日本は不思議な国ですよ。幸福がなんであるか、わからなくなりました。
お札をいっぱい貯めてポケットにぎっしり詰まっているのですが、きれいな空気と水を無くしてしまいました。
しかし幸福とはなんであるかと問うと、それは理解し合うなどと思っています。
人間は理解しきれるような小さなものではないのに、幸福は理解し合うことだなどと思っていたら必ずケンカになります。
幸福とはそんな小さなものじゃない。幸福とは理解したものを受け取ることじゃないんです。
誰かの現存の前に単純に自分がいることなんです。そのひと自身の理解も越えた、そのひとにとっても未知なるすべてを含めて、そのひとをそのまま受け取って、そこにいることです。
その時の唯一の心遣いは、自分の現存で、そのひとの現存に耳を傾けていることです。
その場合、言葉を交わすことがありますが、それはもう理解の言葉ではなくしるしとしての言葉なのです。
キリストに従って生きるっていうのは、世間的な価値観とは逆のことをすることだ、だから憎まれることは当然のことだ。迫害があって受難があるんだ。
聖なるものが、変なやさしさとだけ結びついていたら、そんな聖なるものはいらない。
同情とか慈悲とか慈善とか、そんなものにだけ結びついている聖なるもの、そんなものはいらない。
𠮟りつけてそんなことしちゃったら滅びるぞっていう怒りとか厳しさが一緒でないやさしさなんて、聖なるものから出たんじゃないですね。
ザ・ストーリー〜一冊の本に込められた思い11/12
『押田成人著作選集(全3巻)』(#押田成人 著)各定価2970円
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