Windowの語源&Window Tax

同じ職場の音楽の先生から、「wind と window はつづりも似ているので何か関連があるんだろうか?」という質問を受けたので、調べてみました。 辞書などには次のように解説されています。

Bookshelf 「古代北欧語(風の目 wind + eye)の意:昔、明り取りや換気などのために、壁に『風穴』をつくったことから。」

American Heritage の WORD HISTORY

The word window conceals a poetic image that is not at all transparent. Our word comes to us from the Scandinavian invaders and settlers of England in the early Middle Ages. Although we have no record of the exact word they gave us, it was related to Old Norse vindauga, “window,” a compound made up of vindr, “window” and auga “eye” reflecting the fact that at one time windows contained no glass.

window というと、風が入らないようにするためのものというイメージがありますが、反対に「ガラスのようなものはなく、風や明かりを入れるためのものだった」という古代北欧の発想は、興味深いものがあります。

「古期北欧語 (Scandinavian Language)」というと縁遠い感じがしますが、身近なところでいうと “sky” があります。実はこの語、古期北欧語では「雲」という意味でした。雲を指差して “sky” と言っているうちに「雲」だけではなく「空」全体を指すようになったのだと思います。このような語源を知ると、その当時の人々の生活が目の前に見えてくるような気がします。こうした語源も、英和中辞典くらいなら「語源」のところに載っていますので、ぜひ注目してみてください(^_^)v。

Window Tax

このように window について調べていますと、Window Tax「窓税」という項目を見つけました。Bookshelf によると、「イングランドでは一軒に7個以上の窓があるとぜいたくと考えられ、1695年 window tax が課せられたが、1851年に廃止された」ということです。最近でも、いろいろなものに税金が課されていますが、窓に対して税金がかかっていたというのは、今から考えると滑稽なような気もします。でも156年もの長きにわたって窓税が課せられていたということは、当時のイングランドの人たちに「窓がたくさんある」⇒「家が大きい」⇒「贅沢」という認識があったんでしょうね。