八重樫徹著『フッサールにおける価値と実践​』合評会

日時等

日時:2017年12月2日(土)14:30〜18:00

場所:東京大学(本郷キャンパス)法文二号館 二階 教員談話室

企画:佐藤駿(東北大学),松井隆明(東京大学)

提題者:八重樫徹(広島工業大学)、佐藤岳詩(熊本大学)、永守伸年(京都市立芸術大学)、吉川孝(高知県立大学)

開催趣旨

八重樫徹氏の著書『フッサールにおける価値と実践:善さはいかにして構成されるのか』(水声社、2017年)は、「よく生きるとは理性的に生きることだ」という主張をフッサールの中に見出し、その内実や根拠を明らかにしようとするものである。1980年代にフッサールの『倫理学・価値論講義』や『改造』論文ドイツ語原版が公刊されて以来、フッサール倫理学の研究は国内外において盛んに行われている。しかしながら、本書は、倫理学に関するフッサールの講義録や研究草稿から「価値と道徳に関するひとつの体系的理論」(本書32頁)を合理的に再構成しようとする点で、従来の研究から一線を画するものである。そのため、本書を詳細に検討することで、フッサール倫理学研究のさらなる発展が促進されることが期待できる。本合評会では、先日『メタ倫理学入門』を上梓された佐藤岳詩氏、カント倫理学と現代倫理学の両方に詳しい永守伸年氏、日本のフッサール倫理学・現象学的倫理学研究を牽引してこられた吉川孝氏の三氏に評者として登壇していただき、本書に関する問題提起を行っていただく。

プログラム

14:30-14:35 企画者(松井)によるイントロダクション

14:35-14:50 八重樫氏による自著紹介

14:50-15:20 吉川氏による提題

15:20-15:50 永守氏による提題

15:50-16:20 佐藤氏による提題

16:20-16:30 休憩

16:30-17:00 著者の応答

17:00-18:00 全体討論

18:15- 懇親会

* 評者の提題順は、提題の内容に合わせて変更される可能性があります。