驊騮(ピラマス)
明治14年濠州博覧会総裁クラークより献納された馬。
明治14年濠州博覧会総裁クラークより献納された馬。
馬名:驊騮(かりゅう)
旧名:ピラマス
性別:牡
父:MANUKA
母:LAULINE
毛色:栗毛?
生年:1876年(明治9年)【資料2】
死年:1896年(明治29年)?
産地:オーストラリア
■解説
・明治14年に濠州メルボルン博覧会総裁クラークにより宮内省に献納された馬。【資料1】
・ピラマスという名称であったが、国内においては「驊騮(かりゅう)」と呼ばれていたようだ。
・輸入種牛馬系統取調書においては「驊騮と呼ばれていたのはグランドエムペローである」と記述されているが、他の資料を見る限り驊騮と呼ばれているのは当該ピラマスであるようにしか考えられない。
・輸入後3年間は主馬寮で繋養され、その後新冠牧場に送られた。【資料3】
・その後の動向はあまり良く分かっていないが、沙流郡波恵村(はえむら)にある波恵牧場において濠州産の「ヒラムス」という馬を明治27年に移送し、2年間供用したとする資料がある。【資料4】
・また、当該牧場で生まれたヒラムス産駒(母:真駒内)に「驊騮」と名付けたあたり、非常にこの馬っぽい感じがする。【資料5】
・しかし…当該波恵牧場のヒラムスは「黒鹿毛」であるらしい。ピラマスは栗毛だ…。濠州産の黒鹿毛と言えば「蘭」だが彼は外山にいるはずだ。
・結論的には「よく分からない」という判断をせざるを得ない。
■遍歴
・1876(M9):オーストラリアで産まれる。【資料1】
・1881(M14):クラークより宮内省に献納された。【資料1】
・1884(M17):新冠牧場に移送された。【資料3】
・1894(M27):波恵牧場に移送された?【資料4】
・1896(M29):死亡した?【資料4】
■資料
【資料1】輸入種牛馬系統取調書
・https://dl.ndl.go.jp/pid/842117/1/14
宮内省において購入の分
種類:乗用
性別:牡
毛色:栗毛
産地:濠州
名称:ピラマス
輸入年:明治14年
備考:メルボルン府博覧会総裁クラーク氏より献納
【資料2】輸入種牛馬系統取調書
・https://dl.ndl.go.jp/pid/842117/1/75
備考
・1881年濠州メルボルン府万国博覧会総裁より宮内庁へ献納せしものなり。
・宮内庁において畜養す。1876年即ち明治9年11月10日生産
【資料3】新冠御料牧場沿革誌
・https://dl.ndl.go.jp/pid/901111/1/16
この年(明治17年)本省下付濠州産種馬驊騮号、蘭号、牝馬橘号、菱花号、薩摩国産牡馬大山号及び先に米国に注文せしトロッター種牡馬グランドエンペロー号及び青森地方にて購入の牡馬11頭を移入す。
【資料4】馬匹世界 第5年(6月号)
・https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/1552792/1/14
波恵牧場(岩根牧場)累年種牡馬出入表
種類:サラブレッド
号名:ヒラムス号
毛色:黒鹿
産地:濠州
入場年月:27年1月
使用期間:2年
事故:死
【資料5】馬匹世界 第5年(4月号)
・https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/1552790/1/18
波恵牧場(岩根牧場)現在種馬、牛及び種類並びに血統
種類:サラブレッド号
号名:驊騮号
毛色:黒鹿毛
年齢:13歳
父:ヒラムス
母:真駒内
摘要:波恵牧場産