2026年8月31日発行
台湾発:CAM-TOOL導入事例のご紹介
CAM-TOOL加工事例のご紹介
AI切削条件算出/対応メーカー拡張
製造現場の生産性向上を実現する 共同Webセミナー開催
展示会情報
サポートからのお知らせ
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~ 販売代理店である「Createwell社 」よりユーザー事例をご紹介 ~
1983年の設立以来、40年以上にわたり精密成形および金型製造の領域でグローバルに事業を展開する「名力精密鋼模股份有限公司(以下、名力)」。車載電子部品をはじめ、半導体、航空宇宙、光学分野へと多角的な展開を続ける同社は、25年もの長きにわたり『CAM-TOOL』をものづくりの中核に据え続けてきた。これまでの加工実績と信頼の歴史、放電工数の削減効果、品質の安定に向けた確実な加工技術、そして最新鋭の同時5軸加工機の導入に伴う新たな取り組みについて、経営陣と現場の双方に話を伺った。
25年の運用が証明する『CAM-TOOL』への絶対的信頼
名力とCAM-TOOLの歴史は、2000年4月にさかのぼる。当時、安田工業(YASDA)のマシニングセンタを導入するにあたり、その機械性能を最大限に引き出すCAMとして前身のUnix版「cam-tool C3」が選定された。導入効果について、呉信標董事長は次のように振り返る。。
「YASDAの加工機とcam-tool C3を組み合わせたことにより、社内の金型製作の品質は大きく向上しました。一例としては、当時対応していたレンズ金型では寸法精度が安定し、不良率の大幅な低減につながりました。その他にも後工程における手磨きの工数が劇的に減少し、最終的には磨きレスを実現するに至りました」
さらに大きなメリットとなったのが、データ精度の向上による「直彫り適応範囲」の拡大である。これにより、従来工法で必須であった放電加工用の電極作成本数が激減。電極の検査や放電加工、その後の手仕上げといった一連の付帯工数が一掃された。2002年のシステム追加を経て蓄積されたノウハウと信頼は、現在のCAM-TOOLへと確実に引き継がれている。
高硬度材料を用いた精密プラスチック金型への対応
名力の強みは、車載電子部品用の「超精密マイクロ射出成形金型」や「インサート成形金型」、さらには金属代替として需要が高まるPEEK材をはじめとした「高温材料用金型」の製作において、高い技術的優位性を有している点にある。全体の70%が国外(欧州、米国、中国、タイなど)向けという、グローバルなサプライチェーンを支えている。同社が手がける金型製作の大きな特徴は、プラスチック金型としては硬度の高い材料選定と、それに対する確実な加工技術にある。
「弊社の金型材には、冷間鍛造金型向けの材料であるViking(※1)やK329(※2)を使用するケースがあります。これらを熱処理によって硬度56〜60HRCまで高めた後、直彫りでの切削加工を行います」(王瑞養組長)
成形品自体が微細であるため、荒取りのスタート工具径がφ1mm以下となることも珍しくない。高硬度かつ特有の粘り気を持つ難削材に対し、荒取り段階から極めて精緻なNCデータが要求される。このデリケートな加工現場を、CAM-TOOLの高度なCAMエンジンが支えている。
※1:VikingはUddeholms ABの登録商標です。
※2:K329はvoestalpine AGグループBÖHLERブランドの登録商標または取扱ブランドです。
工具寿命の安定化と現場の表現力を広げるデータベース活用
現場でCAM-TOOLのオペレーションを担う王組長は、NCデータの質がもたらすメリットをこう語る。
「弊社ではR0.3程度のエンドミルを全体の仕上げに用いることが多いのですが、CAM-TOOLが出力するカッターパスの精度が高いため、比較的安価な汎用工具を使用した場合でも、折損することなく安定した加工が行えています」これにより、工作機械の夜間無人稼働率を高い水準で維持。同社では実績から、日系以外の汎用工具はR0.25Bを限界点とし、それ以下の極小径領域(〜R0.05B)では確実性を期して日系メーカー製工具を採用するなど合理的に使い分けている。また、王組長は「ツーリングDB」の充実度も高く評価している。
「多種多様な型種を扱い、かつ深い箇所の切削が求められる弊社の環境において、正確な工具選定は不可欠です。CAM-TOOLのツーリングDBには日系メーカーのカタログデータが網羅されており、3D形状と照らし合わせながら最適なホルダーや工具長を選定できます。データベース上で自身の想定よりも有効長が長い工具を見つけ出し、切削加工における選択肢が広がる点に面白みを感じています」
さらに、機能拡張された「ストック演算」への習得にも意欲的だ。
「弊社は微細加工が主体のうえ、昔からの工法を重要視しているため、荒取りから『3D-1』切削モード(高精度モード) を選んでいます。この3D-1に今回ストック演算が搭載されたことは、無駄なエアカットを減らし、荒取りから緻密に削り残しを管理したい弊社の金型製作において非常に有効です。ただ、そのメリットを活かす前に、まずは新しいツリービューの操作を習得しなければなりませんが (笑)」
最新鋭の「同時5軸加工機」導入と今後の展望
名力は2023年に成型部門の新工場を稼働。さらに2026年6月、加工技術の高度化を目指し最新鋭の5軸加工機「YASDA YMC650-RT20」を設置し、CAMTOOLも5軸仕様へとアップデートした。この新たなフェーズに対し、現場と経営陣はそれぞれ次のような展望を持っている。
「長年使い慣れた3軸仕様の延長線上で操作できるため、5軸機能への移行自体に大きな不安はありません。付加2軸の動作が加工面に与える影響などをこれから検証し、品質を突き詰めていきます。また、近隣に拠点を構えるCreatewell(崇宜科技)社の陳氏による迅速なサポート体制があることも、非常に心強い要素です」(王瑞養組長))
「実は以前から5軸加工機の導入を促してはいたのですが、王組長が既存の3軸体制での段取りを非常に効率よく回していたため、これまでの運用のままでも次々と仕事をこなせていたのです。その現場力があったからこそ導入がこのタイミングになりました。新しい5軸機も有効に活用してもらい、さらなる生産性向上と社内の新たな加工標準の確立に寄与してくれることを期待しています」(呉信標董事長)25年間にわたり培ってきた高硬度材の直彫り技術という強固な土台の上に、いま「同時5軸」という新たな武器が加わった。市場の高度な要求に応え続けるため、名力とCAM-TOOLの連携はさらなる進化を目指していく。
名力精密鋼模股份有限公司(MING-LI PRECISION STEEL MOLDS CO., LTD.)
住所:No. 13, 36 Rd., Taichung Industrial Park, Taichung 40768, Taiwan
代表:呉信標
電話:+886-4-23599288
CREATEWELL CORPORATION
住所:12F-9, No.268, LienCheng Rd., Chung Go City, Taipei Hsien 235, Taiwan
電話:+886-2-8227-3510
~ 合同セミナー「5軸加工による省力化」協賛サンプル ~
本サンプルは、2023年にベトナム(ハノイ・ホーチミン)で開催された「5軸加工による省力化」をテーマとする協賛セミナーに向けて製作された加工事例です。
モデルには、冷間鍛造金型、熱間鍛造金型、ファインブランキング金型、パンチ金型の4種類の代表的な金型要素(形状)を一つのワークに集約しています。各部位の形状特性に応じて、3軸加工、3+2軸加工、および同時5軸加工を最適に使い分けることで、プラスチック射出成形金型に求められる高品位な加工面と高精度加工を実現しています。
また、CAM-TOOLの「ツーリング干渉回避」機能を活用し、設定したツーリングで干渉のない領域のみ加工データを自動生成しています。干渉が発生する箇所については、位置決め5軸加工により工具姿勢を最適化し、工具突き出し長さを最小限に抑えて加工することで、加工精度の向上と加工時間の短縮を両立しています。
ホーチミン(Makino Vietnam テクニカルセンター)
名称:マルチプルエレメント
材質:STAVAX(52HRC)85x85x150(mm)
機械:D200Z(MAKINO)
加工時間:33時間21分
~ 日進工具株式会社 工具カタログに対応 !! ~
7月にリリースしたV22.2より、「AI切削条件算出」機能が、日進工具株式会社(NS TOOL)の工具カタログにも対応しました。
「AI切削条件算出」機能は、AI技術の「データマイニング手法」を活用し、工具・被削材・加工条件などの情報から最適な切削条件を自動で算出する機能です。加工経験の少ない被削材や工具を使用する場合でも、適切な切削条件を短時間で導き出すことができ、条件検討に要する工数を大幅に削減します。また、事前のテスト加工を減らすことで、材料費や工作機械の稼働時間の削減にも貢献します。さらに、熟練オペレータの実績ある切削条件をAIへ学習させることで、ノウハウを蓄積・共有し、自社独自の加工情報資産として活用できます。これにより、担当者の経験や技能に依存しない条件決定を実現し、品質の標準化と安定した加工品質の確保を支援します。
日進工具社製工具をご利用のお客様は、ぜひ本機能をご活用いただき、さらなる加工効率の向上にお役立てください。
*対応シリーズ(日進工具社)
【刃先タイプ:ボール】 ツーリングDBに「コーティング」、「ねじれ角」が両方記載されている工具全てに対応
【刃先タイプ:ラジアス】MHR230R/MHR430R/MHRH230R/MHRH430R/MHRSH430RSF
【 C&GシステムズxNDES 】
製造現場の生産性向上を実現する 共同Webセミナー開催!
このたび、株式会社C&Gシステムズと株式会社NDESの共同で、Webセミナーを開催いたします。近年の製造業では、人手不足や技能継承、短納期対応、原材料価格の高騰など、さまざまな課題への対応が求められています。さらに、多品種少量生産の進展により、「計画どおりに生産が進まない」「試作や手戻りが多い」「品質と生産性の両立が難しい」といった課題も深刻化しています。
本セミナーでは、こうした製造現場が抱える共通課題に対し、「現場を見える化する生産管理」と「シミュレーションによる製造プロセス開発」という2つの視点から解決策をご紹介します。生産管理システム「AIQ」と製造プロセスシミュレーション「Simufact」を通じて、生産計画や進捗の見える化、業務効率化、試作・手戻りの削減、品質向上など、製造現場全体の生産性向上とDX推進を実現するためのヒントをお届けします。
業務改善をご検討中の皆様に、ぜひご参加いただきたいセミナーです。ご多用の折とは存じますが、ぜひこの機会にご参加賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
<開催要項>
名称:『製造現場の見える化と最適化で実現する生産性向上セミナー』
日時:9月25日(金)13:30~15:00
会場:オンライン開催「Microsoft Teams」
参加:無料(事前登録制)※同業他社様のご参加はご遠慮いただいております。
定員:50名
対象:設計・生産技術・製造・生産管理ご担当者様、工場長・経営者の方
<プログラム>
13:30~13:35 オープニング
13:35~14:10 第1部 生産管理システム「AIQ」活用事例 ~”勘と経験から”見える判断へ”~
株式会社C&Gシステムズ 生産システム事業部 江神
14:10~14:15 休憩
14:15~14:55 第2部 製造現場の課題を製造プロセスシミュレーション「Simufact」で解決
株式会社NDES 技術開発部 技術サポート課 出木野
14:55~15:00 エンディング
会場:東京ビッグサイト
主催:一般社団法人日本工作機械工業会/株式会社ビッグサイト
小間:E2008(東2ホール)
詳細:主催者サイト
※詳細は次号(Vol.128)でお届けします。
CAM-TOOL サポート情報
アップデート版「V22.2.5.1」を8月7日にリリースしました。
V22.1機能説明資料を8月24日にアップしました。
V22.1機能アンケートご協力のお願い(特典付)。
EXCESS-HYBRIDⅡ / PartsCAM サポート情報
リビジョンアップ版「V11.2.1.1」を7月29日にリリースしました。
CG Series サポート情報
SW2026 SP3.2 対応版を8/31にリリースいたします。
AIQ サポート情報
最新版「V19.1」バージョンアップキットを7月末に発送いたしました。