Vol.97
2023年04月28日発行
INTERMOLD2023(第34回金型加工技術展)ご来場お礼
CG Series 最新情報「SOLIDWORKS 2023対応 機能拡張版」(5月リリース)
CAM-TOOL AM 取り組み事例のご紹介(第2弾)
CAM-TOOL 海外導入事例
展示会情報
サポートからのお知らせ
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『 INTERMOLD2023(第34回金型加工技術展) 』
ご来場お礼
4月12日(水)から15日(土)の4日間、東京ビッグサイトにて開催された「INTERMOLD2023(第34回金型加工技術展)」におきまして、ご多忙の折にもかかわらず弊社ブースにお立ち寄りいただき、 誠にありがとうございました。おかげさまで、多数の関係企業の皆様にご来場いただき、盛況のうちに幕を閉じることが出来ました。
製品をご紹介させていただくにあたり、十分にご満足いただけなかった部分もあったかとは存じますが、何とぞご容赦ください。 会場で対応させていただくことができなかったご要望、ご質問等がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますようお願いいたします。
<出展製品>
CG Series 最新情報
SOLIDWORKS® 2023対応 機能拡張版(5月リリース)
CG MoldDesign/CG PressDesign(共通)
部番設定
金型属性項目の引用や接頭文字列の切替など部番書式の構成要素を拡張、またサブチーム毎に異なる初期値を持つことで部番書式の自由度が向上しました。
スプリングの図面化
図面上のスプリング側面部分を「簡略線」(Xで表現した線)を自動作成します。製図作業を軽減し、二次元図面の視認性が向上します。
標準部品のLC対応
標準部品カタログを再選択する事なく、「標準タイプ」から「全長指定タイプ」への切り替えができます。
Oリング用加工穴作成
Oリングカッターを使用した溝形状の加工穴作成が可能です。
部品表
図面内に部品表を作成することが可能です。部品の追加や部品点数の変更に応じて情報を反映します
穴寸法・穴リスト
穴の加工深さを参考寸法"()"で表現可能となりました。これにより設計上で必要な穴深さの判定漏れを軽減する事ができます。
また、残し量・突出し量の表示にも対応しました。
CG MoldDesign
ワークピース作成
最小包含円による円形のワークピースが作成可能です。
アンギュラピン逃がし
アンギュラピン、アンギュラカムの逃がし形状を、固定プレート用とスライドプレート用の2種類設ける事で型構造に合った逃がし穴が作成可能です。
エジェクタピン加工穴
廻り止め付きエジェクタピンのツバを長溝で逃がす際に、直線部の長さを切りの良い長さに丸める事で加工穴作成後に長さを調整する手間を省きます。
CG PressDesign
固定キー
固定キー配置時にボルトの同時配置が可能です。
ダイセットプレビュー
ダイセットのプレビュー表示の際、ピンも併せて表示し、確認し易くしました。(例 カスタムダイセット)
材料ガイド
パイロットピン、リフタ、抜きパンチの逃がしを作成する事が可能です。形状作成の際に「ピンからのクリアランス量設定」「外形サイズ設定」の選択、プレビュー表示ができます。
ガススプリング標準部品
ミスミ社のガススプリング関連標準部品を追加搭載しました。
- ガススプリングプレートセット(左)
- ガススプリング本体(中央)
- ガススプリング用プレート(右)
CAM-TOOL AM /取り組み事例のご紹介(第2弾)
昨年11月に開催された「JIMTOF2022」では、従来の展示エリアの他に、特別企画「AdditiveManufacturingエリア in JIMTOF2022」に「CAM-TOOL AM」を出展しました。
「CAM-TOOL AM」は、CAM-TOOL にLMD方式( または、FDM方式)の積層造形パスを生成する新加工モードを搭載した同時5軸制御対応の複合CAMシステムです。積層造形と従来の切削加工を組み合わせた新たな工程設計を1つのシステムで行うことができます。
近年、AMの需要が急速に高まっている事から、CAM-TOOLを既にご利用のお客様については、AM機能(LMD or FDM)をモジュールとして追加する事を可能としています。
AMブースでは、実機デモをはじめ、お客様による積層サンプルを展示し多数の方にご来場いただきました。本号では、「CAM-TOOL AM」を導入いただいているお客様の取り組み事例(第2弾)をご紹介いたします。
エンシュウ株式会社
金属AMにおける関連機器の開発と加工技術の構築
エンシュウ株式会社では20年前にレーザー加工機の開発をスタート。以降、高出力レーザーを活用した溶接・焼入れなどの加工技術やユーザーニーズを取り入れたレーザー加工機の製造・販売・アフターサービスを展開する。2014年より、レーザーを用いたクラッディング技術の開発にも着手し、2022年に「CAM-TOOL AM」を導入、これまでに例のない機能や魅力的な製品の開発に力を入れている。
DED方式の利点を活かせる製品開発と加工技術の蓄積
長年培ってきた軸制御技術や、レーザークラッディングと呼ばれる金属積層技術で蓄積してきた知見を活用できると考え、粉末DED方式を採用。当社が保有する、軸制御技術、レーザー制御技術、粉体供給制御技術を組み合わせて、DED方式の利点が生かせる製品開発と加工技術の蓄積を進めている。
装置開発
金属粉末のDED方式では、粉末の安定的な供給と、加工部への粉末の集中性向上が重要と考えており、自社で粉体供給装置とAM用ノズルの設計・開発を行っている。
加工技術開発・提案
異種金属の付加造形など製品機能高度化だけでなく、同種金属による金型補修といった製品サイクルの長寿命化などにも取り組んでいる。
粉体フィーダ ー
4種供給タイプ
クラッド加工機
4種供給タイプ
クラッドノズル
粉体供給ノズル
積層事例
ディスクブレーキ模擬品肉盛り加工
加工機能の追加と周辺機器の改良
顧客試加工や社内試験での運用を通じてAMの生産性や品質向上に寄与する機能追加と、周辺装置の改良を随時行っていきます。
最適加工条件、形状造形事例の拡充
お客様のご要望される造形に対応できるよう、ノウハウを蓄積し、提案していきます。
ユーザーへのサポート
レーザー加工のトータルパートナーとして、加工法の開発・提案からアフターまで最適なサービスを提供します。
大阪産業技術研究所
3D造形技術イノベーションセンター
Technology Research & Innovation Center for 3D Printing
大阪産業技術研究所 和泉センターでは、2021年4月に金属3Dプリンタの高度な研究開発・試験評価を実施できる総合支援拠点として『3D造形技術イノベーションセンター』を開設。当センターは4台の3Dプリンタおよび設計・解析ソフトを備え、金属3Dプリンタを活用したものづくりの普及を目指し、設計技術から材料・造形技術に至るまで一気通貫の研究開発を支援している。
DED方式金属3Dプリンタ
DED方式では、立体形状の上にさらに形状を付加できるため、欠損部材の補修や部材表面のコーティングなど新たな3Dものづくり技術への展開が期待されています。当センターのDED方式プリンタは5軸ステージおよび切削機構を有しており、複合CAMシステム「CAM-TOOL AM」を通して同一機内での積層造形と仕上げ加工が可能です。
積層造形および仕上げ加工の例(インコネル製円筒)
インコネル製円筒上面の高さバラツキ(うねり曲線)
顧客名:地方独立行政法人 大阪産業技術研究所 和泉センター
住 所:〒594-1157 大阪府和泉市あゆみ野2丁目7番1号
電 話: 0725-51-2525 URL:https://orist.jp/
3D造形技術イノベーションセンター URL:https://orist.jp/gaiyou/facility_izumi/tri3d/
【CAM-TOOL AM に関するお問合せ】
株式会社C&Gシステムズ SI営業部
〒140-0002 東京都品川区東品川2-2-24 TEL.03-6864-0790
CAM-TOOL AM(LMD)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業開発機構(NEDO)より技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構(TRAFAM*)が受託した技術開発事業の成果を株式会社C&Gシステムズが活用し開発したものです。
CAM-TOOL 海外導入事例
テレフレックス メディカル社
A Global Provider of Medical Technologies
CAM-TOOL導入により、米国にある世界的な医療機器メーカーはより複雑な金型への取り組みと、金型の約97%に対する高精度直彫り加工を実現!!
テレフレックス社は、静脈内カテーテルを中心に、射出成形金型、押出成形金型、精密部品、試作金型、部品などの医療用工具を製造するグローバル企業です。 全世界に14,000人以上の従業員を抱えるTeleflexは、最新の製造設備を導入することで成長を続けています。その機器のひとつが、CGS子会社「CGS North America」が販売するCAM-TOOLです。
Teleflex R&D Center
テレフレックス社が設備する5軸マシニングセンタ「Mikron HSM600U」と「Mikron Mill S600U」をそれぞれハイデンハインコントローラ「TNC530」と「TNC640」で使用するには、高精度で実績のあるCAMソフトウェアが必要でした。 数多くのテストと検討の上、同社は以前のCAMプロバイダーからCAM-TOOLに切り替えることを決定しました。その理由の一つは、正確なサイズを即座に提供するために表面仕上げを改善することでした。 また、被削材が一般的にS-7 56-58Rcであるため、CAM-TOOLの高硬度材加工への対応能力もこの切り替えの大きな要因でした。
CAM-TOOLを導入する前にテレフレックス社が抱えていた問題について尋ねると、表面仕上げ、5軸プログラムの作成時間、干渉検出、以前のCAMに対するツールパスの全体的な信頼性などが挙げられました。また、CAM-TOOLを使った最初のテストカットの1つでは、加工時間を40%短縮したことを確認することができたそうです。
CAM-TOOLに切り替えたことで、大きく改善された点をいくつか紹介します。
以前は、工具の破損や摩耗により、同じ工具を何本も使用しなければならない仕事がありました。しかし今では、CAM-TOOLのおかげで、1本の工具で同じ形状を加工できるようになり、時には工具を交換する前に複数のキャビティまで加工できるようになりました。
以前のソフトウェアと比較して、優れた表面仕上げにより、磨き日数を短縮することができました。
高硬度材加工を実施する前は、彼らは金型を100%EDM加工していました。また、CAM-TOOLを導入する前は、金型の約75%を高硬度材加工していました。そして、CAM-TOOL導入後は、より複雑なツーリングに取り組むことができ、金型キャビティの約97%を高硬度材加工で仕上げることができるようになりました。さらに、EDM加工の前にできる限り荒取りを行えるので、これも時間の節約になっています。
CAM-TOOL vs. Previous Software
テレフレックス社のシニア CNC スペシャリスト、Erick Crouthamel氏にCAM-TOOL について質問したところ、彼が最も気に入っている加工モードは「等高複刃荒取り加工」とのことでした。この荒削り機能は、削り残っているストックモデルから直接演算することができ、最小限の高速移動で効率的かつ正確な荒削りツールパスを作成することができます。 彼はこの荒削り機能をすべての加工に使用し、素晴らしい結果を出しています。
Erick氏がCAM-TOOLで気に入っている機能は、新しく開発された「サーフェスプラス」で、このアドオン機能は、複雑な面作業をマウスを数回クリックするだけで簡単に行うことができます。彼が教えてくれた一例として、加工表面のエジェクタピンの穴を埋める作業については、かつてCAMプログラマーが数十分かかっていたこの作業が、今では数秒で完了することができるそうです。
Erick Crouthamel氏
“高硬度材加工を実施する前は、金型を100%放電加工していました。CAM-TOOL導入後は、より複雑な金型に取り組むことができ、金型キャビティの約97%を高硬度材加工で仕上げることができるようになりました。”
Surface Plus - Fill Surface
展示会情報
2023 大阪どてらい市
会期:7月6日(木)~8日(土)
主催:どてらい市事務局
会場:インデックス大阪
住所:大阪市住之江区南港北1-5-102
詳細:主催者サイト
第45回 北海道どてらい市
会期:7月7日(金)~8日(土)
主催:どてらい市事務局
会場:アクセスサッポロ
住所:札幌市白石区流通センター4丁目3-55
サポートからのお知らせ(CGS Customer)
CAM-TOOL サポート情報
修正版「V18.1.14.1」を4月20日にリリースしました。
NX Import 修正版「V18.1.23.413」を4月20日にリリースしました。
最新バージョン「V19.1」のバージョンアップキットは5月中旬に各支店より発送いたします。
EXCESS-HYBRIDⅡ / PartsCAM サポート情報
修正版「V8.1.2.1」を4月24日にリリースしました。
V8.1機能アンケートにご協力ください。
CG シリーズ サポート情報
最新バージョン「SOLIDWORKS2023 SP1 機能拡張版」のバージョンアップキットは5月末に東京本社より発送いたします。
AIQ サポート情報
修正版「V15.3.1.1」を3月1日にリリースしました。なお、本バージョンよりシステムモジュール構成の変更を伴うため、バージョンアップキットについては各支店へお問い合わせ下さい。