品質:本来備わっている特性の集まりが、要求事項を満たす程度
・設計品質:ねらいの品質
・製造品質:できばえ品質
・使用品質:使い良さ
・当たり前品質:満たされれば当たり前の品質
・魅力的品質:満たされなくても仕方がない品質
管理:組織の目的を達成するための活動
・PDCA:計画(Plan)から始まる品質の向上活動
・SDCA:標準(Standard)から始まる品質の定着活動
・原因系の管理:品質を作る条件を管理
・結果系の管理:品質を表す特性値を測定
・標準:利益が公正に得られるための取り決め
・規格:一定状況に秩序を保つ
・標準化:標準を設定し活用する組織的活動
QCストーリー:品質問題解決に向けた手順
・QCストーリーの流れ
①問題点把握(テーマ)
②目標設定(取り上げた理由)
③現状把握
④要因解析
⑤対策立案
⑥対策実施
⑦効果確認
⑧標準化設定(歯止め)
⑨改善後状態の反省と今後の対応
・QCストーリーの種類
→問題解決型:原因に迫って対策を講じる
→課題達成型:設計的なアプローチ
→施策実行型:原因や対策が見えている場合
・データ:測定結果として記録される情報
・数値データ:定量値
→計量値(重さ、長さ:連続量)、計数値(件数、個数:整数値)
・言語データ:定性値
・母集団:考察対象の集団
・母集団の大きさ:母集団のサンプリング数
→サンプルから求められた値は統計量である。
・サンプリング法
→ランダムサンプリング法:同確率の場合
→有意サンプリング法:同確率でない場合
・母集団
→無限母集団:工程→ロット→サンプル→(測定)→データ
→有限母集団:ロット→サンプル→(測定)→データ
※直接の試験対象はサンプルだが、判定の対象はロットである。
・検査
→受入検査:供給者からの原材料受領検査
→中間検査:工程間検査
→最終検査:出荷検査
・平均X~=ΣXi/n=データ総和/データ数
・範囲R=xmax-xmin=最大値-最小値
・平方和S=Σ(Xi-X~)^2=Σ(測定値-平均値)^2
・不偏分散V=Σ(xi-x)^2/(n-1)=平方和S/(データ数n-1)
→各データと平均値との差分の2乗を足し合わせた数を、n-1で割る
→標本分散はn-1ではなくnで割る
・標準偏差σ=√V=不偏分散の平方根
・メディアン
→データ数が奇数:昇順に並べた中央のデータ値
→データ数が偶数:昇順に並べた中央の2つのデータ値の平均値
・管理図
偶然原因だけの観測値を合理的な群に分割
CL:中心線
UCL:上側管理限界線
LCL:下側管理限界線
σ:母標準偏差の推定値
X~管理図:平均値の管理図
→必ずCLが引かれる
X~-R管理図:平均値と範囲の管理図
R管理図:範囲の管理図
→R管理図はLCLを引かない(∵非負)
p管理図:不適合率管理図
R~の管理線
CL=R~=ΣR/郡の数
UCL=D4R~
LCL=D3R~
X~の管理線
CL=X~~=ΣX~/郡の数
UCL=X~~+A2R~
LCL=X~~-A2R~
・変動係数CV=標準偏差s/平均x~
・工程能力指数:Cp=(USL-LSL)/6σ
→工程能力を定量的に評価する指標
※管理状態or安定状態のときに有効
※工程能力指数Cpが十分=R管理図が安定状態
非常に不足:Cp<0.67
不足:0.67<=Cp<1.00
まずまず:1.00<=Cp<1.33
十分:1.33<=Cp<1.67
十分すぎる:1.67<=Cp
・偏りを考慮した工程能力指数:Cpk=(USL-x~)/3σまたは(x~-LSL)/3σ
→小さいほうが工程能力指数
→平均値に近い「片側規格」
※偏りを考慮した工程能力指数Cpkが十分=X~管理図が安定状態
Cp>Cpk
・特性要因図(魚の骨図)
特定の結果と原因系の関係を系統的に表した図。
特性を背骨にし、要因を大骨、中骨、小骨と細分化していく。
※4M(生産の4要素)
人 (Man)、機械 (Machine)、材料 (Material)、作業方法 (Method)
・パレート図
項目別出現頻度の大きさ(棒グラフ)と、累積和(折れ線グラフ)を示した図。
※パレートの法則:全体に影響を大きく与えるのは2、3の分類項目である法則
※重点思考:少数の重要な要因に対して重点的に対策を行う考え方
・チェックシート
不適合品対策、工程能力調査などの目的のためにデータをとるチェックシート。
→不適合項目チェックシート:不適合が発生するたびにチェックしたデータシート
→不適合要因チェックシート:要因を層別してチェックしたもの
→不適合位置チェックシート:不適合が発生した位置をチェックしたデータシート
→工程分布チェックシート:計量値を級分けしチェックしたデータシート、ヒストグラムや管理図に反映
→点検チェックシート:点検対象項目をカウントしたチェックリスト
・ヒストグラム
度数に比例する長方形を並べた図。目標値からのばらつき状態がわかる。
①全体の分布をつかむため区間に分ける
②区間ごとの件数を累積度数図(度数表)にする
範囲R/区間数を測定単位の整数倍に丸める
下限境界値=最小値-測定単位/2
※数値データ分布、層別可能性確認
※データの分布型
→一般型:製造工程が管理されている場合
→二山型:異なる集団が混ざっている場合
→離れ小島型:材料の一部に異物が混入している場合
→絶壁型:製造工程で選別を実施した場合
→歯抜け型:ヒストグラムの作り方が悪い場合(整数倍に丸めていないなど)
・散布図
・グラフ
→折れ線グラフ:横軸=時間、縦軸=数値
→棒グラフ:横軸=分類項目、縦軸=数値
→帯グラフ:項目別構成比率、上下の境界を結線
→円グラフ:項目別構成比率
・管理図(シューハート管理図)
http://www.hinkai.com/qc/kanri.htm
※管理図の作成の仕方
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1209/05/news007.html
・連関図法
複雑な因果関係を矢印でつないだ図
・親和図法
混沌とした問題を言語データでとらえ、相互関係を表した図
・系統図法
目的と手段を系統的に展開した図
・アローダイアグラム法
日程計画を矢印でつないだ図
・マトリックス図法
多元的思考を表で解析
・マトリックスデータ解析法
大量データを表で解析
・PDPC法
プロセスをフロー化した図