「人との出会いを大切に」
みなさんは、これまでの人生の中で、たくさんの人に出会い関わりながら生活をしていると思います。
私もこの17年間を生きてきて、たくさんの人と出会い、そのおかげでたくさんの経験をすることができました。
私は、小さい頃からよく姉のバスケットボールの練習や試合について行っていました。私が6歳の時、ある大会について行って、同い年の女の子Aちゃんに出会いました。Aちゃんは、姉のチームメイトの妹でした。そして、その日からよく一緒に遊ぶようになりました。小学校に入学してからは、Aちゃんはバスケを習い始めていたため一緒に遊ぶことが少なくなりました。ですが、小学4年生になってすぐの頃、Aちゃんに「バスケ一緒にやらない?」と誘われました。最初は、家族に反対されたり、自分の視力でできるかが心配だったりしたため、入るかすごく悩みました。なので私は、一回チームの練習を見学してから決めようと思い、見学をしに行くことにしました。その時に、チームの人たちが優しく教えてくれたり、「一緒にやろう」と誘ってくれたりして、とても嬉しかったです。そして何よりAちゃんと一緒にバスケットボールをやりたいと思い、入ることに決めました。
バスケットボールを習い始める前と後で変わったことがあります。それは、交友関係が広がったことです。私は、同級生とは男女問わず関わることができていました。しかし、同性の先輩や後輩とは、あまり関わることがありませんでした。ところが、バスケットボールをはじめて、それまであまり関わる機会がなかった同性の先輩や後輩ともコミュニケーションをとることができるようになったので、とてもうれしかったです。また、私が入っていたチームは、二つの学校の混合チームだったので同じ学校の人だけではなく、他の学校の人とも仲良くなることが出来ました。このような経験ができたのは、Aちゃんとの出会いがあったからだと思います。そのような経験がもう一つあります。
それは、小学6年生ぐらいの時。盲学校の合同つばさでブラインドサッカーの体験会がありました。私は、その時に出会ったHさんという方に教えてもらい、初めてブラインドサッカーについて知りました。私は、元々サッカーを習いたいと思っていましたが、視力のことがあった為屋外のスポーツはやらせてもらえませんでした。ですが、Hさんにブラインドサッカーについて教えてもらい、「視覚障がいがあってもサッカーはできるんだ」と知りました。初めてブラインドサッカーを体験したときに、目隠しをしてプレーするためとても難しかったです。ですが、とても楽しくてもっとやってみたいと思いました。そして、中学一年生の時に習い始めました。習い始めてからHさんのおかげで大人から子供まで、幅広い年代の人と出会うことが出来ました。そしてHさんを通して知り合った日本ブラインドサッカー協会の人に、ブラインドサッカーの女子選手を集めた練習会に呼んでいただきました。いつもは年上の男性の人とプレーすることが多いですが、その練習会を通して自分と同じ年代の人とプレーすることができました。また、日本ブラインドサッカー協会の方々に直接指導していただけて、とても有意義な練習をすることができました。たくさんの人と知り合い関わる事ができてとても嬉しかったです。このような多くの体験や人と知り合えたのは、Hさんと出会えたからできた事だと思います。
私は、今まで生きてきてたくさんの人と出会い、たくさんの事を経験し、いろいろな思い出を作ることが出来ました。そして私は、この経験から人との出会いは特別で自分にとってかけがいのないものになることを知りました。これからも人との出会いを大切にして生活していきます。
ご清聴ありがとうございました。