<時間>「人生を充実して送るか否かは、時の活用にある」(『正法眼蔵随聞記』)
1)「古代ローマの思索家セネカは、『人生の短さについて』という著作の中で、人生
というのは短いのではなく、『われわれがそれを短くしている』のだといい、貴重な
人生を利欲と快楽のために浪費してしまうことを諫(いさ)めています」(細川護煕 『跡無き工夫』)。その通り!自分磨きに時間を割こう。
2)「生きているとは、時間の流れを意識することにほかならない。『今日は無為に過
ごしたなあ』というのは、生理的には生きていたが、人間としては、なかった時間と
同じだろう。(中略)時間を大事にする人のほうが、遊ぶ余裕も、心のゆとりもタッ
プリ満喫しているのだ。金と同じく、小さな時間、こぼれる時間を大事にするのが時
間創造の秘訣であるが、これを実行している人のほうが、はるかに人生をエンジョイ
しているのだ。成功者とは、万人平等に与えられる一日二十四時間を、二倍にも三倍
にも活用した人である」(田辺昇一『人間の魅力』)。しかり。体の動ける若い時ほ
ど時間の無駄遣いをしていた。“年を重ねて反省す”、これ凡夫。
3)「『時間管理とは、最も大切なことを実行することだ』一番大切なことを一番最初
に行い、二番に大切なことをまったく行なわないとうことだ」(ジェームス・スキ
ナー『成功の9ステップ』)。人生は短く、やりたいことに優先順位をつけることが
一般的だが、二番以降はまったく行わないというのが、いい。短い人生、それでも足
らない。それなのに、時間の浪費をしたり、時間泥棒に付き合ってしまう。ただ漫然
と生きてしまうのが凡夫だ。「『いま何をしたら一番満足か』徹底して考えよ!そこ
から本当の人生が始まる!」(新渡戸稲造『自分をもっと深く掘れ!』)。