Vol.76
2020年05月01日発行
CAM-TOOL 最新情報 / V16.1 リリース情報
EXCESS-HYBRID II 導入事例のご紹介
CAM-TOOL 加工事例のご紹介(CGSAC)
サポートからのお知らせ
※本号をPDFで見る(WEBページをPDF化しています)
CAM-TOOL最新情報 / V16.1 リリース情報
2020年4月出荷開始!!
同時5軸変換オートの演算時間60%短縮 !! ツリー表示の新設で直感的な操作環境を実現 !!
同時5軸変換オートを強化
アルゴリズムを強化し演算時間を従来比で60%短縮しました。また、3軸パスをベースにツーリング形状が干渉する箇所に限定した5軸変換も可能とし干渉エラー回避の試行錯誤に掛かるオペレータの負荷を大幅に低減しました。
さらに、5軸変換が必要な箇所は出来る限り工具姿勢を固定化することで同時に動く軸数を抑制し安定した加工で仕上がり面品の質向上を図ります。
コーナ-R形状処理の高速化
加工時、工具刃先が加工形状に2点接触することを避けるため、システム内でフィレットR形状を自動作成する機能をGPU(グラフィックスプロセッシングユニット)を利用することで高速化しました。
※グラフィックボードは、NVIDIA製のQuadro® Kシリーズ以降で動作可能です。
ツリー表示の新設
CAM工程作成の一連の操作を集約するツリー表示形式を新設しました。演算工程表(新規作成)~工程作成といった作業が直感的な操作で可能になります。
ツリー表示では「代表形状」を新設しました。これにより工程の加工モデルが共通な場合、「代表形状」に設定することで、工程ごとに加工モデルを設定する作業工数を削減します。また、加工モデルの一部に形状変更があった場合は、「代表形状」を差し替えれるだけで再設定が可能です。さらに、「代表形状」が「製品形状」と同一の場合は、「製品形状参照」に設定することで加工モデルを代表形状に設定する工数を削減します。
さらに、「代表形状」が「製品形状」と同一の場合は、「製品形状参照」に設定することで加工モデルを代表形状に設定する工数を削減します。
構造点再配置を強化
等高線仕上げ、等高線全体仕上げ(平坦部切削方法:走査線のみ)に対応しました。また、微細モード、高精度モード及びコーナーR形状処理の形状フィレットとの併用に対応しました。切削後の仕上がり面品質向上の適用範囲を拡大します。
2.5Sキャビ形状 貫通対応
側面が閉じた貫通形状の作成、貫通補正(値指定)も可能にしました。操作工数の削減、加工適用範囲を拡大します。また、領域を持った開放部のある貫通形状の作成、貫通補正(値指定)も可能にしました。工具変更があっても、貫通量の値変更で対応可能です。
穴図形 貫通図形の拡張
固定サイクルモードで裏側からの工程割りあてを可能としました。従来、貫通穴を表側と裏側の両方から加工する場合は裏側の穴図形も作成する必要がありましたので、裏側の貫通穴も加工する際の作業工数を削減します。
多面工程一括作成の新設
金型プレートの穴(各方向)の加工面の方向ごとに演算工程表を自動作成する機能を新設しました。段取り替えを行う加工工程の作成工数を削減、工程作成の自動化を推進します。また、5軸加工機で各方向ごとに穴加工を行う運用向けとして、「穴工程一括作成」に「多方向」機能を新設、任意方向における穴のワーク平面を自動作成し加工工程を一括作成します。加工工程の作成工数を削減、工程作成の自動化を推進します。
等高線仕上げ オフセットパス強化
オフセット切削の「優先輪郭:自動」は形状により参照する輪郭(上側、下側)で決定していましたが、リトラクト距離の少ない側の輪郭を自動決定します。
さらにオフセットパスが壁面に接触する動作を避けるため壁キワのパスを先に出力し工具負荷を考慮した安全性とリトラクト距離を削減した加工時間短縮を実現します。
プレス金型向け 板厚設定
材料の厚さをカッターパスに反映するパラメータとして「板厚」をツリー表示に新設し工程ごとに板厚を意識したカッターパス作成するオペレータの負荷軽減を図りました。特に外板プレス金型や大型プレス金型の加工データ作成に効果を発揮します。
開部Z優先切削 ツーリング干渉回避との併用
ツーリング干渉回避と等高複刃荒取り加工の「開部Z優先切削」を併用可能にしました。リトラクトを低減し加工を効率化します。
ソリッド比較 グラデーション表示
削り残し、削り込み量の表示色を拡張。更に「グラデーション表示」に対応し、きめ細かな切削状況の確認、次工程の工具検討など作業効率が向上します。
V-UP機能一覧
BASE
サムネイル表示の拡張 / ビュータイプ(クリッピング)の拡張曲面プリセレクト:形状情報表示サーフェスプラス(オプション)
シェル公差以下の微小部検出ポリゴン編集(オプション)
機能拡張(検査・穴埋め) 新規機能(結合・簡略化・ノイズ除去・スムージング)CAM
複数工程コメントの一括入力/工程コピーの拡張 ユーザ定義の新設/最適化状態ステータス表示の改善 刃先タイプ列からツーリングDB起動/ プロファイルからツーリングDBへ工具、ホルダ保存 ツリー表示の新設/板厚の新設 Multiソリッド(3Dオフセットの新設) ソリッド比較(モデル)(グラデーション表示) 切削アニメーション(複数工程の連続実行の改善) 加工範囲の拡張(複数一括設定) ヘッド下(取付部品)の干渉チェック対応 加工情報フォーマットの項目追加 シャンク安全距離適用高さの任意設定 曲面分割時の設定保持/ポリゴン図形のスケール対応 加工工程(複数工程の順序変更対応)3DCAM
等高線高効率荒取り(微細モード対応) 等高線仕上げ(オフセットパス改善) コーナーR形状処理(形状フィレットの高速化) ペンシル加工(壁部加工対応) ツーリング干渉回避:面沿い取り残加工の干渉点単位対応 ツーリング干渉回避:未加工領域全てパス出力と突出し長自動算出の併用2.5SCAM
2軸図形曲面指示作成(高さ延長機能を追加) キャビ形状の貫通対応/加工モードのアップカット対応 2.5荒加工(最終平面ピッチ) 2.5側面加工(スパイラルの径補正オリジナル輪郭対応) 2.5面取り加工の拡張(キャビ貫通形状対応)5X
5軸変換(オート)の改善 演算時間/回転軸の固定化/干渉箇所だけ5軸変換 傾斜軸干渉回避の改善HOLE
穴図形:貫通穴図形の拡張/面取り属性対応 穴図形:工程の確認作業改善 穴工程(順序設定の改善) 穴工程一括作成(多方向の穴対応) 多面工程一括作成コマンドの新設CL編集/同時5軸編集
構造点再配置(等高線仕上げに対応)マシンシミュレーション
ヘッド、テーブルの一括変更加工時間予測(オプション)
演算工程表への対応機上計測(オプション)
シミュレーション改善 スタイラス球形状の変更トランスレーター
Iges Import:トリム精度変更のGUI調整対応 CADmeister Import:色属性(RGB値)のパレット色近似変換EXCESS-HYBRIDⅡ 導入事例のご紹介
株式会社オオタ 様
システム併用からの脱却により、プレス設計リードタイム短縮を実現!!
株式会社 オオタは1971年、長野県松本市に創業、自動車用のガスケットやブラケット部品を中心に難加工材をはじめ各種材料に対応可能な精密順送金型を設計製造、その金型によるプレス加工を得意とする企業です。本日は代表取締役社長 太田 修吾氏、設計課長・加藤 貴幸氏、設計主任・加藤 淳一氏からお話を伺いました。
当社は、“不可能を可能とする研究開発型企業” としてスピードと品質はもちろん、徹底したコスト削減を追求しお客様にご満足頂くために日夜チャレンジしています。前社長時代にはプレス金型を得意としていることから社名に得意分野を付けてはどうかというお話もありましたが、『○○金型』=金型専業、『○○プレス』=プレス加工専業に直結するイメージを持たれないよう『株式会社 オオタ』という社名にこだわり、“金型を売っているのではなく、技術とサービスと時間を提供する” 意識をもって現在に至っています。
1997年に金型設計専用CADシステムとしてEXCESS-V4を導入、EXCESS-PLUS→EXCESS-Evolutionへと移行しましたが、2005年にはお客様からの製品データが3次元で支給されるようになり、国内外の競合他社との差別化を図るため、抜き曲げが中心だったプレス金型から絞り形状が含まれる製品に対応すべく設計手法を見直しました ・・・・
※PDFファイルをダウンロードいただくには、資料請求フォームをご利用ください。 資料請求フォームはこちらから
CAM-TOOL 加工事例のご紹介(CGSAC)
CGS ASIA - Sodick (Thailand) による NS TOOL PCDエンドミルを使用した鏡面加工コラボレーション加工事例です。
仕上げ面に各社製品名を0.02mmの浅浮かし彫り加工を行いました。近年アセアン市場においても磨き工数の削減の為、鏡面加工の需要が高まりつつありますが、加工条件・NCデータの精度・加工機の再現性が一体となり初めて完成される非常に高度な工法です。
CAM-TOOLにより作成された超微細線分データを、独自の高速高精度機能である“LN4X-SEPT”を介する事で、加減速による加工誤差を無くし、さらに形状・速度・機械の許容値を考慮した滑らかな加減速を可能にします。これにより鏡面加工に必須条件である“滑らかな工具動作“だけではなく非常に繊細なPCDエンドミルに対して”工具負荷一定の安定した加工”を実現する事が出来ます。
サポートサイトからのお知らせ(CGS Customer)
弊社では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、感染拡大リスクの最小化を目的に、原則在宅勤務(テレワーク)を実施しております。そのため、お問い合わせ対応にお時間を要する場合がございます。大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。
《 CAM-TOOL 》
新社名(MOLDINO社)に対応した工具カタログを4月1日にリリースいたしました。
V16.1バージョンアップキットのお届けは5月上旬を予定しております。
《 EXCESS-HYBRIDⅡ / PartsCAM 》
修正版「V5.1.2.1」を4月27日にリリースしました。
《 CG Series 》
新社名(MOLDINO社)に対応した工具カタログを4月1日にリリースいたしました。
SOLIDWORKS2020 SP1 対応版バージョンアップキットのお届けは5月下旬を予定しております。