<2017.12.15> 今年の言葉「ぼんやりしている日本人」
今年、意思道の心に残った言葉は、以下です。そこから引き出せるのは、「ぼんやりしている日本人」です。
2017年8月20日、アメリカ、シャーロッツビルで白人至上主義者と反人種差別の衝突があり、反人種差別の若い女性が白人至上主義者に車で轢き殺された。
この事件でのトランプ大統領の反応――民主党も共和党も白人至上主義を明白な人種差別デモであり名指して非難したが大統領は言葉を濁した――が批判された。
死亡した女性の母親は、「(娘)ペザーに起きたことが大勢の胸に響くのは、あの子がしたことは、自分にもできると知っているからです。みんな死ぬ必要はありません。自分の命を犠牲にする必要はありません。連中は私の娘を黙らせるために殺しました。そしたらどうなったかって?あの子の声をもっと大きくしただけ。心に留めて覚えておいてください。激怒してないとしたら、ぼんやりしているからです。注目して間違っていることを見つけてほしい。無視しないで目を背けないでください。あの子をあきらめなくちゃいけないなら、あの子の死を無駄にしませんよ」、と語った。
安倍政権の5年近くの政権運営が問われるべきだった先の衆議院選挙で、自民党は圧勝した。第二次安倍政権誕生(2012.12.26)以来、国民の「知る権利を侵す」特定機密保護法の強行採決(2013.12.6)、2014.4.2には、憲法の平和主義に基づいて武器輸出を全面的に禁じてきた「武器輸出三原則」を撤廃し、武器輸出を解禁(戦争→日米の軍事産業が潤う→アメリカが起こす戦争への参加)。そして、憲法違反の集団的自衛権行使(海外での武力行使)を認めた安全保障関連法の強行採決(2015.9.17)、テロ等準備罪と称して、実は広範に恣意的に反政府活動を押さえ込むのが狙いとも思われる史上最悪の法案といわれる「共謀罪」の強行採決(2017.6.15)。いずれも、国民を意のままに操りたい、権力顕示欲旺盛な安倍政権が数の力で国民の自由を奪い、意のままに動かすルールづくりを進めてきた。
これらはいずれも戦争の出来る国造りへの道だ。さらに憲法擁護義務を課さられた議員が、改憲発議をすること自体憲法(99条)違反なのだが、改憲で自衛隊を明記(これによって集団的自衛権行使容認と加え、自衛隊を海外に派兵できるようになる)し、緊急事態条項を加えようとしている(これはあのヒトラーの独裁を生んだ法案そのもの/<2016.4.1>のブログ 古館伊知郎 渾身の緊急特集“ワイマール憲法が生んだ独裁の教訓“を参照)。
国の最高規範である憲法を踏みにじり、税金を不正に友達に配っている安倍政権に対し、国民は激怒すべきなのに、独裁ともいえる政権運営を許している。日本国民はいつまで「ぼーっと」しているのだろうか?
ヒトラーを生んだドイツに対し、国際社会は、「あんなに誇らしい業績を記録した(ドイツ)国民が、力ずくではなく自由選挙を通じて、ナチを権力の座につけることがどうしてありえたのだろう?」(『戦争の世界史』)と評したが、立憲主義を解さない戦後最悪最低の安倍政権がこのまま続くことで、日本国民もこう言われることになるだろう。
2017.12.1> 11月の雑話四話
① 以下、小泉進次郎・自民党筆頭副幹事長の国会内での記者団への発言(朝日新聞11月2日付)。自民党内の議論なく、安倍首相が幼児教育の無償化とその財源確保を企業に要請(3千万円)したことに対し、「(党内議論しないのだから)自民党は必要ない」といい、さらに「経済界の皆さんにも、考えてもらうべきことがあるんじゃないかと思いますよ。政治が頼むと、賃上げをする。3千万円も頼まれれば出す。何かまるで、経済は政治の下請けなのかと」。さらに「おかしいことはおかしいと言う経済界であってほしい」とも言っている。
暴走する権力に対し、企業は「より良き社会づくり」という社会的使命があり、この観点から昔は政治に物申す経営者が結構いたのだが、今の経団連は政治献金を再開し、武器輸出や原発再稼働など反社会的な要請をする経済界では、「何も言えない。何も言う資格はない」。36歳の若者?に、このような指摘をされ、恥ずかしくないのだろうか。
② 祖父岸信介(元CIA秘密エージェントだった/立花隆)に倣(なら)い、孫の安倍首相が武器購入要請や北朝鮮への圧力路線の米国国民はもちろん、欧州の指導者たちが嫌うトランプ大統領に従う。トランプ大統領の要望に応え松山英樹プロがつき合わされたゴルフ外交(11月3日)の報道は少ない。原因は、政府が削除を要請したテレビ東京のゴルフ場上空から撮影した録画――安倍首相がバンカーに後転落下したのを知らずに、大統領と松山プロは先を歩く――にあるようだ。
トランプ大統領はプロ並みの腕前、安倍首相は中々上達しない普通のゴルファー。トランプ大統領の性格上相当イライラしたに違いない。今回、トランプ大統領の要望(松山プロとプレイ)が通ったから実現したのだろうが、両者の腕前の差、安倍さんのバンカー落下から、もう二度と二人は一緒にゴルフをしないと思う。それにしてもこの不人気者同士のゴルフに招待された松山プロの今後が気になる。「あれ以降松山プロは勝てなくなった」、ということにならないよう祈るばかりだ。
③ 11月13日:地下鉄乗車時に、若い女性が後ろから私を追い抜き、優先席に座った。膝小僧が見える細身のジーンズ、薄い茶髪、金縁丸形のサングラス、フェイク毛皮の高いソールのサンダルから出た指先と手爪のケバケバシイ色味、手の爪は異常なほど長く尖(とが)っている。突飛な格好で自己顕示したいのだろうが、隣の普通の女性が際たち好印象。大きめのハンドバックにあるキティちゃんが、悲しそう。。。
④ 権力の監視というジャーナリズム精神の発揮度が高い東京新聞(11月14日付)に、思わず笑ってしまう風刺漫画(佐藤正明作)があった。これは、漫画を見てもらわないと伝わらないかもしれないが、安倍首相と枝野立憲民主党代表の掛け合い――アベ「国会での質問時間は与野党5:5でお願いしたい!!」エダノ「いやそれはとてものめたものではない。(今まで通り)与党2野党8で!!」。2コマ目、エダノ「そばでも のどごしがよく のみ込みやすいのは二八の配分だ!!モリにしようがカケにしようが」。3コマ目、アベ「わーっ やっぱりその質問ばかりしようとしてるじゃないかー!!」エダノ「なんでわかった?」
<2017.11.15> 衆選で裁かれたのは国民の質(人間性)だった
前々回のブログ報告(10月15日付)で、今般の選挙は、“似非(えせ)保守”の小池希望の党+安倍自民党vs安倍暴走政治阻止を訴える第三極が激突する選挙であると同時に、いつも反故にされる言葉だけの政策よりも党代表の人間性選択選挙でもあり、最大の眼目は、日本の“平和主義と民主主義”を壊す史上最低最悪の安倍首相を辞めさせることができるか否かの選挙で、国民の質(人間性)が問われる選挙なのだ、と報告した。
二つのムチ(無知と無恥)の安倍率いる「非・自由民主の党」+非・平和の党「戦争の党の公明党」連合と小池・否希望「失望の党」、そして、リベラル*派の「立憲民主党」枝野代表を軸とした第三極の闘いの結果は、「共謀罪」で国民の自由を奪い、国会での議論を打ち切り強行採決を連発した独裁的な「奪自由・壊憲の自由民主党」の圧勝で終わった。
『むのたけじ 笑う101歳』(2017.8.10)に、2014年の衆議院選挙結果に対し「裁かれたのは、主権者とされる我々国民なんだ。四八%の人間が主権者でありながら、投票に足を運ばなかった。足を運んだ連中は自民党びいきが多いから、自民党が勝った。(中略)安倍(晋三政権)を勝たせた。その責任は政治家の問題じゃない! 我々一人一人が自分の命を政争に売っちゃったんだよ!」とある。
今回の衆院選も同様の結果で、裁かれたのは、我々国民だった。国民の質(人間性)が表れた結果なのだ。
いま日本は、ちょっと変、(全体的に)なんか変、やっぱり変な人が増えている。
憲法違反で日本を戦争が出来る国に変えようとする、歴史修正主義(先の戦争の非を認めない安倍首相、関東大震災時の朝鮮人殺害をなかったことにする希望の党の小池代表などの権力顕示欲(国民を意のままに動かしたい)が強い人間性欠落者たちが政治を動かし、財界においても、原発再稼動推進や武器輸出、残業代ゼロ法案を政府に要請し、自民党への政治献金を促す経団連榊原会長(東レ出身)を筆頭に、不祥事を起こし続ける反社会的な企業トップの増加など、「より良い社会づくり(世のため人のため)」という企業の重要な社会的使命を負って政治に物申した昔の経営者たちに比べると明らかに“人間的に変だ”。
一般市民はどうか。
集団的自衛権行使容認は、昨今の日本をとりまく安全保障環境の変化への対応上必要で、憲法違反も致し方ない、という人がいた。必要ならばその必要性を国民が納得するまで説明し、民主的な手続きを踏んで法制化すべきなのだが、目的達成ためには何をしてもいいという考えのようだ。目的達成のためには手段を選ばない人間と付き合っていたら、いつ裏切られるか分からない。さらに、その人は、死の商人グループの三菱電機が、部下をパワハラで自殺に追い込んだ事件でも、「自殺する前に会社を辞めなかったのが問題なのだ」と言い切る。自殺したのは、辞めるという選択が考えられないほど精神的に追い込まれた結果であり、自殺に追い込んだ人間よりも、自殺した人間の方が悪いというのは、やっぱり変だ。色々な人がいるが、この人とは肝心なところで嚙み合わない。
“水は方円の器に随う(広辞苑によると、民は君主の善悪に感化されてどちらにでもなる)”。政財界トップたちの劣化によって、一般市民も“何か変症候群”に冒されている。
このように日本全体が“なんか変病”に覆(おお)われ、平気でウソがつける二つのムチ(無知と無恥)の安倍さんが「間違って首相」に選ばれ(選んだのは自民党議員と自民党党員)、戦後最低最悪の首相となり、なんか変な国民によって「戦後最長の首相への道」を突き進む……「安倍政権の長期化で、世界市民が憧(あこが)れる平和国家・日本は死ぬ!」
*「リベラル」は、広辞苑によると、自由主義的、自由主義者で、自由主義は、個人の思想・言論の自由、信教の自由を擁護するもの、とある。大辞林では、リベラリズム(自由主義)は「個人の価値や人格の尊厳性を重んじ、人間の自由な思想・活動を可能な限り保障しようとする立場。政治的には、市民的自由の擁護・拡大、経済的には自由放任主義の主張としてあらわれる」とある。
法政大学の山口二郎教授によると、①「リベラル」は、ヨーロッパで生まれた言葉で、個人の自由、特に経済的自由を尊重するという意味で、日本では、戦前、軍部を恐れず戦争と独裁に反対した石橋湛山(たんざん)が源流。②二十世紀のアメリカで民主党の進歩派が、あらゆる人間に人間らしく生きる権利を保障するという観点から、人種や性別による差別を許さないルールを確立し、貧困層に対しても生きる権利を保障するために政府が積極的に政策を展開するという意味で、リベラルの意味を転換した、とある。
今選挙で生まれた「立憲民主党」は、格差放置・拡大、大企業や富裕層のためのアベノミクスを転換させ、辺野古基地や原発再稼働などの民意を無視した政策を改めさせ、戦争に近づく立憲主義を解さない安倍首相を退陣させる、国民にとっての希望の党になってほしい。
リベラルにも、人権や環境問題を重視する革新と表現や言論の自由を重視する保守があるようだが、石頭団塊団の意思道は、表現や言論の自由なくては人権も何もあったものではないという観点から、保守リベラルとして「立憲民主党」を育てたい。あなたはどうですか? <2017.11.1> 北朝鮮のミサイルで、嗤(わら)う二人の狂人
北朝鮮のミサイル威嚇が止まらない。先月29日に続き、今朝もミサイルが発射され北海道上空を通過し、太平洋上に落下した。この威嚇によって、右往左往するトランプ大統領と安倍首相、そして日本国民の避難訓練の様子を見て、威嚇効果大として、狂人・金(キム)正恩(ジョンウン)は嗤って(大笑いして)いる。
そしてもう一人の「どこの国の総理ですか?(長崎の被爆者代表発言)」といわれた狂人、戦前復古を狂信的に進める安倍首相は、オオカミ少年的に危機を煽(あお)り、有効性の乏しいJアラート(全国瞬時警報システム)を発し、原発を止めずに東北新幹線を止め、北朝鮮ミサイルの脅威解説と国民のあたふた振り(海外メディアが、日本人は70年前と同じように、机の下に身を隠すと報道)を危機対応時の官邸ではなく自宅のTVで見ながら/先月のミサイル発射時、憲法さえ壊す異常な政権への批判と森友・加計問題で友達に税金を配る不正行政への批判を逸(そ)らしてくれるミサイル発射をした狂人・金正恩に感謝し、ほくそ笑(え)んでいるに違いない。さらに、国民を愚民と見做(みな)す安倍首相は、考えない国民が軍備増強と専守防衛の9条改憲の必要性を感じることになるだろうと、日本国民を嗤って(せせら笑って)いるに違いない。
原発再稼動も同様の嗤(わら)うべき対象だ。民意に反し、次々と再稼動をさせているが、人知の及ばない自然災害と不完全な人間が起こす人災によって、事故は必ず起こる。福島の原発事故で明らかなように、事故が起これば逃げるしか手がなく、人命と故郷が奪われ、損失は税金を充てる。原発は、人殺しやウソと同じで「ダメなものはダメだ!」の世界なのだ。
何のことはない。この甚大な被害をもたらす原発を賢明な他国のように止めさえすれば、人生の貴重な時間を無駄に費やす馬鹿げた避難訓練をする必要はなくなる。
原発の再稼動を認める国費を使った様々な検討、無意味な避難訓練、これを嗤わずにして何を嗤う。嗤われるのは、性懲りもなく原発再稼動を進める政治家と通産省の役人を雇い、再稼動を許している国民なのだ。
本質的問題(平和憲法を壊し、国民主権から国家主権へ舵を取り、軍事力強化によって国際社会での存在感を示したい安倍政権の狂信的危険性)を見抜けない国民、気づいてもいっとき話題にするだけで国の将来を危うくする重大事なのに、すぐに忘れてしまう国民性。
この国民性を利用し話題を逸らしたい安倍政権は、安倍昭恵夫人・加計理事長や谷昭恵夫人付など、真相解明に必要な人たちを隠す。今までも金銭授受の甘利経済再生担当相は入院、政治資金不正の小渕経済産業相・うちわの松島法相・献金問題の西川農相・不適当発言の今村復興相・日報隠蔽の稲田前防衛相は辞任させ、国民が忘れるのを待っている。
この国民性を利用した安倍政権の狙い通りに、急落した支持率が持ち直してきた。
日本の将来を危うくする戦後最低最悪の首相に簡単に操られ、考えない(権力、非人道的な権力さえ疑わず、従順に従う)国民。
これは、平和憲法が葬られ、国のため?憧れの独裁者(金正恩化)に成りたい狂人・安倍首相のため?に、国民の命と自由で平穏な生活が奪われる可能性は高い、ということを意味する。近い将来、この時代に生きていた日本人は、次世代から嗤われる(バカにして笑われる)ことになるだろう
<2017.10.15> 安倍首相は、「保守ではなく、アホ」。希望の党の小池代表も?
小池都知事が「希望の党」を立ち上げ、「寛容な改革保守政党」を目指すとした。小池都知事の政界で泳ぐ手腕、大衆の心を掴む能力は高いが人間性に欠陥が見られる。それは関東大震災での朝鮮人虐殺の歴史を消す動きに現れた。このような非人道的行いを繰り返さないためには、事実を直視しなければならないのに無きものにする姿勢はリーダーとして問題だ。丹羽宇一郎氏の『死ぬほど読書』に、「人間への理解が浅く、人間性が偏っていれば、どんなに知識があっても、品性は下劣」というくだりがある。
小池都知事(安倍首相よりはましだと思うが…)は、上記に加え、ほとんどの憲法学者が違憲とする安保法制の容認など人間としての品性に疑問符がつく。安倍政権の補完勢力になる可能性があり、もし自民党の補完勢力になれば、希望ではなく、日本にとって「絶望の党」になるかもしれない。人間性から来る政治思想を注意深く見極めなければならない。
で、もう一方の自称“保守”、安倍首相は、「私は、自民党で一番の保守強硬派」という。
適(てき)菜(な)収氏は、昨年の『安倍でもわかる政治思想入門』に続く安倍でもわかるシリーズの『安倍でもわかる保守思想入門』(今年4月出版)で、保守とは何かを論じ、「安倍首相は保守ではなく、アホ」と言い切っている。以下両書からの引用(意思道の断章)で、話を進めたい。
前著で、適(てき)菜(な)収氏は、「立憲主義とは、最高規範が権力を縛る、というのが基本的な考え方です。いまでいう最高規範は憲法ですね。(中略)しかし、安倍首相は自分の考え方に同意する人物を登用し、反対する人はクビにしてしまう。つまり、安倍政権のやり方というのは、『法による支配』ではなく『人』による支配なんです」と記し、立憲主義を解しない安倍首相を「歴代総理の中でも圧倒的に出来が悪い。国家観も歴史観も憲法観もすべてが変」、「結局、安倍政権がやったことは、戦後レジームの固定化です。(中略)アメリカの要望どおりに国の形を変えていく」人物だとして、改憲はきちんとした政府でやるべきで、「安倍による改憲だけは阻止しなければならない。国が崩壊するからです」と評している。
その上で、「いま必要なのは、改革でも挑戦でも「新しい国」をつくることでもない。真っ当な保守政治、成熟した議会政治を取り戻すことです。祖国をアホから守ることです」と言い切っている。
さらに、「一番タチが悪いのは、法案の中身も知らず、なんとなく安倍を支持した連中。『国際情勢が緊迫している』と言えば、それを真に受けたバカが、『たしかに安倍さんのやり方は強引かもしれないけど、このままでは国を守ることができない』などと言いだす」とし、この自公政権を誕生させ、高支持率を与え続けているのは、「国民の質の低下」にあると言い放つ。
勢いに任せ前著の引用が長すぎたが、“保守”に話を戻す。第二弾の『安倍でもわかる保守思想入門』を読むと、安倍首相は保守ではなく、復古主義あるいは過去の一時期が理想だと考える、日本の北朝鮮化を目論む全体主義者で、且つ無知で道理の分からない単なるオウム真理教に近い狂信者だということが分かる。
保守とは何か。適菜氏は、保守は伝統を重視するとして、「伝統とは一般に人間の行動、発言、思考を支える歴史的に培われてきた制度や習慣、価値観のことで、保守が伝統を重視するのは、(伝統が)個々の事例における先人の判断の集積と考えるからです」といい、70年以上にわたって歴代の首相の集団的自衛権行使は憲法違反という先人の判断(保守が重視する伝統)を無視したのが安倍首相で、保守ではない。
また、保守を一言で言うと「人間が不完全であるということを認め、人間の理性、人間の知性には限界があるんだということを認めるのが保守政治」だといい、「保守は『常識外れ』なことが発生したら、常識を『保ち守ろう』とします。だから常識がない人(=安倍首相)は、『保守』ではないんです」という。
「保守の基盤は歴史や現実であり、そこから生まれる『常識』である」のだが、安倍在学中の成蹊大学で政治思想史を教えていた加藤節教授談として、「安倍さんを表現するとき、私は、二つの『ムチ』に集約できると思うんです。一つはignorantの『無知』、もう一つはshamelessの『無恥』です。『無知』についていうと、彼はまず歴史を知らない。戦後の日本が築いてきた歴史を踏まえてないんです。歴史はよく知らないから、そんなものは無視して良いと考えているのではないでしょうか?」(ここは前著からの引用)と、安倍首相は、意思道が評する“戦後最低最悪の首相”である理由を説明してくれている。
保守は権力を警戒する。それは、「権力の集中が地獄を生み出してきたことを歴史に学ぶからです。そもそも、保守主義は権力に対する恐怖から生まれてきたようなもので、保守思想は、権力をいかに縛るかという思考の下に深化してきた」という。権力を縛る立憲主義を解さない安倍首相はこの面からも保守とは言えず、適菜氏の引用の〆として以下を記す。
「安倍が『保守』の対極に位置する政治家であり、文明社会がもっとも遠ざけなければならない人間である」
今般の選挙は、敢えて二極に分けると小池希望の党+安倍自民党の“似非(えせ)保守”連合対安倍違憲政治の阻止を訴える立憲民主党を核としたリベラル派との戦いだと思う。“平和と人権”を守れるか否かの選択選挙であると同時に、言葉だけの政策よりも党代表の(人間性)選択選挙なのである。最大の眼目は、史上最低最悪の安倍首相を辞めさせることができるかであり(何処に投票すれば安倍政権を倒せるか――具体的には、自公議員に勝てそうな対抗馬に投票する“戦略的投票”になる)、国民の質(人間性)が問われる選挙だと思う。 <2017.11.1> 凶報:安倍政権が見做(みな)す愚民によって自民党圧勝。吉報もあった衆院選。
「森友・加計隠し」選挙で、北朝鮮のミサイル脅威と団塊世代の退職、非正規雇用の増加によってもたらされた有効求人倍率の自然上昇をアベノミクスの成果と訴え、ほとんどの憲法学者が違憲とする海外での武力行使容認の安保関連法や特定秘密保護法、共謀罪などの法制化で、戦争のできる国づくりを進める安倍首相率いる自民党が、民意を反映しない選挙制度のお蔭で有権者の四分の一(約25%)の得票率で圧勝した。
悲しいかな人間失格者・安倍首相による悪政が今後も続くことになったが、朗報もある。化けの皮(初の女性首相の野望)がはがれた「希望の党(実は失望の党)」の小池代表と民進党の前原代表が産み落とした立憲民主党(野党第一党)の誕生だ。
突然生まれた政党だが、前代未聞の非常識極まりない安倍政権よりも国のため国民のためになる政党であることは間違いないと思う。国難(国家優先、統治者の意のままに戦争ができる国造り)回避のために、異様な安倍政権を打倒する政党として育てなければならない。
選挙期間中、TVで一般市民へのインタビューを聞いた。原発再稼動の是非について聞かれた若い男が「原発が動かないと電力が供給されなくなるので再稼動は必要」と応えるのを見たり、憲法無視の「集団的自衛権行使容認の安保法制」や「共謀罪」などで国民への説明を避け強行採決をしたり、「森友・加計問題」から逃げ回る異様な政権運営を繰り返す安倍首相に握手をしてもらって喜ぶ主婦などを見ると、その人の人格を疑ってしまうのだが、今日本には、無分別な人間――駅の構内で、ぶつかっても謝らない人、最低の政権に簡単に騙される人や善悪が分からない人――が増えている。
何故だろう……?
これに答えてくれる本『平然と車内で化粧する脳』(2004年)を書棚に見つけた。元々は数年前に電車通勤をしていた折、車内で化粧をする女性があまりに多く、気になり購入した本なのだが、「簡単に騙される、善悪が分からない人が増えている」のは、「ヒトを人たらしめている前頭連合野の未成熟者が増えている」からだそうだ。
同著によると、ヒトはネオテニー(幼形成熟、つまり幼い時期の特徴を保ったままで成熟)化したサルだという。ヒトは子育て期間を延長することで、厳しい環境に適応しようとする方向に深化してきており、この「延長された幼年期」を生かして教育やしつけをすることによって、ヒトを人間たらしめる高度な脳の働き――自分の状況を把握したり、自分の間違いや正しさに気づき恥を知る「自己意識」と「自己制御」などを担う脳の前頭連合野――を発達させてきた、という。
これは両刃の剣で、「未熟だからこそしっかり子育てをしなくてはいけないので、もし適切なしつけや教育が受けられないと、簡単に発達障害が起こってしまう。さらに現代の西欧化した食生活や住環境も、日本人にダメージを与え、未熟性を際立たせるのに一役買っています。恥知らずな日本人というのは、こうした要因が重なりあって脳が機能障害を起こしている人、ということができます」とある。
今の日本は、非正規社員(正社員の約6割の給与)の増加(40%に迫る)や男女間給料格差(男性の73%の給料、世界ワースト3/2016年)など経済格差の拡大(相対的貧困率が16%と、OECD諸国の中でアメリカに次いで第二位/2014年)や母子家庭の増加+男女間給料格差などによって、教育・しつけが不十分で、且つ食事も十分に採れない子供が多く(子どもの貧困率13.9%―7人に1人/2015年)、食生活の欧米化(肉食化など)によって、脳が未熟なままで、周りの目を気にしないメイワクな行動をとる前頭連合野の未発達者が増えてきた、という。
「前頭連合野が未熟なヒトほど自我や分別や倫理観などの機能も弱っているので、(ファシズムや新興宗教などに)簡単に引きずり込まれてしまう」とある。原発を再稼働しなければ電力不足になるとか、いつまで待っても来ないトリクルダウン(富のおこぼれ)や憲法9条によって70年以上も平和が保たれたのに戦争の出来る国にしなければ日本は危ないと言う言葉に簡単に騙されてしまう人間が増えているのは、脳の未発達、機能障害が原因のようだ。
前頭連合野の未成熟者の増加が日本人の質(人間性)の劣化をもたらしているのは、以下の現象からも見てとれる。
前頭連合野の未成熟者は、周りの目を気にしないメイワクな行動をとる「平然と車内で化粧する」人であり、人格障害と精神病の中間のボーダーライン症状の人間は、性格的に問題があったり、社会不適応な行動をとる。衝動的で協調性がなく、気分がクルクル変わって、急に怒り出したりキレる。これは、あの「このハゲッ~!」「違うだろー!違うだろー!」の豊田真由子議員が最近の代表選手。ボーダーラインの場合は成長の途中で脳内物質系が十分発達しなかったことが原因で、治すには、カウンセリグと薬の併用が必要で、時間がかかるとのことだ。豊田候補は、出馬すること自体が問題なのだが、脳機能障害を治してから出馬すべきだった(今回落選)。
「統計的に見ても、母親からの過保護や過干渉がボーダーラインのような症状をもたらすいちばんの原因であることがわかっています」とある。非常識な言動を繰り返す安倍首相や麻生副総理の“おぼっちゃま”世襲議員はこれに該当すると思われる。また、「母性愛を、もつことさえできなくなり」、子供を捨てる、虐待する母親が増えたのも原因は同じだと思われる。
今選挙での安倍政権の圧勝は、日本人の脳(前頭連合野)の発育不全がもたらしたものであり、早急には治らない忌々(ゆゆ)しき問題なのである。
一方、駅の構内で、ぶつかって謝る若い女性に遭うと、当たり前のことなのだが何故か「この人はなんて優しいんだろう」と涙が滲(にじ)む、普通の人が輝く時代でもある。
以下は、向学のためのおまけ情報です。
本著によると、(ネオテニーで)有名なのはアホロートル、いわゆるウーパールーパー。アホロートルは、両生類のサンショウウオの一種で、普通は幼生期には水中でエラ呼吸をし、成長すると変態して肺呼吸になり、陸上で生活するようになるが、「アホロートルは、変態しないでエラをもったまま、つまり幼生期の姿のまま水中で成熟し、繁殖する。カエルでいえば、オタマジャクシのままで卵を産んでしまうようなものです」とある。
モンゴロイド(黄色人種)は、ネグロイド(黒色人種)からコーカソイド(白色人種)、そして約5万年前にコーカソイドから枝分かれし、もっともネオテニー(幼年期の延長)が進み独自の進化の道をたどった、とある。
また、モンゴロイドはいったん北へ向かったことは確かで、この結果、身体にさまざまな変化が起きたようだ。
たとえばモンゴロイドの肌が黄色いのは、「雪や氷の反射で受ける強い紫外線への対策として色素が増加した」と考えられており、「手足が短くて胴が長い幼児体型は、ネオテニー的であるとともに、表面積を小さくして体重を増やすという寒冷地適応の法則にものっとったもの」で、「寒冷地の動物は体表面の凹凸が少なく丸みを帯びる、という適応の法則」に沿い、さらに、「体毛が多いと凍りつきやすくて不利だから、モンゴロイドの体毛は人類のなかでもとくに薄いものになりました」とある。
次は最後まで本ブログを付き合って頂いた方へのプレゼントです。
脳を育てる3つのポイントは、①ネオテニーを生かす幼年期の適切な脳教育②大人になっても知性を伸ばすのをあきらめない(歳をとっても変化に富んだ環境やコミュニケーションなどで脳に刺激を与えることで、短期記憶に関係する海馬や前頭連合野の神経細胞が新生する)③食生活を見直す(コーカソイドの真似をして、便秘や成人病を招く分厚いステーキばかり食べないで、日本人の消化器官にあった、しかも日本人の脳にとって重要なドコサヘキサエン酸DHA、つまり魚を食べること)。
<2017.10.15> 安倍首相は、「保守ではなく、アホ」。希望の党の小池代表も?
小池都知事が「希望の党」を立ち上げ、「寛容な改革保守政党」を目指すとした。小池都知事の政界で泳ぐ手腕、大衆の心を掴む能力は高いが人間性に欠陥が見られる。それは関東大震災での朝鮮人虐殺の歴史を消す動きに現れた。このような非人道的行いを繰り返さないためには、事実を直視しなければならないのに無きものにする姿勢はリーダーとして問題だ。丹羽宇一郎氏の『死ぬほど読書』に、「人間への理解が浅く、人間性が偏っていれば、どんなに知識があっても、品性は下劣」というくだりがある。
小池都知事(安倍首相よりはましだと思うが…)は、上記に加え、ほとんどの憲法学者が違憲とする安保法制の容認など人間としての品性に疑問符がつく。安倍政権の補完勢力になる可能性があり、もし自民党の補完勢力になれば、希望ではなく、日本にとって「絶望の党」になるかもしれない。人間性から来る政治思想を注意深く見極めなければならない。
で、もう一方の自称“保守”、安倍首相は、「私は、自民党で一番の保守強硬派」という。
適(てき)菜(な)収氏は、昨年の『安倍でもわかる政治思想入門』に続く安倍でもわかるシリーズの『安倍でもわかる保守思想入門』(今年4月出版)で、保守とは何かを論じ、「安倍首相は保守ではなく、アホ」と言い切っている。以下両書からの引用(意思道の断章)で、話を進めたい。
前著で、適(てき)菜(な)収氏は、「立憲主義とは、最高規範が権力を縛る、というのが基本的な考え方です。いまでいう最高規範は憲法ですね。(中略)しかし、安倍首相は自分の考え方に同意する人物を登用し、反対する人はクビにしてしまう。つまり、安倍政権のやり方というのは、『法による支配』ではなく『人』による支配なんです」と記し、立憲主義を解しない安倍首相を「歴代総理の中でも圧倒的に出来が悪い。国家観も歴史観も憲法観もすべてが変」、「結局、安倍政権がやったことは、戦後レジームの固定化です。(中略)アメリカの要望どおりに国の形を変えていく」人物だとして、改憲はきちんとした政府でやるべきで、「安倍による改憲だけは阻止しなければならない。国が崩壊するからです」と評している。
その上で、「いま必要なのは、改革でも挑戦でも「新しい国」をつくることでもない。真っ当な保守政治、成熟した議会政治を取り戻すことです。祖国をアホから守ることです」と言い切っている。
さらに、「一番タチが悪いのは、法案の中身も知らず、なんとなく安倍を支持した連中。『国際情勢が緊迫している』と言えば、それを真に受けたバカが、『たしかに安倍さんのやり方は強引かもしれないけど、このままでは国を守ることができない』などと言いだす」とし、この自公政権を誕生させ、高支持率を与え続けているのは、「国民の質の低下」にあると言い放つ。
勢いに任せ前著の引用が長すぎたが、“保守”に話を戻す。第二弾の『安倍でもわかる保守思想入門』を読むと、安倍首相は保守ではなく、復古主義あるいは過去の一時期が理想だと考える、日本の北朝鮮化を目論む全体主義者で、且つ無知で道理の分からない単なるオウム真理教に近い狂信者だということが分かる。
保守とは何か。適菜氏は、保守は伝統を重視するとして、「伝統とは一般に人間の行動、発言、思考を支える歴史的に培われてきた制度や習慣、価値観のことで、保守が伝統を重視するのは、(伝統が)個々の事例における先人の判断の集積と考えるからです」といい、70年以上にわたって歴代の首相の集団的自衛権行使は憲法違反という先人の判断(保守が重視する伝統)を無視したのが安倍首相で、保守ではない。
また、保守を一言で言うと「人間が不完全であるということを認め、人間の理性、人間の知性には限界があるんだということを認めるのが保守政治」だといい、「保守は『常識外れ』なことが発生したら、常識を『保ち守ろう』とします。だから常識がない人(=安倍首相)は、『保守』ではないんです」という。
「保守の基盤は歴史や現実であり、そこから生まれる『常識』である」のだが、安倍在学中の成蹊大学で政治思想史を教えていた加藤節教授談として、「安倍さんを表現するとき、私は、二つの『ムチ』に集約できると思うんです。一つはignorantの『無知』、もう一つはshamelessの『無恥』です。『無知』についていうと、彼はまず歴史を知らない。戦後の日本が築いてきた歴史を踏まえてないんです。歴史はよく知らないから、そんなものは無視して良いと考えているのではないでしょうか?」(ここは前著からの引用)と、安倍首相は、意思道が評する“戦後最低最悪の首相”である理由を説明してくれている。
保守は権力を警戒する。それは、「権力の集中が地獄を生み出してきたことを歴史に学ぶからです。そもそも、保守主義は権力に対する恐怖から生まれてきたようなもので、保守思想は、権力をいかに縛るかという思考の下に深化してきた」という。権力を縛る立憲主義を解さない安倍首相はこの面からも保守とは言えず、適菜氏の引用の〆として以下を記す。
「安倍が『保守』の対極に位置する政治家であり、文明社会がもっとも遠ざけなければならない人間である」
今般の選挙は、敢えて二極に分けると小池希望の党+安倍自民党の“似非(えせ)保守”連合対安倍違憲政治の阻止を訴える立憲民主党を核としたリベラル派との戦いだと思う。“平和と人権”を守れるか否かの選択選挙であると同時に、言葉だけの政策よりも党代表の(人間性)選択選挙なのである。最大の眼目は、史上最低最悪の安倍首相を辞めさせることができるかであり(何処に投票すれば安倍政権を倒せるか――具体的には、自公議員に勝てそうな対抗馬に投票する“戦略的投票”になる)、国民の質(人間性)が問われる選挙だと思う。
<2017.10.1> 意思(いし)道(どう)一味(かずみ)、衆議院選挙に出馬!?
森友・加計学園など様々な問題隠しのための突然の衆議院の28日解散、選挙が始まることになった。25日、衆議院解散の正式表明で、安倍首相は、2年も先の19年消費増税の使途変更と北朝鮮の対応に対し民意を問う「国難突破解散」と言う。
表明の中で「税こそ民主主義」と言う一方、友達に税金を配っても、「地球儀を俯瞰する外交」と言って、疑惑追及から逃(のが)れたい昭恵夫人と、約2億円/1回平均の外遊(時々加計などの友達も同乗させ密談?)をしても、そして民意と憲法を無視しても立憲主義を知らなくても、国民の半数近くが安倍政権を支持している。
この状況に鑑(かんが)み、意思道は優雅に生きていくために、国会を欠席し何をしなくても、悪事を働いても高収入が約束される国会議員になるために、以下の公約を掲げ自民党公認候補としての出馬を思案中。
選挙は「4年半超の異様な安倍政治への審判」になる。安倍首相は、「私自身への信任をも問う選挙で、過半数を割れば辞任する」と明言しており、もし国民が考えない愚民から考える賢人に変わったら、やりたい放題の「安倍政権撃沈」選挙――になるかもしれないが、国民主権を止め国家主権の、戦争の出来る国になる改憲を隠し、今まで通り経済最優先を訴えれば、過半数を得て今まで以上に憲法無視、民主主義無視の政治を推し進めることが出来る。
自民党公認を得るための意思道一味の公約・・・疑わず、ご支援をお願い致します。
① 「美しい独裁国家(国民主権から国家主権へ)の実現」と「政治献金倍増」:違憲状態(一票の格差)で産まれた首相は、生まれに違(たが)わず違憲といわれながらやっと招集した臨時国会での冒頭解散をした。民主的な手続き無視を連発しても安倍首相の支持率は40%以上もあるのだから、意思道も民意を汲んで安倍政権を支え、現在の平和憲法、特に不戦の誓いを記した9条に自衛隊を加え、集団的自衛権行使容認と合わせ徐々に戦争が出来る国に変えていく。そして経団連の要望に応え、世界の紛争の大部分を起こすアメリカと一体になって世界中の紛争に加わることで、軍事産業を“死の商人”に育て上げ、自民党への政治献金倍増を図る。
② 「アメリカの特州(特別な州)になる」:2105年4月29日、安倍首相は、日本の国会での議論をする前に、米国議会で安保法改正(軍事連携強化――集団的自衛権行使容認)を夏までに成立させると約束した。北朝鮮のミサイル脅威は、安定政権を壊すかもしれない森友・加計問題を忘れさせる絶好の機会であり、必要以上に危機を煽(あお)るなど最大限利用するために、国際社会が望む平和的外交ではなく、憲法前文の「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起きることのないようにするとこを決意」を無視し、トランプ大統領に従い圧力一本で行く。
圧力によって、不測の事態(アメリカとの戦争)の可能性は高まるが、「希望の同盟」のため、“お国のために”と自衛隊員を戦地に送り緊張感を煽る。多少の死者や負傷者が出ることが予想されるが、ほとんどの国民は他人事で無関心な上、既に集団的自衛権行使を決めてあるので問題はないだろう。
「核兵器禁止条約」では、米国の要請を受け唯一の被爆国でありながら不参加を決め、「あなたはどこの国の総理ですか」と被爆者代表に言われもしたが、これほどまで米国に従っているのだから、トランプ大統領は、日本を「米国のひとつの州(特別な州)」として認めてくれるに違いない。
③ 「原発再稼動の強力推進」:事故は必ず起こる。原発事故が起これば、人間は何もできず人命と国土を失うことを福島の事故で理解した。それでも再稼動し、事故処理費用を税金や電気料金アップで賄(まかな)うことにしても、国民は安倍政権を支持してくれていることが分かった。
今後も権力の意向を忖度(そんたく)する原子力規制委員会や司法の抱え込みを強化し、経団連、経産省と共に再稼動を強力に進める。
国民は、(脱原発を決めればやる必要のない)避難訓練を繰り返せば、本質的な問題(原発に必要性)について考えなくなるだろうから、政権へのダメージはない。
④ 「権力批判メディアを威嚇する」:集団的自衛権行使容認や原発再稼働などで政権寄りの世論操作や森友・加計画揉問題での援護報道(前川氏の批判報道)などをしてくれる某新聞社とは今後も密に連絡を取り合い、国民を思い通りに動かせる国にする改憲(自民党公約)を目指す。
報道の自由度ランキングは、2010年の11位から年々順位を下げ、2016年に72位(2017年も同位)となり主要7か国で最下位になったが、ロシアや中国、北朝鮮より上位にある。従って、政権の不正を暴いたり非民主的政権運営の批判を繰り返す権力監視という使命を捨てない真のジャーナリズムを発揮するメディアには、党公約の改憲阻止の国民的動きにも繋がるので引き続き放送停止処分等の圧力を加える。
⑤ 「辺野古基地の強硬建設」:基地問題については、母方の叔父・岸信介の方針――沖縄は日本の捨て石――を継承する。おととし機密が解除されてから極秘文書が相次いで開示され、9月10日のNHKスペシャル「スクープドキュメント 沖縄と核」で以下の内容の放送があった。
45年前の本土復帰までアメリカ軍の “核拠点”とされてきた沖縄だが、本土が平和と繁栄を享受していた1960年、アメリカの核抑止力が日本の安全保障に不可欠と判断していた岸信介首相が日米安全保障条約締結時に、本土国民の反対に配慮し、核兵器の持ち込み時に、事前協議制度を盛り込んだのだが、そこには「沖縄を含まない」「沖縄の米軍施設には我方(わがほう)干与(かんよ)せざる立場を堅持する」とあり、沖縄に核を置くことを黙認していたというものだった。
沖縄差別の岸信介の考え――これによって日本人は沖縄の人を日本人とは思っていないとアメリカに思わせた――を孫(安倍首相)が踏襲するだけだ。意思道も何も考えずに、安倍首相から自民党公認を得るために岸・安倍路線を支持する。
⑥ 「一億総活躍社会の実現」:財政再建・経済政策については、異次元の金融緩和とトリクルダウン(富める者からのお零(こぼ)れ作戦)の“大企業と富裕層優先”のアベノミクス(自民党公約)を引き続き進め、雇用増加(実態は、高齢者と非正規の増加)の成果を強調していく。
更なる格差拡大――法人税減税で、大企業の従業員給与増とそれに準じた公務員給与増に対し、一般市民は所費税増税――と自己責任によって、目一杯働かなければ生きていけない状況に国民を追い込み、「一億総活躍社会」の実現を目指す。
これによる成果(税収増)は、米国議会で表明したように軍事力強化(米国の兵器購入)に使う。上手く行かないときは、今まで通り「継続は力」、「道半ば」と説明しさえすればよい。
⑦ 自民党公約の「『人づくり改革』」(素直な国民づくり):権力を疑う“考える人間”は、デモなどで社会の秩序を乱(みだ)す。考えない国民は、9月のNHK「100分de名著」のアンナ・ハーレント『全体主義の起原』の中の言葉を借りると、「いったん納得すると権威に合わせることが正しいことだと自動的に考えてしまい、何が道徳かと考えなくて、権威に従うことが無自覚な道徳として体に染みついた」人間になる。権威を敬(うやま)う道徳教育を進め、考えない(=権力を疑わない)素直な国民を増やす。それでも考える人間は、公益を損ねるとして「共謀罪」適用で排除する。
⑧ 「友達ファースト」:税金で優雅な生活を送っている仲間(官僚と政治家)と友達、そして意見を同じくする仲間に優先的に税金を配る。
日本国民は、憲法違反の戦争に近づくルールづくりを強行採決しても、「国民の命と生活を守るのが使命」「経済最優先」さえ言えば、簡単に騙(だま)される国民だが、不正がバレても「真摯に、丁寧に説明する」と言えば許してくれる心の広い国民でもある。森友問題での嘘つき財務省局長が国税庁長官に栄転してもいっときの批判で忘れてしまう。
「今だけ、カネだけ、自分だけ」の時節柄、この「友達ファースト」は、国民の理解を得やすい強力な集票公約になるだろう。
以上の公約は、安倍政権の実績(成果)と公約に則したものであり、自民党の公認獲得は確実に得られるはずだ。安倍政権を支持する人達にも気に入ってもらえ、憲法改正発議に必要な三分の二の議席確保に貢献できると確信している。
<2017.9.1> バカは死ななきゃ…
前回のブログ「『人類最凶の敵“蚊”+日本国民最悪の敵“安倍政権”』撃退大作戦!」で、人類最凶の敵“蚊”に続く第2位に人間が輝いた(?)が、人間を第2位に押し上げているのは、国の指導的立場にある人達で、その中でも「自分の頭や心が痛んでいるのに、(病んでいるのに)、気づかず一人前の立派な大人だと思って行動している人たち」なのだ。
8月29日、北朝鮮が北海道上空を飛ぶミサイルを発射。横暴な政治運営や森友・加計問題などで顕在化した行政の不正への批判をかわすために、「わが国に(?)弾道ミサイルを発射」、原発停止せず新幹線を止めるなど、ちぐはぐ且つ過剰な対応で危機感を煽(あお)っている安倍首相が、この人たちの中に位置づけされるのは、以下に示す事実から間違いないだろう。
まず、今年の1月20日の衆院本会議での施政方針演説で、安倍首相は「意見の違いはあっても、真摯(しんし)かつ建設的な議論を戦わせ、結果を出していこうではないか」と表明。にも拘わらず、質問には応えず、はぐらかし、都合の悪いことには口をつぐむ、ヤジを飛ばし、強行採決を繰り返してきた。自分の言っていることの意味が分かっていない。
また北朝鮮のミサイル発射や中国の東シナ海進出に対し、『法の支配』を訴えるが、違憲状態(一票の格差)で生まれた安倍首相は、立憲主義を解せず、安保法制で憲法9条違反をし、特定秘密保護法や共謀罪などの強行採決で、矢つぎばやに憲法違反を続ける。自分のことは脇に置き、相手には『法の支配』を迫る。これでは北朝鮮も中国も相互理解をしょうという気にもならないだろう。だから最悪事態(殺し合い)を避ける外交交渉は進まず、北朝鮮は日本の上空にミサイルを飛ばす。アメリカの対話と圧力戦略のうち、圧力に同意するしかなく、北朝鮮に「アメリカより先に日本を壊滅させる」と言わせてしまった。日本の最大の脅威は、自分の頭や心が病んでいるのに気づかない安倍首相その人なのだ。
『安倍でもわかる保守思想入門』に、安倍首相の次の発言記述がある。「吉田松陰先生は、(中略)つまり、人として身につけるべきことを身につけていく、これこそが教育であろう」と。これには呆れてしまう。安倍首相にとっての人として身につけることとは、「国民の命を守る」といいながら、自衛隊を死ぬかもしれない他国が起こす戦地に送る――平気でウソをつくこと、沖縄問題で弱き者を挫(くじ)くこと、森友・加計問題で国民に真実を知られないようにあらゆる手を尽して隠すこと、憲法を壊すこと等々なんでしょう。
同著で、筆者は「安倍には『人として身につけること』が完全に欠落している」と言い切る。今までの言行で、こう言われてもしかたない人物なのだ。
極めつけは、「(安保関連法案)についての説明は全く正しいと思いますよ。私は総理大臣なんですから」(二〇一五年五月二〇日 党首討論)や「私は総理大臣としてあり得ないとこう言っているんですから。間違いありませんよ」(二〇一五年八月七日 国会答弁)と平気で言えること。呆れて物が言えないとはこのことだ。
巷には、安倍首相に猛省を迫る声はあるが、猛省しなくてはならないのは何なのかが分からない。劇作家で評論家の倉田百三(1891―1943)は『青春をいかに生きるか』で、「本質的な点で、人間は変らぬものだ。素材は変わるが、素質は変らない」といい、哲学者池田晶子(1960-2007)は『新・考えるヒント』で、「人として正しく考えられない人に説明しても無駄である」と言う。まさに“バカ(人間性欠落)は死ななきゃ治らない…”
<2017.7.15> 人間性欠落政権・・・言葉では言い表せないほど耐え難い安倍政権の対応
吉野源三郎全集第三集『人間の尊さを守ろう』に、「私たちがたえがたい思いをするすることは、めったにないことで、『我慢がならない』ような思いをするのは、たいていの場合が、人間相手です。(中略)私たちは、人間のずるさ、卑屈さ、尊大さ(=傲慢(ごうまん)さ)などに出あうと、しばしば『我慢がならない』気がしてきます。(中略)見えすいたウソをつかれた場合には、ムラムラと嫌悪の感情がわきあがり、はげしく反発して、『これも人間の一面だ』などと、のんきに許してはいられません」、とある。
この感情が7月4日の都議選で自民党惨敗をもたらしたと思うのだが、安倍首相は、敗因は、「政権が発足してもう既に5年近くが経過をするわけです。その中において、安倍政権に緩みがあるのではないかという厳しいご批判があったんだろうと思う」と述べた。
最大の原因は、立憲民主主義を理解しない無知と平気でウソがつける“安倍首相個人の人間性”にあるのに、“緩み”にあるという。この人の頭と心は、やっぱり狂っている。
自民党執行部は、この審判を受けても、この非常識な人間を支えるという。なぜ安倍首相の周りには、普通の人間としての判断ができない、異常な人間ばかりが集まっているのか。
“水は方円の器に随う” (広辞苑のよると、民は君主の善悪に感化されてどちらにでもなる。また、人も交友・環境によって善悪のいずれにも感化される)とある。
もう一つ。韓非子(かんびし)に、「人の君主たる者は、家来に物の好きこのみを見せてはならぬ」というくだりがある。家来がすぐそれに迎合するからだ。
先人たちが残した言葉の通りのことを加計(かけ)学園問題で、嫌というほど見せつけられた。
菅官房長官は、先の韓非子(かんびし)の言葉をなぞるように、安倍を見習い狂ってきた。「総理のご意向」文書の存在を否定し、出てくると怪文書といい、怪文書ではないと言う勇者が現れると、権力の監視というジャーナリストの使命を捨てた自民党政権広報化した某新聞と結託して、まともな考えをもつ勇者の人格攻撃をする。萩生田(はぎうだ)官房副長官は、加計なる人物はこの問題が出るまでは知らない、「親しくお付き合いしている事実もない」というが、自身のブログに雲隠れした加計幸太郎氏、安倍首相と一緒にビールを飲んでいる写真を載せている。普通の日本人では考えられない言動…。安倍首相と同じく子供の頃に“ウソをつくな”と教わらなかったのか、菅、萩生田両家来の安倍を真似た対応には、言葉では言い表せられないほど気持ちの悪さを感じる。安倍首相とそのイエスマン(自民党議員)と忖度(そんたく)官僚たちが国民に“人間不信”をもたらしている。
異様な政権が長期間続けば、“水は方円の器に随う”の如く、安倍首相の非常識な言動が、自公議員だけではなく、官僚(森友問題で保身のために民意に反し真相解明を怠り、国税庁長官になった佐川宣(のぶ)寿(ひさ)氏など)、メディアにも(権力に擦り寄る某大手新聞)伝染し、国民にも伝染している(ウソを平気でつく首相を真似た?詐欺師の横行など)。安倍首相の非人間性が日本社会全体に流布(るふ)し、日本人のこころが壊されていく。人間を信頼できるものだと考える人ほど精神が壊される。
吉野源三郎さんは、「人間を愛し、人間を信頼しないで、いったいどこに民主主義がなりたつでしょうか」といい、「もしも人間が信頼できないものであるなら、民主主義もなにも、ありはしません」と言う。
日本社会に相互不信を増長させる安倍政権の存在を許していることは、民主主義を壊すことに他ならない。
<2017.7.1> 安倍首相に騙されるな!…「考えるとは疑うことに他ならない」
“驕(おご)る変てこりん“安倍首相が、頼りにしている支持率の急落に慌てている。都議選への影響と狂信的野望の改憲(戦前への回帰)に危機感を持ち、国会の閉会を受けて6月19日記者会見をした。
「本国会は、非難の応酬で建設的な議論が出来ず、そして印象操作のような議論に対する私の強い口調への反論により、政策論争以外の話を盛り上げてしまい深く反省している」、「国家戦略特区の省庁のやり取りに二転三転し時間がかかった。こうした対応が、国民の政府への不信を招いたことは率直に認めなければならない」と、一見国民への謝罪のようだが、この人の頭は本当に異常だ。
建設的議論が出来なかった原因は、国内外の(御用知識人ではない)真の知識人が指摘するように、この法案は内心の自由を奪うもので「人権上の問題」があるのと、質問にまともに応えられない金田法相の無知、無能にあるのに、野党のせいにする。
また、政策論争以外の話を盛り上げてしまった原因は首相の強い反論口調ではなく、政治の不信、行政の腐敗に繋がる民主主義の根底を揺るがす加計問題で、不正がなかったかどうかを国民の代表として問う野党の質問にまともに応えない安倍政権の対応にあることを全く分かっていない。加えて言えば、この加計問題で時間を費やしたのは、あるもの(「総理のご意向」の文書)を無いと言ったり、文書の存在が確認されると、怪文書だと採りあわなかったからで、省庁のやり取りに時間がかかったからが問題ではない。さらに、安倍政権は、文書の存在を指摘した文科省の前事務次官に対し、御用新聞と結託し、人格攻撃をするという為政者としてあるまじき行為をした。まさに人間的にも戦後最低最悪の首相の面目躍如だ。
この会見に騙されて、異様な安倍政権の支持率を回復させてはならない。
「安倍首相の言葉を信じるな。信じられるのは、特定秘密保護法、安保関連法、共謀罪など憲法違反の法律をまともに議論もせず、国民の理解が深まらないように強行採決した行動だけだ」
違憲の三法案(特定秘密保護法(2013年12月)、海外での武力行使容認の安保関連法制(2015年9月)、今回の組織的犯罪処罰法改正法(=テロ等準備罪という「共謀罪」))の発議から強行採決を通じて、安倍首相の狂信的な願望(戦前への回帰)を果たすための専制ルール(国民主権から政権主権へ)づくりが明らかになった。
憲法違反の悪法は、発議理由の「大うそ」を国民に刷り込むことから始まる。三法案共に、国会審議での質問には応えず、はぐらかし審議時間が経つのを待つ。審議中に権力監視というジャーナリズムの使命を果たそうとする新聞(使命を忘れた権力に擦り寄り加担する御用新聞は別だが)や御用学者を除く真の学者・知識人、良識ある弁護士協会や市民団体、さらに国際社会からの批判を受け、この法案(ルール)の狙いが、国民の自由を縛るもので国家権力の強化「国民の監視」にあり、国民がその違憲性や反社会性、民主主義を壊すものだと気づき始めたら、国会審議を打ち切り強行採決をする。法案可決後に、「丁寧な説明をする」といい、幕を引く。「丁寧な説明」はなく、国民が忘れてくれる。これが安倍政権の支持率を維持しながら憲法違反の法案づくりを進めていく手法なのだ。
以下、三つの違憲法案の発議理由の「大うそ」を見てみる。
国民の知る権利を侵す恐れのある特定機密保護法では、「外交や防衛などに関わる秘密が漏れたら、国の安全が脅かされてしまう」という安全保障と防衛が発議理由だったが、現在世界一の知識人と称されるノーム・チョムスキー氏は「機密というものは、国民をコントロールするために存在するのであって、機密は国家を弱くするものだ」といい、米国では、たった一つしかテロの未然防止には役立たなかったようで、この法律の主目的は、政府の都合の悪い情報を国民に知らせないことと国民の監視にあると思って間違いない。
集団的自衛権行使容認の安保関連法案では、法案の必要性として、日本の防衛に当たる米艦が攻撃されても「守らなくてもいいのか」や「戦時の機雷掃海」を訴えたが、圧倒的な軍事力を誇る米軍が自らの守りを固められず自衛隊に支援を要請することは考えらえず、機雷に関してもイランがホルムズ海峡を封鎖する可能性は低く、法案の必要性の根拠がウソだった。
[組織的犯罪処罰法改正法]では、「テロ等準備罪」と言い、国際組織犯罪防止条約の締結に必要だ」と強調し、「国内法を整備し、条約を締結できなければ東京五輪・ パラリンピックを開けないと言っても過言ではない」と断言したが、事実は、この法案にはテロの文言は無く、日本は既に国内法を整えテロ対策の国際条約を批准(ひじゅん)しているようだし、国際組織犯罪防止条約の「立法ガイド」を執筆した国連の刑事司法学者(ニコス・パッサス)は、「条約は、テロ防止を目的にしたものではない」と法案の必要性の根拠を否定した。オリンピック誘致の演説で、「日本は安全」と力説していたのはどこの誰だったんだろう。
可決後TV報道では、コメンテーターが騙した政府を批判するどころか「安倍政権のネーミング(テロ等準備罪)の作戦勝ち」だという。4チャンネルか8チャンネルかと思ったが、6チャンネルだった。まさか毎日新聞さんが…、しっかりしてください。そして安倍政権が望む考えないお客様(従順なる国民?)なのだろうが、「テロ等準備罪」は「テロ防止のために必要だ」と、最初の「大ウソ」に騙されたままの者が一定数(約30%も)いる。まさに安倍政権の騙し勝ち。
問題の顕在化が容易な(戦死者や殺人者が出る)安保関連法に比べて、今回強行採決された「共謀罪」は、運用によってはボディブローのように日本社会を暗黒の社会「政府に逆らう者の逮捕と監視社会化」につながる。憲法違反を連発し、行政をねじ曲げても、ウソをついても国会を無視しても何も感じない、恥じない(=反省しない)、そして異論を許さない安倍首相の下では、この方向に行くのは間違いないだろう。
どうやって国民を騙すか?これが安倍政権の最重要戦略なのだが、既に遅いかも知れないが国民がこのまま騙され続ければ、国民は安倍政権の奴隷に成り下がってしまう。それが嫌なら、安倍政権の言葉、特に新たなルールを提案する理由を100%疑ってかからなければならない。「(安倍首相とその友達の)言葉を信じるな、信じられるのは行動だけだ」。
早世した哲学者池田晶子の言葉「考えるとは疑うことに他ならない」を実践し、考える力を高めること。これが、日本を救う道だと思う。
<2017.6.15> 日本に、平穏な社会を壊し続ける安倍政権を止める力はあるか?外圧頼み?
今朝(15日)7:45、下記状況にある「テロ等準備罪(共謀罪)」法案が参議院本会議で与党らによって強行採決された。
議論をすればするほど、この法案が政府の施策(原発再稼動や沖縄問題など)への反対行動を押さえ込む法案であることがバレてしまう。そして、加計(かけ)問題を森友問題と同じようにウヤムヤに終わらせるために、審議を打ち切り、強行採決をした。
政府は、テロの文言を入れれば国民を騙(だま)せるとして「共謀罪」を「テロ等準備罪」と称して、国際組織犯罪防止条約の締結に必要だと言う。この「テロ等準備罪(共謀罪)」法案について、国際組織犯罪防止条約の「立法ガイド」を執筆した国連の刑事司法学者(ニコス・パッサス)が東京新聞の取材に対し、「条約は、テロ防止を目的にしたものではなく、新たな法案などの導入を正当化するために条約を利用してはならない」、「条約は、(「共謀罪」法案に見られる)プライバシーの侵害につながるような捜査手法の導入を求めていない」と語った、と6月5日報じた(権力の監視というジャーナリズムの使命を捨てた某大手新聞では書けない記事。そして、その系列ラジオのニッポン放送は、安倍首相の野党批判を一方的に流している)。
さらに「非民主的な国では、政府への抗議活動を犯罪と見なす場合がある。だからイデオロギーに由来する犯罪は除外された」のだと言う。日本は、既に安倍政権によって非民主的国家への途上にあり、今朝の強行採決よって、「監視社会の到来」「政府の非民主的政策(原発再稼動や沖縄の基地問題、そして国民主権・基本的人権の尊重・平和主義を葬る自民党の憲法改正草案など)への抗議行動をする者は逮捕される」ことになるだろう。
これより先に、国連人権理事会特別報告者の二人が、日本政府に特定秘密保護と共謀罪法案に人権上の問題があるとの書簡を送っている。今回の東京新聞の報道では、国連は、専門知識と助言を提供し日本政府を支援したいとも伝えたようだが、政府は、質問には応えず、報告者を攻撃するという国会答弁と同様の、国際的に恥ずべき対応をした。
社会が壊れていくのに、その社会を活動の場としている経団連は、武器輸出解禁を政府に要請し、原発再稼動を促し、倫理観欠如の安倍政権を政治献金で支えているし、法の番人である司法(最高裁に近づくほど倫理観なくなる)もあらゆる場面で、法の順守よりも政権の意向に沿った裁断をする。官僚も、幼少時にウソをついても、弱い者を苛(いじ)めても、勝手な振る舞いをしても諫(いさ)められなかった、人間性欠落の“安倍おぼっちゃま”に忖度(そんたく)をする。加えて、ジャーナリズムの精神を捨てた某大手新聞社は、権力者に擦り寄りサポートに走る。
良識ある国民のために異様な安倍政権を倒すべき野党第一党の民進党が、今回の東京新聞のような動きをすべきだが能力不足。弱小野党だからなのか志も低く、政権奪取の気概がない。「強行採決された憲法違反の集団的自衛権を含む安保法制や特定秘密保護法、テロ等準備罪の廃案をするために、原発の早期廃絶のために、そして何よりも日本社会の未来を守るために、過半数の議席を目指す!」と訴えないのか。
このように、社会が壊れていくのを看過できない者にとっては、四面楚歌状態なのだが、自民党の中にも常識を大切にする本当の保守人が現れ始めており、安倍政権のやり方(異論に聞く耳を持たず、批判者を排除する)を諫(いさ)める者が現れてきているがまだまだ少ない。
国民のために働くべき公僕の中に、官邸と省庁の縛りから解けたからなのだろうか加計(かけ)問題で、安倍政権のウソを暴く勇者(前川前文科省事務次官)が現れ、文科省の同期・先輩から励ましのメールが多数寄せられているようだが、その後の国会でも文科省の役人は、人間性が疑われる安倍晋三の下僕的発言をくり返しており、一気呵成に国民の信頼を得る、名誉挽回できる状況にも拘らず、勇者への追従者は出て来ない。
辛い役目は誰かに任せ拱手(きょうしゅ)傍観(ぼうかん)を決め込む役人と国のため国会前で「共謀罪」廃案デモをする人に無関心な、安倍政権が望む権力に従う愚民“考えない国民”。日本は非民主国家になっていく。
非常識で異様な安倍政権に尻尾を振り続け、安倍晋三の狂信的野望(憲法改正し国家主権にする)のために動く政治家(自公の与党議員)の議席数を減らす――“自公議員を当選させない”――ことがこの非常事態回避の唯一の道なのだが、国民の半数以上が異常な安倍政権を支持する現状では、相次ぐ壊憲(集団的自衛権行使、特定秘密保護法、共謀罪など)によって日本の非民主化を進める安倍政権を自力(国民の力)で正すことは出来ないのかもしれない。
先の国連の特別報告者の書簡に加え、6月5日、世界の約2万6000人の作家クラブ、国際ペン(PEN)が「特定秘密保護法」に続き「共謀罪」の反対声明を出した。そして今月予定の国連人権理事会に出席予定の辺野古基地抗議で長期間拘留された山城氏は、「国内で止める力がない」という。恥ずかしながら、この危機的状況を打開するには、国際社会(国連、海外のメディア、真の識者等)に助けを乞うしかない、かもしれない。
<2017.6.1> 異様な安倍政権を高支持率で支えている人たちの特性分析挑戦
第二次安倍政権誕生(2012.12.26)後、民主主義の終わりを意味する知る権利を奪う特定秘密保護法(これが主因で国際NGO「国境なき記者団」が2016年に発表した「報道の自由度ランキング」それまで民主党政権下の11~22位から72位に後退し2017年4月の発表も不変)や憲法学者のほとんど全員が憲法違反と指摘した集団的自衛権行使容認を含む安保関連法、国連特別報告者からプライバシー権の侵害や表現の自由の制約について深刻な懸念を表明されたテロ等準備罪(共謀罪)――政府の意向に背(そむ)く人間(例えば、基地反対や原発再稼動反対など)に恣意的に適用し検挙する可能性を含み、監視社会の到来を招く――など立て続けに平和国家、民主国家から全体主義国家(北朝鮮化)へのルール作りを独裁的に進める安倍政権。政治家としても人間としても戦後最低最悪の首相安倍晋三率いる内閣の支持率がその異様さにも拘らず高位安定を維持(全国紙のすべてで50%前後)している。
思想家の内田樹(たつる)氏は、ジャーナリスト精神を発揮している東京新聞(2017.5.24)で、次のように書いている。「私が特に興味を持つのは、特定秘密保護法、安保法制、共謀罪を経由してやがて改憲に至る文脈である。これは間違いなく立憲デモクラシーの廃絶と一党独裁をめざす一本道なのだ、なぜか『国民主権を廃絶する』と明言している政党に半数以上の有権者が賛成し続けている。その理由は誰も説明してくれない」と。そして「日本人にはそもそも『主権者である』という実感がない。だから、『国民主権を放棄する』ことにも特段の痛みを感じない」と。
ミサイルを放った北朝鮮に向けた声明で法の支配の順守やフランス大統領選で極右・国民 戦線のマリーヌ・ルペン候補が敗れたのを受けて、自由で開かれた社会の重要性を論じながら、その一方で立憲主義を解せず、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の憲法を壊す、そしてウソと民主主義の根幹を支える国民の共有資源である公文書の隠蔽で、国民に真実を知らせない異様な安倍政権に、何故国民は“怒らない”のか。
安倍政権を支持する人、支持しない人、どうでもよい人、それぞれの人の人生観からの分析を試みた。
この分析に当たり便宜上、多様で不可思議な人間を強引に、二つの評価軸で分類してみた。一つは、①自分の人生をどう生きるべきかを考える人か否か。②に、利己主義者と利他主義者。
まず“安倍政権を支持しない人(意思道は自称これに該当)”。道義(人の行うべき道)を重んじ、この人間のあるべき姿に近づこうとしている理想探求者(理想主義者ではない)。蛇足ながら意思道はまだ6合目あたりをうろついている。『論語』に「惟(た)だ仁者のみ能(よ)く人を好み、能く人を悪(にく)む」とあるように、仁者(じんしゃ)を目指す者は、思いやりの心があるからこそ、善きひとを好み、他人を不幸にする者、人が住む社会の秩序を乱す者を憎むのであり、“人として何が正しいか”の判断基準によって安倍首相の人間性を疑う。国民の幸不幸を左右する国のリーダーが平気でウソをつき、弱い者を苛(いじ)める(=沖縄の人たちを突き放す)ことは許せないし、今を生きる人間として次世代に何を残してあげるべきかを考えれば考えるほど立憲主義を解せず異常な政権運営をする安倍首相を許せない。
次に“支持する人”だが、積極的に支持する人と、安倍首相の他に適当な人がいないと考える二通りの人がいる。このうち積極的に支持する人たちは、3だけ「今だけ、カネだけ、自分だけ」主義を地で行く人たちで、地位や贅(ぜい)を尽くしても使い切れないほどの富を得る社会的成功が幸福だと思っており、真の意味で人生をどう生きるかを考えたことがない人だと思う。自己中心的で、次世代の人のことについては考えが及ばない。
次に、安倍政権を支持する理由で一番多い“他に適当な人がいないから安倍政権を支持する人”だが、この人たちが安倍内閣を継続させている、いまの日本にとっての一番の問題児なのだと思う。人として何が大切かを考えていないので、安倍政権が最終目的とする自民党憲法改正草案――国家主権で国民を政府の思いどおりに動かし自由と命を奪う――の危険性を見抜けず、異様な安倍政権を黙認によって支える、安倍政権が愚民と見做す“考えない人たち”――国際情勢の変化により集団的自衛権行使が必要だと言えば納得し、テロ対策と言えば監視社会化につながる共謀罪の危険性を疑わない人たち――なのだ。最大の支持基盤であるこの人たちが、自己の良心に照らして事の重大性(立憲主義を解せず、国民主権、基本的人権、平和主義を壊す)が判断できるようになれば、安倍政権の不支持が広がり、最悪の事態(日本の北朝鮮)を避けることが出来る。日本の命運は、この人たちが握っている。
そして、最後に“意思表示をしない、分からない人”だが、「政治に関心がない」「政治は我々の生活にとって重要じゃない」と言う人たちだ。この人たちは、アベノミクスのトリクルダウン(富裕者からのお零(こぼ)れ)が来ると騙されて続けている人たちでもある。坂口安吾の言う「国家や政治というのは、大衆の自我の確立がなされぬように操作するものだ。その方が国を動かしやすいからだ」(『安吾のことば』)に該当する人たちで、権力に従順に従う自我を持たない人たちだ。
人間は、善悪併せ持つ。本件について言えば、善が勝る人(安倍政権不支持者)が、30%(NHK5月の世論調査)。その内、人柄が信頼できないと応えた人が32%で、国民の約10%が安倍首相の人間性を否定している。
安倍政権を支持する51%の内、政策と実行力を評価する34%の悪が勝る積極的支持者で、国民の約1/5(18%=51%×34%)になる。また、支持する人の内、半数近い人(45%)が、他に適当な人がいないからと応えており、善悪の判断(起こっていることの重大性判断)が出来ない人が、国民の約1/4(23%=51%×45%)、4人にひとりいることになる。
また、分からない人(支持不支持を表明しない19%の人)は、考えるという人間の特性を持たない、ただの生きものなのかもしれない。司馬遼太郎は“日本人はいつから馬鹿になったのだろうか”と言った。下線部合計の60%がその馬鹿に相当するが、政治の質の低下を感じないこの60%の能天気な人たちが異様な安倍政権を支えている。
坂口安吾は言っていた。「日本に必要なのは政治の確立よりも自我の確立だ」と。
今を生きる我々は、次世代の人たちのために、先人が作り上げてくれた平和な社会を守り引き渡たす責務がある。
<2017.5.15> 台湾滞在で感じたこと
非日常が与えてくれる“何か”を求めて、台湾で三週間過ごした。前半の二週間を過ごした台湾第二の都市・高雄の駅前のホテル周辺は、隣駅の美麗駅の世界中のどこでも見られる都市化によって、寂(さ)びれた昔の町のまま取り残されていたが、石頭にとっては適地だった。
l 到着日の3人分(成田から高雄まで同行案内してくれた友人の奥さんと我々夫婦)の夕食は、肉ソバふたつ、ワンタンメンと野菜、飲み物。一人120台湾ドル。日本円で480円。食事にこだわりはないが、一番嫌なこと=「高くてマズイ」は、ここでは起こらないだろうという安心感を得た。台湾は、果物を始め食べものが豊富で、人々は飢えを知らないという。日本と違って将来不安がない国。これがのんびりした生活ペースをもたらし、それを湿っぽく暑いが穏やかな空気が包んでいる。
l 犬、何故か黒い犬が多い(台湾犬?)。店先で幸せそうに寝入っている。食べ、用を足す、近所の人に時々体をさすってもらうこと以外は寝るだけの人生(犬生?)。人間を観察し共に生きる犬たち。飄々(ひょうひょう)と生きている。
l 街で道を尋ねるとほとんどすべての人が親切に対応してくれる。分からなくても教えてくれるほどの親切さ?なのだ(他の人に再確認が必要)。言葉が通じないと、若いカップルは目的地まで車で送ってくれた。この優しさはどこからくるのだろうか。長い年月の社会風土が豊かな心を育み何世代に亘ってのDNA継承なのだろう。
l グレースさん(友人の奥さん)の実家にある弟さん経営のレストランに招待してもらった。その弟さんが寡黙。だからなのか相手に何をしてあげれば心が通じるか、人情の機微の感受性が高い。人情の機微が分かる人との交流しかできないかもしれないが、気心が通じれば強い信頼関係が生まれる。言葉はいらない。山本周五郎の世界を異国で感じた。
l 老街で、93歳の老人が営む時計屋を見つけた。古い日本の時計が壁に所狭しと掛けてある。日本の時計博物館に並べたいものばかりだった。そこに時計の修理を頼みに人が来る。現役なのだ。この人は、自分の好きなことを“毎日が人生”として淡々と過ごす。心身の病気はもとより認知症にはならないと、確信した。ギスギスした現代社会が多くの病と不幸感をもたらしている。
l 高雄の観光スポット蓮池潭(リィエンチータン)の龍虎塔の入り口に、龍の置き物があって、ガイドさんが「頭を撫でるとバカにならない、首を撫でると金持ちになる、背中を撫でると健康になる」と説明していた。正しい言い廻しではないとは思うが、頭が良くなるのではなく、「バカにならない」がいい。「バカにならない、貧乏にならない、病気にならない」、そして、その状態にあれば感謝する=“足るを知る”。
l 高雄港からバイクフェリーに30分近く乗って小島「小琉球」に行った。3人のおばあさんに迫られ白タクに乗って島内の名所を巡る。70歳を超えるおばあさんは、4時間の観光契約を2時間で済ませ1000台湾ドル(約4000円)をゲット。観光地はどこも同じ。お金が先。その車は買い戻す価値のある超旧式のHONDAシビック。シフトレバーで、坂道の傾斜を利用した手を離せば閉まる自動ドア。エアコンはあるが窓を開けた方が効果的。自然風で用を足す。そのままで過ごすのがイイ。
l 滞在中、4,5回台湾の人に日本語で話しかけられた。日本語を勉強している若者や日本語が話せる年配の人。年配の人が話しかけてくれるのは、日本統治時代への郷愁なのかもしれないが、統治していた日本人が総じて悪いことをしなかったからなのだ。次世代の人たちのためにも、良い交流をしようと構える。
l 台北での龍(ロン)山寺(シャンスー)を含め、高雄、台南など行く先々のお寺で多くの参拝者が真剣に願い事をしている。こちらも倣(なら)い、氏名住所を名乗り祈願する。ふと数えきれない場所で同じことやってきたな、と感じた。そして何も変わらず、また祈念。仏様や神様にお願いする前に、自身の考え方を変えなければ何も変わらない。お願いするのではなく、今ここにいられることへの感謝が大切と感じた。
二週間が経った高雄で、台湾の人に二度も中国語で道を尋ねられた。二週間で現地の人に同化したようだ。また来よう!台湾。友人夫妻に“謝謝(シエシエ)”。
<2017.5.1> サイコパス第三弾「反サイコパス」
「反サイコパス」は、想像を超える利他主義者なのです。
ここ何回かサイコパスの報告をしたが、TED(Technology, Entertainment, Design)の『人が利他的になる理由』(Abigail Marsh 2016.9.16)に、脳機能障害の反社会的人間「サイコパス」とは、正反対の「反サイコパス」の講演があったのを思い出した。
20年前、当時19歳の女性(報告者)が、高速道路上の事故で、ある男性から(臓器提供を受け)命を助けられ、これによって「なぜ自分の命を顧みず他者を助けるのか」、「他者を思いやる人、無私の行為をする人間の力」を解明すべく、心理学の研究者になった。この「反サイコパス」の特性解明手法として正反対の「サイコパス」を行うことで「サイコパス」の脳障害と特性を解明したのだが、講演者の研究内容を以下記す。
ある利他主義者に腎臓の提供が当然と思える理由を尋ねると、「私はどこも違わないし、特別じゃない。あなたと同じ人間だ」と答える。見ず知らずの人への臓器提供は、普通の人間には出来ないことなのに、彼ら「反サイコパス」にとっては普通の行いなのだ。
「何故そんなことができるのか」の答えのひとつは利他主義の重要な要素である慈悲の心なのだが、「問題は、なぜそれを他の人より多く持つ人がいるのか」なのだ。彼女は、その解明のために、人間性の基本的な側面を理解するためによく採られる手法を採用し、正反対の特性を持つサイコパス(Psychopaths)を調べた。
研究に当たり、精神病異質の若者の脳画像を調べた初の研究を行ったのだが、他者が窮地にいる兆候が感知できない、すなわち、思いやりに欠ける傾向の人がこうしたサインに鈍感な「サイコパス」は、脳の中で、怯えた表情を認知するのに最も重要な部分の偏(へん)桃体(とうたい)が平均より、18~20%小さいことを見つけた。
これによって、健康な成人および子どもは、怯えた表情を見るとたいてい偏桃体が激しく活動するが、サイコパスの偏桃体はこうした表情に反応しにくく、非常にまれではあるが、偏桃体が完全に欠落している場合もあり、この場合はまったく反応しないことになる。
一方、慈悲や他者を助けたい気持ちにおいて、サイコパスとは正反対の並外れた利他主義者「反サイコパス」の偏桃体はサイズも平均より約8%大きく、偏桃体が表情に対し、より強く反応し、彼らは他者の恐怖をより深く認知し、困っている人を本当に敏感に察知する。非常に利他的な人々の脳は、サイコパスとは正反対のタイプの脳(「反サイコパス」ともいえる脳)から生まれてきて、平均以上の思いやりがあることが分かった。
また、「真に特別な利他主義者の思いやりはその枠をはるかに越え、知り合いの枠さえも飛び越えて自分の所属する世界の完全に外にいる人々、赤の他人にまで及ぶ」ようだ。
人間には思いやりの連続体のようなものが存在し、一方の端には精神病質の強い人「サイコパス」がいて、もう一方の端には思いやりに溢れ、極端な利他的行為に駆られる人「反サイコパス」がいる。我々一般人は、「サイコパス」と「反サイコパス」の間に位置しており、日米ロの国民のサイコパス度を政権支持率「サイコパスはサイコパスを好む」から強引に判定すると、次のようになるのではないだろうか。サイコパス度の強い順に、ロシア(共に大量虐殺者のレーニンが国内指導者人気度で1位、2000万人も虐殺したスターリンが人気度4位、そして政敵が次々と不審な死を遂げ、プーチン政権を批判していた100人を超えるジャーナリストを葬るプーチンの支持率は80%超)、日本(弱者・沖縄県人を苛(いじ)め、憲法違反や平気でウソをつく安倍サイコパス政権の支持率が50%超)、米国(トランプ支持率40%)となる。
トランプ大統領を選んだアメリカ人の方が日本人より「サイコパス度」は低く、まともな国民なのであり。アメリカを嗤(わら)っている場合ではないのではないだろうか。
<2017.4.15> 日本の危機=「サイコパスと考えない人間の増加」
脳の障害が原因のサイコパスは、遺伝的要因が強く、冷酷で思いやりのない人格を形成し、反社会的で凶悪な行動をとる傾向であることをここ何回か連載的に報告しましたが、いま日本は、サイコパスと思われる政官財のトップたちに牛耳られていて、このまま進めば、サイコパス化が更に進み、北朝鮮を凌ぐとんでもない国になるのでは、と危惧しています。何故サイコパスたちが国の方向を決める政官財のトップに多くいるのかを紐解かなければならないが、現時点では、サイコパスは「冷酷で思いやりのない人格」を持つが故に、能力と徳を備えた真のリーダーを卑劣な方法で蹴落とすことが平然と出来、トップに上り詰める確率は高くなるからだろう、と思っています。
良心の呵責(心の痛み)を感じない「人間性を失った者は強い」(『新・考えるヒント』池田晶子)のです。
そうやって政界のトップに上り詰め、平気でウソがつける(放射能のアンダーコントロール発言など)安倍サイコパス首相は、集団的自衛権行使容認の強行採決を含み、憲法や国会を無視したり、特定機密法で情報を隠蔽し電波停止で報道機関に圧力をかけ、国民に真実を覚られないように国民の総奴隷化(国家主義)を着々と進めている。そして財界のトップに上り詰めた榊原経団連会長は、安倍政権を政治献金で支え、カネで政策――を買い原発再稼動や武器輸出解禁――を買う。さらに税金で生活を保障された官僚は、国民のために働く事など微塵も考えず、自らの組織のため、安倍サイコパス政権のために働く(経済産業省の原発再稼動、沖縄の基地問題、財務省の森友への国有地バーゲンセール等々)。
そして、下記の如く、日本のサイコパス国家化が進んでいく。
① サイコパスは、サイコパスを好み、トップの座をサイコパスに譲る ⇒ 不正会計問題を起こした東芝や隠蔽体質の東電、燃費データ捏造やリコール隠しの三菱自動車は、サイコパストップのバトンタッチの結果なのだ。
② 与党自公議員のサイコパス化が進む ⇒ 韓非子(かんびし)に、「君主たる者は、家来に物の好きこのみを見せてはならぬ」というくだりがある。家来がすぐそれに迎合するからだ」と。サイコパス世襲議員はもとより、与党自公議員全員が安倍首相を真似てサイコパス一色になる。
③ サイコパスは遺伝性が強く、サイコパスがサイコパスを産む ⇒ サイコパスはサイコパスを好み、夫婦は相思相愛。生まれた子どもは、さらに強いサイコパスになる確率が高く、半数以上が世襲議員の自民党は、理性を失ったサイコパスがさらに増え、サイコパス党になる。サイコパス政権が続くその先は、今まで以上に恐ろしいこと(自民党憲法改正草案にあるように、国民の層奴隷化=国民が政治家から自由を奪われ、究極的には国のために命を捧げる)が起こる。
④ 国民のサイコパス化が進む ⇒ 3だけ主義「今だけ、カネだけ、自分だけ」化した考えない国民が、二重詐欺師(国民の税金で生活している政治家、役人が原発再稼動、原発事故処理や原発廃炉費用の国民負担などを画策)に倣(なら)い、詐欺師化・サイコパス化(倫理観喪失)していく。
⑤ 数少ない正義感に燃えるまともな人間は、隅っこに追いやられ、テロ等準備罪(共謀罪)で監視され、投獄されて減っていく。
こうして日本全体がサイコパス化し、日本社会は不条理に溢れ、滅亡してゆく……。
この状況打破(日本を救う道)は、ストップ・ザ・サイコパス!――選挙での自公議員の排除と安倍サイコパス政権の支持率を下げる――しかないのだが、考えない国民の下では当面望めそうもなく、石頭の現在の心境は「悪が蔓延(はびこ)れば必ず正義が現れる」をただ念ずるのみ。
<2017.4.1> どうなる森友問題におけるサイコパス対決
いま日本は、森友問題(別名アッキード事件)でサイコパス夫婦3組による日本選手権中。
出場チームは、安倍晋三首相・昭恵、籠池(かごいけ)「森友」夫妻、稲田防衛大臣・その夫の3チーム。以下、準決勝の結果報告と「サイコパス夫婦日本一」はどのチームになるのか、決勝戦の予想を試みた。
<チーム紹介>
第一シード<安倍晋三アッキー・チーム> 晋三氏は、国際社会相手でも平気でウソをつける(放射能アンダーコントロール発言など多々)、憲法違反をしても恥も感じない、沖縄基地問題では弱きを挫(くじ)く、限りなく倫理観ゼロの独裁サイコパスである。その妻・昭恵氏も、森友問題で、あの学園をほめちぎり、何故批判されるのか分からないと涙する、善悪と自分の立場が分からないサイコパス。籠池氏の「寄付金・講演料の授受」発言に対し、やましいことがなければ偽証罪を問われる証人喚問に出たら、と思うのだが、自身のフェイスブックに役人が書いた反論(元役人が「しかしならが」とか「その旨」などの役人用語から判断)を載せるなど、弱い女性を装い保身のために、裏で権力を利用する。このチームは、権力と倫理観欠如(恥を知らないから何でもできる)を併せ持つ3チーム中最強のチームである。
第二シード<籠池「森友」チーム> 籠池氏は、私利のために何でもやるサイコパス。ただ、偽証罪が問われる証人喚問では、刑事訴追されるものには答えず、安倍サイコパスからの100万円寄付と昭恵氏への10万円講演料授与証言は細部の状況説明から判断して、ウソではなさそうだ(もしウソならサイコパス度は安倍氏に近づく)。国会での与党の追及にも堂々と応じ、自公の質問者よりも格が上だった。維新の会の顔を真っ赤にして質問していた下地議員に至っては、良し悪しは別にして人間の器として大差があった。その妻は、夫を見放さず(ここはある意味感心)、相思相愛の様子。「サイコパスはサイコパスを好む」ことから判断すれば、彼女もサイコパスなのだろう。
第三のチーム<稲田朋美防衛大臣チーム> PK部隊の日報問題で、現地日報の“戦闘報告”を「戦闘」という言葉を使うと憲法違反になるからと、報告を隠し「衝突」に変え「戦闘行為は無かった」と、信じられない答弁をする稲田大臣は、森友問題でも国会で虚偽答弁―――「(籠池氏から)法律相談を受けたことも裁判に行ったこともない」――をした。国会で何度もウソをつき恥じない、紛れもないサイコパスなのだ。夫は弁護士事務所を構え、軍事産業の株を買い、夫婦で軍拡の甘い汁を吸っている。但し夫のサイコパス度は不明。
以上、3チームの人たちは、今までサイコパス村で仲良く暮らしていて、今回利害の衝突から仲間割れした人たちであり、醜(みにく)い闘いになるだろう。
<セミファイナル> 籠池「森友」チーム VS 稲田朋美防衛大臣チーム
結果:「稲田朋美防衛大臣のウソが簡単にバレて、籠池「森友」チームの勝ち!」
<ファイナル> 安倍晋三アッキー・チーム VS 籠池「森友」チーム
予想:安倍晋三アッキー・チームは、保身のために良心を捨てた自公議員と事の善悪よりも損得で動く、政府の意向を忖度(そんたく)する官僚が付く。「倫理観欠如した者は強い」を地で行く連合チーム。片やつぶれかかった森友チーム。複数の省庁の忖度(そんたく)役人による情報隠蔽で安倍晋三アッキー・チームの不正を暴くことは難しく、森友チームに援軍(下記解説参照)がなければ、安倍サイコパス・チームの優勢は覆(くつがえ)せないだろう。
解説:野党の要請を与党がことごとく数の力で退け、国民が政権の対応に怒りを感じなくなったら、安倍晋三アッキー・チームの勝利が確定する。籠池「森友」チームは、バックに組織の支えがないだけに道理――何が正しく、国民のために、国のためになるか――で動けるのが唯一の武器。籠池「森友」チームが勝つには、都合の悪い情報は隠蔽し、覚えていないと言う安倍晋三アッキー+役人連合軍を真のジャーナリストと共に道理でどれだけ追い詰め、国民(世論)を味方につけることが出来るか、にかかっている。国と国民にとって一番望ましい結果は、相打ちで共倒れなのだろう。
この事件の最大の問題点は、政府と官僚が国民に真実を知られないように情報隠蔽したことだ。これが続けば政権と官僚のやりたい放題になる。近々国会審議に入る国民を監視する「テロ等準備罪(共謀罪)」よりも、防衛相や財務省など行政に対する「情報隠蔽罪(仮称)」の方が今の日本にとって最も急がれる法案だと思う。
<2017.3.15> 安倍政権の長期化で、日本人の日常生活は第二の北朝鮮になる
3月5日、自民党の定期大会で、自民党総裁任期が「連続二期6年から連続3期9年」の延長が決まった。このままいけば、安倍政権が最悪2021年の9月まで延びることになる。
自民党広報新聞2紙を除く、朝日、毎日、東京各紙が政権からの圧力を感じとり、「政官の人事権を握る安倍官邸に反対できない与党議員、その結果、政治に国民の多様な意見が反映されなくなるという」長期政権の弊害(議論なき政治の劣化)という一般論で終わっているが、安倍政権の長期化がもたらすものは、そんなに生易しいものではない、と思う。
安倍政権の長期化は、すなわち「日本の北朝鮮化」なのだ。それは、以下に記す安倍政権の動き(権力強化のためのルールづくり)を見れば容易に分かる。
安倍官邸は政官・司法の人事権を握り自民党を「安倍独裁党」にした。情報の隠蔽(特定秘密保護法)と欧米なら大問題になる高市早苗総務大臣発言「国は放送局に対して電波停止することができる」(昨年2月8日)を基に、今月3日、米国務省が世界各国の人権状況に関する2016年版の年次報告書で、日本について「報道の自由に関する懸念がある」と指摘(4日の日経新聞)。今国会で審議中の「テロ等準備罪法案」(3月調査:共同通信社は、反対46%、賛成33%。共謀罪の問題点を報道しないNHK調査結果は、必要45%、必要無し11%と賛成が多い)で、国民を合法的に監視し、政権の意向に沿わない人間を逮捕する。
安倍首相は、「次の目標は、改憲(自民党が現憲法を自民党憲法改正草案に改悪)発議」だと自民党大会で表明した。既に法制化した憲法違反の集団的自衛権行使容認を含む安保関連法を更に進め、戦争放棄の9条を合法的に葬(ほうむ)り、公益・治安維持の名の下、国民主権から国家主権(政府が作るルールに従わせる=国民を意のままに動かし、最悪戦場に送る。反対する者は逮捕)に変えるなど、一億総奴隷化、北朝鮮化を進めている。
それを可能にしているのは、考えない国民による高い安倍政権の支持率(3月:共同通信社56%、NHK政治意識月例調査51%)なのだ。
あのヒトラーは、当時最高の民主的憲法といわれたワイマール憲法下で「国家緊急権」を発動し、集会と言論の自由を制限し独裁化への道を進めたのだが、自民党改憲草案にある「緊急事態条項」がその「国家緊急権」と同じで、3年半ほど前の2013年7月29日、麻生自民党副総理が漏らした「ナチス政権下のドイツでは、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わってナチス憲法に変わっていたんですよ。誰も気づかないで変わった。あの手口、学んだらどうかね」を思い出す。
この状況を生んだのは、二大政党制を目指した小選挙区制(一選挙区から一人を選ぶので、自民党が優勢の選挙区では、野党に投票しても「死に票」になり、正確な民意が反映され難く、2014年の総選挙では、自民党は48%の得票率で76%の議席を得た。すなわち二人に一人の得票で3/4の議席を得た)にあるのだが、この小選挙区制を自民党が変えるはずはなく、加えて、野党第一党の蓮舫民進党は、自民党との大きな対立軸であり、国民の大多数が望む原発の早期廃絶「2030年での原発ゼロ」の考えを、支持団体の電力労連の反対を受け「2030年代」に戻すなど、民意を汲み取らず既得権益層を守る与党と同じ道を歩む。これにより、民進党の支持率9.4%(共同通信社3月。NHKは7.6%)が更に落ち込むことが予想され、期待できそうもない。
ここに至っては、日本人にとっての最大の危機である安倍政権による改憲(北朝鮮化)を阻止するためには、国民が安倍政権の拠りどころとする支持率を大幅に下げるか、自民党内の派閥復活――派閥の弊害はあるが、派閥の後ろ盾がなくなり、議員が党執行部に反する意見を言うのが命懸けになった状況の解消――に期待するしかなさそうだ。
自公議員の中にも良識ある人たち(富める者、既得権益層のための安倍政治とは一線を画す国民のための政治を行う、社会正義の議員)がいるはずだ。探そう。
<2017.3.1> サイコパス第二弾「サイコパスはサイコパスを好む」
はじめに:前ブログ(2017.2.15)の再確認になりますが、「サイコパシー(精神病質)とは発達障害の1つで、遺伝的要因が強く、冷酷で思いやりのない人格を形成し、反社会的で凶悪な行動をとる傾向を生みます」(TED(Technology, Entertainment, Design)『人が利他的になる理由』/Abigail Marsh 2016.9.16)
先月の11日(日本時間)、ほとんどの国のトップから“そっぽ”を向けられているトランプ大統領に、“しっぽ”を振って近づいた安倍首相との日米ゴルフ会談が行われました。
難民や中東・アフリカ7カ国からの入国を一時禁止する大統領令を発したトランプ大統領に、人種や性別、宗教や社会的地位などの属性によって人を差別してはならないのが民主社会の基本ルールであるにも関わらず、米国憲法との整合性や超大国の大統領としての道義性や人権感覚を疑う声が国際社会から上がっている。
片や安倍首相。12日朝、ゴルフに興じた両首脳を挑発するかのように弾道ミサイルを発射した北朝鮮に対し、「国連安全保障理事会決議などへの明白な違反であり、断じて許容できない」と、日本国民から「憲法違反の集団的自衛権行使容認したことは、断じて許されない」と言われている安倍サイコパス首相が、恥ずかしくもなく言う。
両者とも、脳機能不全のサイコパスのなせる業(わざ)なのである。
真顔でウソがつけるトランプ大統領と平気でウソをつく安倍首相。「サイコパスはサイコパスを好む」。トランプ大統領は安倍首相との関係を、「良好な絆で結ばれ、我々はとても相性がいい」という。TVで報道された二人のいちゃついている様子は、「二人が強いサイコパス特性で結ばれている」ことを物語っていた。
国内外から批判を受けているトランプ大統領から言い寄られた(ように見える)安倍サイコパス首相は、トランプ大統領を日本に呼ぶようだが、日本がサイコパス連合国家の拠点になりはしないか大いに心配になった。
これによって、多分、日米以外の多くの国の人たちに、日本異質論が芽生えたに違いない。その汚名を晴らすには、良心の呵責(かしゃく)も言動を悔い改めることが出来ない、治り難い脳障害の安倍サイコパス首相を選挙で落とすしか道はない。
おわりに:人間は多かれ少なかれ、サイコパスの要素を持っている。ただし、真のサイコパスは、自分がサイコパスとは感じていないので、怖いものなしのサイコパスであり、良心の呵責なし、改心の可能性もなし。サイコパスが国のトップにいる。これが国民にとって恐ろしいことなのです。
<追加情報「サイコパス夫婦」>2月8日の朝日新聞のスクープから始まり、やっとTVで取り上げられてきた(NHKは、なかなか報道せず)が、安倍政権を支える極右団体「日本会議」の大阪運営委員が理事長を務める学校法人「森(もり)友(とも)学園」が豊中市に建設中の小学校「瑞穂の圀記念小學院(安倍晋三記念小学校ともいう)」の用地(地価9億5千6百万円)を国から超激安の1億3千4百万円で払い下げられ、更に国は汚染土壌の除去費用として1億3千百万円を支払っていた(差引き2百万で土地を取得?)。あの舛添前都知事以上の国民からの財産収奪なのだ。この小学校の名誉校長の安倍サイコパス首相の妻昭恵さんは、「優れた道徳教育を基として、日本人としての誇りを持つ、云々(うんぬん)(安倍首相は、“でんでん”と読む)、、、」という。明恵さんには、夫をその小学校に入学させ、真っ先に平気でウソをつき、憲法違反をしても何とも思わない夫・晋三ちゃんの道徳教育してもらいたいのだが、ヘイトスピーチ理事長を素晴らしいと評価する昭恵夫人では、治せないとも思う。
<2017.2.15> 安倍内閣は、サイコパス内閣!?
「サイコパシー(精神病質)は、発達障害の1つで、遺伝的要因が強く、冷酷で思いやりのない人格を形成し、反社会的で凶悪な行動をとる傾向を生みます」
安倍政権が生まれてから、ずっと気になっていること――日本の政財界のトップたち(安倍首相を始め、原発再稼動や武器輸出解禁を、復活させた政治献金で買う経団連の榊原会長や無責任体質の東京電力、不正会計の東芝、燃費データ捏造の三菱自動車など、大手企業のトップたち)は、普通の人なら倫理的な理由でためらい、やらないことを、何故平然と行えるのか?――が脳科学の進歩によって少しずつ明らかになって来ているようだ。
帯に、「平気でウソをつき、罪悪感ゼロ。そんな「あの人」の脳には秘密があった!」とある『サイコパス』の“はじめに”に、「(サイコパスは)ありえないようなウソをつき、常人には考えられない不正を働いても、平然としている、衆目に晒(さら)されても、全く恥じる素振りさえ見せず、堂々としている」とある。
憲法違反の集団的自衛権行使容認では、個別自衛権の範囲(邦人保護)なのに「アメリカ艦船にいる日本人母子を救出できなくていいのか」と言ったり、「石油の確保は日本にとって死活的重要性がある。したがって戦闘時に特定国が機雷を敷設したら排除する行動はとらなければならない」と、戦争放棄の憲法違反を平気で言い、いいかげんな説明をして国民の不安を煽(あお)る。オリンピック誘致では、国際社会を「放射能は完全にコントロール」と「まるで息をするようにウソをつく」。最近でも、「強行採決など考えたこともない」という一方でTPPを強行採決し、過去3回廃案になった「共謀罪」を「テロ等準備罪」改名し、「これがなければ、オリンピックが開催できないと言っても過言ではない」とウソを連発中。
<石頭「いっときのオリンピックのために国民を監視するルール作りが必要なら、オリンピックはいらない」>
安倍内閣は、自由と民主主義、基本的人権の尊重、法の支配を重んじると口では言うが、ポラスの原則「言葉を信じるな、信じられるのは行動だけだ」に照らせば、言葉ではなく行動に安倍首相の本質(性格と人格)が現れていることになり、「矛盾を指摘されても『断じてそんなことは言っていません』と、涼しい顔で言い張る」安倍首相は、どう考えてもサイコパスの特質を十二分に備えた、疑う余地のないサイコパス人間だと思う。
また、サイコパスはサイコパスを好むらしく、サイコパスの特徴としての「過去に語った内容とまるで違うことを平気で主張する」に該当するのは、今国会で過去の発言との不整合を指摘された稲田防衛大臣、となる。また、多くの憲法学者が違憲と指摘する集団的自衛権の解釈を変えた横畠裕介内閣法制局長官もサイコパスの特徴であるルールハックをやっても気にしないサイコパスに違いない。安倍政権は、仲間(サイコパス)を集めている。
余談だが、夫婦の場合は、相思相愛となる。夫の言動に何の疑念を持たないからだ。
『サイコパス』によると、サイコパスは、100人に約1人の割合で存在し、近年、脳科学の進歩により、その正体が徐々にわかってきたとある。それは「脳内の器質のうち、他者に対する共感性や『痛み』を認識する部分の働きが、一般人とサイコパスとされる人々では大きく違う」らしい。具体的には、「基本的な情動を決める場所の偏(へん)桃体(とうたい)の機能障害『感情の欠如』と前頭前皮質のコネクティビティ(結びつき)不全」だという。苦しむ人を見ても、脳は活性化しない。すなわちサイコパスは「共感性が低い」ということが明らかになった(症状に程度差はある)、とある。
ただ、次の特性には注意しなければならない。それは、サイコパスは「自分に共感性がないことに、薄々気づいており、他者に共感的なふるまいをまったくしないと自分にとって不利になるということを頭で理解して、他の回路を使って対応する――被災地に真っ先に行き、被災者の心に寄り添う発言をする安倍首相のように。サイコパスに騙されてはならない。
他の精神疾患の場合、患者自身が悩んだり、苦しんだりするが、サイコパスは、道徳によって判断することはなく、本人にその状態に対する不快感がほとんどない、というやっかいな脳障害(精神病質)で、治り難い遺伝的脳障害なのだ。その上に、『言ってはいけない』(橘玲著)には、遺伝率は、イギリスの調査結果、「冷淡で無表情」の性格は、30%。「更生不可能なサイコパス」は、81%と高い、とある。世襲議員の問題はここにもある。
良心の呵責も言動を悔い改めることが出来ない(治り難い)「安倍サイコパス内閣」の暴走を止めるには、政治家は選挙で、サイコパスが経営するブラック企業には、倫理的消費(反社会的企業のモノやサービスを買わない)で対抗するしかないと言える。
2月6日、「他人の気持ちを理解したり、思いやったりすることが一切ない。他人を傷つけても後悔も反省もしないし、過去の経験から他人の気持ちを学ぶこともないこともできない」脳の機能不全者たちの安倍サイコパス内閣は、「弱者切り捨てになるような政策を『合理的だから』として容赦なく推進し、反対派を人格攻撃という手段を使ってでも徹底的に非難する」というサイコパスの特性を発揮し、民意を無視し野古新基地建設工事を開始した。このような良心を持たない安倍サイコパス政権を支持する国民は多い。日本国民も、人の痛み(沖縄県人の痛み)が分からないサイコパス人間が多くなっているのかもしれない。
<2017.2.1> 自由を守るために、悪を憎む“目”と“心”と“勇気”を育てよう!
今国会で、権力で国民の自由を拘束する可能性のある「テロ等組織犯罪準備罪(何回も廃案にされた共謀罪)」の法制化が議論されている。その先に見えるのは、個人の基本的人権の尊重を謳う現憲法を自民党憲法改正草案に変え、国民を意のままに動かそうとする自公による専制国家の実現だ。
坂口安吾は『堕落論』で言う。「個人の自由がなければ、人生はゼロに等しい」。そして「私は、闘う、という言葉が許されてよろしい場合は、ただひとつしかないことを信じている。それは、自由の確立、の場合」と。
国民の自由を縛る異様な政権に抗(あらが)い、社会を少しでも今よりまともにするには、「公権力の不正を絶対に許さぬ『目』を自分たちの中に育てなければいけない」(『文章のみがき方』)。また、『論語』に、「子の曰わく、惟(た)だ仁者のみ能(よ)く人を好み、能く人を悪(にく)む」とある。仁者(じんしゃ)は、思いやりの心があるからこそ、善きひとを好み、他人を不幸にする者、社会の不条理を憎むことができるのだから、一億総仁者を目指さなくてはならない。
国民の命と生活を守るといいながら、立憲主義――憲法違反の権力の暴走を防ぐための憲法――を解せず、集団的自衛権行使の法制化や議会制民主主義――国民の代表の「国会」で議論を尽し国民の理解を得る――を軽視し強硬採決を繰り返す。倫理的にも、「(沖縄県民の民意を無視し)強大な権力で弱者を苛(いじ)め抜く」、「(オリンピック誘致での原発事故の放射能完全コントロール発言など)国際社会を相手に平気でウソをつく」、最も大切な自由を奪う「テロ等組織犯罪準備罪(何回も廃案にされた共謀罪)」の法制化や人の道を外れた反社会的ルールづくり――特定機密法案、憲法違反の集団的自衛権行使や武器輸出解禁など――を進める、国民を騙し異論を抑え込む高圧的な安倍政権を放置したら国民は自由を奪われ、“水は方円の器に随(したが)う”(民は君主の善悪に感化されてどちらにでもなる/広辞苑)の如く、安倍政治を見習って、道理を外す者が増え(現に、詐欺の増加)、日本社会は壊れていく。
日本社会を壊す、息をするようにウソをつき、それを恥じない安倍政治に、抗議の声をあげ続けなければならない。悪が蔓延(はびこ)る社会をこのまま続かせては、いまを生きる者として次世代を生きる人びとに申し訳ない。自由を守るために、安倍政権の横暴阻止のために、「異様な安倍政権の不正を許さない“目”」と「悪を憎む仁者の“心”」と「不正義に抗する“勇気”」を養おう。
<2017.1.15> 初夢は“安倍政権支持率の急落”
ドイツンの哲学者ハイデッカー(1889-1976)は、凶暴な意志が支配する時代を「乏しき時代」と呼ぶ。
国の最高規範である憲法(世界の手本の武力行使の放棄)に反し、歴代の内閣が禁じてきた集団的自衛権行使を含む安保関連法の強行採決。国民の生活と国土を奪う原発事故を起こしながら事故の検証も責任も取らず、事故処理費用と廃炉費用を国民に負担させながら再稼動を目論む。その原発を国民が反対するトルコやインドに売り込む。さらに国政と地方選挙で示された辺野古基地反対への民意を無視し、三権分立など眼中になく司法も政権に靡(なび)き、国民主権や基本的人権の尊重に反し弱者を苛(いじ)める。
「強行採決は考えたこともない」と言いつつ日本には不似合いのカジノ法案を、国会での議論を避け強行採決する。数えきれないほどの専制的愚行。ウソをついても平気。良心の呵責などない。バカが権力を握った今の日本は、まさにハイデッカーの言うように、「貧しき時代」なのだ。
この状況をもたらしたのは、50%以上の支持率で戦後最悪最低の安倍政権を支える国民。「何か肝心なものが欠けている」(梅原猛の『人類哲学序説』)。どうしたら、まっとうな政治に変われるか、まっとうな社会に転換できるのか。昨年の暮れ、テレビの報道番組からまっとうとは言えないコメントを聞いた。某政治ジャーナリスト曰く「4年先の2021年の秋まで安倍政権は続くから……」。そのテレビ局は案の状、権力の監視というジャーナリズムの精神を捨てた、権力に寄り添う産経新聞系列のフジテレビだった。
安倍政権の主目的は、自民党憲法改正草案にあるように、個人の自由を奪う国民主権から国家主権(一億総奴隷化)への転換、そして世界中の一般市民が希求する戦争放棄、武力での問題解決を封じた9条の破棄。
この日本の危機にあたり、沖仲仕哲学者エリック・ホッファー(1902-1983)が言うところの「しなければならないことをしないとき、人間は、孤独を感じる」(『波止場日記』)を思い出し、石頭は、元旦の誓いとして、引き続き戦後最低最悪の安倍晋三の悪行の本質を暴く一年とすることを決意した。
今月10日、オバマ大統領が退任演説で「私たちが政治に参加し責任ある選択をしなければ憲法はただの紙になる」と警鐘を鳴らした。
“バカ”の小事(舛添元東京都知事のような)には過激に反応する国民が、政治的・社会的ルールを解せず、非倫理的暴走を繰り返す“大バカ”安倍晋三(詳細は楽しく読める『安倍でもわかる政治思想入門』を参照のこと)政権の危険性にいつ気づくのだろうか?
石頭の今年の最大の社会的関心事は、権力の暴走・乱用を防ぎ、国民の自由や基本的人権を守る「立憲主義」が理解できない“安倍政権の支持率が急降下する変曲日がいつ来るか”です。アメリカ第16代大統領アブラハム・リンカーンの言葉「一部のひとたちを常に、そしてすべての人たちを一時だますことはできるが、すべての人たちを常にだますことはできない」を信じて、その日を待とう。
<2017.1.1> 迎春 光芒射せ!2017
明けましておめでとうございます。
共に初心(うぶ)だった1978年、家内と行ったボブ・デュラン初来日の武道館公演を懐かしみつつ、39年後の今、デュランのTV特集とCDを見聞きしています。同時に見た75歳のジョーン・バエズの心身共の美しさに感動!遠く及ばずながら、近づきたい思いです。
昨年の推奨本は、『14歳の君へ』『憲法と君たち』『あの日』、楽しんだのは『安倍でもわかる政治思想入門』でした。
ウェブサイト「石頭団塊団」は、石の上の三年目に突入。老化防止を兼ね石頭を叩きつつ頑張ります。本年もよろしくお願い申し上げます。
「石頭団塊団」 意志道(いしどう) 一味(かずみ)