意拳練習日誌第特(21~30号)

意拳練習日詩第特21号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因の1つとして

【頭部の操作から全身一致した均整のとれた状態とは】秘訣は、頭部運動を駆使した均整のとれた顎と後頭部と肘の仰俯動作によるもので手と頭部動作は、近づいて離れる投石機の様に引き釣りこんで、突き放す対立した状態を保ち力を発揮する。

①頭部の操作は、頚部の後頭部側による仰角調整と顎下部側の俯角調整に伴い肘を張った仰俯角調整と手首の屈曲調整と伸曲調整からの均整のとれた状態を捉える

站椿練習から足裏で踏みつけて地面からの反作用を頭部で上下に対立する不動の動の微動を感じる。

上下が解れば物理的な重心と重力線がわかり反作用となる抗重力線がわかり、心理的には中心線で有ることがわかる。

②試力、摩擦歩、単操手等の練習からは、站椿による頭部操作をつうじて【揺と旋】による均整のとれた運動により、頭部の操作、裏股の操作、背中と肩と腰の操作、肘と膝の操作、手と足の操作から六合、三尖相照、形曲力直、守中用中、反面操作、反方向性転移を伴った三次元的に体幹動作による梃子入れを基礎に大動は小動に及ばず、小動は不動に及ばず、不動の動こそがコンパクト化であり、次々と埋れてやまない動を追求する。

動きの特徴として、上下の波状運動が回転して自然に【振動するカルマン渦】が発生する様に【風にはためく旗の如し】【波間を行くが如し】

③戦闘の攻防条件として、相手側の準備中、移動中から介入して守中用中を怠らず、接触と邪魔から展開する博打的要因はなく、ヒットアンドウエイによるパンチやキックなどの末端打撃戦闘は行わない推手、断手などの対人練習は、接触の為に足は、相手の側面斜面に進撃或いは迎撃して力点を捕らえ邪魔の為に手は接触して梃子入れの為の支点を獲得し頭部操作、手首の操作、六合、三尖相照、反面操作、反方向性転移を伴った三次元的に体幹動作による梃子入れが出来た瞬間にパンチやキックは作用点として引き釣りこんで突き放す上下の波状運動が回転した状態となる発力、試声など瞬間的に力が発揮される。

④引き釣り込みだけでは、引くだけで片手落ちであり、突き放すだけでも突きだけで片手落ちである。

体全体が弓矢を引きしぼったように【何時でも引き放つ】双方同時に発揮出来ている条件が最良の梃子入れを常に追求する。

この様に【引き放つ状態】とは動であって不動のような動静が互いに働きをなす感覚と認識があってはじめて、呼吸と全身の協調、身外の阻力、緊張と放鬆の力の作用により、三次元的に六面均衡した状態のもと鍛練を持続する過程を通してまた新しい不均衡を産み出す。

例えば接触すれば、不均衡が産まれ、それに伴い対立する力量と方向を支点、力点、作用点を駆使して全身の梃子入れにより均整に導かれ、相手側の頭部と自体の頭部は、近づいて離れる極めて強力なボーガンや投石機の様に引き釣りこんで、突き放す対立した状態を保ち力を発揮する相手を右側へ至らせるには、自らは左側へ移動し、上側へ至らせるには、下側へ移動しこの様にそれぞれの方向へ頭部操作を上手くすれば相手側との逆行は、対立して反対側方向へ転移すれば、梃子入れが効果的に発揮される

⑤この様に駆使した【引き放つ状態】を持った全身の梃子入れは、循環してとどまるところがなく、常に意識が途絶えている様で途絶えていない状態を保ち力が途絶えても意識は連続しているような状況にし、片手でも両手でも上下、左右、前後、順逆、交互にあらゆる不均衡な矛盾の状態が発生しても、進んで快適に力を得る 段階に到達する。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特22号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因の1つとして

【全ての対人練習は、顔面の中心である鼻即ち人中の指力を怠ってはならない】

秘訣は、顔面打撃を意識して接触時に站椿による上下前後左右の対立バランスがとれているかが重要である

バランスがとれていなければ、練習効果の確認を阻害し、何時までも成果が出てこない原因として、練習における対立バランスの欠落として将来的効果は期待出来ない。

それでは、効果が期待出来ない要因として可能性の高いものを列挙すると次のとおり。

その1

上下の対立がないガード

顔面打撃を意識せず、手を胸より、下に下げる。

縦方向即ち上下に対立する力と均整が養成出来ない。

その2

左右の対立がないガード

顔面打撃を意識せず、両肘を張らず肘を下に下げる。

横方向即ち左右に対立する力と均整が養成出来ない。

その3

前後の対立がないガード

顔面打撃を意識せず、腕をつま先よりさらに前に伸ばし、腕を顎まで曲げる。

進行方向即ち前後方向に対立する力と均整が養成出来ない。

その4

緊張と弛緩の対立がないガード

顔面打撃を意識せず脱力して緩め、逆に緊張させてブロックする。

緊張と弛緩における対立する力と均整が養成出来ない。

その5

顔面打撃を意識して、中心指力による防衛反応を意識させない。

自己と相手側の中心線における対立する力と均整が養成出来ない。

その6

足裏が力点、接触箇所が支点、中心指力が作用点、足裏から頭頂までの全身が梃子で守中用中、六合などの全身に対立する力と均整が養成出来ない。

代表的な要因として、あげでいるが、この他にもさまざまな要因は有る。

一貫して基本練習から対人練習に至るまで対立する力と均整が養成出来て、欠落していないかが、要求すべき課題である。

これら一つ一つの対立バランスの欠落は、物理的には部分的な腕力や脱力及び心理的には短絡的な固執などにより融通性が無く大きな損害を受ける要因となる。

反対に上下前後左右に対立する力と均整感覚を持つ者は、相手側の欠落即ち、対立バランスが整っていない意識や力をリサーチして、それらを瞬間に不意や不備と認識して、積極的な梃子入れを行いながら途中で発生する相手側の欠落をリサーチして、千変万化する梃子入れを駆使して、消極的に相手を至らしめ発力の絶好の機会を捉える主導権の養成が出来る。

自己は、対立バランスを積極的に養成し捉え、相手側の対立バランスの欠落状態を捉えて絶好の機会を得る

ことが出来る全身の法を養成することを怠らない。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特23号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因の1つとして

【相対性抵抗天秤】

全身を三次元的に対立する梃子体にする為に上下前後左右へ同時に対立する均整のとれたて相対性反発力をもつバランサーを養成する。

その1

相手側の中心防衛反応からの対立する力の強さと方向などの力量を計り、対立する技を駆使して、主導権を奪う。

その3

例えればかなり精度の高い力量を計り、その力量を対立する梃子体をもって絶好の機会を捉えるまでの天秤計りか分銅計りの状態に似る。

その4

特に足裏を力点として頭頂までの対立する力を中心に

各方面に対立する均整力を養成する。

その5

自ら対立する均整力を保って、相手側の対立する均整力を崩して、絶好の機会を捉えるため、接触と邪魔の線により、利して対立を誘い、対立を乱して、これをとり、その無備とその不意を突きその均整を破り相手側の失敗を誘発させ、絶好の機会を得る。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特24号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因の1つとして

【縦波横波による力波】

全身を三次元的に対立する梃子体にする為に地面を基盤に重力と対立する頭上方向へ働く抗重力は、相対的な上下の矛盾の力となり縦波を発生させ、相対的な左右開合の矛盾の力及び相対的な前後の矛盾の力は横波を発生させ螺旋形の交錯した力と波のように続く力を伴い縦横無尽同時に対立する均整のとれたて相対性反発力をもつ力波を持って突き放し、力波を持って手繰り寄せる。

その1

力波を伴う発力は、最良の梃入れを実現させ、相手側を浮き上がらさせ、無重力状態にさせ、相手側の中心防衛反応からの対立する力の強さと方向などの力量を計り、対立する技を駆使して、主導権を奪う。

その2

このような力波を発揮するため、練習の基盤となる站椿、試力、摩擦歩、試声、発力、単操手、推手、断手、補助練習から足裏を力点として頭頂までの対立する力を中心に各方面に対立する均整力と全身の法を学び対人練習により効果の確認を通じて質の高いバランサー機能を養成する。

その3

練習の基盤を通じて全身の法による各種原理原則を学び、自ら対立する均整力を保って、接触と邪魔の線により相手側の対立する均整力を崩し絶好の機会を捉え、利して対立を誘い、対立を乱して、これをとり、その無備とその不意を突きその均整を破り力波を伴って相手側の失敗を誘発させ、力波を伴って絶好の機会を得る。

結果として相手側からにすれば、突如として体が宙に浮き上がる無重力状態となる。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特25号

 

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

 

梃子入れ動作の要因の1つとして

「重力波」

ここで指す重力波は、重力波にも数種類有り、アインシュタインの相対性理論にある重力波ではなく、ニュートンの物理学や流体力学の重力波である。

横波と縦波について

横波は固体にしか伝わらないが、縦波は固体、液体、気体全て伝わる。

人間の身体は、個体、液体、気体全てを有する為、横波及び縦波の影響を諸にうける媒体である。

 

横波というのは、形を変えようとする力がかかったときに、元の形に戻ろうとする力が働き、そのために伝わる波です。

液体は、自分の形というものがない、例えば、みずは、方円に従うとおり、水を丸いコップに入れれば丸くなり、四角い器に入れれば四角になる。自らの形がないため、どんな形にでもなる。即ち形が変わっても元の形に戻ろうという力は働かない。

液体は、形が変えられても元の形に戻ろうという力が働かないため、横波が生じない。

水面を伝わる波は、重力がこの仕事をする。

地学分野などでは、海面や大気層に生じる波のことを「重力波」と呼ぶ。 重力による液体や気体の重みが復元力となって波が生じるからである。

 

媒体を伝わる波というのは、媒体を構成する粒子が「もとの位置に戻ろうとする」性質があってはじめて伝わる。

縦波は、密になった部分は圧力により元になろうとする、元になった部分はその逆、という作用を繰り返すことで伝わる。

 

 

固体であれば、各粒子が(基本的に)結合しているわけで、この結合が粒子をもとの位置に戻します。

流体にはそんなものは無いので、横波が発生しない。

 

 

横波は固体中にしか伝わら

ないのは弾性波の場合である。

この際、電磁波には関係ない。

 

 

波が伝搬するためにはエネルギー蓄積要素が2つ必要である。

2つのエネルギー蓄積要素間で交互にエネルギーのやり取りをしてエネルギーが伝搬される。

 

 

弾性波の場合は、

縦波は圧縮エネルギーと運動エネルギーの間でやり取りされる。

横波はせん断エネルギーと運動エネルギーの間でやり取りされる。

 

 

固体、液体、気体ともに圧縮すると反発します。

これは圧縮によってエネルギーが蓄積される。

 

意拳は、六面体から三次元的に均整のとれた相対性反発力をもつ力波を持って突き放し、力波を持って手繰り寄せるため、全身の法に基づき、地面への重力を使った反作用から反対に働く抗重力を使って、環状形に動く意拳の動きは、上下、前後、左右にそれぞれ対立した弾力性を有した中で圧縮と伸縮によりエネルギーが蓄積され発力を発揮することが可能となる。

 

従って、固体、液体、気体ともに縦波の弾性波を伝搬できる。

 

液体、気体はせん断力を加えても反発しない。

これはせん断力を加えてもエネルギーを蓄積しないからである。

 

 

せん断力とは、物体にズレを起こす力である。 例えば、ハサミで紙を切る時、紙の面に垂直な方向に上下逆方向の力がかかって紙は二つに切れる状態である。

従って、液体、気体は横波の弾性波を伝搬できない。

 

 

電磁波の場合は、

電気エネルギーと磁気エネルギーの間でやり取りする。

 

 

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特26号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因の1つとして  

意拳で言われる矛盾の力は、物理学で言えば、作用反作用の法則に当たり、あらゆる物体に力が生じる場合、逆向きに同じ大きさの力が生じることになる。

即ち地面と対立する力、空気と対立する力、ある動きに対立する力、相手と対立する力においても同様に生じる。

例えば、地球がリンゴを引っ張っている力を「リンゴの重力」といい、それと同時に、リンゴは地球を上向きに、同じ力で引っ張っている。これが反作用でる。

正確に表現すると、「リンゴが地球を引く力」となる。

①地球がリンゴを引く力

②リンゴが地球を引く力

①と②が同じ大きさで、向きが逆なわけである。

ところが、①②とは全く別に、リンゴには力が働いている。

③地面がリンゴを押す力(作用)

④リンゴが地面を押す力(反作用)

③と④はやはり作用反作用の関係にある。

今、①と③が偶然に同じ大きさだったためである。

もし①>③となれば、リンゴは地面の中に、めり込んでいくことになる。

そこで、重力とは別の力でりんごは地面を押してるということになる。

そんな、力があるのか?ということがわからない。

このわからない力を体得することが目的である。

例えば、あなたAが教室の壁にもたれていたとき、親友のB君があなたを10Nの力で押したとすると。

するとあなたAの体は、教室の壁を、やはり10Nの力で押すことになる。

それと同じことが起こっている。

これらの現象を作用から反作用を体得するのでなく、反作用から作用を発揮させる為に上下、前後、左右へ反方向性転移や反面操作による全身の法を駆使して、効果の確認を行い、このわからない力を体得する。

即ち無力の中に力を体得し、微動の中に速さを体得し

拙劣の中に巧妙を体得し、

抽象の中に具体性を体得する。

リンゴは重力によって下向きに力を受ける。

そしてリンゴの表面は、地面を同じ大きさの力で下向きに押している。(作用)

地面は上向きにリンゴの表面を押し返してくれる。(反作用)

この作用・反作用の力のことを、「垂直抗力」と呼んでいる。これらは、站椿練習を通じて、上下の力と呼ばれる重力と抗重力を心理的にも物理的にも体得出来ているかが、非常に重要で決して、気などのものに頼っていない。

これらを駆使した意拳の技術は、心理的及び物理的に一致した梃子などの力学により、引力と遠心力(慣性力)が釣り合っており、その合力である重力はゼロ、つまり無重力となる。

即ちその技術は、均整のとれた状態を発揮させるプロセスやカリキュラムを得て体得する。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特27号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因の1つとして  

意拳では、重力を使って防衛反応により防衛し、防衛反応により攻撃する攻防一対を求める。

特に重力線に有る上下の力は、中心を形成し右手は、鼻頭から左を越えず、左手は、鼻頭から右を越えず、前手は、爪先から10センチを越えず、後手は、一尺から後ろに越えず、上手は眉を越えず、下手は臍を越えず、縦横無尽にあらゆる方向から歪みを伴った曲線からもこの範囲を体得する。

即ち鍛え練る鍛錬である。

この防衛反応は、全身の法により、物体に有る力が働いた時、必ず反対に働く力が発生するこれらを矛盾の力と呼び、この力を自己を中心に三次元的に前後上下左右へ均整のとれた対立した力を求める。

即ち地面と対立する力、空気と対立する力、ある動きに対立する力、相手と対立する力においても同様に生じる。

物理学では、作用反作用の法則に該当する。接触箇所で直接に作用があると反作用も発生するが、作用は、力として、実感することができるが、反作用は、簡単に実感することが出来ない為、力と力のぶつかり合い

となる非効率な状態を招く

それでは、逆に反作用から作用を導き出すことができないか。

それは困難であるが、逆に働く力を操作することができるなら逆方向から作用させて接触箇所に反作用を発生させることは可能となる。

この技術は、全身各部に働く前後上下左右に三次元的に対立する反面操作や反方向性転移などによる全身梃子体による最良の効果が発揮できる力学を体得する

これらを駆使した意拳の技術は、防衛反応などの心理的作用及び作用反作用などの物理的作用及び生理的作用に一致した梃子などの力学により、引力と慣性力が釣り合ってその合力である重力はゼロ、つまり無重力となる。

即ちその技術は、均整のとれた無重力状態から発力を発揮させるプロセスやカリキュラムを得て体得する。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特28号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因の1つとして  

意拳で、対戦するとき一か八かの博打はしない。

必ず抵当権を取る

抵当権とは接触することである。

接触とはただ触れるだけではなく、払うだけでもなく、ブロックするだけでもなく、叩くだけでもなく、また掴むだけでもなく、締めるだけでもなく、捻るだけでもない、ではどのようにするのか、それは相手の動作に対して積極的な邪魔をして相手側の中心線を獲得することである。

その邪魔とは接触箇所が、支点となり、足裏は、力点となり相手側の中心線を指す作用点となる。

具体的には、相手の動作を終始見て反応するのではなく、相手に躊躇することなく地面の反作用から重力を活用して三次元的にそれぞれの方向に対立する作用反作用の力を用いて、反面操作及び反方向性転移を伴った側面斜面などから効果的な梃子入れを行う。

効果的な梃子入れとは、押し寄せる波及び引き吊り込む波、縦波及び横波を伴った重力波を発生させる。

梃子入れの時期と条件が満たせば好機となる。

その時期とは、準備中及び移動中並びに動作途中に介入する。即ち相手側の無備と不意を誘発させる。

その条件とは、重力を使って防衛反応により防衛し、防衛反応により攻撃する攻防一対を求める。

無備と不意は、相手側を応用の効かない融通性が無い状態へと追い込んで行く。

相手側の防衛反応が無ければ、直接打撃に介入する。

防衛反応が無い状態とは、脱力だけ及び緩めているだけ或いは、緊張しているだけ及び力んでいるだけで、応用が効かず、融通性が無い状態であり、相手側からの2手、3手及び2波、3波に対応ができない。博打的戦闘レベルへ劣化して行く。

即ち博打的戦闘レベルへ劣化させない相手側の無備とを不意を誘発させるための技術は、均整のとれた無重力状態から発力を発揮させるプロセスやカリキュラムを得て体得する。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特29号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因の1つとして  

意拳では、自己の防衛反応と相手側の防衛反応を上手く利用する。対戦するとき一か八かの博打はしない。

必ず防衛反応という抵当権を取る。

物理的な仮借の力は、筋力に因るもので、心理的な仮借の力は、執着や未練など因るもので、これらは防衛反応に因る力みとして捉え仮借の力量の判断の基準とすることができる。

例えて

肉を切らして骨を斬る。

相手側に真の危機感を保たさせなければ、相手側の力を捉えることはできない。

相手側の仮借の力を捉えるには、自己の防衛反応による仮借の力を相手側に与えなければ、相手側の防衛反応による仮借の力は、起こらない。

それは自己の中心線を守って用いて相手の動作に対して積極的な邪魔をして相手側の中心線を獲得することで、これらが、守中用中である。

全ての基本練習及び対人練習は、中心線の中心であるの顔面の中心である鼻頭を終始指す力を怠ってはならない。

故に自己の仮借の力となる防衛反応は、相手側を致して相手側に致されない為の術として、側面斜面からの反面操作及び反方向性転移並びに梃子入れにより、相手側の仮借の力を捉え全身の法を駆使して、逆方向から作用させその反作用により相手側を無重力状態(アンバランス)にさせ好機を獲得する。

全身の法として効果的な梃子入れとは、三次元的に同時一致して前後上下左右に対立する力「推拉互用」

(押し寄せる波及び引き吊り込む波)など数々の矛盾の力を帯びた縦波及び横波を伴った重力波を発生させる。

特に左右から肘を横に張り同時に接触箇所が、支点となり、足裏は、力点となり相手側の中心線である鼻頭は、作用点として相手側の中心を捉えなければ、縦波と横波を発生させる好機を捉えることはできない。

全ては、有形無形、縦横無尽に尽きる事もなく、決まる事もない全身の法を駆使して、梃子入れの時期と条件が満たせば好機となる。

このように好機となる時期と条件を満たす効果の確認練習及び好機となる時期と条件を満たす要因を体得する基本練習並びに理論と実践を踏まえ交互に繰り返すプロセス及びカリュキラムは、レベルアップを図るには非常に重要である。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。

意拳練習日詩第特30号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ動作の要因の1つとして  

意拳では、自己の中心線を用いて相手側の中心を捉え相手側の最重要とする防衛反応を上手く利用する。逆に相手側からの攻撃に対戦するとき自己の中心線を守る即ち中心線を体得しなければ論外である。

その1

中心線とは、物理的には重力線であり、心理的には中心線である。これを捉えてこそ、力を発揮できる。

その2

捉えられたものは、地面の底から足裏を通して、中心線を捉えられ、全てのバランスを失う感覚は、牛の鼻輪、犬の首輪、馬の手綱、凧の糸などの様にリードを掛けられたら状態となる。

その3

この状態において抵抗する力は物理的な仮借の力となり物理的な筋力に因るものと心理的な執着や未練や逃れなどに因るもので、これらは防衛反応に因る力みとして捉え仮借の力量と力の方向を判断して全身梃子体となり相手側から働く力が働いた時、必ず反対側に働く力を発生させる。

その4

反対側に働く力を発生させるには、全方向三次元的に働く梃入れによる反面操作による反方向性転移により相手側の力と自己の僅かな力を持って相手側を意のままに翻弄することが可能となる。

その5

その接触箇所は接着剤でくっ付いた状態と等しく、即ち引きずり込んで突き放す発力の絶好の機会を獲得することができる。

その6

全方向三次元的に働く梃入れを実現させる為には、特に地面の反作用を上手く頭上まで到達させる裏股の操作は、非常に重要である。今回は、重要な要因の一つとなる裏股の操作について紹介する。

ここでは、あえて動作ではなく操作と表現しているのは、外見動作ではなく操作内容を重視している為である。

その7

このように裏股の操作は、站椿による静止不動の状態から全方向三次元的に働く梃入れ操作を体得する。

その8

次に試力、摩擦歩などのゆっくりとした動作による全方向三次元的に働く梃入れ操作を体得する。

その9

次に短く鋭い発力動作による全方向三次元的に働く梃入れ操作を体得する。

その10

更に単推手、双推手、断手、対人練習による効果の確認を通して、突発的にランダムに複雑多岐における状態においてもフリーダムに裏股の操作から全方向三次元的に働く梃入れを地面からの反作用を上手く使えるレベルへと向上させる目的を持って練習を行う。

その11

故に裏股の操作は、全身の法の要因の一部として効果的な梃子入れを行い三次元的に同時一致して前後上下左右に対立する力など数々の矛盾の力を帯びた縦波及び横波を伴った重力波を発生させる。

その12

裏股の操作なども含めて全ては、有形無形、縦横無尽に尽きる事もなく、決まる事もない全身の法を駆使して、梃子入れの時期と条件が満たせば好機となる。

その13

このように好機となる時期と条件を満たす効果の確認練習及び好機となる時期と条件を満たす要因を体得する基本練習並びに理論と実践を踏まえ交互に繰り返すプロセス及びカリュキラムは、レベルアップを図るには非常に重要である。

釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。