Vol.93

2022年1201日発行

  • JIMTOF2022 / 第31回日本国際工作機械見本市 ご来場お礼

  • AIQ導入事例(丸栄宮崎 株式会社様)のご紹介

  • CAM-TOOL for NX 最新情報(Ver3.1リリース)

  • 海外イベント情報「METALEX 2022」出展レポート

  • サポートからのお知らせ

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『 JIMTOF2022 / 第31回日本国際工作機械見本市 』

ご来場お礼

118(火)から13日(日)の6日間、東京ビッグサイトにて開催された「JIMTOF2022」におきまして、ご多忙の折にもかかわらず弊社ブースにお立ち寄りいただき、 誠にありがとうございました。おかげさまで、多数の関係企業の皆様にご来場いただき、盛況のうちに幕を閉じることが出来ました。

製品をご紹介させていただくにあたり、十分にご満足いただけなかった部分もあったかとは存じますが、何とぞご容赦ください。 会場で対応させていただくことができなかったご要望、ご質問等がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますようお願いいたします。

<出展製品>

次回JIMTOF2024」は、2024年11月5日(火)から10日(日)まで、東京ビッグサイトで開催する予定です。

AIQ 導入事例/丸栄宮崎株式会社

年間 4,000オーダーを超える日程計画の自動化を支援!!

~ 進捗の見える化で生産効率の向上に貢献 ~

 MARUEI株式会社(愛知県)のグループ会社である丸栄宮崎株式会社は、宮崎県の誘致により1993年宮崎市佐土原町に創立。インジェクターやシートベルト、エアコン、パワーウインドウなどで使用する自動車用精密小物部品を、冷間鍛造から切削、研磨加工まで一貫して生産、MARUEI株式会社を通してティアワンサプライヤーへ納めている。現在は、鍛造加工工場である本社工場とサターン工場、精密切削専門工場のTRP工場とMTV工場、そして自動装置の開発に取り組むイノベーションセンターの5拠点を擁し、量産設備開発から製品製造までを一貫して行うことで、2021年には266名の従業員で年間70億円を売り上げている。

 TRP工場の技術部金型製作課は、課員25名で構成され旋盤や研削盤を中心とした工作機械33台を運用して、製造部の量産工場で使用する冷間鍛造金型やその部品を製造している。当初、工程管理専用ソフトを使用していなかったため日程計画の作成、進捗状況の把握は工程管理者へ大きな負担が掛かっており、トラブルの早期対応や工程の最適化を行えず生産効率向上の活動ができていなかったという課題を抱えていた。そこで、2021年9月に工程管理システム「AIQ(アイク)」を導入、工程管理専用機能の利用により工程管理者の今までの負担が大幅に軽減され、課題解決に対する活動を始めることができた。今回はAIQ導入に至った経緯、課題、課題解決、導入効果、そして今後について、金型製作課マネージメント担当の齋藤和徳氏(以下、齋藤課長)、工程管理担当の斉藤広樹氏(以下、斉藤EX)、企画課で社内インフラ担当の齋藤加奈子氏(以下、齋藤AL)にお話を伺った。

丸栄宮崎株式会社 TRP工場

金型製作課では、量産部門である本社工場及び、サターン工場で稼働する冷間鍛造設備向けの金型部品を製造しています。量産工場からの受注は1日に多い時で30オーダー、年間では約4,000オーダーを受注、そのうち90%はリピート品です。1オーダーあたり多いものは5部品程度で構成されることから、製造する部品数は年間数万点にのぼり旋盤や研削盤などの工程では1日に30部品を加工することもあり、分刻みで加工物を交換するほどの作業量です。このように加工する部品数が多いのでトラブルが発生してもいち早い対応を行い他の工程に影響を与えないことが求められ、工程間の滞留を無くし予定工数の最適化を行ってリードタイムを短縮することが私たちの課題です。

・・・・続きは、以下PDFをダウンロード上ご覧ください。

左から 金型製作課 齋藤課長、同・斉藤EX、企画課 齋藤AL

《 会社概要 》

会 社 名:丸栄宮崎株式会社

代表取締役:高木 謙次

所 在 地:宮崎県宮崎市佐土原町東上那珂11956-4

電  話:0985-74-3900

U R L :https://www.marueimiyazaki.jp/

事 業 内 容:自動車用精密小物部品の製造

主な取引先 :MARUEI株式会社

製品納入先 :

(株)デンソー(株)、東海理化電機製作所、アイシンA /W(株)トヨタ車体(株)、トヨタ紡織(株) 他



「CAM-TOOL for NX最新情報

~ Version3.1/2022年12月末リリース ~

CAM-TOOL最新実績機能を搭載!!

NXとの連携機能も強化しさらにCAM工数を削減

構造点再配置(CL演算組み込み)

カッターパスの制御点を均等配列することで、磨き工数を削減する「構造点再配置」機能をCL演算に組み込みました。これまでは、「CL編集」機能の一部として処理可能でしたがCL演算に組み込み自動的に処理を可能としCAM作業工数を削減します。例えば、自動車ボディーのアウター金型は切削痕が製品に転写されるため、それを削除するまで磨くには膨大な作業時間を要しますが、本機能は加工形状上に指定した制御点が均等になるように配置することで、加工精度が向上します。

取り残し加工の改善

「均等ピッチ」機能の新設

稜線方向パスでは切削ピッチが一様にならない、側面と底面を乗り移る際に開くといった箇所がありましたが、これらを抑制するロジックを組み込むことで適正なピッチになるように改善しました。

接続経路の改善

稜線方向パスが分岐する箇所では接続した結果、ピッチの詰まりや折れが発生していましたが、これを抑制するように改善しました。

また、溝部などの深い部分に出力するパスを抑制する「切削深さ制限」パラメータも追加。これらにより加工品質、加工効率が向上、加工時間を短縮します。

同時5軸変換(オート)の強化

等高線パスの上下層で旋回軸を揃える処理を追加しました。これまではパスの層ごとに旋回軸方向を付加していたため、上下層で等高線の形状輪郭が異なると工具軸方向が揃わず仕上がり面品質に影響を与えることがありました。今回、層ごとに付近のパスを参照し旋回軸方向を揃えることで仕上がり面品質の向上を図ります。

凹角部の構造点出力

等高仕上加工/倣い加工/隅取り加工のパス改善を行いました。凹角部(工具の2点接触部)に構造点が揃うようにパス出力することで切削痕の防止、面品質の向上を図ります。※図は「高精度モードOFF」の状態で比較したものです。

NXとの連携強化

  • 切削レベルの「トップ」や「ボトム」、基準面オフセット側面仕上げ加工の「後退長」のパラメータ入力に、フィーチャの特性を定義する「式」の値を参照させることが可能になりました。設計意図や形状モデリング時の式の値を参照させておくことで、形状/設計変更時など、手入力による更新のし忘れなどのミスを防ぎます。

  • ユーザパラメータ内のCTNXの定義する各種送り速度で「継承」「ローカル」の切替を行えるようにしました。NXCAMの送り速度設定を継承させておくことで設定作業を効率よく行う事ができます。

バージョンアップ項目一覧

3DCAM

  • 等高周回荒取加工(周回Ⅱ):水平部Zピッチ補正パスの出力範囲と加工順変更

  • 等高仕上加工:走行パターンに「往復」追加

  • 等高仕上加工/倣い加工:平坦部の「スパイラル」追加とパス折れ部処理対応/走査線往復の折り返しR挿入

  • 凹角部の構造点出力

  • 水平領域加工:切削パターンに「周回」追加と円弧アプローチ追加

  • 隅取り加工:切削深さ制限、均等ピッチ対応、パスのスムージング

  • 構造点再配置のCL演算組み込み

  • アプローチ/エスケープと接続移動間のR挿入

  • ツーリング干渉の未加工領域すべてにパス作成機能追加

  • 基準面オフセット:形状検出ピッチパラメータの追加

  • 基準面オフセット:Z軸アプローチ機能拡張

5X

  • 5軸変換(オート)の改善:旋回軸方向を揃える

CL編集/同時5軸編集

  • 工具軸直接修正の機能拡張:接続移動、アプローチ対応

  • ボール工具のみの制限を解除

その他

  • パラメータの式入力対応(トップ、ボトム、後退長)

  • ブランク定義の対応拡張(境界円筒)

  • 送り速度の設定継承

  • 設定変更チェック機能


対応NXバージョン:NX2007

CAM-TOOL for NX に関するお問合せ

株式会社C&Gシステムズ SI営業部

〒140-0002 東京都品川区東品川2-2-24  TEL.03-6864-0790


海外レポート/「METALEX 2022」出展レポート

~ 11月16日~1119日/バンコク国際貿易展示場(BITEC) ~

アセアン最大級の工作機械・工具・金属加工などが集結する見本市 「METALEX 2022」が11月16日(水)~19日(土)にバンコク国際貿易展示場(BITEC)で開かれました。昨年は新型コロナウイルスの影響により規模を縮小して2022年3月に「METALEX March 2022」として延期した事で、今年は異例の2回開催となりました。

例年通りの会場規模に戻した今回の「METALEX 2022」では、新型コロナウイルスの規制も緩和された他、ASEANにおけるロボット、ソフトウェア、ソリューション、SIの製造に関する大規模イベント「ROBOTX@METALEX2022」も併催され、4日間の総来場者数は86,011人とコロナ以前の8割に回復しています。

CGS子会社である CGS ASIA は、今年創立20周年を迎えることとなり、YAMAZEN(THAILAND)様のご協力のもと、展示スペースを拡大し共同出展をいたしました。ブース来場者には、「展示製品を実際にこの目で確認したい」など来場目的が明確な方が多く、密度の濃いお話をさせていただく良い機会となりました。

おかげさまで、多数の関係企業の皆様にご来場いただき、盛況のうちに幕を閉じることが出来ました。

お客様にCGS製品にご満足いただけますよう、より一層努力して参ります。

サポートサイトからのお知らせ(CGS Customer)

Windows11 / 10 バージョン22H2 大型アップデートについて

このたび、Microsoft社より公開された Windows大型アップデート「Windows10(バージョン22H2)/Windows11(バージョン22H2)」へのCGS製品の対応、動作検証が完了いたしました。 バージョン22H2への更新をお控えいただいている(延期の設定をされている)お客様はこれを解除いただき、Windowsアップデートを行っていただきますようお願いいたします。 また、弊社各ソフトウエアは最新版をご利用いただきますようお願いいたします。

詳細は各製品のサポートサイトをご確認ください。

年末・年始のお知らせ

弊社では、誠に勝手ながら下記の期間を年末年始休暇とさせていただきます。

2022年12月29日(木) ~ 2023年1月4日(水)

上記期間中の資料請求・お問合せは、2023年1月5日(木)以降対応させていただきます。尚、12月28日(水)のお問い合わせにつきましては、9:00~15:00の対応とさせていただきます。皆様には大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご容赦賜りますようお願い申し上げます。

CAM-TOOL サポート情報

  • 修正プログラム「V18.1.9.2」を11月1日にリリースしました。

  • 修正プログラム「Parasolid Import」を11月1日にリリースしました。

  • 教育ツール「簡単操作ガイド&動画」をV18.1に対応しました。

サポートサイトはこちら

EXCESS-HYBRIDⅡ/PartsCAM サポート情報

  • 修正プログラム「V7.1.4.2」を11月24日にリリースしました。

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