2004年(夏号)
<寄稿記事>
◾️本邦屈指のワイルドコースト、
三陸のリアス式海岸を漕ぐ:カラー5P
◾️パドリングエリアガイド
秋田県・田沢湖:カラー3P
滋賀県・琵琶湖:カラー4P
【特集】
本邦屈指のワイルドコースト、三陸のリアス式海岸を漕ぐ
フィールドガイドとは関係なく、気のあった仲間と遠征ツーリングによく行っていた当時、良い写真が撮れるとそのまま記事化してもらっていた。
この回はやはり前々から漕いでみたかった三陸のリアス式海岸。当初の予定では釜石から出艇してできる限り北上しようというものだったが、やはりというかなんというか、台風が近づきつつあったため、北山崎を少しと船越半島をほぼ一周したのがせいぜいだったようだ。「だったようだ」というのは船越半島しか記憶がないから、というか、強烈に記憶に残っているということ。
おそらく山田湾でキャンプして翌日、テントのファスナーを開けると、海面に立ち込める霧でわずか5m先も見えなかった。霧が晴れるまで待とうと、茹でたてのパスタに宮古の魚菜市場で買った瓶詰めの塩ウニをぶちこんで食べた。ようやく海に出て次第に霧が晴れていくダイナミックな風景。写真の通り、太陽が上がるに従って山に沿って分厚い霧が山に登っていき、いつしか夏の青空となった。そしてしばらくしたら轟々と水が落ちる音が聞こえてくる。地形図こそ調べてはいったが、当時はこの滝の情報など全くなかったし、何よりも長く続いた雨で水量が増し、海面に直接、豪快に滝が落ちる光景を見せていた。ここで写真を撮りまくり、そのまま扉として使われている。
この時からいつか再訪したいと思っているのだが、未だ果たせずいる。その滝も今や結構有名なスポットになったとのことだ。
船越半島から山田湾を横切り、姉吉キャンプ場に泊まり(ここは2026年現在も営業しているようだ)、翌日、岩手のシーカヤッカーたちと宮古まで漕いでいるようだ。
残念ながら皆勤め人ということもあって、ここで帰京となった。やはりこういった海域を時間が限られたサラリーマンの身で漕ぐのは限界があるなあ、と思った次第。
【パドリングエリアガイド】
秋田県・田沢湖
これは田沢湖畔に立つ田沢湖プリンスホテル(現在は田沢湖ローズパークホテルらしい)の招待で取材したところ。岩手のシーカヤック仲間を通じてだったと思うので、一緒に漕ぐことになった。湖自体はほぼ丸なので、美しい湖面に浮かべて、その浮遊感を楽しむというところかな。ただ、岸に置いたカヤックが観光船の曳き波を受けてひっくり返ってしまい、カメラを水没(確かEos3)させてしまった。災難というものは、まさかと思えるところで起きるものだ。
【パドリングエリアガイド】
琵琶湖北西部
NHKの「里山・人と自然がともに生きる」という番組からカヤッカーの視点で旅をしたいということが動機だった(らしい)。いつものナチャラの北村さんにエスコートをしてもらい、季節によるが美しい水路とそれに伴う生活をカヤックの上から見せてもらった。なので広大な琵琶湖のごく一部と、それに伴う生活圏を漕いだという感じ。個人的にはこうしたことも好きだけど。カヤックを降りて付近を散策、自噴する湧き水を「カバタ」とよばれる特徴的な洗い場(台所)も見ることができた。果たして今も残っているのだろうか。