1996年1月発行
<寄稿>カラー3P、モノクロ見開き & 2/3P
①パドリングエリアガイド「神津島〜式根島〜新島」
②エクスペディションカヤッカー、ポール・カフィン氏の
パドリングメソッド
③長崎:黒島紀行
◾️パドリングエリアガイド
「神津島〜式根島〜新島」
僕のフィールドガイド作成人生のスタートがここです。世に出ているシーカヤッキングのためのフィールドガイドのほとんどは僕が作っていると自負しているけど、もちろんそれは、それぞれの地で活躍しているガイドさん、クラブがあってこそのことでもあります。感謝です。
で、その一発目がこの太平洋に浮かぶ島巡り。まあ初心者が行くような場所ではないですねえ。しかし僕もシーカヤックを始めてからまだ3年目くらいだったろうか。当時主宰していた「関東シーカヤッククラブ」が当時でもかなり漕げる人の集まりで、このツアーのリーダー的役割を果たしてくれた鈴木俊太郎氏がこのメンバーなら大丈夫そうということで、実施となりました。でも、だいたい始めてから3~5年が一番面白いし、言ってしまえば「怖いもの知らず」状態だったんでしょうね。海って知れば知るほど臆病になるもんです。
それぞれが使っているカヤックが、SEDAのグライダー、P&Hのシリウス、ナノックのエクスプローラー2、そして僕がカレントデザインのソルスティスSTと、まあ今はほとんど見ない船というのも時代を感じます。
下田から神津島~式根島~新島を回る神新汽船にシーカヤックを積み込み(当時はウィンドサーフィン用の板2枚分の費用+積み込みを手伝うことでシーカヤックを載せてくれた)、神津島ではまず島の北にある長浜キャンプ場でキャンプ、翌日早朝出艇して式根島を目指し、式根島は確か…民宿だったと思う…に泊まって、翌日、新島に渡り、新島の民宿に泊まって翌日帰るという、3泊4日の島渡りツーリングだった。
その後、式根島は2回ほど漕いでいるかな。神津島までフェリーが就航したというので、いつかやってみたいとは思っていたが、還暦を前にした今となっては、もう二度とやることはないだろう。
こちらもどうぞ
◾️エクスペディションカヤッカー、
ポール・カフィン氏のパドリングメソッド
当時のエコマリン東京が主催したエクスペディションカヤッカー、ポールカフィン氏の2日に渡る講義内容のレポート。確か西伊豆の浮島にある民宿で開催したかと思う。
エコマリン通信か何かでイベントを知り、編集部に持って行ったら「じゃあクリンテックスに話しておくから行ってきてよ」と言われて、M氏に挨拶に言ったら、なんとなく冷たくあしらわれたあとに、「カヌーライフの取材で」と言ったらいきなり態度が変わったw。
当日は天気が悪くてほとんど座学になったんじゃなかったかな。最終日にようやく雲が切れてきた時に、撮影用に海に出てもらってバシャバシャ撮影した(確かアウトドアイクイップメント誌も来ていたけど、彼らは海には出なかったと記憶している)。
せっかくなのでポールカフィンの名刺を載せておきましょう。「Kayak Dundee」っていう肩書きがよき。でも今のシーカヤッカーってポールカフィンの名前すら知らない人もいるんじゃないかな。後年、NZに行った時にガイドに「ポールカフィンって知っている?」って聞いたら「知らない」って言われたくらいだし。
この時、少しでも彼のメソッドを知りたい、そして皆んなに伝えたいと、講義は全てビデオを撮影して、当然英語なので、英語が堪能な友人宅で再生しながら、僕が横について翻訳(通訳がついてはいたが、テクニカルタームも多かったし、全て正確に訳してくれた訳ではないので)してもらい、ほぼ全てを文字起こしした。さらにイラストは全て僕が起こした。
当然入り切らないので、だいぶカットされたんじゃないかな。
この現場に当時シーカヤックジャーナリストを名乗る人がいた。
色々な著作があって憧れに近い人だった。このイベントが始まる前挨拶に行くと、「まあ頑張ってくださいや」と言われた。よし、頑張るぞ、負けない記事をかくぞ、と奮起したし、どんな記事が上がってくるのかとても期待していた。
しかし、その本に載ったその人が書く記事は、ただ「ポールカフィンは凄かった」というだけのモノクロ1ページのものだった。それを見て凄まじく失望したことを覚えている。この時「あ、シーカヤックの記事は僕がしっかり書かなければならないな」という認識が芽生えたのだ。
こちらもどうぞ。
◾️長崎:黒島紀行
この年に初めて佐世保、九十九島でキャンプツーリングを楽しんでいた時に、たまたま地元のクラブ、長崎シーカヌークラブKOPPAの方々に出会い、お誘いをいただいたので黒島まで渡った。黒島天主堂の美しさは今もよく覚えていて、その時の神父さんは丁寧に親切に解説してくれたけど、後日再訪した時の神父さんはあまりにも塩対応で、その落差に驚いた。
この時に出会った長崎シーカヌークラブKOPPAの方々とはこのあと長く交流が続くのだが、ここ20年くらい音信不通。お元気かな。
(とても綺麗な写真だったんだけど、モノクロ2/3Pなのでここでは紹介だけ)
こちらもどうぞ