2025年07月30日発行
「ものづくりワールド[東京]2025」ご来場お礼
FMSソリューション「AIQ-MfgSemiAuto」7月リリース
AIQ 導入事例(群馬精工株式会社様)のご紹介
CAM-TOOL海外導入事例のご紹介
展示会情報
サポートからのお知らせ
※本号をPDFで見る(WEBページをPDF化しています)
このたびは、幕張メッセにて開催されました「ものづくりワールド[東京]2025/第37回 設計・製造ソリューション展(DMS2025)」におきまして、弊社ブースへお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。皆様のご来場により、大変盛況のうちに展示を終えることができましたことを、心より御礼申し上げます。
今回の展示では、製造業DXを支援する生産管理システム「AIQ(アイク)」をはじめ、IoT機器やOCR/RPA、AI顔認証との連携によるスマートな周辺ソリューション、さらにスマートファクトリー構築に向けたフレキシブル生産システム(FMS)など、幅広い取り組みをご紹介させていただきました。特に「AIQ」は、工程設計から進捗・実績管理に至るまで、製造現場の“見える化”を実現し、迅速な意思決定や属人化の解消に貢献するソリューションとして、多くの皆様よりご関心をお寄せいただきました。
また、放電加工分野における自動化と情報管理を実現するフレキシブル生産システム「AIQ-MfgSemiAuto/FullAuto」についても、セミナーでの紹介を通じて、今後のスマートファクトリー実現に向けた可能性をご体感いただけたかと存じます。
今後も、皆様の課題解決と価値創造に貢献できるソリューションをご提案してまいりますので、ぜひ引き続きのご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。
会期中、ご説明などが行き届かない点もあったかと存じますが、出展内容等につきまして、ご要望・ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
末筆ながら、ご多忙の中ご来場いただきましたことに、重ねて御礼申し上げます。
~ スマートファクトリー構築への第一歩! AIQフレキシブル生産システム(FMS) ~
近年、多品種少量生産や個別ニーズへの対応、労働力不足と技術継承、激化するグローバル競争、さらに短納期化や市場変化への柔軟な対応力など、製造現場はかつてない課題に直面しています。こうした背景に加え、放電加工のさらなる合理化ニーズの高まりを受けて2025年7月にリリースしたのが、FMSソリューション「AIQ-MfgSemiAuto」です。型彫り放電加工に関する情報を、データベースで一元管理することで、工程全体の透明性を高めます。さらに、電極やワークにQRコードを付与することで、迅速かつ正確なデータアクセスを実現し、人的ミスの排除と、半自動化による生産性向上を可能にします。柔軟性と効率性を両立させたこの生産方式は、初期投資を抑えつつ、高い効果が期待できるのが特長です。また、効率化によるコスト削減も見込まれ、現場のDX推進に大きく貢献します。
現場端末画面(Webブラウザ形式によりスマートデバイスで利用可能)
設備選択画面(左)/チャックリスト画面(右)
2次元図面(左)/3次元モデル(右)
加工指示書(左)/測定情報(右)
NCエディタ―
操作の流れ
~ AIQで実現したスムーズな現場定着と業務効率化 ~
群馬精工株式会社は、1968年の創業以来、高精度な冷間鍛造技術を強みとし、輸送機器やレジャー関連分野を中心に各種精密部品の製造・供給を行ってきました。特に、アルミニウム、鉄鋼、ステンレス鋼(SUS)といった多様な材料に対応した冷間鍛造技術において豊富な実績を誇り、材料ロスの最小化、高い寸法精度、製品強度の向上といった点で高い評価を得ています。国内では、埼玉県の神川工場と群馬県の藤岡西工場の2拠点体制を構築。2024年12月には神川工場の増築により、アルミ鍛造ラインを藤岡西工場から移設し、切断から完成品までの一貫生産体制を実現。また、タイにも生産拠点を展開し、グローバルな顧客ニーズに対応。Astemo株式会社、ボッシュ株式会社、トヨタ自動車株式会社といった大手企業を主要取引先に持ち、信頼性の高い製品と確かな技術力で強固な関係を築いています。ISO9001およびISO14001の認証も取得し、品質管理と環境配慮の両面から継続的な改善に取り組むほか、新技術開発や人材育成にも注力。冷間鍛造のパイオニアとして、国内外の市場で競争力を発揮し続けています。
量産部門(工場)からの依頼を受け、金型製造を担う金型技術センターでは、年間約1,800におよぶ金型部品を生産しています。これまで、生産計画の立案から実績管理、原価管理に至るまで、すべてExcelベースで運用しており、煩雑な作業や属人化が業務の大きなボトルネックとなっていました。さらに、事務専任の担当者を配置しない体制を採っていたことから、限られた人員で最大限の成果を上げるためには、業務プロセスの省力化・標準化・自動化が喫緊の課題となっていました。こうした背景を踏まえ、同センターでは2021年4月、工程管理システム「AIQ(アイク)」を導入。業務効率の抜本的な見直しに着手しました。本記事では、AIQ導入に至るまでの経緯や、導入前に抱えていた課題、導入によって得られた効果、そして今後の展望について、技術部 部長の吉川亮治氏(以下、吉川部長)と、金型技術課 課長の田村信洋氏(以下、田村課長)にお話を伺いました。
藤岡西工場、神川東工場を所管する 技術部 吉川部長
現場責任者兼/AIQ担当:金型技術課 田村課長
これまで、生産計画の立案をExcelで行っており、その作業はすべて課長が手作業で担当していました。常時150~200型が流れてくるオーダーに対し、品番ごとに「材料手配」「粗加工」「熱処理」「仕上げ」「磨き」などの工程を、形状や特性に応じて概算し、納期を予測していましたが、この計画作成には、毎回数時間を要する負担の大きい業務となっていました。実際の現場では、破損などによる特急品の対応や修正依頼といったイレギュラーな注文が頻繁に発生。これにより、後回しが可能なスペア金型などの品番が繰り下げられ、結果的に納期がどんどん延びてしまうといった事態が常態化していました。こうした変動が重なることで、生産計画全体にズレが生じ、各オーダーに対する正確な進捗把握が困難となり、納期予測の精度も著しく低下。「納期を管理していたつもりでも、最終的に完成予定日を顧客に連絡できるのが納期間際になる」といった本末転倒のケースも少なくありませんでした・・・・・。
続きは以下PDFで。
《 会社概要 》
会社名 :群馬精工 株式会社
代表取締役 :丸茂 洋一
所在地 :埼玉県児玉郡神川町元阿保1295-13
電話 :0495-74-0888
URL :https://gunmaseiko.co.jp/
事業内容 :高精度冷間鍛造技術による輸送機器部品、OA機器部品、
レジャー関連部品等の製造及び供給
取引会社 :Astemo ㈱、ボッシュ ㈱、グローブライド ㈱、マックス ㈱、カヤバ ㈱
ヤンマー ㈱、CKD ㈱、クノールブレムゼ ㈱
NSKステアリングシステムズ ㈱、サンデン ㈱、三輪精機 ㈱、三洋工業 ㈱
トヨタ自動車㈱、㈱ ハーモニックドライブシステムズ(順不同)
グループ会社である CGS NORTH AMERICA INC. よりユーザー事例をご紹介します。
― Pinnacle Tool社が語る、CAM-TOOLによる革新的金型製造の現在地 ―
ミネソタ州シャコピーに拠点を置くPinnacle Tool社は、1990年代初頭の創業以来、プラスチック射出成形用の高精度金型製作に特化し、業界での確固たる地位を築いてきました。技術革新、コスト効率、そしてリードタイムの短縮を追求し続ける同社が、2017年に選んだのが「CAM-TOOL」です。
CAM-TOOLの導入により、工具コストを最大60%削減。サーフェスベースの高精度ツールパスは、従来のメッシュベースCAMを凌ぐ品質を実現し、オーバーカットの抑制や工具寿命の延長にも寄与しました。CAM-TOOLは導入直後からPinnacle Tool社の業務の中核として機能し、ものづくりの品質と効率を飛躍的に向上させました。
2022年、同社はYASDA YMC650RT 5軸マシニングセンタ導入を機に、CAM-TOOL同時5軸モジュールを追加。「CAM-TOOL」の熟練サポートチーム(CGSNA)の手厚い支援のもと、複雑形状や高精度加工へのスムーズな移行を実現しました。
「この機械とCAM-TOOLによって、シンカーEDM作業への依存をほぼ完全に解消できました。0.004インチ(0.1mm)のエンドミルでも安定した加工が可能で、EDMが必要だった箇所も直彫りで仕上げられます。表面精度、精密度、加工効率のすべてが飛躍的に向上し、組立工程も大幅に短縮できました。」 ― Pinnacle Tool ショップマネージャー クリント・ハットレスタッド氏
CAM-TOOLの精密なツールパスにより、以下のような高度な加工もPinnacle Tool社の日常業務の一部となりました。
高硬度の外国産金型鋼への加工
0.004インチの極小径工具を用いた微細加工
EDMと同等レベルの高精度コーナー加工
優れた表面仕上げと厳しい公差への対応
これらを支えたのは、YASDA CNCマシン(販売:Maruka USA)、CAM-TOOL CAD/CAMシステム、そしてMOLDINO製切削工具(販売:Apex Machinery)との連携です。各技術の相乗効果により、Pinnacle Tool社は高精度・高効率な加工環境を確立し、金型だけでなく、ピン・部品加工にも高い信頼性を実現しています。
現在のPinnacle Tool社は、金型製作を超え、以下の分野でも高精度な製造サービスを提供しています。
精密コアピン・機械加工部品
治具・固定具の設計・製作
小ロット生産対応
フライス加工/旋盤加工/研削加工
ワイヤー放電加工/形彫り放電加工
レーザーマーキングによる識別管理
CAM-TOOLは、Pinnacle Tool社の成長における中核技術であり続けています。導入から現在に至るまで、卓越した技術サポートとともに、複雑・高精度な製造に不可欠なパートナーとして信頼を築いています。このおかげで、Pinnacle Toolは最新の金型製造と精密加工の最前線に立つことができています。-クリント・ハットレスタッド氏
CGS NORTH AMERICA INC.
当社100%出資の子会社で2001年1月に設立。北米市場において、金型用 CAD/CAM システムの販売・サポートを行なっています。
ADDRESS:2160 Fasan Drive Oldcastle (Windsor) Ontario, Canada N0R 1L0
EMAIL:info@camtool.com
弊社は、2025年10月22日(水)~25日(土)まで開催される「メカトロテックジャパン2025」に出展します。是非この機会にお立ち寄りください。皆様のご来場心よりお待ちしております。
会場:ポートメッセなごや(新第1展示館・第2展示館・第3展示館)
主催:株式会社ニュースダイジェスト社
小間:1C16(新第1展示館)
詳細:主催者サイト
夏季休暇のお知らせ
弊社では、誠に勝手ながら、以下の期間を夏季休業とさせていただきます。
2025年8月12日(火)~8月15日(金)
期間中の資料請求・お問合せは、8月18日(月)以降対応させていただきます。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
CAM-TOOL サポート情報
修正版「V21.1.7.1」を7月17日にリリースしました。
EXCESS-HYBRIDⅡ / PartsCAM サポート情報
修正版「V10.1.3.1」を8月1日にリリース予定です。
CG Series サポート情報
SW2025 SP1.2対応 CG CAM-TOOL修正版を7月3日にリリースしました。
AIQ サポート情報
『 Ver18.1.1.1 』機能概要書/修正内容を7月23日にアップしました。