2023年度 卒論ゼミ
今年度は8月より指導教員のサバティカルに入るため、学生たちには3年秋より準備を進めるように指導してきた。
週2回+αの指導で、卒論の締め切りは7月末。
第1回(4月10日(月))
本部:民族の虚構性
伊ヶ崎:復讐
イ:日韓社会のミソジニー
第2回(4月13日(木))
伊ヶ崎:復讐
イ:性産業とミソジニー
朔:シュルレアリスムの哲学
課題:①「目次を作る」とは「あらすじを作る」ということ。
②自分にとって最も大事な章を数頁でも書いてくること。
第3回(4月17日(月))
第4回(4月20日(木))
第5回(4月24日(月))
第6回(4月27日(木))
第7回(5月1日(月))
※5月4日(木)はGWで授業なし
第8回(5月8日(月))
第9回(5月11日(木))
第10回(5月15日(月))
香月:第二章第一節を添削
朔:表紙・ページ区切り・参考文献をつけること
田中:第三章第二節を添削
卒論指導エクストラ(5月15日(月))
17:30-18:00 イ③
18:00-19:00 伊ヶ崎③
卒論エクストラ(5月16日(火))
17:30-18:00 朔③(1)「シュールな笑い」についてのネット上の情報をまとめて定義・特長を文章化する。
(2)参考にしたページのタイトル・URLを参考文献にすべて入れる。
(3)シュールな漫画についても調べてくること。
18:00-19:00 本部③
(1)柄谷『トランスクリティーク』『世界共和国へ』を一部読んだ。
→『トランスクリティーク』第一部第三章3「単独性と社会性」(p.147-164)をしっかり読み込み、まとめてくること。これが本当にやりたいことかを自分に問う。
(2)柄谷『遊動論』『柳田国男論』、柳田国男『小さきものの思想』、 (3)ネグリ・ハート『コモンウェルス』
卒論エクストラ(5月17日(水))
12:45-13:30 松田③
13:40-14:20 朔④
(1)定義の部分を執筆、(2)お笑いからの例示、(3)笑える漫画とシュールな笑いの漫画、
(4)ホラーについて調べてくる。
14:20-14:50 小田③
(1)「ウィトゲンシュタイン 規則」に関する論文を読んでメモを貯めていく。文章も合わせて作成。
14:50-15:10 松永①
第11回(5月18日(木))
エクストラ昼休み後半:香月②
欠席:小田(就活)、遅刻:本部
コジョ
本部
松田
※確認事項:各グループでの進捗に関して事前に話し合っておくこと。
①田中・イ:イさんが定期的に書いてくること。
②伊ヶ崎・朔:問題点を話し合う。
③香月・本部・松永:香月寝ない、PC持ってくる。本部:無断欠席しない。
④小田・松田:問題点はある?
第12回(5月22日(月))
松田
松永
イ
第13回(5月25日(木))
参考にした文献は、参考にした部分を写メして、teamsの自分のファイル内に入れておくこと。
イ:卒論の中心的なトピックについてパワポ・読み上げ原稿を作ってくること。
小田:①「生の流れ」を膨らませる中で、面白いと思ったポイントは何だったのかを考え直す。
②「規則」の部分で使える部分がないかを探す。
香月:①新植民地主義と南北問題の部分を書き直す。
②新たに書ける部分を進めておく。
卒論ゼミ・エクストラ
昼休み後半(13:20-):松田④
①第四章第二節(退屈について中動態から考える)
②第三節(中動態と、栗原康が考える生成変化と生の拡充と似ている。どこかどう似ているのかを論証。)
③10分でパワポ・読み上げ原稿を作成
3限と4限の間:朔⑤⇒第二章、第三章第二節まで書き上げていく。
4限と5限の間:本部④⇒パワポ・読み上げ原稿を作って、中心的な章の一節・二節を発表
第14回(5月29日(月))
昼休み:イ:パワポと読み上げ⇒体調不良で欠席(体調管理しっかり!)
4限(イさんも含め全員出席)
朔:第2章第2節
(モノマネの笑いとシュールな笑いの違い⇒シュールな笑いの「定義」というより「例示」
⇒第一節に比べてより限定的な定義を持ってくるべき)
第3章第1節(恐怖と笑いの感情に特有の共通点・差異が見えない)
田中:第四章第一節第一項の添削(贈与論・岩野卓司・熊野純彦の「所有を超えて」論を読む?)
本部:『民族の虚構性』⇒①本の要約ではなく、対抗説を組み合わせた一つの発表を作ってきてほしい。
②読み上げ原稿を必ずワードで作成すること(卒論の下書きになるので)。※全員に対する指示。
5時半:伊ヶ崎④:「シャーデンフロイデ」という浅い感情を軸にするのはいいが、
浅い主題を深く扱うための視点が必要。例えば、共通点はあるが、真逆のもの(ゲップと鼻歌)など。
6時-7時15分:松田⑤:國分『中動態』の趣旨を読み違えている。栗原康らのアナーキズムと接合させるというアイデアは悪くないが、つなぎ方を工夫する必要がある。木曜の発表では以上の点を考慮してほしい。
5月30日(火)午後5時半~7時:イさんの指導④
6月1日(木)午後1時10分~40分:イさんの指導⑤
第15回(6月1日(木)3限)
欠席:松田(体調不良)
松田:発表のはずが欠席
松永:第二章第四節、第三章第一節の添削
就活で忙しくなるのは一年前から分かっているので、今後は言い訳にしないこと。
韓国について調べる。年度など、使用する資料は最新版に改める。
一つのセクションの中での構成をきちんと組み立てて書く。
伊ヶ崎:第二章第二節第二項の添削
目次:章を太字に、節・項を細字に。
「シャーデンフロイデ」という「浅いもの」を取り上げる理由をきちんと正当化する
(フロイトの「現象界の屑=失錯行為・夢」の例で説明したように)
より正確に定義するための比較対象を引き続き考える。
3限と4限の間
朔⑥:「本を読んだが、思っていたのと違った」というパターンの言い訳をやめる。
論文に使える本を探して、材料を持ってくる。
本部⑤:読書メモを増やすのはひとまず措いて、論文の骨格を決めることに全力を注ぐ。
第16回(6月5日(月))
12時40分‐13時10分:朔⑦
自分で本を探してきたのは良い(平山夢明『恐怖』)。
この本にヤン・ファンホーフなどの動物行動学者を引用しているので、
これらを自分で調べて、卒論に入れ込むべき。
半ページ書いてきたのは少ない。
13時20分-13時40分:本部⑥
また読書メモになってしまっている(柄谷行人『世界共和国へ』)。
論文の核になる部分を、論文の形で書いてこないと、指導ができない。
15時40分- 卒論ゼミ
松田(50分)パワポは作ってきているが、読み上げ原稿がない。
※松田・イ・朔・本部:読み上げ原稿を作成し、指導教官に印刷したものを渡すこと。
前回指導したことと全く違うことをしてきている。次回はせめて
指導したこととの関係が分かるような内容のものを作成してきてほしい。
イ(40分)パワポの作成部分は良い。ただし、少ない。
①性的自己決定権について「個人の意向がどこまで反映されなければ、
尊厳が守られないことになるのか」再検討が必要。
②「性と人格権の不可分離性」を言うのは良いが、
現在のセックスワークをどうするのか、「性を職業にしたい人の権利」をどうするのかについては
答えるべき。
小田(10分)文章の添削。現在のトピックは「大きい中心」にはならない。
今のものを続けつつも、大きい核になるものを依然として探し続けるべき。
エクストラ:
小田④(17:20-17:30)
松田⑥(17:30-18:00)
伊ヶ崎⑤(18:00-18:45)
シャーデンフロイデ以外のもの(いじめ)に興味がまったくない。
⇒別に構わないが、比較対象があったほうが研究は進めやすい。
BTSとTWICEとか。ゲップやおならは汚いものだが、人間の生理的に必然性がある。
それと同じことをシャーデンフロイデについて言うべき。
そもそもシャーデンフロイデに興味があるはずなのに
(そして先週「もう一度必要な本については再チェックしておく」ように指示したのに)
一番中心的な本と言えるリチャード・H・スミスの『シャーデンフロイデ』
(勁草書房、2018年)を読んでいない(調べてすらいない)ことが発覚。
まずは急いでこの本を購入し、読むことで合意。そして、ルサンチマンについての
ニーチェの分析(ないしモラリストの分析)と比較するよう助言した。
卒論エクストラ(6月8日(木))
12:00- 本部→イさん⑥に変更
①スウェーデンの警官の証言だけでは弱いことについて詳しく反論を書くこと。中里見さん、ノルウェーの論文も調べること。
②森田成也『マルクス主義、フェミニズム、セックスワーク論』の疑問個所を引用し、具体的に反論を文章化してくること(3ページ以上)。
12:40- 松田⑦
「頑張らなくていい」という風潮⇒「やろうとしても出来ない」背景がある⇒「無理ゲー」「親ガチャ」
運で物事を考えすぎている=自由じゃない=周り次第=努力・運
「頑張れ」という方向にもっていくのではなく、「頑張らなくていい/頑張れ」の両者に対する批判として、
「意志と運は網の目を形成している」というバーナード・ウィリアムズの立場に立つ古田徹也さんの『不道徳的倫理学講義』や関係する文章
(ネット記事など)を手早く読み進め、文章化(パワポ化=読み上げ原稿化)すること。
13:10-13:40 イ⇒本部君⑦に変更
確かに卒論の一部を書いてきた点は評価できるものの、グローバリゼーションの不十分な発展を嘆き、カント的な世界国家の樹立を願い、
ネグリ=ハートのマルチチュードにその夢を託すという「はじめに」のようなものになってしまっている。
早く具体的な議論に移行したい。掘り下げるべき論点を見つけてきてほしい。柄谷行人の議論の面白いと思う部分、さらには問題だと思える部分を
文章(パワポ=読み上げ原稿でも可)にまとめてくるのがよいのではないか。
第17回(6月8日(木))
13:40-13:50 一般的注意:メールに関する配慮、論文を「深める」という意味(イさんのケースを例に)
13:50‐14:30 小田
14:30-15:10 香月
15:10-15:20 コジョ(体調不良)⇒朔(あまり進んでいない)
17:20-17:40(休み時間)伊ヶ崎⇒準備不足のため中止。
卒論指導エクストラ(6月12日(月)13:20-13:40)本部⑧
第18回(6月12日(月))
朔・田中・本部
17:30 イ⇒準備不足のため中止。
17:30-18:45(繰り上げ) 伊ヶ崎 ⑥
卒論エクストラ
6月13日(火)14:30-15:30 松田⑧
6月13日(火)17:30- 田中(大学院進学相談)
6月14日(水)14:30-15:30 朔⑧ 17:30- イ⑦(学科会議後すぐ)
6月15日(木)12:55- 本部⑨(学科主任との面談後すぐ)
第19回(6月15日(木))
コジョ、(公開授業参加の酒井順一郎先生による講話)、松田
第20回(6月19日(月))
松田、伊ヶ崎
卒論エクストラ
6月19日(月)
13:00-13:40 本部⑩ 先週金曜までに卒論本文2頁、今週月曜までに7頁を書いてくる約束だったが、
実際には金曜までに英語論文の翻訳9頁をし、月曜には本文を一頁弱書いてきたのみ。
このままでは論文指導を進められないので、教務課職員を入れて話し合った。
17:30-18:00 松田⑨「親ガチャ=頑張らなくていい」に対する否定をせよとは全く指導していない。
ただ、本人が「頑張るべき」という方向で書きたいなら、止めはしない。ただし、その場合、
ウィリアムズの「運と意志の絡み合い」の言説をしっかり受け止めて、カント説で対抗できるのかを検討すべき。
具体的な論点を木曜に持ってくること。
18:00-18:55 朔⑨ (1)木村覚『笑いの哲学』の「不一致の笑い」の「不条理」「無意味」の部分をもう一度読み直し、
シュールな笑いを特徴づける要素を探し出すこと。(2)ナンセンスとシュールの違いを考えること。
(3)シュールな笑いをより特徴づけるものを探してくること。土屋賢二の笑い論、加藤尚武の『ジョークの哲学』など。
6月20日(火)※イ、尾崎さんとZOOM
17:30- 本部⑪ 卒論継続の意思を確認。早急に書き進めるよう助言。
6月21日(水)
昼休み:イさん⑧ ほぼ何も進んでいない。論文テーマ変更の可能性を示唆(セックスワークの是非→ゾーニング?)。
①森田著書の要点をまとめ、疑問点・批判点をまとめてくる。②尾崎さんと早急にインタビュー。
3限(13:40-14:15):伊ヶ崎⑦(本人からの告白:9日間何もやっていない。前日にあがくだけで、それまでの記憶はない。)
①「はじめに」を完全に書き改める。章ごとに何をするのかを簡潔にまとめ、論文全体の流れを素描する。
②第一章第一節は削除。『シャーデンフロイデ』は明日までに30頁は読んでくる。疑問点を見つけてくる。
③月曜までにシャーデンフロイデの部分を書き上げてくる。
第21回(6月22日(木))
イ・小田・香月
昼休み:朔⑩
前回指摘の①をやってきた。第1章第3節を執筆、半ページ進んだ。
前回指摘の②をやってきた。第1章第2節になった。一段落書いた。
前回指摘の③をやってきた。土屋の本はエッセイ本なので、例として使える部分を探しているとのこと。
+αの部分:第3章第2節を執筆してきた。
①目次の行間を狭める(すでに数週間前に指示済み。やっていない)。
②仮でいいので、すべての章・節のタイトルをつける(すでに数週間前に指示済み。やっていない)。
③「謝辞」「はじめに」を書いてくる。後で修正・訂正はできるので、とりあえず現状ベストのものを書いておく。
④第一章「シュールな笑いとは何か?」第一節「シュールとは何か――起源としてのシュルレアリスム」を、
以前の書きかけの卒論草稿(シュルレアリスム)を使ってよいが、長くなりすぎないように注意。
⑤第3章第2節はまだ短いので、以前書いたシュルレアリスムの断片からシュールな笑いに使えそうな部分(例えばデペイズマン)をもってきて、それに合う具体例を探し(例えば、松本人志のとかげのおじさん)、モーションキャプチャの画像を入れる。これを繰り返し、分析を発展させる。
松田⑩ ※口頭での説明のみ。読み上げ原稿は書けなかった。
新自由主義、決定論と自由意志、両立論、非両立論で対抗説をつくる。
ウィリアムズ:運と意志は絡み合い ⇔ 新自由主義:運と自由意志はそもそも別物
①金曜の午前中にあらすじを書き、小田君に口頭で説明、ストーリーが理解されたら(OKが出たら)それを執筆。
最低でも2~3頁書き上げてくる。
伊ヶ崎⑧ 『シャーデンフロイデ』30頁読めたか確認。→30頁読めた。本の残りすべてを月曜までに読んでくる。
第22回 6月26日(月)
昼休み:イ⑨ ➡4頁書いてきたが、断片的なメモ書きなので、3限までに完成原稿として仕上げてくるよう指示。
本部⑫ ➡リマインド忘れ。帰ってもらう。
3限と4限の間:伊ヶ崎⑨➡残り大体読めた。復讐とシャーデンフロイデと恥の関係?
6月末までに15頁書き上げられていない人は、卒論の完成は難しいと思いますので、
それ以降の継続は許可できません。(本来は6月末までにひとまず完成ということでしたよね。)
香月:第2章第1節第2・3項(文化の商品化・見世物化)添削
朔:第1章第1節(シュールの起源としてのシュルレアリスム)添削
田中:第4章第2節(シェアリングエコノミー、一時的所有)添削
エクストラ
17:25-17:35 伊ヶ崎⑩
17:35-17:50 イ⑩:明日(火曜)までに4枚書いてくること。表紙や謝辞、「はじめに」も含めた全体をひとまず印刷してくること。
17:50-18:20 松田⑪:①親ガチャを否定するのではなく批判すること。
②意志についてはデカルトでなく、実存主義のほうが使える?
③デカルトはとりあえずキープだが、國分・中動態も使う?
18:20-18:50 小田⑤:①岡田論文を使った自身の仮説を論証する形で実際に論文を書いてくる。②前期は後期の中でも重要な役割を果たし続けているということが分かると、何が分かったことになるのか?
6月27日(火)
15:00-15:30 イ⑪ 教務課職員を入れて面談。突如、卒論のテーマを大幅に変更すると宣言。
「性産業に対する寛容度の日韓における差異」➡歴史の卒論ではないので、先行きに少し不安があると指摘。
17:30-18:00 伊ヶ崎⑪ 昨日から全く進んでいない。寝てしまったとのこと。『シャーデンフロイデ』を読んで、膨らませられそうな点をいくつか列挙。シャーデンフロイデと笑いの優越理論(ユーモアの下方比較)。復讐と正義は結び付く(復讐は正義の回復)が、シャーデンフロイデと正義は結び付くのか。これらの点をさらに広げて、15頁以上にしてくること。
18:05-18:23 イ⑫ 卒論相談の続き。結局方向性がまだ定まっていない様子。田中君に相談するように指示。
6月28日(水)
12:45-13:20 本部⑬ 「謝辞」「はじめに」書くこと。第3章の構造を明確にする。できれば金曜までに20頁行けると良い。
13:20-13:40 松田⑫ 「謝辞」三章構成(ウィリアムズ-デカルト-國分)の流れを作り、書けるところを書いてくること。
第23回 6月29日(木)
13:00-13:40 朔⑪
本部
コジョ
松田
教員から与えられた指示はその日のうちに論文に反映させること。
第24回 7月3日(月)
遅刻:松田
松永
伊ヶ崎
イ
17:30-18:00 香月③
18:00-18:30 朔⑫
7月4日(火)エクストラ
17:30-18:00 小田⑥
7月5日(水)エクストラ
12:50-13:10 松永②
13:10-13:40 田中②
13:40-14:20 伊ヶ崎⑫
第25回 7月6日(木)
小田
香月
朔
第26回 7月10日(月)
田中:第5章第1節第1項・第2項の添削
本部「はじめに」→全体の流れについての指導:
松田「はじめに」→全体の流れについての指導:
エクストラ
17:35-18:05 松永③
18:05-18:35 小田⑦
7月11日(火)エクストラ
17:30-18:00 伊ヶ崎⑬
18:00-18:30 朔⑬
7月12日(水)エクストラ
13:00-13:30 香月④
第27回 7月13日(木)
松永
イ
伊ヶ崎
7月17日(月)海の日で授業はないがエクストラ
第28回 7月20日(木)
小田
香月
朔