がけ、まずは脳の元気を取り戻したいですね。パソコンに向かう時間が長すぎるなと思った時は、目の回りに集まったツボを軽く刺激しながらマッサージすると、頭もすっきりすることは、認識できる。

「化粧」によって、脳が活性するシニア

2015年3月、株式会社資生堂は独自に開発した「化粧サービス」がシニアのQOLの維持向上に役立つことが確認されたと発表しました。シニアに「化粧サービス」を提供して「心」「脳」「身体」「口腔」の4つの面から検証をところ、参加者の健康度自己評価や抑うつ傾向に改善が見られたことを示すデータも同時に公表している。

体を覆う皮膚への様々な刺激が、脳にプラス効果を及ぼすことを最大限に生かせば、高齢社会の課題解決に大きな力となっていくことでしょう。

「第3の脳」プログラム

皮膚が持つ独自の機能を活かしながら、心と体のバランスをメンテナンスするプログラムが求められています。常に皮膚の存在を意識して刺激をすることで、心を穏やかにし、小さなストレスもため込むことなく、QOLの維持向上に努めていく価値がある。

●親子マッサージプログラム

乳幼児を持つ親を対象としたマッサージプログラム。肌と肌を通じて行うタッチケアで「心のコミュニケーション」をはかっていく。親の暖かい手で触れられて育った子どもは、情緒豊かで心身ともに安定して成長するとも言われる。親もまた子どもの気持ちを感じとることで、信頼や絆を育むこととなり、育児への自信とゆとりを得ていくことが理解できる。

この様に、皮膚感覚について列挙された資料から読み取ると意拳が接触と邪魔による感覚を利用して梃子入れする技術が特化しているのは、理解できる資料である。

【拳に拳無く意に意が無く、無意の中に真意が有る】

例えば、目で見て、耳で聴き、パンチを出し、キックを出すことは、視覚、聴覚を意識的に活用しなければ出来ない。

皮膚感覚は、五感以外にマルチタスク的な感覚を備えている。俗に言われる【研ぎ澄まされた感覚】視覚、聴覚、触覚、痛覚、臭覚、温度感覚、通電感覚、空気の振動、水の振動、アレルギー反応、馴染めない感覚、違和感等「無意識」の電気変化が現れる。つまり、皮膚は脳より先にリスクを「予知している」ことになる。

古の武術家は、これらを【気】と呼んでいたかもしれない。

気は、運動神経よりも遥かに速いと言った武術家も居たと聞いたことがある。

無意識である防衛反応を応用操作する。

対立して中心を守り、中心を用いる時、中心を狙われた時に嫌な感じは無意識である。接触して、相手の力の方向、力の大きさ、速さ、バランスを捉える皮膚感覚も無意識である。

この対立状態から皮膚感覚による防衛反応を第1信号として得た情報を同じく重力の影響下にある上下前後左右に均整に働く平衡感覚による防衛反応に第2信号として相対性反応を伝えこれを操作して物理的な梃子入れ技術が発揮される。

即ち意識的な拳では無く、無意識的な拳が真意である【無の境地】を追求する可能性がある。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特63号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

 

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

相対性対立操作が自然体となる意拳創始者王先生は、【矛盾老人】とも言われていた。

誤解をしないように、そこらに蔓延る単なる矛盾している人とは全く意味が違う。

矛盾とは相対性である。

【拳に拳無く、意に意が無く無意の中に真意がある】

相対性対立状態において、意識には、意と無意がある

その1

意とは、意識による能動的な運動をする神経系統である。

例えば、一般的なスポーツトレーニングに有る様に筋トレ、持久力のランニングスピードアップトレ、コンビネーション、セオリー、形骸化されたフォーム運動、情報伝達活動についても意識的、意図的に目で追う、耳で追う、打線が決まった拳を出す、蹴りを出す等、意識的に行動する能動的機能である。

その2

無意とは、無意識的に受動的な運動をする神経系統である。

例えば、重力と小脳と深い関係の有るバランスを取る防衛反応や熱い物や痛み等に対する脊髄反射等の防衛反応である。振動、圧力、力量、方向、温度差、リスク等、皮膚感覚による感覚反応等、意識せずとも体が自然に無意識に行動する受動的機能である。

その3

【無の境地】を追求する

意拳の意は、能動的な意を主張するのでは無く、受動的な無意を主張とする。

即ち、一般的におけるスポーツトレーニングは、意識的機能を鍛練することであり体得は容易であるが、限界もある。

それとは真逆に無意識的に働く潜在能力となる感覚機能と防衛機能を徹底的に鍛練をするため、体得は容易ではないが開発には大きな成果が秘められている。

その4

意識は、能動的機能から感覚情報を捕らえる反応ではなく。

無意による受動的機能から感覚情報を捕らえると同時に防衛反応から重力を活用した物理的な梃子入れ動作等を操作する反射であり、

意図的に能動的に操作する反応ではない。

この際の意識的機能は、筋力やスピードアップや持久力を主張したものではなく、無意的機能から相対性対立状態での感覚情報を得て物理的な相対性対立操作による梃子入れ動作を主張とする意識的機能を体得する。

無意識的に働く防衛機能及び感覚機能から相手情報を相対性対立情報として捕らえ意識的に相対性対立操作による物理的な梃子入れを行う。

能動的機能と受動的機能を同時に発揮するため、

無意識的感覚を用いて意識的感覚を操作する。

心理的にも物理的にも生理的にも全て相対性対立操作を行い全身一致の体得を追求する。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特64号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

 

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

その1

意拳論の中に、絶対的な均整はない。暫時的な均整を制御できる状態であり作用する力と反作用する力は矛盾が統一された対立状態であると説明されている。

例えば、物事においても、正解と不正解が有る。また、正解でもあり、不正解でもあるどちらでもない矛盾の状態も当然発生する。プラスが有りマイナスもある。当然同時に発生するプラスマイナスもある。一方方向だけが、回答ではなく、逆方向にも同等の回答もある。一方を立てれば万方が崩れる。

その2

均衡は、当所から均衡ではない不均衡、即ち相対関係に有る力に対立する反対に有る力を同時に制御して均衡が保たれる。実力がつけば、相手に不均衡を与え均衡を破り、こちらが均衡を制御し相手の均衡を破る。即ち相対性対立状態を起こして操作する。

その3

一般的なスポーツトレーニングのように意識的に反応情報を捕らえ、それを意識的運動で制御させることでは無く、無意識的に反応情報を捕らえ、その情報を意識的梃子入れ運動で制御させる。

その4

制御の鍵は、無意識的に反応する脊髄反射や平衡感覚皮膚感覚や各防衛反応などの感覚反応情報から相手側の情報を素早く捕らえ意識的に相対性対立運動を制御する。

その5

無意識感覚から意識感覚へ伝達するには、ある前提条件が必須となる。

その条件を満たすには、重力と抗重力を捕らえて自己の中心線を体得し、常に地面の反作用を捕らえる。

これらは、意拳の基礎練習全てに網羅されている。

自己の中心から上下前後左右内外全周同時に作用反作用の力を意識と無意識の状態で制御する。例えて三次元的に働くジャイロセンサーである。これを【矛盾の状態】と言う。この状態をもって全身がリラックス状態となる。

このセンサー情報により、不均衡に対立する力を相対的に梃子入れ運動で制御する。

その6

意には、意識と無意識があり、相対性対立状態として心理的及び神経系統にもあり、身体動作にも物理的運動力学に代表的なものとして同時に作用反作用が三次元的に制御があり、身体には、陰面及び陽面があり、

体の前面及び上半身を陰面、体の後面及び下半身を陽面であり、陰面の操作は、意識的で陽面の操作は無意識的であるため体得は難しいが、体得すれば右半身と左半身は、陽面と陰面の役割りを千変万化させ反方向性転移及び反面操作をすることが可能となる。共通的に言えることは主力は、背部、腰部、脚部の陽面から発揮されて、はじめて両面の不均衡を制御する全身一致が可能となる。

その7

戦法戦術における意識と無意識について、

最終の決は、何を求めるか。相手側の打撃技を意識的に捕らえて、直接に相手側への攻撃目標を頭部顔面か腹部か脇腹部などの局部を狙う技術ではない。相手側の打撃技を接触と邪魔の技術で無意識的に捕らえて、相手側への攻撃目標は、本体の中心線の在りかを暴露させ狙うことに有り。

暴露させるには、不均衡から相手側に螺旋、曲線、多面的に重力波による重力を与えて相手側が相対性対立状態から防衛反応による抗重力復元時に発生する中心線を暴露させて、こちらが相対性対立操作で制御する

絶好の機会を捕らえて強力な最終の決を発揮することを攻撃目標とする。

その 8

例えて意識的に状況を捕らえた戦法戦術とは、正しい答えがあるかの様に標準的な打線、打点、直線、水平、垂直、直角等の安定固定による均衡が約束された型、コンビネーション、セオリーを活用して迂回、包囲、突発の存在意義を求めて部位的攻撃目標に到る。

その9

逆に意識的存在意義がないものとは、無意識的に状況を捕らえ、その答えが正解でもあり、不正解でもある決まった戦術戦法が無く千変万化、縦横無尽、自由自在に均衡を破り曲線、螺旋、多面、高低、軽重、順逆等の相対性対立関係となる矛盾と格差を対立としてリアルタイムに捕らえ不均衡を瞬時に制御する無意識に迂回、包囲、突発の意義を求めて相手側の本体中心線となる攻撃目標に到る。

【拳に拳無く、意に意が無く無意の中に真意がある】

相対性対立状態において、意識には、意と無意がある

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特65号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

 

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

無意識に自然反応を起こしてしまう防衛反応及び感覚反応から情報を経て、意識により、自然に反射運動を効果的に発揮するには、自然に力を発揮する物理的運動を体得しなければならない。意拳には、潜在能力を開発するための様々な自然反応から自然反射を導く為の物理的な力学が秘められている。その要因の一部として内に抱え外に支える含胸抜背による内外の物理的な力学と関係の深い応力について、探ってみる。

コトバンクからの引用

その1

物体が外から力を受けた時、物体の内部に発生する力の事を応力といい、物体内部に仮想的な面を考えて物体を二つに分けて考えると、その面の両側は互いに力を及ぼし合っている。両側の部分が互いに及ぼしあう力、物体の二つの隣接した部分の間にかかる作用と反作用をいう.ストレスはこの力の方向が面に垂直のとき法線応力、面に平行のときずり応力という。一般に斜めのときは、両方の成分があることになる。法線応力が互いに押し合う向きのとき圧力、引き合う向きのとき張力という。

応力を定義するには、まず、面の方向(面の法線方向)を指定し、次のその面を通して及ぼし合う力の大きさと方向を与えなくてはならない。

応力(張力・圧力・ずり応力)

その2

物体に外力が作用すると,物体内部にはもとの形状や寸法を保とうとする抵抗力(すなわち内力)が生じ,破断しないかぎり外力と釣り合っているはずである。この内力は,物体内に仮想する断面の取り方や断面上の位置によって変化する仮想断面上に作用する応力の方向は,断面に対して常に垂直とはかぎらず,一般にはある傾きをもつ。したがって,この応力の断面に垂直な成分を垂直応力,断面に沿う成分を剪断応力,ずれ応力または接線応力と呼ぶ。前者で断面の外方向に向くときを引っ張り応力,断面に向かって押すように作用する場合を圧縮応力という。(→主応力)

この様に作用反作用となる相対性対立状態は、練習目標を迷うことのない一貫した原理原則である。

【拳に拳無く、意に意が無く無意の中に真意がある】

相対性対立状態において、意識には、意と無意がある

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特66号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

 

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

意は、大きく二つに分けると一つは、意識的に働く運動神経及び随意筋並びに交感神経は、興奮及び緊張状態を管轄し、意図に従いダイレクトにコントロールが可能である。もう一つは、無意識的に働く防衛反応や皮膚感覚反応や脊髄反射及び内臓筋などの不随意筋並びに副交感神経は、リラックス及び抑制状態を管轄する。

これらの機能から実践操作

は、意識的に見て聞き意識的に操作することではなく

無意識的に反応する防衛反応や感覚反応により、上下前後左右に三次元的に働く相対性対立状態をレセプトして、物理的な操作をする為には、アンバランスから均整状態をコントロールが出来るジャイロセンサーの機能がなければならない。

1. ジャイロとは

ジャイロはセンサーのうちの一つです。ジャイロセンサー、またはジャイロスコープとも呼ばれます。

ギリシャ語のGyrus「輪」から名前をちなみます。

ジャイロを理解するには、まずセンサーとはどういったものかを知らなくてはなりません。

センサーとは人の五感を始め、外部からの物理的および化学的な刺激を捉え、その刺激量を測定するものです。

センサーが搭載された機器は、検出した刺激量をもとに、ユーザーが快適に使えるように応答・変化します。

例えば現在、スマートフォンには周囲の明るさに応じて液晶ディスプレイの明るさを自動調節する機能が備わりますが、これは照明センサーが搭載されているためです。

また、通話中に画面の誤作動を防ぐために、顔が近づくとタッチ操作を無効にする「近接センサー」なども使われています。

このように、センサーは機器類の使用に欠かせない存在となっています。

しかし、気温、気圧、測定機器自体の温度など、センサーの使用環境下は必ずしも一定ではないため、測定結果には誤差が生じます。

こういった、ある程度許容されるべき、環境によっての変動が予測される値は、「不確かさ」(1980年のISOによる提唱。それ以前は他の電子部品同様に誤差と呼ばれていた)と呼ばれます。

しかしながらスマートフォンやデジタルカメラ等の高次の精密機器や、自動車、飛行機など安全管理が重要な輸送機器において、不確かさは望ましくありません

そこで、注目を浴びているのがジャイロです。

ジャイロは、非常に高性能・高精度のセンサーで、上記のような正確性が求められる機器類に広く使われてきました。

2.ジャイロの機能

ジャイロは、物体の動きを検知するのが主な機能で、1秒間あたりどれくらいの角度が変化したかを測定する角速度センサーです。

ジャイロが搭載された機器類を基準軸とし、「回転角度」の変化を検知します。

単位はdps(degree per second)、1秒間あたりの傾いた角度で表します。例えばある物体が1秒間で180度回転したとすると、角速度は180dpsということになります。

ジャイロセンサーが搭載された機器は、角速度を検出することによってその量に応じた動きを行います。

例えばスマートフォンやデジタルカメラに搭載された手ブレ機能。

どれくらい機器がブレたか(どれくらいの角度が1秒あたり変化したか)を検出して、ブレを自動補正してくれています。

さらに、ジャイロを始め、物体の動きを検知するセンサーは「慣性センサー」と呼ばれることもあります。

慣性とは、物体が外からの力を受けない限り、同じ状態を保とうとする性質のことです。

この性質を利用したセンサーの機能として、姿勢が乱されにくくなる、といったものがあります。

そのため、慣性センサーのうちの一つで、かつ高性能・高精度なジャイロは、航空機、自動車、船舶などの慣性航法に使用されてきました。

ちなみにロボットの二足歩行が倒れず、スムーズになったのもジャイロのおかげです。

ジャイロを搭載することで姿勢を制御し、転倒を防止したり、正しい航法を導いたりすることが可能となります。

3.以上をまとめると

■角度及び角速度の検出

■慣性力による姿勢制御

この二つが大きなジャイロの機能と言えます。

なお、同様の慣性センサーとして、加速度センサーが挙げられることもあり、ジャイロと原理などがよく似ています。

加速度センサーは1秒間における速度変化を測定するもので、ジャイロ同様に「どれくらい動いたか」で応答し、前述の手ブレ補正などに応用されています。

しかしながらジャイロと違って人間の関節が行う微妙な回転などは検知しません。

4. ジャイロの種類別にみる原理・仕組み

ジャイロの原理や仕組みを端的に表すとすれば、「回転しているコマがその姿勢を維持しようとする性質」を利用したものです。いわゆるジャイロ効果です。

決して新開発といったものではなく、発明は19世紀初頭のドイツ人ヨハン・ボーネンベルガー氏によるものです。主に地球の自転の検出のために使用されていました。

その後、1852年にフランスのレオン・フーコー氏が地球の自転を証明するための実験で使用した振り子装置が「ジャイロスコープ」と呼ばれたため、その名が広まった次第です。

ただし、当時のジャイロは「コマ」を利用した、ということが主な共通項で、実用レベルとなったのは20世紀に入ってからです。

その後、コマ以外の方法も考案されていきました。

そのため原理・仕組みはジャイロの種類によっていくつかに分類されます。

5.回転機械式ジャイロ

まずは、昔ながらの機械力学を使用したものをご紹介します。地球コマ、フライホイールを使用した原始的なジャイロで、理科の教科書などで見た方もいらっしゃるでしょう。

このコマを回転させ、そこに別の軸回りで外部から力を加えます。すると、もともと回転していたコマが傾きますが、そこには慣性力が発生します。

つまり、前述の「姿勢を維持しようとする性質」があるため、加えた力とは垂直方向にコマが移動します。ここでどれくらいの速度でどれくらい傾いたか?という角速度を検出するのです。

6. 振動式ジャイロ

振動式も機械力学を利用したジャイロとなりますが、コマのような回転ではなく、棒やリングなどを電気的に振動させることによって機能するスタイルです。

現在主流となっているジャイロのうちの一つです。

原理としては、振動する物体に加わるコリオリの力を利用したものとなります。

コリオリの力は慣性力の一種です。

回転運動をしている中で物体を移動させると、移動しようとする物体は横向きに逸れたような動きを見せます。この「横向きに逸らせる」力がコリオリで、台風の渦巻き方向など、地学分野でもよく語られますね。

仕組みはこうです。

振動式ジャイロは固定部(多くの場合が電子回路)、およびシリコンなどで形成された振動子を持ち、振動子のみが本体の外側方向に振動しています。そこにジャイロごと回転を加えることでコリオリ力が働き、振動は垂直方向のものへと変化します。この垂直方向への振動を固定された部分が検出し、角速度を検出する、といったものです。

振動子の素材や構造(音叉型、リング型など)によって異なりますが、電気信号で処理するため精度が非常に高く、信頼性に優れます。ジャイロセンサーが「高性能・高精度」として扱われるようになったのも、振動式の登場が大きいです。

また、回転式はどうしても大型になってしまうため小型電子機器には馴染みません。一方の振動式であれば素材・構造を工夫することによって小型化が容易です。

そのため、半導体に使われるジャイロセンサーは振動式がほとんどとなります。

振動子に使われる素材は水晶やセラミックスといった、圧電(圧力を加えて電荷を出す素子)効果のあるもの。また、シリコンも主流となります。

最もよく見られる振動式ジャイロセンサーは、ICタイプのMEMS(Micro Electro Mechanical System)です。

MEMSとは、センサー、機械要素、電子回路などを一つの基板上に集約させた「微小な電気機械素子」を指します。

今やスマートフォンなどデジタル電子機器にジャイロセンサーは欠かせませんが、より小型化が求められており、その時MEMSのボリュームというのは重宝されます。

なお、MEMS始め、振動式であれば回転軸は1本とは限りません。小型化が求められているため、1つのICで1軸とし、何個も搭載させては不格好になってしまいます。また、ボリュームを抑えられません。

2軸、もしくは3軸における回転の角速度を1つのICで検出する手法が今や主流であり、高度化が進んでいます。

7.光学式ジャイロ

回転式、振動式と異なり、機械的な構成ではなく「光」という流体を利用したジャイロセンサーとなります。

機械式にありがちなパーツの摩耗や劣化問題に対処するために生まれたスタイルです。

原理としては、サニャック効果を利用したものです。

回転するリング状の光があり、そこにそれぞれ進行方向が異なる2つの光を入射させます。その時に、回転とは反対方向の光は伝播時間が長くなる、というのがサニャック効果です。

この伝播時間差は入射した右回り・左回りそれぞれの光の出口の位相に差を生じさせ、結果として位相の重なりによって明暗ができます。

光の周回速度は不変で、かつ伝播時間差(位相差)はリングの回転の角速度に比例しているため、差を検知することによって角速度を検出。ジャイロセンサーとしての機能を発揮するのです。

光学式ジャイロの中にもいくつか分類がありますが、以下の二つが最も代表的と言えます。

まず、光ファイバージャイロ。

光ファイバーを幾重にも巻き光路を長くしたものに、それぞれの端面からレーザー光を入射し、位相差を検出するものです。

光ファイバーの長さや巻き半径によって性能が決まりますが、光源にはコヒーレンス性(干渉されやすいこと)の低いスーパールミネッセンスダイオードなどを用いることによってノイズを抑制でき、高い精度を誇ります。

また、小型であることも特徴です。

温度変化には敏感ですが、温度制御を行えば安定させることができます。

また、リングレーザージャイロも航空機器においては欠かせない存在で、光ファイバージャイロを凌ぐ高精度が自慢です。

リング状(実機では多角形状)の光の回転をもつレーザー共振器で構成したジャイロとなります。

サニャック効果において、伝播時間差が異なるということは2つの方向の光の発振周波数も異なるということです。なぜならレーザー光などは光の往復を繰り返して光を増幅させているからです。

この周波数差で角速度を求める計測器がリングレーザージャイロに当たります。

非常に高精度・高性能なことから、航空機やスペースシャトルなど姿勢制御用などに用いられてきました。

一方で低速度域においては機械的振動を与えないと動作しないといった問題点もあります。

このように分類はありますが、光学式ジャイロは高精度なこと、そして機械的な装置なしに角速度を測定することができる、というメリットから、振動式と並んで高次の電子機器・航空輸送機器に用いられています。

8. ジャイロの特性

ジャイロの特性を知ると、「高性能」「高精度」と言われている理由がおわかりいただけるでしょう。

もちろん構造や形式などによって違いはありますが、以下に代表的なジャイロの特性をまとめてみました。

① 分解能が高い

分解能とは、対象を測定できる能力のことです。

ジャイロが測定している角速度というのは、本来外部からの衝撃や振動の影響を受けやすいものです。

しかしながらジャイロであればこういった外的刺激の影響を受けず、機器そのものが生じさせた角速度のみを検知することが可能となります。

つまり、前述した「不確かさ」がなく、高い精度を誇ることを意味し、ジャイロが高性能と言われる理由の大きいところを占めるでしょう。

② ノイズレベルの軽減

電子機器において、ノイズは大きな課題です。

高速化や省エネ化、そして電子機器自体が発生する高周波ノイズなどによって発生するノイズは、測定値の誤差や誤作動の原因となります。

しかしながらジャイロセンサーはノイズレベルが低く、安定した測定を可能にしています。

③ 温度変化の影響を受けにくい

気温、および機器自体の温度がセンサーに与える影響は少なくありません。高性能機器となれば、なおさらこの傾向が強くなります。

ジャイロは水晶やセラミックスなど温度係数の低い素子や構造をとることによってこの弱点を克服しています。

④ 何かと安定性がある

ノイズ・温度変化に強いということは、安定性が高いということです。

この二点のみならず、周波数やダイナミックレンジ(最小値と最大値の間にある開き)が少ないことも、より機器の安定化に一役買っています。

9. 拡大が止まらないジャイロの用途

現在、私たちの身の回りのありとあらゆる機器にはジャイロが活用されている、と言っても過言ではありません。

ここに身近な一例をご紹介いたします。

まずは、スマートフォン。スマートフォンはセンサーの宝庫です。

中でもジャイロを使うことで、より高感度の検知・検出を実現しており、電話とは思えないエンターテインメントを提供しています。

文中でご紹介したカメラ機能の手ブレ補正や、また、機器をある程度傾けると画面も一緒に横向きになる機能もジャイロセンサーを利用したものです。

さらに、ゲーム機能でも使用されており、レーシングゲームなどで機器を傾けると、それに連動してゲーム内でもキャラクターを傾かせたり移動させたりすることができます。

なお、一世を風靡した位置情報を利用してモンスターを集めるスマホアプリゲームでは、ジャイロが搭載されている機種でのみAR機能が利用できました。

AR機能とはAugmented Realityの略で、直訳すると拡張現実となります。

実際に今いる風景とゲーム内の世界を重ねて表示するもので、ゲームを現実に拡張する、といった意味になります。

このアプリでは搭載したジャイロが角速度を検出し、カメラがキャッチした背景とゲームの世界を合成する仕組みになっています。

また、自動車の便利な機能もジャイロによって実現されてきました。

例えばカーナビゲーション。いわゆるカーナビです。

GPSやインターネット回線を使って現在位置を割り出し、ナビゲーションする機能、といった理解が広まっていますが、トンネルや山奥など、電波が届かない場所ではこういった割り出しはできなくなります。

そこでジャイロを搭載することによって、移動距離やどの方向に進んだのかを検知し、その距離も検出。電波が届かなくても、正確な位置の割り出しができるのです。

また、横滑りを検知し、それを制御する横滑り防止装置や、横転検知でエアバックを作動させることにも利用されています。

その他では、船や飛行機、スペースシャトルなど、移動時に地球の自転によって軌道がズレてしまう航空輸送において、そのズレを制御する。

また、ロボットやドローンを安定させる姿勢制御などにおいても大きな役割を担います。

10. ジャイロセンサの種類

船やスペースシャトルなどと聞くと壮大なような気がしますが、ジャイロは様々な電子機器に使われており、私たちにとって身近です

なお、民間で使用されるジャイロの多くは振動式となります。

11.角速度の検出範囲

「どれくらいのブレ・動きを検出してくれるのか?」を知るために、dpsで示された値を見てみましょう。

この値が大きければ大きいほど、大きな動きを検出し、小さいほど微小な動きを検知してくれます。

例えば、ゲーム端末を大きく振ることでキャラクターにアクションを起こさせたいのであればdpsは大きくなります。

手ブレ補正など小さな動きであればdpsは低いものを選択します。

ジャイロは検出範囲を切り替えることのできる機能が搭載されているものがほとんどです。

12.この様に、角速度の検出範囲が大きいほど微細な動きも検知するジャイロの主な機能二つ

角速度の検知・慣性力を利用した姿勢制御

13.それでは、人のジャイロセンサー機能とはジャイロの主な機能二つは、角速度の検知・慣性力を利用した姿勢制御は、その要因の一つであり、無意識的に働く防衛反応及び感覚反応から情報をレセプトして、作用反作用及び矛盾の状態を物理的な運動をもって具現化する。

意拳には、潜在能力を開発するための様々な自然反応から自然反射を導く為の物理的な力学が秘められている。その要因の一部として

、あらゆる条件から均衡を

無意識に自然反応から起こしてしまう防衛反応及び感覚反応から情報を経て、意識により、自然に反射運動を効果的に発揮するには、自然に力を発揮する物理的運動を体得しなければならない。

作用させるには、重力を地面に向けて螺旋状に落下させ、地面からの反作用として螺旋状に上昇する垂直抗力を捕らえ肘を張り六面方向に対立する応力をもって操作する。

この様に作用反作用となる相対性対立状態は、練習目標を迷うことのない一貫した原理原則である。

【拳に拳無く、意に意が無く無意の中に真意がある】

相対性対立状態において、意識には、意と無意がある

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特67号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

 

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

趣味と仕事について、

趣味は、仕事を忘れる為にある。

それでは、仕事の目的は、単刀直入に糧をえる為であり、当然に売手と買手があり、立場は、買手が上である以上、不本意な立場となるとも割り切ることが重要である。

趣味は、不本意で行うことはない。趣味は本意である

意拳の目的として、大きく趣味、健康、護身の三つがあるが、趣味の目的は、潜在能力の開発である。健康の目的は、趣味及び仕事を良好な状態で継続する為の整体である。

護身の目的は、潜在能力の開発と良好な整体を通じて体得する防衛能力を体得する。これら全てを含め大きくは趣味である。

本意であれば、追求して止まないことを望み継続する継続は、力なり

趣味には、大きく二つある。物を求める者か、事を求める者かである。

物を求めて、美酒、美食、美女、地位、大金、高級車、高級時計を求めてもあくまでも物であり、体得した者ではない。

意拳を求める者は、事を求める者であり体得を求める者である。

宮本武蔵は、次の言葉を残している【我、事において後悔はなし。】

仕事は、立場的に不本意が発生することがある。

趣味は、立場的に本意である。

これらの立場をよく納得して混同しないように、これらも相対性対立状態と認識

して人生を営むしかないのである。

世の中には、ハイリスク、ハイリターンかローリスクローリターンの2種類しかない。

即ち実直でなければいけない。

悪魔の誘いとなるローリスク、ハイリターンは、詐欺及び犯罪であり、惑わされ騙されてはならない。

意拳には、潜在能力を開発するための様々な自然反応から自然反射を導く為の物理的な力学が秘められている。その要因の一部として

、あらゆる条件から均衡を

無意識に自然反応から起こしてしまう防衛反応及び感覚反応から情報を経て、意識により、自然に反射運動を効果的に発揮するには、自然に力を発揮する物理的運動を体得しなければならない。

作用させるには、重力を地面に向けて螺旋状に落下させ、地面からの反作用として螺旋状に上昇する垂直抗力を捕らえ肘を張り六面方向に対立する応力をもって操作する。

この様に作用反作用となる相対性対立状態は、練習目標を迷うことのない一貫した原理原則である。

【拳に拳無く、意に意が無く無意の中に真意がある】

相対性対立状態において、意識には、意と無意がある

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特68号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

 

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

その1

意拳には、古きは、東洋の陰陽思想からニュートンの万有引力の法則まで一貫した共通事項がある。それは、有る力が発生すれば、必ず反対に発生する力が有るそれらは、物理的な作用反作用の法則や重力に対する抗力などを相対性対立関係にある力を総称して矛盾の状態及び矛盾の力と呼んでいる。

その2

これらを感覚として捕らえるため、自己を中心として、矛盾の状態及び矛盾の力を獲得する。

この自己の中心を体得してこそ、初めて基本練習仮題の的中条件を満たしたと言える。

中心とは、螺旋状に下方に働く重力と上方に働く抗力の上下に相対的に対立する力の体軸線であり、これを中心に前後左右全周へと相対性対立状態を体得することを目的に基本練習を行う

その3

拳に拳無く、意に意が無く、無意の中に真意がある。

站椿の練習の中に有る様に木を抱え、上下に抜き、沈め、左右に裂き、合せ、前後に推し出し、引き込む動作全ては、相対性対立操作である。即ち単なる拳ではない拳とは限らない、上下前後左右へマルチタスクな状態と力を発揮する。

前期の練習では、意識的に行い、中期では、順不同で行い、後期では、無意識的に感じれば行う。

即ち、皮膚感覚(火傷の瞬間反射、暑さ、寒さ、痛さ、心地よさ等)や脊髄反射(押しピンを踏んだ瞬間反射)全身平衡感覚(こけかけた瞬間の体勢復元の反射)などの防衛反応により意識しなくとも自然反応による反射状態と同様に無意識的になる。

その4

守中用中に有る攻撃目標は、どこか?

拳や脚で相手の顔面、腹部、レバーブローなど、局部にこだわりがなく、見る価値もなく、攻撃目標は相手の本体に有る中心であり、中心の在りかを暴露させ捕捉すれば、決定的な発力の機会を獲得することが可能となる。

その5

守中用中とは、

自己の中心を守り用いて、相手の中心を崩壊させる。

アンバランスは、絶対的でバランスは、相対的である。即ち自己の相対性対立操作を無意識的に体得すれば、相手側の相対性対立状態を操作することが可能となり、相手の中心を崩壊させ

発力の機会を獲得することができる。

試力や推手、対人練習では、相対性対立操作により無意識的に相手の中心を崩壊させる感覚を体得することが目的である。

その6

体得するには、六合の体得が必須である。

六合とは、外三合内三合である。

外三合

肩と腰が合い、肘と膝が合い手と足が合う。無意識的に全身が一致して相対性対立状態を体得している。

内三合

心意気が合う。無意識的に自己の中心を体得した状態

である。

その7

意拳には、潜在能力を開発するための様々な自然反応から自然反射を導く為の物理的な力学が秘められている。その要因の一部として

、あらゆる条件から均衡を

無意識に自然反応から起こしてしまう防衛反応及び感覚反応から情報を経て、意識により、自然に反射運動を効果的に発揮するには、自然に力を発揮する物理的運動を体得しなければならない。

作用させるには、重力を地面に向けて螺旋状に落下させ、地面からの反作用として螺旋状に上昇する垂直抗力を捕らえ肘を張り六面方向に対立する応力をもって操作する。

この様に作用反作用となる相対性対立状態は、練習目標を迷うことのない一貫した原理原則である。

【拳に拳無く、意に意が無く無意の中に真意がある】

相対性対立状態において、意識には、意と無意がある

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特69号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

 

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

その1

【無力の中に力を求め】

意識による筋力ではなく、無意識に働く防衛反応から重力による物理的な力学を求める。

逆に言えば、基本練習により下方に向かう重力から上方に向かう抗力を捕らえれば上下の中心線は体得され上下前後左右への無意識的防衛反応による力学を活用することが可能となる。

その2

【微動の中に速度を求め】

上下前後左右への無意識的防衛反応を捕らえた接触ヶ所は、点及び線では無く面であり、螺旋状にゆっくりと動く中でも何時でも何処でも接触すれば瞬間的な速度を備えている。

推手は、螺旋状の環状運動

状態から多面的にゆっくりと動く中でも何時でも何処でも接触すれば瞬間的な速度の発揮を体得する。

瞬間的な速度の発揮は、断手及び多様的対人練習へと活用できる。

その3

【拙劣の中に巧妙を求め】

外形動作は、単純明快で見て取れる状態であり、逆に見て取れない状態とは、上下前後左右への無意識的防衛反応を捕らえた状態から肩と腰が合い、肘と膝が合い、手と足が合って全身一致したアンバランスから相対性対立操作により、相手側の防衛反応から中心線を暴露させ、それを捕捉して発力への戦機を巧妙に捕らえる。

その4

【抽象の中に具体性を求め】

抽象とは、作用反作用による相対性対立状態であり、

矛盾の状態である。この状態における具体性とは、古きは、東洋の陰陽思想からニュートンの万有引力の法則まで一貫した共通事項がある。それは、有る力が発生すれば、必ず反対に発生する力に起因する弁証法的唯物論及び物理的力学である。

【拳に拳無く、意に意が無く無意の中に真意がある】

相対性対立状態において、

拳だけでもなく、拳とは限らないマルチタスクな多面的技撃力及び意識には、意と無意があるこの意と無意の状態操作を全身一致による体得をする。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特70号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

 

梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。

【守中用中の注意点】

また、自分の中心が判らなければ、相手の中心線が、判らないとも言われていました。全ての対人練習の目的は、拳及び蹴りを振り回す技術ではなく、相手の中心の在りかを的中させることにある。

その1

【中心線の在りかを探せ】

物体の合力の中心が重心であり、万有引力の法則から

下方への重力落下線と上方への抗重力線が互いに引き合う作用反作用の法則となる上下の力の線が中心線であり、基本練習から自らの中心線は、意識によるフォーム及び存在ではなく、無意識に螺旋状に働く防衛反応から重力による物理的な力学を求め、その力学をもって対人による相対的な作用反作用の法則から相手側の中心線の在りかを求める。

その2

【一触即発】

相手側と接触した瞬間に即この中心線の在りかを的中させ相手の防衛反応を捕らえた者が発力と言う絶好の機会を発揮することができ、的中出来ない者は、単なるフォームとして未発に終わる。

その3

【多面の螺旋】

意拳の推手及び断手並びに対人練習は、単なる力比べではない、また、投げ合いであれば、柔道やレスリングを練習すればよい。それでは、練習の狙いは何か?

この中心線の在りかを的中させる優れた練習方法であると言うことである。まるで三次元レーダーの様に、円形運動による360度の前後上下左右と変化させ無意識状態からリサーチする意識的に行えば、相手側に自らの意図を暴露することになり不意と無備を攻められ防衛反応を読まれてしまう。また、円形運動の為、何処からでも発揮出来る状態に在る者が有利となる。

これが一触即発の機能であり、何処から接触しても一触即発であるため、断手に応用出来る最良の機能である。

【拳に拳無く、意に意が無く無意の中に真意がある】

相対性対立状態において、

拳だけでもなく、拳とは限らないマルチタスクな多面的技撃力及び意識には、意と無意があるこの意と無意の状態操作を全身一致による体得をする。

意とは、意図を意識的に発揮する行動である。

武器として拳及び蹴り並びに掴み等末端への意識依存が高いのが特徴である。

無意とは、無意識に捕らえてしまう防衛反応である。

例えば、気温感知や圧力感知など意識しなくとも無意識に身体が反応する感覚で有り、皮膚感覚及び脊髄反射などの五感と言われる潜在能力である。

拳及び蹴り並びに掴みにこだわらず、接触したところから感覚として捕らえて武器化するのが特徴である。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。