08.マルチメディア

マルチメディア技術

◎オーサリング

●オーサリング

文字や画像、音声、動画などの要素を組み合わせて一つのソフトウェアやコンテンツ

作品を組み立てること。

◎音声処理

●MIDI(Musical Instrument Digital Interface)

電子楽器の演奏データを機器間で転送するための世界共通規格。

●WAV(Waveform Audio Format)

Windows標準の音声ファイル形式。圧縮方式については規定していないが、

PCM方式(無圧縮)やADPCM方式(圧縮)などに対応している。

●MP3(MPEG Audio Layer-3)

MPEG1の音声を扱っている部分を抜き出した圧縮方式。非可逆圧縮方式であるが

CD並の音質を維持可能。

●PCM(Pulse Code Modulation:パルス符号変調)

音声などのアナログ信号をデジタルデータに変換する方式の一つ。信号を一定時間ご

とに標本化(サンプリング)し、定められたビット数の整数値に量子化して記録する。

◎静止画処理

●RGB

光の三原色であるRed(赤)、Green(緑)、Blue(青)のこと。

●色の三原色

光でないもの(絵の具・カラーフィルムなど)は、「シアン・マゼンダ・黄」の3色

を「色の三原色」と言う。「色の三原色」を全て同じ割合で混ぜると「黒」になる。

●静止画処理

○GIF(Graphics Interchange Format)

256色(8ビットカラー)以下の画像を扱うことができる可逆圧縮形式のファイルフォ

ーマット。アニメーション機能がある。

○JPEG(Joint Photographic Exports Group)

不可逆圧縮で、フルカラー(24ビット:1677万色)対応。デジカメ写真などで標準的

な形式。圧縮率を調整できる。

○PNG(Portable Network Graphics)

可逆圧縮で、フルカラー対応(48ビットカラー)。半透明にも対応。

○BMP(Bit Map)

非圧縮。白黒からフルカラーまで対応。データサイズがとても大きい。

○TIFF(Tagged Image File Format)

非圧縮と可逆圧縮・不可逆圧縮すべてに対応。複数画像を1つのTIFFファイルに格

納できる。記憶形式の属性情報(タグ)があり、タグの情報をもとに再生されるため

解像度や色数などの形式にかかわらず画像を記録できる。

○Exif(Exchangeable Image File Format)

TIFF形式で画像についての情報や撮影日時などの付加情報を記録できるほか、縮小

画像(サムネイル)を記録することができる。画像形式はRGB無圧縮方式やJPEG方式

など複数の形式をサポートしている。

◎動画処理

●MPEG(Moving Picture Expert Group)

動画像を高能率符号化してデータ圧縮するための国際標準方式。不可逆圧縮方式。

○MPEG1

画像と音声をあわせて毎秒1.5メガビットに圧縮する符号化技術、映像の表示は

352×240画素を毎秒30フレーム、または352×288画素を毎秒25フレーム、画質は

VHS方式のVTRなみである。カラオケ、CD-ROMなどのパッケージメディア向け。

○MPEG2

画像と音声をあわせて毎秒4~15メガビットに圧縮する符号化技術、映像の表示は

毎秒30フレームでテレビ放送(720×480画素)からハイビジョンクラス以上

(1920×1080画素)までカバーする。DVD(デジタル多用途ディスク)やデジタル

ビデオカメラ、直接受信衛星放送などの高画質向け。

○MPEG3

もともとはハイビジョンクラスに用意されたが、1992年にMPEG2に吸収されて消滅

している。

○MPEG4

最初は伝送路条件の厳しい用途用に起案されたが、形状符号化やCG(コンピュータ・

グラフィクス)と自然映像との組合せなど幅広い応用の国際標準化が1999年2月に定

められた。

○MPEG7

映像や音声を含むマルチメディアコンテンツを記述するための標準規格、MPEG21

は、デジタルコンテンツの標準化のための規格である。

●QuickTime

動画像または静止画像をコンピュータ上で表示するために、アップル社が開発し

1990年に発表した Macintosh 用のデジタルビデオのフォーマット、またはマルチメ

ディア技術、またはそのエンジン、規格などの総称。

●AVI

Windows標準の動画用ファイルフォーマット(コンテナ形式)で、AVIファイル、AVI

コンテナなどと呼ばれている。だいたいはWindows Media Playerで再生可能である。

●H.264

ITU-T(国際電気通信連合)とISO(国際標準化機構)が共同で策定した動画像の圧縮

符号化方式である。ISO によって、MPEG-4 の一部として勧告されている。

◎圧縮・伸長

●可逆圧縮

圧縮前のデータと、圧縮・展開の処理を経たデータが完全に等しくなるデータ圧縮方

法のこと。

●非可逆圧縮

圧縮前のデータと、圧縮・展開を経たデータとが完全には一致しないデータ圧縮方法

のこと。不可逆圧縮とも呼ばれる。画像や音声、映像データに対して用いられる。

●書庫ファイル

複数のファイルを一つのファイルにまとめて、格納(アーカイブ)したファイルのこ

と。

マルチメディア応用

◎AR/VR/CG

●AR(Artifical Reality:人工現実)

仮想実体、コンピュータ利用で仮想世界観を作り出す手法。

●VR(Virtual Reality:仮想現実)

コンピュータグラフィックスや音響効果を組み合わせて、人工的に現実感を作り出

すことをいう。ARとほぼ同義語。

●CG(Computer Graphics)

コンピュータ内部に仮想的な3次元空間を作成し、この空間内に立体物(モデル)

を配置し、動作させるもの。

※アンチエイリアシング

周辺の画素との平均化演算などを施し斜めの部分のギザギザを目立たなくする。

※メタボール

3Dグラフィックで物体を球や楕円体の集合で擬似的にモデル化する。

※ラジオシティ

3Dグラフィックで物体表面の相互反射を放射エネルギー方程式から直接計算する

照度分布の計算技法。

※レイトレーシング

3Dグラフィックスで光源から物体表面での反射屈折を繰り返し最終的に視点に

入る光源をすべて追跡して計算する描画手法の1つ。

◎エージェント(Agent)

状況に応じて意図を理解し、自立的な判断に基づいた処理を実行する機能。

オブジェクト指向の機能に加えて、データや手続きを状況に応じて使えるような知識

ベースを備えていて、言語としては、Java,telescriptなどが使われる。

次世代マンマシンインタフェースとして提案されている概念。

<特徴>

・ユーザから仕事を託され、ネットワーク内でその仕事を処理するのに必要な場所

(サーバ)を自律的に巡って、仕事を片づける。

・すべての仕事が終了した時点でユーザのもとに返る。

・ネットワークに送り込まれた後、返ってくるまで、ユーザはネットワークにアクセス

する必要はない。

例)航空券予約システム

航空会社や時刻を明確にせずに到着予定時刻を指示すると、エージェントが適切な

航空機を決定する。

◎メディア応用

●インターネット放送

インターネット上で行うマルチメディアを用いた放送。

●ノンリニア編集

映像をディジタル化し、コンピュータを使って自由な順序で製作していくビデオ

編集方法。

●ビデオオンデマンド

双方向CATVなどにおいて、視聴者が要求したビデオ番組を即時に送るサービス。

◎モーションキャプチャ

現実の人物や物体の動きをデジタル的に記録する技術。