Vol.110

2024年12月2日発行

JIMTOF2024 / 第32回日本国際工作機械見本市　ご来場お礼
AIQ導入事例（株式会社富士製作所様）のご紹介
CAM-TOOL 海外導入事例のご紹介（台湾）
サポートからのお知らせ

※本号をPDFで見る（WEBページをPDF化しています）

『 JIMTOF2024 / 第32回日本国際工作機械見本市』

ご来場お礼

11月5日（火）から10日（日）の6日間、東京ビッグサイトにて開催された「JIMTOF2024」におきまして、ご多忙の折にもかかわらず弊社ブースにお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで、多数の関係企業の皆様にご来場いただき、盛況のうちに幕を閉じることが出来ました。

会期中、ご説明などが行き届かない点もあったかと存じますが、出展内容等につきまして、ご要望・ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。今後とも皆様のご期待に沿えます様、取り組んで参りますので、引き続きご愛顧下さいます様お願い申し上げます。

＜出展製品＞

AIQ 導入事例／株式会社富士製作所

システム刷新が鍵！工程管理を劇的に改善!!

～　AIQがDX推進の基盤となるデータ管理を強化する　～

　株式会社富士製作所（福岡県久留米市）は、1967年に創業し、製缶加工や組立、据付工事を行う企業としてスタートしました。現在では産業機械事業を中心に、生産設備ラインの開発・設計・施工を手掛ける一方で、不動産賃貸事業も展開しています。自動車や薬品、MOX燃料関連を含む多様な生産機械をオーダーメードで製造し、世界13か国以上の取引先を持つグローバル企業へと成長しました。また、関連会社であるフジエンヂニアリングと連携し、設計から加工、組立までを一貫して自社で行う生産体制を整備。これにより、高い品質と柔軟な対応で、多様なニーズに応えています。現在、受注の約8割が海外からであり、国際市場での存在感をさらに強めています。

　最新設備の導入にも積極的で、日本国内でも数少ない大型5軸5面加工門型マシニングセンタをはじめ、高速・高精度な加工を実現する立形マシニングセンタやインテリジェント複合加工機、7軸複合加工機など、多種多様な先進技術を駆使しています。近年では、優れた技術を活かしてロボットを用いた全自動ラインも手掛けており、生産設備の自動化や省人化を通じて顧客の生産性向上を実現するスマートファクトリーの提案にも力を入れています。

　個別受注設計生産を行う同社では、数千から数十万点に及ぶ部品を扱う産業機械の製造プロセスにおいて、厳しい納期要求や検査基準、さらには頻繁に発生する仕様変更にも迅速に対応する必要があります。こうした対応には、効率的な生産スケジュールの策定、データの一元化、リアルタイムでの進捗管理が不可欠です。これらの課題に応え、業務効率化とDX推進を実現するため、同社は基幹システムの刷新を決断し、2022年4月にAIQ（アイク）を導入しました。今回は、これまでの課題や導入の経緯、効果、そして今後の展望について、常務取締役の石田明大氏と工程管理を担当する総務の中山広宣氏にお話を伺いました。

本社工場

常務取締役　石田明大氏

インテリジェント複合加工機　／　５面加工門型マシニングセンタ　／　NC放電加工機

総務課　中山広宣氏

弊社ではこれまで、実績管理に特化した生産管理システムを基幹システムとして運用してきました。しかし、工程全体の管理においては、紙台帳による受注管理から、属人化した手配管理、手書きの指示書、データの転記、目視による部品受け渡しなど、手作業に依存したプロセスが多く残っていました。さらに、経営判断に不可欠な指標となる情報が現場から十分に得られず、迅速な意思決定が難しい状況となっていました。これらの問題を解決するためには、より一元化されたシステムの導入と、情報の「見える化」による全体的な管理体制の強化が急務であると考えていました。・・・・・・

続きは、以下PDFをダウンロード上ご覧ください。

《　会社概要　》

会社名　　　：株式会社富士製作所

代表取締役　：三浦晃義

所在地　　　：福岡県久留米市大善寺町宮本293

電話　　　　：0942-26-5181

ＵＲＬ　　　：https://www.fujiworld.com/

事業内容　　：産業機械、生産設備ライン開発・設計・施工、金型等

　　　　　　　産業機械事業（生産設備ライン開発・設計・施工）、不動産賃貸事業

取引主要国　：ブラジル／アメリカ／インドネシア／スペイン／ポーランド／中国

　　　　　　　アルゼンチン／南アフリカ／タイ／台湾／ポルトガル／ベトナム／トルコ

導入事例（PDF）

※本導入事例につきましては、JIMTOF2024にて一足早くご紹介いたしました。

CAM-TOOL 海外導入事例（台湾）　

職人技と最新技術の融合！立承精密とCAM-TOOLが切り拓く精密金型の世界

　～　立承精密模具有限公司　～

2012年、台湾・台中地区に設立された立承精密有限公司（以下、立承精密）は、最新技術と職人技の融合により、様々なプラスチック金型の設計・開発・製作・測定を手掛け、継続的な改善を繰り返しながらワンストップサービスを提供している。特に、高硬度材料に対しての鏡面加工仕上げ金型の製造に特化し、CAM-TOOLと最新の5軸加工機を駆使したナノレベルの精密加工を得意とする。サービス分野は、光学、医療、航空宇宙、自動車、半導体、スポーツ用品など多岐にわたり、さらに金属3Dプリンティング技術を導入することで、新たな生産技術の研究開発にも注力し、進化を続けている。

邱建中氏（副總）／黃建嘉氏（課長）

台湾国内の技能大会での数々の受賞歴を持つ

CAM-TOOLの選択理由

立承精密の創設者である張恩得（チャン・エンテ）総経理は、前職でCAM-TOOLを使用した経験があり、精密加工におけるCAMソフトウェアの重要性を深く理解していた。そのため、会社設立後、CAM-TOOLを金型加工の中核となるプログラムソフトウェアとして導入することを決断した。彼は次のように語る。

「高精度が求められる金型加工においては、顧客から提供された3Dデータの形状やデザイン性、さらには後工程の有無を考慮しながら、曲面を正確に再現し、寸法精度を確保することが不可欠です。CAM-TOOLの曲面演算方式は、計算対象の曲面群を変換せずに経路計算を行うため、一般的なCAMシステムでよく見られるポリゴン演算による変換時の形状誤差が生じません。その結果、微細形状における寸法不良や、鏡面仕上げを必要とする箇所の歪みを防ぐことができます。さらに、オペレーターの意図するツールパスを自由に表現できる多彩な切削モードを活用することで、磨き処理を最小限、あるいはゼロに抑える正確なツールパスが生成され、金型の完成までにかかる総時間を大幅に削減できます。

また、加工面を傷つける要因として、一般的な3D CAMでありがちな、切削面への急激な工具のアプローチや、滑らかでない機械動作を引き起こす非効率な送り速度の設定があります。CAM-TOOLには強力なCL編集機能があり、ツールパスを細かく柔軟に微調整することが可能です。マシニングにおける鏡面加工では、手間を惜しむことなく、このような“細やかな微調整”が仕上がりの品質を左右します。CAM-TOOLの絶対的なデータ精度を基に、簡単操作の自動モードだけでなく、職人のニーズに応えるマニュアルモードやCL編集機能を活用することで、加工形状を完璧に再現することができるのです。」

シームレスな操作性と地域に根差した細やかなサポートで、迅速な5軸加工機の立ち上げを実現

立承精密では、2016年から順次多軸加工機を導入し、現在では4軸および5軸加工機を合わせて3台所有しています。当然、これらにもCAM-TOOLの高精度技術が活用されています。5軸加工に関しては、高精度の工作機械と組み合わせることで、5μm以下の形状精度を簡単に実現でき、手作業での研磨時間を削減し、生産効率が大幅に向上しています。

また、CAM-TOOLは3軸仕様から5軸仕様へ移行する際にも同じ操作インターフェースを使用しているため、短期間のトレーニングでスムーズに習得可能です。しかし、5軸仕様に特有のコマンドの最適な使い方や工程設計については不明な点もありました。ただ、台湾市場におけるCGS製品の総代理店であるCreatewell社のきめ細やかなサポートのおかげで、新たに導入した5軸加工機の稼働率を常に高く保つことができました。

Createwell　営業技術部　郭経理

５軸加工機導入１号機のYASDA YMC430 RT10

２号機の YASDA Vi40

成功事例から広がる信頼と台湾製造業への貢献

立承精密の成功の要因は、優れた技術力だけでなく、顧客が抱える生産課題を共に解決してきた点にある。たとえば、ある携帯電話ケース製造メーカーは、同じ工作機械とツールを使用しながらも、鏡面仕上げの輝度と精度を満たすことができず、改善を求めてきた。立承精密はCAM-TOOLを使ってNCプログラムを作成し、問題解決に取り組んだ。その結果、わずか一度のトライで要求をクリアし、厳しい検収基準を達成することに成功。この一件をきっかけに、同メーカーから携帯電話ケースの金型製作を全面的に依頼される事となり、さらに光学部品や自動車ランプ、ナノレベルの精密金型加工といった新たな分野への業務拡大へとつなげる事となった。

また、こうした経験で培ったノウハウは技能コンクールでも遺憾なく発揮され、数々の賞を受賞している。ある大会では、毎年連続で受賞を重ねた結果、技術審査員としての参加を依頼されるまでに至った。単に最新設備を導入することに満足するのではなく、それらをどのように使えば最高のパフォーマンスを引き出せるかを追求してきた成果だといえる。

CAM-TOOLを活用することで、立承精密は精密金型加工分野で顕著な成果を挙げ、生産効率と市場競争力を大幅に向上させた。今後も技術革新が進む中、これからも高精度加工市場におけるリーダーシップを維持しつつ、さらに多くの業界に対して高品質な金型ソリューションを提供し続けていくだろう。

５軸加工機による鏡面仕上げ加工事例

台湾経済部工業局主催第一回機械加工コンクール受賞（使用する設備は全て台湾製）

台中市から優良なものづくり企業へ送られるゴールデンハンド賞

立承精密模具有限公司（LIY CHENG PRECISION CO., LTD.）

住所：No.112,Desheng Rd.,Daya Dist., Taic-hung City 428, Taiwan

代表：張恩得

URL：https://liycheng.com.tw/index.php/ja/indexpager-jp/

電話：+886-4-2568-6186

台湾でのCGS製品のご用命はこちら

CREATEWELL CORPORATION

住所：12F-9, No.268, LienCheng Rd., Chung Go City, Taipei Hsien 235, Taiwan

URL：http://www.createwell.com.tw/

電話：+886-2-8227-3510

導入事例（PDF）はこちら

※2024年12月31日までフリーダウンロード

※本導入事例につきましては、JIMTOF2024にて一足早くご紹介いたしました。

サポートからのお知らせ

Windows11 2024 Update（24H2）動作検証完了のお知らせ

このたび、Microsoft社より公開された Windows大型アップデート「Windows11 2024 Update（24H2）」へのCGS製品の対応、動作検証が完了いたしました。バージョン24H2への更新をお控えいただいている（延期の設定をされている）お客様はこれを解除いただき、Windowsアップデートを行っていただきますようお願いいたします。また、弊社各ソフトウエアは最新版をご利用いただきますようお願いいたします。

詳細は各製品のサポートサイトをご確認ください。