1997年5月発行(春号)
【巻頭グラビア】
ニュージーランド・アベルタズマン(エイベルタズマン)国立公園でのシーカヤッキング・キャンプツアー
【パドリングエリアガイド】
奄美大島・加計呂麻島
◾️アベルタズマン(エイベルタズマン)国立公園でのシーカヤッキング・キャンプツアー
カヌーライフでの表記は「アベルタズマン」になるとのことで、そうなっております。
新婚旅行で獲れる長期休暇と年末の休みを合わせて、ニュージーランドの南島をキャンパーバン(キャピングカー)で周った。
今でこそこのアクティビティはちょっとググればすぐに出てくるし、日本からでも予約のできる人気商品だが、当時は自分で手配するしかなかった。それはちょっと心もとないので、パンフレット、フライヤーを当時の自分のネットワークでかき集めて(といってもネットなど未だ無かった時代だ)、それを「NZが得意」という旅行代理店に持ち込み(キャンパーバンもシーカヤッキングの情報も持っていなかった)、手配だけを手数料を払ってやってもらう手配旅行という形にした。
後年、その旅行代理店の商品を見たら、しっかりと「NZキャンピングカーの旅」っていうのがあったことを覚えている。企画料よこせ、と言いたいところである(^^;
キャンパーバンの旅の方は試験的に出た「World Bepal」という方に寄稿したので、それは別ページにて。あ、この雑誌の原稿料ってカヌーライフやカヌーワールドの3倍だったので、驚いた覚えがある。さすが大出版社。それだけもらえれば確かにライターとして食えるかもしれんよな(もう色々と終盤に近いので、ぶっちゃけの方向性w)。
ま、それはさておき、カヌーライフに寄稿したのは、アベルタズマンでのキャンプツーリング。美しい海、空、森ただオットセイやペンギンが泳ぐような寒流が流れ込んでいる海なので、泳ぐというわけにはいかなかった(欧米のツアラーは泳いでいた。やっぱり体温が違うのだろう)。
元々英語が喋れる、聞ける方ではないんだけど、ここではNZのガイドの発音に苦労。「ブーツブーツ」というのでなんのことかと思ったら「Bird」のことだった。
また徹底して言われたのが、寄生虫対策のため、水を沸騰させたら5分間はボイルさせておくこと。とにかく綺麗な海と整備された砂浜でのキャンプという印象。最もそれが悪いというわけではなく、新婚旅行でも十分楽しめると思うよ。
ツアーが終わってオフィスに戻ると、代表から「アツシ、日本の有名な女優が撮影で来たんだ。写真があるから見ないか?」という。見せてもらった写真には、カヤックに乗る安田成美が写っていた。ナウシカかー。
この他、NZではマルボロサウンズでもシーカヤッキングを楽しんだが、そちらはデイツアー。まさにちょいと水上散歩程度だった(ただ、ガイドがデカいプロパンガスのタンクをカヤックに積んだことを強力に覚えている)。
なんかもう、断片的にしか覚えていないが、このエイベルタズマンのシーカヤッキング事情もだいぶ変わったとも聞く。また機会をもらえたら、ぜひ行ってみたいところだし、今度は息子も加えてキャンパーバンの旅をまたやってみたいのだが、ここまで円安になってしまうと個人ではちょっと無理っぽい。果たして実現する日は来るか?
◾️パドリングエリアガイド:奄美大島・加計呂麻島
瀬戸内海峡の古仁屋から西、実久から江仁屋離近辺。この頃は紀行的な風体の方が強いけど。エスコート役は第一回奄美シーカヤックマラソンで知り合った「奄美シーカヤッククラブ」の方々。今も活動しているのかな?
さて、その今や300艇を集める日本最大のシーカヤックマラソンレースとなった奄美シーカヤックマラソン大会 in カケロマも、第一回大会は96艇、港の中がスタートだった。
このときは確か第3回大会のとき。暑さに慣れるために大会数日前に現地に入って、奄美シーカヤッククラブの方々とツーリングしようということになり、合わせて取材をしながらのパドリングとなった。
古仁屋港から西に進み、最初の予定では無人島の江仁屋離でキャンプする予定だったが、ウネリが高く、上陸予定にしていた浜がサーフになっていたので、戻って実久でキャンプとなったが、島の周囲の海はすさまじいまでに美しく、テーブルサンゴもカヤックの上からはっきり見えた。実久もあの暑さとゆっくりと流れる時間の中でのキャンプも忘れることができない。集会所?の屋根に描かれたビビッドなアートも未だ残っているのかな。
奄美シーカヤックマラソンについては、後年カヌーワールドの取材も兼ねて久々に出場した。
そういえば、この時期に収穫されるシマスモモも楽しみの一つだった。差し入れでいただいたシマスモモをたらふく食べたなあ。だけど、その後塩害で壊滅的なダメージを受けたということだけど、最近また復活しつつあるのかな。「奄美すもも」の名前で大和村の特産品として紹介されている。それでも数年前に奄美に行ったときは、昔のように露店では売っていなかったように思う。
レースの方はこのツーリングで身体がうまく慣れたのか、男女混合部門で見事に優勝した。最後までイージーライダーと競ることになるのだが、最後のステージで、僕は潮の流れを読んで沖寄りにコースをとって逆転、部門優勝を勝ち取った。
レース後、かみさんがこのイージーライダーのパドラーに「途中まで私たちの方が速かったのに!」と言われたそうだが、まあカヤックは自然の力をうまく味方につけた方が楽に速く漕げる。1回目にファルトで苦労したこと、現地の人の話、前日までこのツーリングでの経験が生きたのだ。
まあそれはさておき、このキャンプツーリングはとても楽しかったのは事実。一緒に漕いだS氏とは、今はカヤックではなくバイクでツーリングに出ることが多くなった。