19:20~ニ十世紀のプロテスタントの神学者で、パウル・ティリッヒという。ドイツ出身でアメリカに亡命された方がおられるんですけど、あの人の言っております言葉で「勇気とは、にもかかわらず、自分自身を肯定することである」っていう言葉があるんですけど、それはわたくしは大好きで、勇気が、めげそうになるんですよね。
いろんなときに、それから患者さん、みんなそうですけど、患者さんはみんな自身がなくて、自分は本当に生きている資格があるのかとか、この世に存在する意味があるのかっていうことで、みんな自身がない。
つまり勇気がないわけですけど、その方にかけて差し上げる言葉としては、わたくしは、この言葉が一番いいんじゃないかと思って、それはそうかもしれないけど、それでも自分を肯定する。否定しないで、肯定することを、それを勇気と言うんだ。
『生きる勇気』大木英夫訳(平凡社ライブラリー)パウル・ティリッヒ(Paul Johannes Tillich)
コーヒーブレイク・インタビュー11/18 FEBC キリスト教放送局
濱田秀伯氏(精神科医) 二回目
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