1)「成功するためには、人生の目標を定めなければならない。まず自分の目標を定
め、つぎにそこへ直接導く詳しい道順を考える。進路は現実的に計画すること」(キ
ングスレイ・ウォード著『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』)。そして、
現実から遊離してはいけないが「志を大きく持ち、高い目標をかかげてこそ、ある程
度の事がなっていくのであって、はじめから、志を小さくし、目標を低きに置いたの
では、かなうことでもかなわなくなってしまう」(松下幸之助『指導者の条件』)。
それは以下の面からも重要である。「たとえ実現はできないとしても、人生に高い目
標を持つことは少しもムダではない。(中略)生活と思考に高い基準を設けて暮らす
人間は、確実に進歩向上する。最高の成果を求めようと努力すれば、誰でも最初の出
発点よりはるかに前進できるはずだ。しかも究極の目標地点には達しなくとも、向上
の努力は必ずそれにふさわしい恩恵をもたらすにちがいない」(『自助論』)。“思え
ばいつか叶う”と、思え!
2)その目標について、何の本だったか記憶にないが次の言葉を考慮すべきだ。「兼
好は、権勢・財産・才能・人徳・上司の信任・部下の掌握(しょうあく)・人の厚意・約
束など、現代人が『人生の拠りどころ』とするものを、すべて『当てにならぬ』と一
蹴(いっしゅう)する。思うに、これらみな「外的な要素」にすぎない。どれひとつ「自
分のもの」といえるものがない」。これら現代人の人生の拠りどころは、現代社会で
生きるうえで必要ではあるが、それを人生の最終目的にしてしまった人間に対する警
鐘である。
3)「進路を選ぶときには、まず最初に、自分にできそうなあらゆることをリストアッ
プすることを忘れないように。それらのなかから、自分が行いたいと思うことをすべ
て選び出すんだ。(中略)そのなかから、本当に、本当に行いたいと思うことを選び
出して、それを行うか、行えるようになるために努力する。…」(タル・ベン・シャ
ハー『HAPPIER』)。