①情報を出力する過程に困難さがある
②言葉で表現することが苦手である
③吃音(※)や過度の緊張がある(※話し言葉が滑らかに出ない発話障害 )
④言語能力の弱さがある(話そうとする内容を的確に言葉で表現したり、要点をまとめたり、順序立てて話したりすることが苦手)
支援のポイント
・じっくりと話に耳を傾け、安心感や自信を与えられるようにする。
・一人でなく複数で発表するなど、緊張を和らげるようにする。
・気持ちを汲み取って代弁したり、語彙の選択肢を示して選ばせたり、図やイラストを提示し、ヒントを示す。
・必要に応じ難聴・言語通級指導教室と連携する。
・クローズドクエスチョン(選択「例:はい・いいえ」)からオープンクエスチョン(答えが限定されていない質問「例:どう思う?」)へと少しずつ広げて話しやすい環境を作る。
・言葉につまる場面があれば、その時の原因が何かを記録し、蓄積していく。(例:内容を考えることに時間がかかるのか、その内容自体について話したくないのか、長い内容だと詰まるのか、など)
支援策「あったらいいな」こんなサポート例
・当てはまりそうな言葉を示したり、選択肢の中から選ぶようにしたりして、話の手がかりを提示する。
・じっくり話を聞き、教師が良い聞き手となることで、話し手の安心感や自信につなげる。
・タブレットの音声入力機能を用いて、会話の内容を文字化し、5W1Hを意識しながら振り返る。
・「字と音を結びつけること」や、「文字を単語として認識して、意味や読み方を頭の中の記憶から探してくること」など、どう処理できているかを、アプリや検査等を用いて、状況を把握し、支援の方向や手立てを明らかにする。
・話す前に内容を整理し、書いて準備出来るよう5W1H等の話のポイントを掲示しておく。
・実物や絵、動画等を活用して、話す内容の補助資料を作ることで安心して話ができるようにする。
・話すことに慣れるまでは文節単位でも良いので、話していく量を増やす。
動画教材
『は・を・へ』の使い方
学習プリント(画像をクリックしてください)