企業経営論は、ハウツー本から専門書まで多様だ。自身の本棚を眺めるだけでも、『経営革命大全』『マネジメントの世紀 1901~2000』『奇跡の経
営』『エクセレント・カンパニー』『ビジネスを育てる』『コアコンピタンス経営』、P.F.ドラッカーの『見えざる革命』『P・F・ドラッカー――理想企業を求めて』『経営の哲学』『ドラッカー入門』、松下幸之助の『実践経営哲学』、『稲盛和夫の実学』、リーダーシップ論の『リーダーの教科書』『ウェルチ リーダーシップ31の秘訣』『モチベーション・リーダーシップ』、組織論としての『なんとか会社を変えてやろう』『職場は感情で変わる』やマーケティング論としての『大魔神が教えるマーケティングの極意』『パワー・ブランドの本質』など多岐にわたる。
ハウツー本や成功者の経営手法をなぞれば成功するかといえばそうとは言えない。経営上の課題は多種多様、且つ解決すべき問題は千差万別だ。時代の違い、企業環境の違い、経済状況の違いに加え、人の織りなす社会の中での活動であり、乗り越えなければならない問題は、一つとして同じ問題はない。したがって、経営指南書や成功者の体験本をなぞっても成功することはないし、参考にしながら独自の道を探さなければならない。そこから何を汲み取り、どう実業に活かすかは、読み手の能力にかかっている。その能力の源は、正しい企業運営をするための判断基準「基本的な考え」であり、それを核に自社に適した方法論を構築するしかないのだと思う。
第二部『正しい企業経営』目次
はじめに
(1)企業とは何か、何のためにあるのか
(2)
(3)