意拳練習日誌第特(1~10号)

意拳練習日詩第特1号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない。

高い技術を持つ意拳の先生方や緒先輩の動きは、それぞれに、ものの考え方や捉え方や経験などプロセスが異なり、全てが同じではないことは、一目瞭然で、その外形動作に目を奪われ、真似をしても何も役にたたない、一番目をつけるところは、僅かな動作で相手を浮かせ、捻り、引き付ける足裏が力点となり、接触箇所が支点となり、その影響を受けた結果が作用点となる全身が一致した自然な動作から効果の高い梃子入れの感覚を学ぶ方向性が重要で有り、これらの中身が一番自分に合ってるものを柔軟に求めて、外形やブランドに固定化されてしまうと、潜在能力の開発は、困難になってしまうと感じています。

既に他界されたある日本人である意拳の武術家は、北京意拳を何十年も研究し、その後、香港意拳を研究する際、それまでの北京意拳の練習はいっさいせず、香港意拳を練習されていたと聞いたことが有ります。

それは、固定観念を棄て、中身を得ようとする柔軟で見識の広さと向上心の高い方だと思います。

また、過去の意拳研究会の経緯など包み隠さず、透明化され内容もよく認識することができました。

過去に岳銘先生から言われた言葉で、最終的には、自分で考えて答えを導き、自分に何が合っているかを求めてなければだめだと言われたことを念頭に日々修行をしています。

意拳練習日詩第特2号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない。

推手は、単なる押し引きや力比べを重視するのでは、なく双方の対立から仮借の力を捉えて梃子入れの技術を高める練習方法である。

単推手は、片手から接触した場合における梃子入れを行うとともに何時でも接触していないもう片方の手を介入するための時期と条件を獲得する為、単推手を目的としない両手による実戦力を目的で行う。

即ち【片手落ち】を追究しない!

意拳練習日詩第特3号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない。

推手は、単なる押し引きや力比べを重視するのでは、なく双方の対立から仮借の力を捉えて梃子入れの技術を高める練習方法である。

双推手は、両手から接触した場合における梃子入れを行うとともに何時でも接触し左右の手がそれぞれの対立から機能別に主行と助行により順逆を繰り返し相互支援に介入するための時期と条件を獲得する為、一番目をつけるところは、僅かな動作で相手を浮かせ、捻り、引き付ける足裏が力点となり、接触箇所が支点となり、その影響を受けた結果が作用点となる全身が一致した自然な動作から効果の高い梃子入れの感覚を学び両手による実戦力を目的で行う。

即ち【片手落ち】を追究しない!

意拳練習日詩第特4号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

梃子入れ断手への応用

推手練習により、両手若しくは、片手から円周軌道上に接触した条件における梃子入れを行うとともに何時でも何処からでも接触し左右の手がそれぞれの対立から機能別に主行と助行により順逆を交互に繰り返し相互支援に介入するための時期と条件を獲得する為、一番目をつけるところは、僅かな動作で相手を浮かせ、捻り、引き付け、突き放し足裏が力点となり、肩と裏股の螺旋運用により、接触箇所が支点となり、支点の部分は、反面操作による反方向性転移により相手側が支える力を無くし、その影響を受けた結果が作用点となる。この様に全身が一致した360度の円周軌道による自然な動作から円周軌道上の何時でも何処からでも発揮できる効果の高い梃子入れの円熟した感覚を学び両手若しくは、片手による実戦力を追究する目的で行う。

断手練習において、推手練習から何時でも何処からでも発揮出来る接触した360度の円周軌道の条件を応用して、相手側と離隔した接触しない360度の円周軌道上の空間動作から瞬間的に接触しても何時でも何処からでも梃子入れが発揮される状態を追究する即ち相手側と離れていても何時でも何処からでも360度の円周軌道上に接触し梃子入れが出来る更なる円熟を求める。

この場合においても、即ち【片手落ち】を追究しない!

意拳練習日詩第特5号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

【無重力状態への追究】

梃子入れのための時期と条件を獲得する為、一番目をつけるところは、僅かな動作で【相手を浮かせ】(無重力状態)、捻り、引き付け、突き放し足裏が力点となり、肩と裏股の螺旋運用により、接触箇所が支点となり、支点の部分は、反面操作による反方向性転移により【相手側が支える力を無くし】(無重力状態)、その影響を受けた結果が作用点となる。この様に全身が一致した360度の円周軌道による自然な動作から円周軌道上の何時でも何処からでも【無重力状態】を発揮できる効果の高い梃子入れの円熟した感覚を学び実戦力を追究する目的で行う。

【無理な力が無く、力みが無く、無駄を無くした質の高い梃子入れの状態(無重力状態)を追究する。】

【無力の中に力を求め、微動の中に速度を求め、拙劣の中に巧妙を求め、抽象の中に具体性を求める。】

意拳練習日詩第特6号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

相対性による梃子入れ

バランスは相対的で、有る力が働いた時、必ず反対に働く力が働く、この様に対立により発生するアンバランス状態及び力を矛盾の状態及び力と呼び、このアンバランスは、絶対的である。

これらを統一出来る方法を全身の法と呼ぶ、その為、站椿からは、静止不動の状態において、重力との対立を主軸に全身各部に働く対立を捉え統一出来る相対性を有する全身の法を体得して、静から動へ移行する全身の法となる試力、摩擦歩における動作中においても重力との対立を主軸に全身各部に働く対立を捉え統一出来る相対性を学び単独練習における全身の法の基礎基盤を体得する。

この基盤を活用して推手、断手などの対人練習における動作中においても単独練習から重力との対立を主軸に全身各部に働く対立を捉え統制出来る相対性を学び全身の法を駆使して相手側との対立により発生する仮借の力を利用して相手側と接触した状態、或は離隔した接触しない360度の円周軌道上の空間動作から瞬間的に接触しても何時でも何処からでも梃子入れが発揮される状態を追究する。

全ては、局部的な対処でなく、全身による全般的な対処で有り、対立から発生する相対性の梃子入れ技術を体得する。

レベルダウンは、1つの状態に拘り固執することである。

レベルアップは、千差万別の状態を楽しみ千変万化によるフリーダムを求める。

意拳練習日詩第特7号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

戦闘において、勝敗をけっする為に何が正解か、それは、決まった正解はないと言うことです。

戦闘の三要素【迂回】【包囲】【突破】攻撃、防御などやり方無限大であり、共通的な戦機は、その無備を攻め、その不意を突くことになる。

絶対的な決まり手や決まり技は、存在しない為、有形無形であり、標準もありません。

特に形意拳から独立した意拳は、伝統を重んじて敬承していく形骸武術ではなく標準的でなく、異端的存在であり、それ故に、意拳の各先生方は、天才王郷斎先生の異端的やり方を追求し、決まった型練習や固定的な技が存在しない、独特の特徴を持ち、大きく分けて北京意拳と香港意拳の様に如実に別物であり、拘りが有り、拘りを捨てる様に北京意拳の中でも、各先生方もそれぞれの特徴を持っていて、標準的で決まってしまうと潜在能力が劣化するため、それぞれの先生方の動きや形は、似せていなく中身を重視した潜在能力の開発となる勝因と敗因から分析した対立と統制、矛盾の状態などから僅かな力で大きな作用が発揮出来る戦機を捕らえ、その無備を攻め、その不意を突く梃子入れの技法が研究されている。

それでは、目移りしてしまう色々なやり方から何を目標にするか五里霧中になった場合、目的は、たった1つです。迷わず対立を統制する全身の法を駆使した千変万化可能な戦機は、その無備を攻め、その不意を突く梃子入れ技術を追求し体得する為です。

意拳練習日詩第特8号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

全ての梃子入れは、大きな動作では、決まらない、相手にこちらの出方や仮借の力を読まれしまう。

例えば、柔道で行きなり背負い投げをするとたちまち失敗するのと同じ、推手や断手でも同じこととなる。

鳥を飛び立とうするのを邪魔をして飛び立てさせない状態に似ている。

その状態とは、決して小手先ではなく、全身操作により小さな僅かな力で、防衛反応、自然反応によりピクリとさせ、その反射を仮借の力として捕らえ動作を大胆巧妙に操作する。この僅かなプレッシャー技術を体得する。

決して小手先ではない、全身による梃子入れが少しかかったら絶対に逃がさない、見逃さない。或は、釣りをして引きを感じた瞬間にも似ている。

即ち梃子入れの際、決して小手先ではない、全身による僅かな掛かりによる手応えを捕らえ、捕らえれば大胆巧妙、大胆不敵に全身の梃子入れを行う。

意拳練習日詩第特9号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

相手側を手繰り寄せ、一挙に突き放す梃子入れの技術として

重量挙げのジャークの力の使い方に似ている。

接触した部分の仮借の力の軌跡は、弧を描き相手側を手繰り寄せ遠心力が働き最高値で相手側の支えが無くなると求心力が働き此れに併せて相手側を突き放す。

常に相手側と対立し反対に働く力を求める。

全ての技には逆技があり、決め技は無い、対立し反対に働く力を求めるには、全身が梃子となり、接触部分は、支点となり仮借の力を捕らえ、足は力点を捕らえ肩と腰、肘と膝、手と足は幹部と合わせて、反面操作

から反方向性転移により対立する力を発揮する 。

相手側の正面よりも側面斜面を捕らえ、鼻頭(人中)捕らえ、中節である肘を捕らえ、直接的に作用する順手よりも間接的に反作用する逆手を捕らえれば更に効果が大きい。

意拳練習日詩第特10号

【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】

これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。

戦術の三要素として【迂回】(側面斜面)【包囲】(背面)【突破】(正面)の時期と条件が成立する機会は、対立状況により千変万化させる。

対立状況による千変万化とは、上に向かえば下が引っ張り、下に向かえば上が引っ張り、左に向かえば右が引っ張り、右に向かえば左が引っ張り、前に向かえば後ろが引っ張り、後ろに向かえば前が引っ張り、右斜めに向かえば左斜めに引っ張り、左斜めに向かえば右斜めに引っ張る。

それら全ては、反面操作による反方向性転移によるもので、足裏が力点となり、接触箇所が支点となり、効果の確認が作用点となる梃子入れを交互に転換する。

離れた位置から対峙する中心線を意識した正面は、側面斜面を求め、側面斜面は、背面を求める

接触しても、しなかくとも相手が中心線から僅かでもビクリと動けば僅かな力で

自己の場を譲って、相手の場を奪う梃子入れ動作を行う。