◎インフォメーションアーキテクチャ
知識やデータの組織化を意味し、「情報をわかりやすく伝え」「受け手が情報を探し
やすくする」ための表現技術。
◎GUI
●ウィンドウシステム
1つの画面に複数のウィンドウ(窓)を表示できる。
例)Windows、Mac OS
○メニュー形式
・ドロップダウン形式
画面上部に表示されているメニューバー項目を選択したときに、その項目の下
位メニューとして表示される形式。
・ポップアップ形式
必要時点で入力位置などに表示できるメニュー(例:右クリックでメニュー表示)
の形式。
○GUI形式
・テキストボックス
テキストを入力したり、編集することができる。
・チェックボックス
複数のオプションを同時に選択する必要があるときに指定するチェック欄。
・ラジオボタン
選択されているかされていないかを示す。
・リストボックス
多くの項目が表示され、1つまたは複数の項目を選択することが出来るリスト。
◎パターン処理
画像や文字、音のデータから特徴を抽出し、コンピュータを使って既知のデータと
照合して、その内容を認識する技術。
●文字認識
紙などに印刷された活字や手書きした文字をスキャナで読みとるOCRを使用して
コンピュータ上で扱える文字コードに変換すること。
●音声認識
人間が話した声をコンピュータに理解させること。
●画像認識
イメージデータの色や濃淡、距離などから点や線、特定の領域、背景などを抽出し
対象となる物体などを認識すること。
※特徴抽出
画像の特徴を忠実に現すパラメータを特徴パラメータと呼び、その形状を特徴
パターンという。
◎学習機能
●AI(Artificial Inteligence:人工知能)
人間が行っている知的な作業をコンピュータで模倣したもの。人間の使う自然言語
を理解したり、論理的な推論を行ったり、経験から学習したりするコンピュータプ
ログラムのことをいう。プログラミング言語としてLISPやPrologなどが開発されて
いる。
例)エキスパートシステム:専門家の問題解決技法を模倣する。
機械翻訳システム:翻訳を自動的に行う。
◎インタラクティブシステム
双方が意見を出し合う場を実現するシステム。例えば、テレビのデータ放送において
テレビ放送の電波を利用したデータ送信機能と、受像機に内蔵した情報入力・通信機
能を使い、視聴者がテレビ放送に対して何らかの働きかけができるサービスを実現す
るシステムなど。
◎ユーザビリティ
ソフトウェアやWebサイトの「使いやすさ」のこと。様々な機能になるべく簡単な操
作でアクセスできることや、使っていてストレスや戸惑いを感じないことなどが、優
れたユーザビリティにつながる。また、ユーザが目標の操作を完了するまでに費やし
た労力などもユーザビリティの指標となる。
◎アクセシビリティ
情報やサービス、ソフトウェアなどが、どの程度広汎な人に利用可能であるかをあら
わす語。特に、高齢者や障害者などハンディを持つ人にとって、どの程度利用しやす
いかという意味で使われることが多い。"
◎設計帳票設計
帳票設計出力を印刷物で行う場合に、印刷物の内容を誰にでもわかりやすくすることは
大切である。
●帳票設計時の考慮すべき点
○複数の種類の帳票が出力される場合でも全体的なレイアウトは統一しておく。
○紙面の大きさには限りがあるので必要最小限の項目のみをレイアウトする。
○数値データが並ぶような場合は、カンマ区切りなどを行って読みやすくする。
○表やグラフなどを印刷する場合は、関係する項目を1枚におさめる。
●フォームオーバレイ
帳票の枠や固定的に印刷される項目などをレイアウトしてひな形を用意しておき、サ
ーバーやプリンタに登録しておく。印刷時には、本来の出力項目とひな形を重ね合わ
せて一緒に印刷することで、きれいなレイアウトの帳票を出力することができる。
プログラムは本来の出力項目だけを出力すればよく、また、前もってひな形を登録し
ておくことで、データ転送時間も短縮される。
◎画面設計
システムの使いやすさは入力画面が使いやすいかどうかで大きく変わる。利用者の立場
に立った使いやすい画面構成を設計することは大切である。
●画面設計で考慮すべきチェック機能
○ニューメリックチェック
○フォーマットチェック
○リミットチェック
○組合せチェック
○論理チェック
○重複チェック
○照合チェック
○バランスチェック
○カウントチェック
○チェックキャラクタ
◎コード設計
●コード設計の手順
○コード化対象の選定
○コード化の目的の明確化
○コード化データ量の予測
○利用範囲決定と使用期間推定
○コード化対象データの特性分析
○コードの考案
○コード化作業とコード表の作成
○コードファイルの作成
●コードの種類と特徴
○順番コード(シーケンスコード)
レコードの発生順などにより、順番に番号を付ける。単純で、けた数が少なく、追
加は容易であるが、挿入はできない。JISの都道府県コードなど。
○区分コード(分類コード・ブロックコード)
レコードをいくつかのブロックに分け、ブロック内で順番コードを付ける。少ない
けた数でグループ分けができるが、グループ内のレコード数に限りがあるため、追
加や挿入に限界がある。区の番号、市の番号、町村の番号などの分類方法に用いら
れている。
○けた別コード
コードの各けたに意味をもたせる。大分類、中分類、小分類が可能であるが、けた
数が多くなる。
○十進コード
10進数の原則に従って、全体を10分割し、更にそれを10分割するように、10分割を
繰り返す方法である。上位けたから下位けたへ10進法の規則に従い、コード付けを
行う。分類がしやすく、下位のけたへの追加は無限であるが、けた数が多く、個々
の桁数がふぞろいになりやすい。図書館の図書分類に用いられている。
○表意コード(ニモニックコード)
コードの中にコード付けの対象となる物の略称を、数字や記号で表して付加する。
コードが覚えやすく、対象物が連想できる。
○合成コード
コード化する対象物の性質や属性に適したコードを付け、それらを組み合わせてコ
ード付けを行う。製造年月日や入学年度の数字をそのままコードの中に入れたりす
る。分類が可能であるが、けた数が多くなる。
◎Webデザイン
●フレーム
Webブラウザの一つのウィンドウを、いくつかに区切ってそれぞれに別々の内容を
表示させるWebページの表現技法の一つ。
●ナビゲーション
Webサイト内のコンテンツを移動したり、他のWebサイトへ誘導したりするため
のボタンやリンクのこと。
●サイト内検索機能
サイト内のページをキーワードで検索してそのページを見つけられるようにする。
●クロスブラウザ
さまざまブラウザで表示させても全てのブラウザで同じ表示、挙動をさせること。
●プログレッシブエンハンスメント
モダンブラウザを利用している場合には豊かなUX(User Experience)を、レガシ
ーブラウザでは従来レベルの見た目・挙動または書かれている情報だけに留めると
いう割り切りの考え方。
◎人間中心設計
●ISO13407
「インタラクティブ・システムに対する人間中心設計」という、ユーザビリティに基
づいた製品開発のしかたに関する国際規格。
○ユーザの積極的な参加及びユーザならびに業務の要求の明確な理解
○ユーザと技術に対する適切な機能配分
○設計による解決の繰り返し
○多様な職種に基づいた設計
◎ユニバーサルデザイン
「すべての人のためのデザイン」を意味し、年齢や障がいの有無などにかかわらず、最
初からできるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすること。
●ユニバーサルデザインの7つの原則
○誰でも使えて手にいれることが出来る(公平性)
○柔軟に使用できる(自由度)
○使い方が簡単にわかる(単純性)
○使う人に必要な情報が簡単に伝わる(わかりやすさ)
○間違えても重大な結果にならない(安全性)
○少ない力で効率的に、楽に使える(省体力)
○使うときに適当な広さがある(スペースの確保)
●WAI(Web Accessibility Initiative)
あらゆる人がWWWを利用できるように、アクセシビリティの向上を率先する組織。
●WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)
インターネットに関する技術開発と標準化を行っている国際的団体であるW3C(
World Wide Web Consortium)が、Webアクセシビリティを確立することを目的と
して公表した4大原則(12項目)のガイドラインと達成基準等で構成されるドキュ
メント。
○Perceivable
利用者が情報やインタフェース要素を認知できること
○Operable
利用者がインタフェース要素を操作できること
○Understandable
利用者が情報やインタフェース操作を理解できること
○Robust
コンテンツや支援技術が堅牢であること
◎ユーザビリティ評価
●ユーザビリティ評価
製品やシステムの使いやすさにおける問題点を発見することを目的とした評価。
○定量的手法:アンケート調査
○定性的手法:ヒューリスティック評価、ユーザーテスト
●ヒューリスティック評価
専門家による「経験則」に基づいて、使いやすさの観点からチェックを行い、抽出さ
れた問題点とその改善案について指摘を行なう評価手法。
◎ヒューマンインタフェース設計
●WYSISYG(What You See Is What You Get)
見たままのイメージでそのまま印刷できること。
●DTP(Desk Top Publishing)
段組をしたり、画像やグラフを文章のなかに貼り付けたり、多彩なフォントと
サイズを指定できる電子編集・印刷システム
●ハイパテキスト
文字やグラフィックスなどを、特定のキーワードで結びつけた文書、または文書
を収めたもの。
●ハイパメディア
ハイパテキストを拡張させたもので、音声やイメージなどのマルチメディアの情報
を相互に関連つけて、アクセスできるようにしたシステム。
●CSCW(Computer Supported Cooperative Work)
企業等の共同作業に用いられるシステム。代表的なものにグループウェアがある。