意拳練習日詩第特141号
【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】
これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。
梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。
意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。
意拳は、接触と邪魔の武術であり力学的に相手の力量を捉えて感覚統合により意識から無意識を捉えて相手の重心を的中させる為、迷信的思想は一切排除して科学的根拠に基づき
受動的立場から主導的立場へ変換できる技術である。
古からは愚者は順境から逆境に転落し反対に賢者は逆境から順境に好転すると言われている。
その1
数ある意拳に関する書籍から学ぶことは科学的に基づく拳学であり迷信的思想は一切排除している物を資とする。
その2
眼光紙背に徹すとは、書物に書いてあることを、表面だけでなく真意まで理解すること
「読書百遍義ぎ自おのずから見あらわる」、あるいは「読書百遍意い自ら通ず」の略。
難解な文章でも繰り返し読めば、意味が自然と分かってくるということ。 「百遍」は回数が多いこと。
これらは実践指導受けと経験により理論が伴って成り立つものである。
その3
実践と理論を組み合わせながら円周状の螺旋階段を一段一段上って行く様に一つ一つの矛盾の要因と状態を体得し矛盾の力を発揮して行く体得した要因は全て掛け算であり足し算では無い全てが一つに纏まる全身一致である。
その4
外見から見て初級者から上級者まで同じ形に見えるが内容は螺旋階段の1階と2階、或いはそれ以上の高層の階層では全く次元が違う。
その次元は、無意識を意識的にどれだけ多面的に操作できるかである。皮脳同体と有る様に意識と無意識は同体にあり実感が重要となり特に実感については、重心的中が非常に重要である。
短絡的単純な腕力的緊張と脱力だけでは単なる回避運動に過ぎない。ただ緩めたり、緊張したりでは意識操作で終わってしまう。
その5
重心的中の感覚は無意識を意識的操作する。
よく練習時に上手く戦えるのに本番になると上手く行かないのは、練習時はお互いに防衛反応を伴う重心的中がない為で、本番では本気を出すと気付かない内に防衛反応が出ているからである。
それならば、普段の練習時に防衛反応から重心的中による操作を練習すれば目的は成立する。
重心的中は緩めると防衛反応が無い状態なので相手の攻撃をまともに受ける。また緊張して腕力で対抗するとそのまま重心的中から攻撃を受けるこれが体力を消耗させ、本番本気で実力を出せない正体であり無意識的な状態である為に気付かないのが現状である。
その6
その鍵は単独練習時、緩めてる様で緩めていない緊張している様で緊張していない中間作用となるつり合い力のある状態となる対人練習時実感的には接触箇所は柔らかく弾力性があり絶えず鳥もちでくっ付いている状態が密接かつ継続的にある。
この状態で起こり得る可能性を目標にこの技術を獲得しなければならない。
相手が短絡的単純な練習者であれば緩めて防衛反応が無い状態であるか腕力的緊張により防衛反応が有る状態か相手が熟練者となれば重心的中が有ればこちらからの重心的中により受動的立場から主導権を捉える転換技術をお互いに譲り奪い合いとなり多面的に矛盾の力を発揮できる者が重心的中の勝者となる。
その7
練習者のポイントとして
わざとらしく緩めて防衛反応が無い状態やわざとらしく腕力的に緊張させ重心的中をそのまま暴露させる練習は全てが受動的立場であら決して主導権を獲得することが困難となる為に接触箇所は柔らかく弾力性があり絶えず鳥もちでくっ付いている状態が重心的中を誘発させ逆に働く力をいつでも捉える密接かつ継続的にある状態が受動的立場から転換技術なより主導権を獲得することができる。
岳銘先生曰く、自分の重心的中(中心)が判らなければ相手の重心的中(中心)は判らない。
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。
意拳練習日詩第特142号
【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】
これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。
梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。
意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。
意拳は、接触と邪魔の武術であり力学的に相手の力量を捉えて感覚統合により意識から無意識を捉えて相手の重心を的中させる為、迷信的思想は一切排除して科学的根拠に基づき
受動的立場から主導的立場へ変換できる技術である。
古からは愚者は順境から逆境に転落し反対に賢者は逆境から順境に好転すると言われている。
その1
防衛反応は、本能的に恐怖を感じた時に無意識的に発揮される自己防衛の機能である。
例えば一触即発の恐怖心による防衛反応、熱い物に触れた瞬間、
躓いてこけかけた瞬間、押しピンを踏んだ瞬間などである。
スポーツ練習ではこの様な心理状態で練習は行わない。
実戦を伴う護身では常に起こっているがスポーツ練習で習慣化された護身では、防衛反応で起きていることは、偶然の様に気づかず無視されてきた為に実戦とスポーツ練習が一致しない。
偶然の様なラッキーパンチはこの状態で起きている。
即ちこの気づかない好機又はチャンスを防衛反応からつり合い力が有るか無いかの存在を体得しているかである。
その2
練習者双方は、互いに相対的な対立からつり合い力を捉える練習を行い自己の無駄な力となる絶対的な緊張力(力み)と脱力(緩み)だけの自意識過剰のレベルの低い状態を極限まで削減し重要な力となる中間にある相対的な力、つり合い力を発揮する逆に相手側の無駄な力を捉えて力量を計り相手側の無意識に働く防衛反応をつり合い力により捉えるレベルの高い状態か判断できれば体得は既に始まっている。
緊張力は(力み)であり脱力は(緩み)でその両者は相反する極端な力である。その極端な力を極限まで削減した最も中間にある相対的な力は僅かな緊張力(力み)があれば同時同一に僅かな脱力(緩み)で或いはその逆の条件においても或いは前後左右上下への各方向に相反して働く力も同様に働く相対的な力は、即ちつり合い力(リラックス)である。
その3
意識的な感覚では無く無意識的な防衛反応から発生するのでその好機又はチャンスとなるが存在に気づかず時間が経過している為、初級者や力量の足らない者は、練習時に絶対的な緊張力(力み)と脱力(緩み)だけで対立練習をする。
無駄な緊張力(力み)と脱力(緩み)をそぎ落として更に洗練してあらゆる練習動作から好機又はチャンスとなる素直で純粋なつり合い力のみを相対的に達成させる条件を体得する。
その4
無意識的な防衛反応を錬成するには本能的恐怖心を与えながら自意識過剰な無駄な緊張力(力み)と脱力(緩み)をそぎ落とした中間にある相対的な力を発揮するつり合い力を錬成するプロセスが必要である。
通常ならば本能的恐怖心を与えた時、自意識過剰となり無駄な力となる緊張力(力み)が出てしまい或いは力を逃がす為の脱力(緩み)に依存してしまう。
それでは本能的恐怖心を持って緊張力(力み)及び脱力(緩み)の二つの無駄な力を極限まで削減し最も必要な中間にある相対的な力を発揮する即ち有る力に対して反対に働く力が全身一致して同時にできる力、つり合い力のみを捉えて体得すればよいのである。
具体的には左右に有る力が働けばつり合い力により左右の反対の力を同時に全身一致で体得する。
或いは上下に有る力が働けばつり合い力により上下の反対の力を同時に全身一致で体得する。
或いは前後に有る力が働けばつり合い力により前後の反対の力を同時に全身一致で体得する。
或いは斜め上斜め下に有る力が働けばつり合い力により斜め上斜め下の反対の力を同時に全身一致で体得する。
或いは順転逆転に有る力が働けばつり合い力により順転逆転の反対の力を同時に全身一致で体得する。
全ての錬成において反対に働く以外の力及び方向並びに無駄な力となる絶対的な緊張力(力み)並びに脱力(緩み)だけの自意識過剰のレベルの低い状態を求めてはならない。
その5
この練習間、意識的に働く無駄な力となる緊張力(力み)と脱力(緩み)を極限までそぎ落として依存性を無くして無意識的に働くつり合い力だけを求めていく素直な錬成をしなければならない。
拳に拳無く意に意が無く無意の中に真意を求める。
その6
練習の目的は重心的中で有り、それを導く為につり合い力を体得することが重要である。
一触即発において接触すれば必ずつり合い力が発揮できる体術を単独基本練習から対人練習に至るまで一貫して共通している。
意識的な力の強弱は、緊張力(力み)と脱力(緩み)で有り、その中間的な力はつり合い力で有りその無意識的な状態がリラックスで有る。
自意識が強い人ほど
はっきりと認識できる
緊張力(力み)と脱力(緩み)の感覚しか判らないのは、無意識的な状態で有る中間的なつり合い力の存在が判らないからである。
それは有る力に相対して常に反対に働く力の存在を感覚認識ができない為である。それ故につり合い力の存在が判る人は、重心的中を体得している。
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。
意拳練習日詩第特143号
【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】
これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。
梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。
意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。
意拳は、接触と邪魔の武術であり力学的に相手の力量を捉えて感覚統合により意識から無意識を捉えて相手の重心を的中させる為、迷信的思想は一切排除して科学的根拠に基づき
受動的立場から主導的立場へ変換できる技術である。
古からは愚者は順境から逆境に転落し反対に賢者は逆境から順境に好転すると言われている。
その1
大地と争う力
起動は重力を使って上下の力を発生させ前後左右へ広げて行く渾元力から始まる。
重力に対して抗力
作用反作用の法則
全ては有る力が働けば同時に反対に働く力が同時に発生するつり合い力である。
つり合い力の範疇には螺旋状の軸力及びバネの弾力等の各種力学が伴う。
その2
形曲力直
足は大地を支え精神は頭上を貫く軽く大地を踏みつけ同時に頭上は上に伸びる様に足は無意識的に大地を軽く同時に開く掴む様に、掌は雛鳥を潰さない様な同時に開く掴む半握拳と同様に、膝は軽く曲げ高い椅子に座り同時に立てる様に、目は軽く開き半眼近くと遠くを同時に見る様に、腕は軽く内側に抱き同時に外側に張る様に、全て一貫して共通して僅かに曲がり形曲力直を備え自己の無駄な力となる絶対的な緊張力(力み)と脱力(緩み)だけの自意識過剰のレベルの低い状態を極限まで削減し重要な力となる中間にある相対的な力、矛盾の状態を捉え矛盾の力を発揮するつり合い力を体得する。
形曲力直によるつり合い力の範疇には曲面で発生する応力及び三角力トラス等の各種力学が伴う。
その3
足七部手三部
足は七部、手は三部で有り、外三合内三合も意拳の全ての技術は、この範疇にあり足の七部の操作により同時に手の三部が操作される。
手を動かすと同時に足がどのように大地とつり合い力を発揮しているか手の動き及び形一つ一つの変化と同時に大地を支える足の操作一つ一つの変化があり呼応してつり合い力が
発揮される。
故に錬成のプロセスを積み足の操作七部の主導により大地を支える足の操作を変化させることにより全身各部と手の操作を伴う全身同時一致のつり合い力が発揮できる。
その4
積立と掛け算
一方を立てれば万法が立たない道理である足し算(加算)では無く
全ての要因が一枝が動けば百枝が動く如く同時同一に発揮される全て掛け算(積算)で積み上げらていることを体得していかなければならない。
全身各部に働くつり合い力は、探求して体得しても更に尽きることなく体得した力は全て一つの対応に多くの動作が同時一挙に発揮される様に積立と掛け算によりレベルアップがある。
決して足し算と掛け捨ての道理になってはならない。
各種の站椿、試力、摩擦歩、試声、発力、推手、断手、単操手の一つ一つの動き及び変化は、全て大地と争う力を全身同時一致を求めたつり合い力である。
即ち足のつり合い力は一つ一つの動きと変化に伴い全身各部と手のつり合い力を全身同時一致により積立と掛け算の道理で体得する技術である。
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。
意拳練習日詩第特144号
【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】
これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。
梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。
意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。
意拳は、接触と邪魔の武術であり力学的に相手の力量を捉えて感覚統合により意識から無意識を捉えて相手の重心を的中させる為、迷信的思想は一切排除して科学的根拠に基づき
受動的立場から主導的立場へ変換できる技術である。
古からは愚者は順境から逆境に転落し反対に賢者は逆境から順境に好転すると言われている。
その1
求める力は何か?
①【緊張力】求めない
(力み)絶対的である。意識的動作は大きく、相対的な螺旋と傾きは無く、緊張時間は長く、速さは失速、力は消耗し入力に対して効果的な出力も無く、つり合い力によって力の方向が曝露し咄嗟に間に合わなく、大げさでわざとらしい。
②【脱力】求めない
(緩み)絶対的である。意識的動作は大きな緩み、相対的な螺旋と傾きは無く、力も無く、受動的立場に追い込まれ、つり合い力によって緊張までの時間がかかり緊張力を発した瞬間、つり合い力によって力の方向が曝露し咄嗟に間に合わなく、大げさでわざとらしい。
③即ち【つり合い力】求める(リラックス)
相対的無意識である。
相対的な螺旋と傾きにより有る方向に力が働けば必ず同時に反対方向に力が働く重心的中である。
この中間状態及び中間作用を矛盾の状態と言う即ち僅かな動きと僅かな力で大きな力を求める為、相対的な螺旋と傾きにより極限までに緊張力と脱力及び時間と距離を短縮する為、その動作は、大動から小動を求めて行き
更に小さくなる程大きな成果に至る。微動を求め不動に至る。
その2
動作は、相対的な螺旋と傾きにより非常に小さく鋭く咄嗟に間に合う。
例えると螺旋と傾きにより鞭を打つ全身一致の状態に似ていて、この際、手腕の動作は大きな動作をしない極限まで小さな站椿の手腕の状態で足元から頭頂までの体本体の動きのみが鞭を打つ状態で全身同時一致にあるかが課題である。
上は眉を越えず下は臍を越えず右は鼻中を越えず左は鼻中を越えず
前は一尺約30Cmを越えず、後ろは一尺約30Cmを越えず、特に拳掌は爪先から一拳約10Cm越えず、左右の肘は横に張る。全ての動きが一貫して共通している。
歩法は、大きな一歩は命とり方向が曝露して咄嗟に対応できる融通性がない、相手の出足を挫き、半歩よりも小さく実態は小歩でじりじりと秒針を刻む様に相手との接触つり合いによりブレーキがかかり慣性の法則により時計回り或いは反時計回りが方向転換され変化転換を応じて防衛反応を捉える為、時計回り或いは反時計回りの螺旋を描き相対的な螺旋と傾きにより相手の防衛反応を捉え重心を押さえ何時でもつり合い力を発揮できる。
自転と公転の関係及び遠心力と向心力の関係
互いに引き合う、つり合い力にもにている。
この間、相手から急襲があれば時間と距離を短縮することができる。
これを時間と距離を貰うと言う。
即ち大きな速い動作で先手を取らなければ後手にも臨機応変に対応ができる。
相手の動作が大きく速ければ反対にこちらの動作は小さく相手の速さを上まわる。受動的立場から主導的に立場に転換される。
敵、我より先に発し、我、敵より遅れて後に発し、敵より先に到達する。
これらは、相手が忙しくとも我は忙しくない状態である。
先手を取りながら後手に備える状態である。
この間、相手と接触と邪魔により止まれば、つり合い力が発揮され、そのつり合い力は有る方向に働く力が発生する限り反対に働く力は、次々と発生していくブレーキと同様に螺旋状に慣性の力が発揮される。
自己の螺旋回転から相手を螺旋回転させて接触し爆発させる。
我の回転により敵を回転させて衝突させる。
例えれば、相手を渦の中に取り入れしまう。
戒める動きは、大きな動きと演武的な決め技
見た目を気にした速さ
の全ては運動開始とともに華やかで有るが途中から力尽き失速し自己の重心を曝露してしまう。
その3
双方対峙する時
各間合いは、一貫して
共通している。
相対的な螺旋と傾きにより防衛反応が起き、つり合い力が発揮できる状態となる。
①接触していない空間
螺旋と傾きにより空間防衛反応と空間つり合い力が発揮できる。
②接触した瞬間
相対的な螺旋と傾きにより接触と邪魔により防衛反応と接触つり合い力が発揮できる。
即ちこのように何時でも何処でも相対的な螺旋と傾きにより防衛反応とつり合い力が終始一貫して止まることが無い。
相対的な螺旋と傾きによるつり合い力は、無意識による防衛反応である。
その4
接触も歩法も全て渦巻のような螺旋状に相手取り込みつり合い力を発揮する。
縦螺旋、横螺旋、斜め螺旋、前後螺旋、左右螺旋、上下螺旋など傾きに応じて相対する順逆方向は防衛反応とつり合い伴う。
一例は、右と左、上と下、前と後、斜め上と斜め下、順転と逆転、
表と裏、軽と重など相対的同時及び同一相互作用並びに全身一致した螺旋と傾きによりつり合い力を発揮する。
接すれば一触即、静中で止まれば作用反作用の法則を身をもって体得し、動中で止まれば慣性の法則を身をもって体得することができる。
その5
意識と無意識
①考えて行動することは意識である。
②感覚は、考えることなく反応反射による行動で無意識である。
感覚の一例は、熱い物に触れた瞬間或いは針に刺さった瞬間或いはポケットに手を入れて
それが何であるか識別できた瞬間、つまずいてバランスを取る瞬間など考えてなくても反応、反射による防衛反応であるこの防衛反応からのつり合い力は、
好機を捉える為に非常に重要であるが無意識の為、発生しても通常の練習では見向きもされていない、灯台下暗しで有り実はこれだけを錬成目的と目標に極限まで抽出して体得する。
【練習上のヒント】
①考えて感じる練習は下の下である。
意識から無意識を求めるは外見にとらわれて内容が無く体得ではなく形態模写で終わってしまう失敗例である。
②感じて考える練習は上の上である。
無意識から意識を求めるは外見にとらわれることなく感覚により内容が有り創造と独創を通じて体得ができるは成功である。
絶対的な緊張力も脱力も削り落として時間と距離を短縮し、相対的かつ無意識を意識で捉える相対的な螺旋と傾きによりつり合い力のみを追求したこの様な体の状態を錬成する。
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。
意拳練習日詩第特145号
【全ての練習は発力の条件を備えることにあり、その条件を備えるには、効果の高い梃子入れが必要である。】
これは、昔、岳銘先生が言われていたことで、梃子入れの条件が揃わなければ、発力が出来ない、全部同じであるとも言われていました。
梃子入れ動作の要因とは、全て感覚操作であり、操作上のポイントが意拳論には示されていて、その効果は、各指導者からの実践操作を持って確認が出来る。
意拳と密接かつ継続的に関する【力学と感覚統合】について、更に追求し、相手の最大の弱点である中心(重心)的中させることに照準を合わせる。
意拳は、接触と邪魔の武術であり力学的に相手の力量を捉えて感覚統合により意識から無意識を捉えて相手の重心を的中させる為、迷信的思想は一切排除して科学的根拠に基づき
受動的立場から主導的立場へ変換できる技術である。
古からは愚者は順境から逆境に転落し反対に賢者は逆境から順境に好転すると言われている。
その1
【迂 (う) を以て直となし、患を以て利と為す】
古からの代表的な戦術
【迂直の計】孫子
【横走警鐘】意拳
【声東撃西】三十六計であるため簡単には成功はしない。成功の鍵は、ピンチとチャンスである順逆同時となる相対的な機会を捉える能力がその鍵である。
正面と正面の戦術は短なる消耗戦、現在おこなわれている殆どのスポーツ格闘技ルールの実態は双方正面で行う相打ちの技術であり、体の大小に関係無く全員が同じホームとメニューで練習する単なる絶対的な大きな力と速さと長さを有する者が強者となり劣る者は弱者となる。
弱者はその逆境を真面に受けその状況を挽回できる技も博打的成功確立の低い僅かなもので最も不利即ちピンチとなる絶対的な敗因を認識していなかった愚者の結末である。
その弱者が賢者で有れば、真剣勝負的な自衛戦術、即ち護身であるつり合い力に磨きをかけることを怠らない相手側に正面へのこだわりを持たせ自らは正面のこだわりを捨てる即ちその場を譲りその場を奪い返す相対的な螺旋と傾きから発生する側面斜面から最も不利となるピンチが最も有利となるチャンスと同時に発生している機会を認識して、その根拠が力学的つり合い力によるものであることを理解して、この逆境(ピンチ)を順境(チャンス)に転換させることができる即ちピンチがチャンスである転換とは螺旋と傾きにより相手の正面から側面斜面を密接かつ継続的に介入する機会を怠らない即ち急がば回れで有る。
その2
戦いで有利な態勢をとるのが難しいのは、急がば回れの如く回り道をするように渦の中に相手を迎えいれその場を譲り相手を引きつけ誘い同時に極限までに距離と時間を短縮してその場に直行し、不利を有利に変えることにある。
必須条件は
【同時同一】時間と距離の短縮である。
時間差ができ、不一致であればそれはつり合い力が未熟である為に敗北を意味する。
「曲がりくねった道を真っ直ぐに変える」
そのため、回り道をしているように見せかけながら、同時に正面の利益でその場を譲り敵を誘い、一致して螺旋と傾きにより発生した側面斜面から極限まで時間と距離を短縮してその場に直行して同時にその場を奪う即ち敵の後から出発しても相手より先に着く。
その3
螺旋と偏りにより曲がりくねって場を譲り、敵を誘ってつり合い力をかけ最短の作用点と支点が敵の重心を捉え時間と距離を極限まで短縮した間近で其れを叩きその場を奪う。
形曲力直、即ち形は曲がっているが力は真っ直ぐで時間と距離はつり合い力により攻防一体の相対的操作で最短を貫く。
但しつり合い力となる攻防一体の相対的機能が無ければ不利から有利への転換は不可能である。
その4
機会は、絶対的に求めてはならない、機会は相対的に捉えるものである。
例えば
押せば引け引かば回せ
一つ一つの動作は足し算のように扱えば絶対的であるため時間と距離の短縮が出来ず個々にバラバラな動作は相対的な機会を捉えることができない。
これが相対的になれば
押しながら回し引きながら回すことが同時同一に起きているかけ算のように極限まで時間と距離の短縮が可能となり全身一致して何時でも相対的な機会を捉えることができる。
機会となる相対的な状態とは?
粘定化随による粘りくっつき変化しても随行して離れないつり合い力及び作用反作用並びに慣性力の働いている状態が終始一貫して止まない統一である。
その5
全身一致の梃子体である座股提膝による裏股の相対的対立操作により六合が発揮されるつり合い力の働いている状態が終始一貫して止まない統一である。
それが迂直の計を知る者である。
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。
意拳練習日詩第特146号
【矛盾の力】
意拳は、気や神通力、フォースなどの迷信的思想はいっさい排除し、科学的理論を根拠とした技術体系を段階的に学び体得する拳学である。
★古きは、東洋の陰陽思想からニュートンの万有引力の法則まで一貫した共通事項がある。
★それは有る力が働けば必ず反対に働く力がある。
それらは【矛盾の状態】と言われ、同時同一による全身一致であり、全ての要因が足し算ではなく、掛け算で一つとなる表裏一体であり、攻防一体となって矛盾の力を発揮することができる。
★意拳で言われる力は、単なるスポーツで使われる筋力や持久力瞬発力ではなく力学的な力、矛盾の力を錬成する。
★人間の体は承知のとおり真っ直ぐではなく全身各部の関節は曲がっているがその力は真っ直ぐである。これを無意識下で行われる防衛反応となる感覚統合を通じて意識化して認識体得すれば無理な力を使わない僅かな動き僅かな力で発揮できる形曲力直の極意を体得できる。
ここでは、力学と密接かつ継続的に無意識下で働く感覚統合については以前紹介したので、省略する。
★その矛盾の力の代表的な力学的要因として【重力】と【接触力】接触力の種類、抗力、作用反作用、つり合い力、慣性力、軸力、応力などの一部要因を紹介する。
その1
【物体に働く力】
物体にはたらく力を大きく分けると たった2種類 になります。1つは 【重力 】、そしてもう1つは 【接触力 】である。
その2
【重力と抗力】
意拳では大地と争う力鳥が飛び立とうとする力を【上下の力】として上下の力が互いに打ち消し合うこの状態を技術体系を中間作用として体得する。
この下に向かう力は、「重力が原因であり、重力と同じ大きさである」けれども、重力そのものではない。 そして、緑の物体が静止している場合、その垂直抗力は反対に上に向かう力であり重力と同じ大きさの力になります。 垂直抗力は「重力と同じ大きさの力で物体が下の物体を押す力」の重力そのものではない反作用 である。
これも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
その3
【重力 】とは 地球が物体を引っ張る力 のことで、重力→地球上の物体すべてに働き、向きは地球の中心に向かっている。
手に持っている物体を離すと、物体は自然に落下していきますよね。これが重力です。私たち自身も地球に引っ張られていて、だからこそ地面に立っていることが可能である。
その4
【 接触力 】
つまり 物体が接触しているものから受ける力 とは接触力には、様々な種類がありますが、代表的なものは 垂直抗力 です。
★物体が床の上に乗っています。物体は床に接しているので、 床が物体を押し上げる力 が存在します。床が物体を垂直に押し上げる力を 【垂直抗力】 といいます。垂直とは地面に対して直角という意味でしたね。垂直抗力は N という記号を使い、単位は N 、 ニュートン である。
その5
【接触力の種類】
力は大きく分けると非接触力、接触力にわけられ、そして非接触力は重力、クーロン力、磁場から受ける力の主に3つととても限られ、これからも気や神通力、フォースなど迷信的思想は一切関わりがない事実である。
重力以外の、垂直抗力、糸の張力、ばねの弾性力、静止摩擦力、動摩擦力、浮力、作用反作用、軸力、応力、つり合い力、慣性力などの力は、すべて接触力である。
接触して力を伝える時にはエネルギー保存が簡単に言える
何かに対して仕事をするということは,他の物体に力をかけて動かすということであり、その動いた距離と加えた力を掛け合わせたものが「仕事」の定義である
その6
【作用・反作用】
「2つの物体が互いに力を及ぼし合うとき、それらの力は向きが反対で大きさが等しい」 というのが【作用・反作用の法則】である。
ある物体に力をかけると必ず同じ大きさの反対向きの力を受けるというものであり、物体に仕事をする時には相手に加えた力と同じ大きさで反対向きの力を受けることになる接触して物体を押す場合にはその間に自分と相手が動く距離も同じであると考えられる.
つまり、ある物体に触れてエネルギーを与えれば、同じ大きさの負のエネルギーを相手からもらうことになるのであり、これは自分の減った分のエネルギーが相手にそのまま移ったと見ることが出来るこのような場合にはエネルギー保存が当然のように成り立っている
★お互いを押し合う力は、 大きさが同じ で 逆向き となるの力が互いに打ち消し合うこの
これらも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
その7
★【力のつり合い】
意拳では、上下、前後、左右の力が互いに打ち消し合うこの状態を合力が0の状態と言い感覚器官としては無意識の防衛反応であり、心理的にはリラックス状態を中間作用としてその技術体系を体得する。
★物体にはたらいているいくつかの力が互いに打ち消し合う状態、言い換えると、合力が0の状態を、「力がつり合っている」と言う。
意拳では、いくつかの力が互いに打ち消し合うこの接触して離れない状態を技術体系として中間作用を体得する。
★つり合いの条件(2力のとき)
2力が、
①同じ大きさ
②互いに逆向き ③同一直線上にある
そのとき、2力はつり合っているという。
※力がつり合っているとき、必ずしも静止しているとは限らない。
この状態で、加速運動が加われば慣性力が発生する。
★力のモーメントがつりあう ということは、 時計回りのモーメントと反時計回りのモーメントが同じ大きさになる 。 時計回りのモーメントと反時計回りのモーメントが同じ大きさで打ち消しあうとき、 回転させる能力が0となり、棒は回転しない 。
この際、力がつりあう ためには、 2つの同じ力が同じ直線上で逆向きにある ことが重要である。つりあっている2力について、2つのベクトルを足し合わせると0になる 。
★3力以上のつりあい
運動と力
3力のつりあいも「ベクトル和が0」
この 物体が静止している とき、3力の関係は、 物体が静止するのは3つの力がつりあっている ときである。
★ 物体に力F1[N]、F2[N]、F3[N]がはたらいています。この物体が静止する条件は2力がつりあう条件から確認すると
(ベクトルF1)+(ベクトルF2)=0ベクトル
である。
3力はそれにもう一つ力が加わっている状態で
(ベクトルF1)+(ベクトルF2)+(ベクトルF3)=0ベクトルとなる状態は、三角形 である。
★3つの力がつりあっているとき、 すべてのベクトルを足すと始点に戻ってくる 。 0ベクトルとは、ベクトルの和が最終的に始点に戻る ことを意味している。
4つの力のつりあいならば、四角形ができて最終的にベクトルが始点に戻ることになる。
このように互いに打ち消し合うこの状態の技術体系を中間作用として体得する。
これらも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
その8
【張力 】
張力→例えば糸におもりをつけると糸がピーンと張るこれが張力、糸の先端には物体がついている。この物体に注目する。この物体には当然 重力 がはたらきますが、それ以外にも糸に接しているので 糸が物体を引っ張り上げる力が存在 します。この糸が物体を引っ張り上げる力のことを 【張力 】といい
糸が物体を引っ張る力の大きさは同じ ということになります。
このように互いに打ち消し合うこの状態の技術体系を中間作用として体得する。
これらも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
その9
【慣性力】
当事者が加速度運動をするときに考える
慣性力は当事者の加速度と逆向きにはたらく
今まで物体にはたらく力といえば、「 重力 」と「 接触力 」の2種類である。これはあくまでも運動を当事する人が 静止している場合 である。当事者が 加速度運動をしていた場合 には重力と接触力以外に 慣性力 がはたらいている。
★半径rの円周上を速度vで回転運動する物体は、中心向きに加速度 v2/r の運動をしている。このとき、回転運動する座標系では、見かけの上では中心と反対向きに mv2/r の慣性力が働くように見え、この回転座標系における慣性力が「遠心力」である。
意拳では、慣性力が働けば上下、前後、左右の力が互いに打ち消し合うこの状態を合力が0の状態と言い接触すれば、鳥もちの様に離れない粘定化髄状態を体得する。当事者が 加速度運動をしてブレーキを掛けた場合、進行方向に飛ばされて行く即ち発力である。
このように互いに打ち消し合うこの状態の技術体系を中間作用として体得する。
これらも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
その10
【軸力】とは、ボルトを締め付けて伸びたボルトが反発し元に戻ろうとする「引張り力」のことである。
★ボルトを締める際に、螺旋状に梃子が連続して回転したボルトの締め付け部は軸部で軸方向に伸びる力(引張力)が発生、 この力を軸力と言う。このように互いに打ち消し合うこの状態の技術体系を中間作用として体得する。これらも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
その11
【応力】
物体に外力が加わる場合、それに応じて物体の内部に生ずる抵抗力。
物体に外部から力が作用するとき,その反作用として物体内に生ずる分布内力を応力という。
このように互いに打ち消し合うこの状態の技術体系を中間作用として体得する。
これらも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
その12
【弾性力】
弾性力→バネによる力でバネが伸びたり、縮んだりすると元の状態に戻ろうとするので、その方向に力が物体に働く、力を加えられて変形をしている物体が、反作用として他に及ぼす力。その総力は弾性エネルギーに等しい。
このように互いに打ち消し合うこの状態の技術体系を中間作用として体得する。
これらも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
その13
【摩擦力】
摩擦力→物体が摩擦のある面を移動するときに、摩擦力が生じ、摩擦力は垂直抗力に比例する。
その力は物体と物体の間の接触面にはたらき
その接触面に運動を妨げるような力が働くこの力を摩擦力といい物体が動く向きと必ず逆向きである。
互いに接触する2固体の表面が相互運動を行う時の抵抗を「摩擦」と呼び、その時に生じる抵抗力を「摩擦力」と呼び 、静止摩擦力(静摩擦力)、動摩擦力に分けられ、前者は動き出すまでの抵抗力、後者は動き出した後の抵抗力をさす。
このように互いに打ち消し合うこの状態の技術体系を中間作用として体得する。
これらも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
その14
★運動エネルギーと位置エネルギーの関係は
位置エネルギーは、おもりが最も高いところにきたとき最大。 おもりの位置が低くなると、位置エネルギーは小さくなり、その分、運動エネルギーは大きくなります。 反対の端にきたとき、運動エネルギーはゼロに。
★振り子は、位置エネルギーと運動エネルギーが連続的に変化をくり返す運動をしているのです。 「振り子は、位置エネルギーが運動エネルギーに、運動エネルギーが位置エネルギーに変化しながら動いているということが分かりました。 つまり、動き始めの位置エネルギーを大きくすれば、運動エネルギーも大きくなります。
意拳の技術体系では僅かな動き僅かな力で重力と抗力、作用反作用、つり合い力、慣性力、軸力、応力などを落差と螺旋と傾きから加速運動を発生させ重力波による波形の動きを持って【0】ベクトルとなる位置エネルギーを運動エネルギーに転化させアクセルとブレーキを自由自在の相対性対立操作を体得する
★位置エネルギーを運動エネルギーに転化例
★金槌って上から振り下ろして使うけど、その際に金槌が持っている位置エネルギーが運動エネルギーに変わる
★ジェットコースター(動力で高いところまで運び位置エネルギーを蓄えそれを速度という運動エネルギーに変換する。
その他、メトロノーム、ブランコ、スキーやソリなど
意拳で行う全ての拳技術は、このように互いに打ち消し合うこの状態の技術体系を中間作用として体得する。
これらも矛盾の状態を体得し矛盾の力を発揮する要因である。
釈迦の八正道に有る教えで強い者が勝つのではなく、怠らない者が勝つのである。