◎経営管理
●経営管理
経営資源(人・モノ・金・情報など)を、組織の効率的な目標達成にむけて調整・統
合する活動のこと。
◎経営組織
●事業部制組織
製品別、地域別などに分割した組織であり、各事業部ごとに、別々の企業のように振
る舞うことができる。
●カンパニ制組織
事業部制組織と似た組織であるが、事業部制組織より各組織の独立性が強い。
●責任者
○CIO(Chief Information Officer)
情報統括役員のこと。企業における情報活用を管理監督する職務を担う役員。
○CEO(Chief Executive Officer)
最高経営責任者。企業において取締役会が任命する役員、執行役員又は執行役のト
ップに立つ人物。
◎コーポレートガバナンス
経営者や社員が、法令、規則、社会的規範や企業倫理に反する行動を取らないようにす
ることや、その仕組み。
◎CSR(Corporate Social Responsibility)
企業が、製品やサービスの提供、雇用の創出、税金の納付、文化・芸術の提供などによ
って、社会に対して果たすべき責任。
◎IR(Investor Relations)
投資家を対象とする企業の広報活動として投資情報を開示すること。証券アナリストら
を集めて企業説明会を行い、業績や経営戦略などの情報を公開する。
◎コーポレートアイデンティティ
企業の特徴や個性をはっきり提示し、共通したイメージで顧客が認識できるように働き
かけること。
◎グリーンIT
地球環境に配慮したIT製品やIT基盤のこと。あるいは環境保護や資源の有効活用につな
がるIT利用。
◎ヒューマンリソース
●OJT(On-the-Job Training)
企業内で行われる企業内教育・教育訓練手法のひとつで職場の上司や先輩が部下や後
輩に対し具体的な仕事を通じて仕事に必要な知識・技術・技能・態度などを意図的・
計画的・継続的に指導し、修得させることによって全体的な業務処理能力や力量を育
成するすべての活動。
●目標管理(MBO:Management By Objectives)
仕事への積極性や熱意(モチベーション)を持たせるための手法。従業員とその上司が
定期的に目標について話し合い、個々の従業員に目標設定と意識付けを行い、その後
目標に対する進捗や実行を自ら管理し成果を挙げるようにする。上司は、その成果に
より従業員を評価する成果主義の評価方法を行う。
●ケーススタディ
具体的な問題を設定することにより、一般性のある理論やモデルを実践に応用したり
あるいは逆に理論やモデルといった一般性を探求する学問、研究、方法のこと。
●裁量労働制
労働者が雇用者と結ぶ労働形態の1つであり、労働時間と成果・業績が必ずしも連動
しない職種において適用される。仕事の具体的な進め方や時間配分を従業員の裁量に
ゆだね、労使協定等によってみなし労働時間を定める。
◎行動科学
人間の行動を科学的に分析し、法則性を見つけ出すこと。
●リーダシップ
●コミュニケーション
●テクニカルライティング
●プレゼンテーション
●ネゴシエーション
●モチベーション
◎TQM(Total Quality Management:総合的品質管理)
組織全体として統一した品質管理目標への取り組みを経営戦略へ適用したもの。
現場の品質改善活動をボトムアップ方式で吸い上げるQCやTQCとは異なり、品質改善活
動や顧客満足度獲得活動をトップダウン方式でマネジメントから落とし込む考え方のこ
と。経営目標を品質改善指標や、顧客満足度指標としてブレークダウンし、それを実行
するための品質改善活動や顧客満足度獲得活動、製造プロセスを作り出すことを促すマ
ネジメント手法。
◎リスクマネジメント
●BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)
企業が、テロや災害、システム障害や不祥事といった危機的状況下に置かれた場合で
も、重要な業務が継続できる方策を用意し、生き延びることができるようにしておく
ための戦略を記述した計画書。
◎株式公開(IPO(initial public offering))
未上場会社の株式を証券市場(株式市場)において売買可能にすること。株式を(公募
や売出しによって)新規に公開することから新規公開呼ばれる。
OR(Operations Research)とは?
>「経営上の問題やシステムの運用に関する問題に、科学的な方法・技法および用具を
適用して、これを管理する人々に最適の解を提供すること。
IE(Industrial Engineering)とは?
>人間、材料、および設備が一体となって機能を発揮するマネジメント・システムの設
計、改良、設置をすることである。生産工学や経営工学とも呼ばれる。IEを規定し、
予測し、評価するために、数学、自然科学、人文科学中の特定の知識を利用するとと
もに、技術上の分析と総合についての原理と手法を併用する。
QC(Quality Control)とは?
>品質管理。商品やサービスの質の向上を目指す活動。
◎線形計画法(LP(Linear Programming))
製品を作成するときや人員を配置するというような計画を立案する際に、人・物・金・
時間・空間などの資源について必ず何らかの制約を受ける。
◎在庫問題
●経済的発注量(EOQ : Economic Ordering Quantity)
在庫を補充する場合に、最適な発注量を計算する方法。
○発注費用
1回の発注にかかる費用。1度に発注する数量が多ければ、発注回数が減るので、全
体の費用は少なくなる。
○在庫維持費用
在庫を抱えることで費用が発生する。在庫数や在庫期間により、在庫費用が増加す
る。
○在庫総費用
発注費用と在庫維持費用を合計した費用。
●定量発注方式
在庫を発注するタイミングは、決められた在庫まで下がった時点で、決められた数量
を発注する方法。
●定期発注方式
発注する時期(間隔)を定め、その時期が来たら発注量を検討して発注する方法。
◎PERT/CPM
●PERT(Program Evaluation and Review Technique )
仕事(プロジェクト)全体を構成する各作業の相互依存関係をネットワーク図にする
ことで、各作業の日程計画を作成するとともに仕事全体の所要時間を算出し、さらに
クリティカルパスを明らかにして所要時間の短縮を図る手法のこと。
●CPM(Corporate Performance Management)
企業の業績を最適化するための補助となる一連のプロセス。
◎ゲーム理論
一定の制約やルールに基づいて、複数の行動主体(プレーヤー)が相互に影響し合う状
況をゲームと見なし、プレーヤー間の利害の対立と協力の関係を解明しようという応用
数学の一分野のこと。
◎分析手法
●作業時間分析法
動作・作業にかかる時間を測定し、もっとも効率的に作業した場合の時間を標準時間
とし、これらを組み立てて全体の作業計画とする。
●ワークサンプリング法
瞬間観測法とも呼ばれる。観測回数を決めて、ランダムな瞬間に、作業者の作業状況
を観測し、作業内容や作業時間を分析する手法。
●PTS法(Predetermined Time Standard Sysytem)
作業に必要な動作を基本動作(サーブリック)に分解し、その基本動作の標準時間をも
とに、作業の中に構成される基本動作の時間を合計して作業時間を決定する。
◎検査手法
●OC(Operating Characteristic:検査特性)曲線
サンプル検査による場合のロットの品質と合格確率の関係を示した曲線。検査特性曲
線と訳される。
●抜き取り検査(サンプリング)
製品を検査するときに検査対象の全体から一部を抜き取って行う方式を言う。これに
対して、製造した製品の全てを検査する方式を全数検査と言う。
◎品質管理手法
●QC七つ道具
○特性要因図
特性(結果の善し悪し、解決すべき課題)と、それに影響を与えるさまざまな要因
の関係を系統的・階層的に整理した図。
○パレート図
品質不良の原因や状況を示す項目(不良品数や損失金額など)を層別して値の大き
い順に並べた棒グラフで表し、その累積百分率(構成比)を折れ線グラフで示した図
のこと。
○ABC分析
Aグループは売れ筋、Bグループは一般的な商品、Cグループは不人気の商品に
分ける。
○ヒストグラム
度数分布グラフの1つで、データを任意の区間・階級に区分し、各区間のデータの
数を長方形の大きさで示したグラフ。
○散布図・相関図
相互に関係があると思われる2種類のデータをそれぞれ縦軸と横軸にとって対応点
を打点して作成したグラフのこと。
○チェックシート
項目の確認を目的として簡単に結果が分かるように表した表のこと。
○層別
機械別、原材料別、作業者別などのようにデータの共通点や特徴に着目して同じ共
通点や特徴をもついくつかのグループ(層)に分けること。
○管理図
製造工程が統計的管理状態にあるかどうかを判断するためのグラフ。
●新QC七つ道具
○連関図法
問題の発生要因がたくさんあり複雑に絡みあっているときに、図解により因果関係
を明確にして、重要な要因を定めるための手法。
○親和図法(KJ法)
未知、未経験の分野の問題など、もやもやとしてはっきりしていない問題について
事実、意見、発想を言語データとしてとらえ、それらの相互の親和性(良く親しみ
合う、混ざり合う)によって統合した図を作ることにより、解決すべき問題の所在
・形態を明らかにしていく方法。
○系統図法
目的・目標を達成するための手段・方策を系統的に(目的-手段,目的-手段と)
展開することにより、問題(事象)の全容を与えて問題の重点を明確にしたり、目
的・目標を達成するための最適手段・方策を追求していく方法。
○マトリックス図法
問題としている事象の中から、対になる要素を見つけ出して、これを行と列に配置
し、対要素の交点に各要素の関連の有無や関連の度合いを表示することで、問題の
所在や形態を探る。
○マトリックスデータ解析法
マトリックス図における要素間の関連を定量化できた場合、これを計算によって見
通しよく整理する方法。
○PDPC(Process Decision Program Chart)
予測される事態に対してあらかじめ対応策を検討し、事態を望ましい結果に導くた
めの手法。
○アローダイアグラム法
計画を推進するのに必要な作業の順序を矢線と結合線を用いた図で表わし、日程管
理上の重要な経路を明らかにして効率的な日程計画を作成するとともに、計画の進
捗を管理する手法。
◎会計
●財務会計
株主、債権者や取引先など外部の利害関係者に、企業の実態を公正に伝える企業会計
のこと。
●管理会計
企業の状態を定量的に把握し、経営者の意思決定や業績評価など内部管理に役立てる
企業会計のこと。
●会計基準
財務会計における財務諸表の作成に関するルール。
●連結会計
支配従属関係にある2つ以上の企業からなる集団(企業集団)を単一の組織体とみな
して、親会社が当該企業集団の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況を
総合的に報告するもの。
◎財務諸表
●貸借対照表(B/S)
ある時点での会社の財政状態を明らかにするもので、資本の調達源を表す負債、資本
と資本の運用を表す資産の3区分からなっている。
●損益計算書(P/L)
営業年度における企業の収益、費用、利益を計算したもの。
○営業外損益=営業外収益+営業外費用
○営業利益=売上高-売上原価-販売費及び一般管理費
○経常利益=営業利益+営業外収益-営業外費用
○当期純利益=経常利益+特別収益-特別損失-法人税等
●キャッシュフロー計算書(C/F)
企業の一定の期間における、実際の現金、預金の流れすなわちキャッシュフローを表
すもの。
○収益-費用=利益(ルールにより計算)
○収入-支出=キャッシュフロー(事実)
キャッシュフロー計算書では利益の段階に応じて次ぎの3つのキャッシュフローに分
けられり。
○営業活動によるキャッシュフロー
○投資活動によるキャッシュフロー
○財務活動によるキャッシュフロー
◎財務指標
●収益性指標
企業が企業活動により得た利益の程度を表す指標のこと。
自己資本利益率(ROE)、総資産利益率(ROA)、投下資本利益率などがある。
○自己資本利益率(ROE:Return On Equity)
株主資本に対して、どれだけのリターンがあったのかを示す指標。
自己資本利益率 = 営業利益 ÷ 自己資本 × 100
○総資産利益率(ROA:Return On Assets)
企業の所有する総資産に対してどれだけのリターンがあったのかを示した値。
総資産利益率 = 計上利益 ÷ 総資産 × 100
○投下資本利益率(ROI:Return on Investment)
総資本から事業活動(特定事業)への投下資本(運転資本などの流動資産、有・無
形固定資産など)を選別し、投下資本に対してどれだけのリターンがあったのかを
示した値。
投下資本利益率 = 計上利益 ÷ 投下資本 × 100
●安全性指標
企業が持つ負債の返済能力を示す。流動比率や自己資本比率などがある。
○流動比率
流動負債(1年以内に返済すべき負債)を流動資産(短期間で換金可能な資産)が
どの程度カバーしているかを示す比率。
流動比率(%)=流動資産÷流動負債×100
○自己資本比率
返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%あるかを示す数値。
自己資本比率(%)=自己資本÷総資本(自己資本+他人資本)
●成長性指標
売り上げや利益の伸びを表す。売上高伸び率や利益伸び率などがある。これらが大き
いほど業績や利益が伸びていることがわかる。
○売上高伸び率
前年と比べてどれだけ売上高が伸びているかの比率。
当期売上高÷前期売上高
○利益伸び率
前年と比べてどれだけ利益が伸びているかの比率。
当期利益÷前期利益
●効率性指標
どれくらい資本を有効活用しているかを評価測定するための指標。
○総資本回転率(総資産回転率)
事業年度において、企業が総資本をどの程度効率的に活用しているかをみるもの。
当期売上高÷総資本(or 総資産)
●損益分岐点
固定費、変動費、売上、利益の関係を表したものを損益分岐点図表といい、
利益が0の点を損益分岐点という。
●減価償却
企業会計に関する購入費用の認識と計算の方法のひとつ。長期間にわたって使用され
る固定資産の取得(設備投資)に要した支出を、その資産が使用できる期間にわたっ
て費用配分する手続き。
◎製造にかかわる原価
●製品販売価格=総原価+営業利益
●総原価=製造原価+一般管理費+販売費
●製造原価=製造直接費+間接材料費+間接労務費+間接経費
●製造直接費=直接材料費+直接労務費+直接経費
◎資金計画と資金管理
●資金計画
開業資金や運転資金の調達を計画すること。
●資金管理(キャッシュマネジメント)
経営活動に必要な資金を適切な方法で調達し、その資金を効率的に投資・運用できる
ように計画・調整すること。
◎資産管理
各種資産を正確に管理すること資産管理という。資産管理では、在庫の評価(棚卸資産
評価)や、固定資産の場合には、減価償却による減価償却費の管理などがある。
●リースとレンタル
リースまたはレンタル会社が所有する機種を、客が料金を支払って自分の手元で利用
する点でよく似ている。リースは長期間で、レンタルは短期間というのが一般的。
◎IFRS(International Financial Reporting Standards)
国際会計基準審議会(IASB)によって設定される会計基準。